第 1 部
土曜日
久美は、土曜日の日課になっている買い物を済ますとそこへ向かった。いつも買い物をする場所は少し離れた小さなスーパー。そこからなら歩いて十分ほどだ。
セーラー服で夕食の買い物をする女の子など最近では珍しいと見えて、店の人は時々お買い得なものを教えてくれるようになった。それは嬉しいのだが、とても素直には喜べる感じではなかった。
暗証番号とICチップで入り口のロビーを開けて中に入り、エレベーターで部屋に向かう。鍵を開けて部屋に入ると荷物を洗面所に置き、買ってきた食材を持ってキッチンに向かう。全ていつもの手順通りだ。食事の時間までまだ2時間ほどあったが、久美は急いで仕度を始めた。
やがて仕度が終わるころ、チャイムが鳴って一人の男性が入ってきた。
「へぇ、いい匂いだね。イタリアンかい?」
「スープスパゲッティにしました。お好きですか?」
久美が恐る恐るといった感じで聞くと、
「大好きだよ。すごくいい匂いがするけど、だいぶ時間がかかったんじゃない?」
「やっと間に合いました」
久美は笑顔ともなんとも言えない表情で答えると、
「すぐにできますから、もう少しだけ待ってください」
と言ってから、すでに沸き上がっているお湯にスパゲッティを入れて茹で始めた。
「うん、大丈夫。きっと待つ甲斐のあるものが食べられそうだな」
男性は笑っていうと、着替えに向かった。
やがて男性が戻ってくるころ、久美は茹で上がったスパゲッティをよいしょ、と不器用な手つきで笊に空け、スープを絡めて最後の仕上げにかかる。
男性は席に付くと、既にテーブルに用意されているものを楽しそうに眺めた。チーズとトマトのサラダ、鞘インゲンのマヨネーズ和え、そしてフルーツ。どれもそれなりに手がかかっている感じだ。もちろん、高校生が作るものなので本格的とは言い難いが、それは特に問題にはならなかった。
「はい、どうぞ」
久美は出来上がったスープスパゲッティを差し出すと、自分の分を盛ってから冷蔵庫のビールを取り出して男性に渡し、席に付いた。
「幸一さん、美味しくなかったらごめんなさい」
久美は最初に素直に謝った。実はスープを作っていたときに貝に火を通しすぎたのだ。
「え?美味しいよ、とっても。食べてごらんよ」
幸一はそう言うと、スパゲッティをもりもりと食べ始めた。確かにレストランの味とは行かないが、高校生が作ったにしては結構いける味だ。
「あの、茹で加減はどうですか?」
「美味しいけど、好みからするともう少し固目がいいね。これは純粋に好みの問題だけどね。イタリアでも北は乾麺で固めだし、南は手打ちが主体で柔らか目、場所によって全然違うから正解なんてないんだし」
「そうなんだ。乾麺は硬めなのか・・・」
「イタリアでも北の方は工業や牧畜が主体だったから、それそれがいつでも食べられるように硬めに茹でて日持ちが良くなるようにしたみたいだね。何度でも暖めれば食べられるように。南は食材が豊富で農業や商業が盛んだったから手打ちで一回きりで食べてしまう腰のある柔らか目が流行ったみたいだよ」
「そうなんだ・・・」
「本当かどうかはわからないけどね」
「でも、またひとつ覚えました」
久美はにっこり笑った。
それからしばらく久美は、今週の出来事をぼつぼつ話して聞かせた。これは幸一が聞きたがるから話しているのだが、久美はあまり話したいとは思わなかった。それでも幸一は時々質問を入れたり、言葉を挟んだりしながら楽しそうに聞いていた。
「あの、ワインも買ってきたんですけど、飲みますか?」
「う〜ん、美味しそうだけど、お酒の時にするかな?」
その言葉を聴くと久美はちょっとがっかりした表情を見せたが、
「はい、わかりました」
とだけ答えた。
「でも、とっても美味しいよ。このサラダだって、なんかスパイスが入ってて不思議な感じだし。疲れが取れるみたいだ」
「お仕事で大変だから、少しでもと思って」
「ありがとう。本当にうれしいよ」
幸一はカマンベールが乗っているトマトにバジリコのソースをたっぷり絡めると、美味しそうに食べた。幸一には久美が一生懸命この食事を作ったことが良くわかった。たぶん、幸一が帰ってくる時間を見計らって、逆算して料理の仕上がる時間から準備を始めたのだ。
それに、サラダは直前まで冷蔵庫に入っていたと思えるほど冷えているのにドレッシングでトマトがダレていない。たぶん、別々に冷やしておき、冷蔵庫から出してから掛けたのだ。これほど細やかな心遣いをしてくれる少女を傍に置ける喜びを改めて噛み締めながら食事を終えた。
「久美ちゃんはそれだけしか食べないの?」
ふと幸一は久美の前にある分量を見てそう言った。
「最近、ちょっと太ったみたいだから」
「そんなことないと思うけどな?とにかくご馳走様。お世辞抜きで美味しかったよ」
「よかった。それに私、作ってるときにいろいろつまみ食いしたから」
そう言うと、久美は立ち上がって片付け始めた。正直に言って、この食事はいつも幸一にとっては楽しいだろうが、久美にとっては気が重い。いや、ここに来ること自体が気が重いのだが。
幸一は久美にテーブルを任せるとバスルームに向かった。いつ見ても久美は可愛らしい。今日もたっぷりと楽しめそうだ。
久美はテーブルを片付けて洗い物を済ますと、着替えに行った。これだけは一番気が重い。はっきり言うと嫌だった。しかし、これは仕方のないことなのだ。
しばらくして幸一がバスルームを出てガウン姿でリビングに戻ってきたとき、久美はワインとサラミやきゅうりで作った簡単なおつまみを並べて待っていた。
一人暮らしの幸一にこのリビングは広すぎるくらいで、バスタオルを敷いた二人用のソファに久美が座り、L字に並んだ3人用のソファに幸一が座ってもまだ広すぎる。今は久美だけが、先程と同じセーラー服姿だが、ソファにバスタオルを広げて座っており、スカートもお尻の下に敷くのではなく、ソファの上に広げて座っているのが先程の食事の時の座り方とは違っていた。
「ブランディも用意しますか?」
「いいや、これで十分だよ」
幸一は目の前の大画面テレビをCSのニュースチャンネルに合わせると久美の注いでくれるワインをゆっくりと飲み始めた。
「どうですか?」
「うん、イタリアのワインだね。キャンティのクラシコか。これならさっきのスパゲッティよりもこのサラミのほうが良く合うよ」
「ごめんなさい。わからなかったものだから、酒屋さんに言われたものをそのまま買ってきたんです」
「ううん、いいよ。大した違いじゃないから」
幸一がテレビを見ながらワインを飲んでいる間、久美は時折ワインを足すくらいで、あまり話をしなかった。
「久美ちゃんは何もいらないの?」
「・・・あの、冷蔵庫のオレンジジュースをもらってもいいですか?」
「いいよ、もちろん」
幸一がそう言うと、久美は立ち上がって冷蔵庫からジュースを取り出してコップに注いで戻ってきた。久美が立ち上がって体をひねったときに、きれいなお腹がちょっとだけ見えた。すると幸一の中で強い感情が湧き上がってくる。
久美はオレンジジュースを持って戻ってきたとき、幸一の様子が少し違うことに気が付いた。何というか、目つきが変わっている。
『今まで優しい幸一さんだったのに・・・』久美の表情も一気に硬くなり、じっと黙ったままおざなりにジュースに口を付けた。久美はまだこれから先の幸一を心から受け入れていたわけではなかった。これから幸一が乱暴になるというわけでもないが、少なくとも憂鬱なのは間違いないと思った。
それでもしばらくの間、幸一は久美を見ながらゆっくりとワインを飲んでいた。しかし、その視線は明らかに久美に釘付けになっていた。久美はただ、じっとその時が来るのを待っているしかなかった。それでもしばらく宏一はテレビを見ながら久美が足すワインを飲んでいたが、やがて、
「久美ちゃん、こっちへおいで」
と言った。
久美はビクッとした様だが、大人しくゆっくりと立ち上がると敷いていたバスタオルを幸一の座っている右側に敷き直して先程と同じように座った。まだ手にはオレンジジュースを持ったままだ。
幸一は久美の背中から腰に右手を回すと軽く引き寄せる。しかし、久美は身体を強張らせたまま、直ぐには寄ろうとしなかった。それでも幸一がもう少し力を入れて引き寄せると、諦めたように久美は幸一に身体を寄せてきた。
そのまま幸一の手は久美の脇へと滑るように入ると前へと回り、セーラー服の上から形の良い膨らみの下側を優しく撫で始める。久美は最初少し身体を縮めるようにして嫌がったが、幸一の手が膨らみを撫で始めると恥ずかしそうに脇を締めたままじっと下を向いていた。
薄い布地一枚の向こう側にある張りのある膨らみの形を確認する作業はいつやっても楽しいものだ。それにこのカーブは、そっと撫でながら確認していると、ほんの少しの時間の間に微妙に形が変化して固く張り出してくる。幸一はこうやって撫で上げるときの、この腹部から膨らみはじめる部分が一番好きだった。
何度もゆっくりと指でぷくっと膨らむデリケートなカーブを描く部分を優しく撫でて感触を確かめる。久美は何かを我慢しているかのように、じっと下を向いたままオレンジジュースを握り締めながら幸一にされるがままになっている。
「そんなにしっかり握ったままだとオレンジジュースが暖まっちゃうよ」
幸一が優しく言うと、久美は静かに一口飲んだが、その手つきは既に強張ったものになっている。幸一の手が次に膨らみの下側だけでなく少しずつ撫でる部分を広げていくと、膨らみの裾野の堅く膨らんだ部分から先端の敏感な部分に行くに従って僅かに柔らかさが増してくるのがよくわかる。そしてきれいに半球系に膨らんだ下半分全体を優しく撫で始めると、久美はオレンジジュースをテーブルにおいてじっとコップを見つめていた。
膨らみは先端に近づくに従って半球形から円錐形へと僅かに形を変えているが、幸一の手は膨らみの周りだけを愛撫しており、先端には一切近づいていない。それはまだ先なのだ。
久美は身体の中からあの感覚が湧き上がり始めると、切ないような悲しいような、なんとも言えない想いに戸惑い始めた。幸一はそんな久美の様子を優しく見下ろしながらゆっくりとワインを飲み、何も言わずにごく弱い愛撫を続けている。
やがて久美の中で湧き上がった感覚がどんどん大きくなってきた。少し息が荒くなってきたみたいだ。
「感じてきたの?」
そう聞くと、ほんのわずかだけ久美の頭が動いた。幸一が耳元で囁いたので、その息に反応して久美がぴくっと動いた。
「くすぐったい?」
もう一度わざと項に息がかかるように囁くと、久美はその息から逃れようとするかのように少しだけ身体を反らせた。『本当に可愛いな』幸一はその様子を楽しみながら愛撫を続けていた。
しかし、幸一はすぐにそれ以上のことをしようとしなかった。まだ時間はたっぷりとある。急ぐ理由などどこにもない。腕の中の久美の身体が少しずつ幸一の望むように感じ始めるまで右手でゆっくりと膨らみを撫で続け、左手ではワイングラスを更に何度か口に運んだ。
「ちょっとワインを足してくれない?」
幸一がそう言うと、久美は身体を前に倒してワインボトルに手を伸ばした。幸一はその時ちょっと悪戯をしてみることにした。素早く膨らみを撫でていた右手を久美の前に回し、久美が身体を前に倒すと、ちょうど右手の手のひらに膨らみがすっぽりと収まるようにして久美の身体を待った。
一瞬の差で久美が身体を前に倒し、待ちかまえていた手の中に膨らみがすっぽりと入る。
「ううっ・・・・」
幸一の手の中にセーラー服に包まれた膨らみの先端が触れた時、久美は身体の中に電流が走ったのでワインボトルを倒しそうになったが、必死に堪えてボトルを両手で持ち、ゆっくりと身体を起こした。ゆっくりと一度は右手の中に入った膨らみが離れていく。震える手でワインを何とか幸一のグラスに注いだ。
「ありがとう。美味しいよ」
幸一はそう言うと、再び右手で以前と同じ作業を再開した。
久美は身体の中から湧き上がってくる感覚を何とか無視しようとしたが、どうしても上手くいかない。幸一に開発されている身体は久美の意志とは関係なく、本来は愛情の表現となる行為を要求してくる。
久美は、もうこうなってはほとんど無理だと頭ではわかっていたが、できるだけ我慢しようと意志の力で身体の感覚を制御しようとし続けていた。
幸一は腕の中の久美の身体が熱くなってきたことに気がつくと、ゆっくりと第一段階の仕上げに入った。ゆっくりとワイングラスを置くと、久美の身体の後ろから自分の身体を重ねるように後ろから寄り添い、左手も久美の脇から前に回して二つの膨らみをセーラー服の上からゆっくりと可愛がり始める。
そして耳元で、
「さぁ、ゆっくりと感じてごらん」
と耳元で囁くと、久美の頭がまたぴくっと動いた。
分かっていても幸一の息が項に触れて感じてしまうのだ。今度の幸一は先程と違い、何度も息をかけながら久美が反応するのを楽しみながら少しだけ愛撫を強くして、更に感じさせようとする。
久美の左側の膨らみは、あっという間に堅く膨らんだ。そして両方の膨らみから倍以上になった快感の予感が久美の身体を焦がし始める。とにかく焦れったい。しかし、自分の身体を弄ぶ者に対して久美からおねだりをすることなどできるはずがなかった。それに、久美がおねだりをすること自体、幸一が許した時だけなのだ。
「う・・はぁ・・ぁ・・・・はぁ・・・・う・・・」
少しずつ久美の口から我慢できない声が漏れ始めた。これが久美は一番嫌だった。自分が幸一の愛撫に屈した証しのような気がするからだ。しかし、我慢しようとしてもどうしても口から出てしまう。
次第に幸一の愛撫によって久美はじっくりと追いつめられていった。恥ずかしくて仕方がない。しかし、幸一の巧みなテクニックは単に久美を辱めるだけではなく、久美の反応を見ながら優しく久美の抵抗を奪い取るような残酷さも持っていた。
ゆっくりと膨らみの裾野から先端近くへと何本もの指が這い上がり、先端の敏感な部分のすぐ近くですっと引き離される。
もう後3センチだけ指を近づけてくれれば久美の身体が待ち望む感覚が得られるのだが、幸一はそれをしようとしない。久美の膨らみの先端はそれを欲しがるかのように薄い布地の下から存在を主張し始めた。
「我慢できなくなってきた?」
幸一が優しく耳元で囁く。しかし、久美に返事ができるはずがなかった。耳まで赤くなったまま、ただじっとしていること、それが今の久美にできる精一杯の抵抗だった。幸一は久美が何も言わないので、さらに残酷な愛撫を続ける。ゆっくりと裾野から指を這い上がらせ、先端の近くでわざと円を描くように先端を焦らし続けた。それは久美の最後の抵抗さえ許さない強烈な焦らしとなって久美を責め続けた。
『これ以上我慢しても無駄よ』頭の中でもう一人の自分が大声を上げている。『焦らして楽しんでいるだけよ、わかってるでしょ。我慢したって無駄。我慢できなくなるまで続くんだから。いつまでも我慢できるはずないでしょ。こうなったら感じた方が良いわよ』久美はどうにも逃れることのできない快感の渦に飲み込まれまいと必死に我慢を続けていたが、すでに力尽きようとしていた。
「・・・・だめ・・・」
小さな言葉がついに口から出た。
「どうしたの?我慢できなくなったの?」
「・・・・・はい・・・」
久美は息を整えるのが精一杯で、それ以上何かを言おうとすると声が上ずってしまいそうだった。
「それじゃ、いつもみたいにしてあげるからね」
幸一の言葉には相手を征服した喜びがにじみ出している。その言葉は久美にとって屈辱だったが、ここで否定すればさらに焦らされる時間が延びるだけで、いずれは同じことになるだけなのだ。久美は小さく頷いた。
「どうして欲しいの?いいよ、言ってごらん」
幸一はやっとおねだりを許した。ここで久美は何と言うべきか再び迷った。幸一が望んでいる言葉は分かっていた。そしてそれを言えば、その通りのことをしてもらえることも知っていた。しかし、それではあまりに自分が惨めになってしまう。久美は言葉を選ぼうとしたが、頭の中ではがんがんその言葉が飛び交っていて、他の言葉を考えることができない。
早くしないとおねだりさせてもらえなくなり、また焦らされるだけの時間になってしまう。久美は幸一がおねだりを許している間に何か言おうとしたので、結局あの言葉を言うしかなかった。
「もう焦らさないでください。・・・・セーラー服の中に・・・・・手を入れて・・・・・・私の・・・・・・・おっぱいを・・・直接・・・・揉んで・・・下さい」
久美は恥ずかしくて死んでしまいそうだった。こんなことを言ってまで自分からおねだりをしなくてはいけないほど我慢できなくなっている自分が悲しかった。しかし、言ってしまってホッとしたことも事実だった。後は幸一がどれだけしてくれるか、それだけを心配すれば良い。
幸一の手が脇から胸元に回り、リボンの下のフックはそのままにして、その下に隠れているジッパーをジーッと下げ、一番下で布地を二つに分けると両手を久美のすべすべとした腹に当てた。乳房の下側から支え上げるように一気に揉み上げていこうというのだ。
久美のきめの細かい白い肌に幸一の手が触れると、それだけで小さな快感が久美の身体に湧き上がった。
「うっ・・・」
「さぁ、楽しんでごらん」
幸一が宣言すると、ゆっくりと手を上へと撫で上げ始めた。幸一の言葉は久美にとって敗北宣言であり、久美の理性はそれを否定しようとしたが、少女の身体はそれを最大限に受け止めようと、自然と背筋が伸びて膨らみを突き出すような格好になった。
お腹から手がゆっくりと膨らみへと近づいていくと、久美の身体の快感の予感は加速度的に大きくなっていく。
「・・あ・・・ああぁぁっ・・・」
「気持ちいい?」
「く、ううぅぅ・・・」
久美は横を向いているだけしかできなかった。幸一の手は快感を増しながら久美の腹を這い上がってきたが、膨らみがぷくっと始まるところで幸一は一度手を止めた。乳房の一部からはすでに快感が湧き上がってきたのに、そこで幸一の愛撫が中断されたのだ。久美には堪ったものではなかった。
「い、いや・・・・早く」
「揉んで欲しいの?」
幸一は分かり切ったことを再度念を押した。久美は強くうんうんと頷きながら、
「はやく、して・・揉んで・・・」
と身体を縮めて身体を捻り、何とか快感を手に入れようとした。
「ごめんね、焦らしすぎたかな?ほら、感じてごらん」
そう言うと幸一は久美の身体をゆっくりと引き起こしてから、二つの膨らみを両手で包んでゆっくりと揉み始めた。
「はああぁぁぁぁーーっ、ううぅぅぅーーっ」
久美は待ちに待ったものを与えられ、快感の渦の中に放り込まれた。ゆっくりとだがたっぷりと揉んでくれる幸一の愛撫は頭の芯が痺れるほど気持ち良い。久美は最初、身体を縮めながら捻るようにして幸一の手の中で悶えたが、直ぐに背筋を伸ばして乳房を突き出すような格好になった。久美の身体は少しでも幸一にたっぷりと乳房を揉んで欲しいのだ。
幸一によって与えられた乳房の快感が秘核を刺激して我慢できなくなってくる。久美はそれに耐えようと自然に足を引き寄せ、何度も擦り合わせ始めた。久美は嫌がるつもりでいながらも快感の渦の中でそれを楽しんでしまった。