第 17 部
「30秒」
「久美ちゃん、あと30秒だね。よく我慢したね。もうすぐだよ」
幸一がそう優しく声をかけたが、久美には殆ど聞こえていなかった。ただ、身体を捻ったり仰け反ったりしながら、幸一の指先のノックに身体が反応していた。そして久美にとっては永遠とも言える長い時間が過ぎた時、サトミの最後の声が響いた。
「10秒・・・・・5,4,3,2,1,タイムアップ」
冷静なサトミの声とは裏腹に、久美は1秒がこんなに長いとは思わなかった。
「よく我慢したね。ご褒美だよ」
その途端、幸一の指はパンツの上からスリットをなぞって奥へと差し込まれ、パンパンに膨れ上がって秘唇から少し顔を出している秘核の上をなぞっていった。それだけで十分だった。
「ううううぅぅぅーーーーーーーっ」
久美は絞り出すような声を上げると身体を捻りながら大きく仰け反った。一瞬、大切なところが火傷をしたかと思った。それほどの刺激だった。最初はただ熱いだけ、それしか感じなかった。久美は本能で身体を縮め、大切な部分を守ろうとした。しかしその一瞬の後、久美の身体の中で快感が爆発した。今までに経験したことのない、圧倒的な快感だった。
幸一の指は優しくスリットに沿って秘核を擦り上げ、久美に抵抗不能の快感を与え続けた。久美は大きく幸一の膝の上で仰け反ったまま、どうしようもない声を上げ続けた。自分では声を抑えようとしているのだが、勝手に声が出てしまう。ゆっくりとスリットを撫で上げる幸一の指は無限とも言える快感を少女の身体から湧き出させる。とにかく気持ち良いのだ。
幸一は久美がたっぷりと満足して声を上げなくなるまで何度もパンツの上からスリットを擦り続けた。久美にとっては、最早この場所を刺激して感じることが自分一人の秘密ではなくなってしまった。幸一に大切な秘密を見られたのだ。そこに幸一が更に駄目押しの愛撫を与えてきた。
幸一は右手をスカートから抜くと、ぐったりとしている久美の胸の膨らみを軽く撫で回してから優しく揉み上げた。
「はぁっ」
先程に比べると小さい声だったが、久美は再び仰け反った。
「ほうら、こっちも気持ち良いだろ?」
幸一の声が久美の頭の中に響く。久美は今、生まれて初めて乳房を揉まれて気持ち良いと思った。とても心地よい気持ちよさだった。甘えたくなるような、身体を捻りたくなるような気持ちよさだ。今、幸一によって教えられたこの感覚は最早久美の身体から消えることはない。歳を取って灰になるまで久美の身体の中で生き続ける感覚になったのだ。
幸一は久美の胸の膨らみを右手でたっぷりと可愛がった。膨らみの先端にははっきりと肉芽のしこりが浮き出ており、軽く撫でただけでもその存在が手にはっきりと感じられる。久美は弾んでいる息を最早隠せるはずもなく、大きく息をしながら幸一の愛撫を受けていた。気持ち良かった。どうしてなのか分からなかったが、久美は生まれて初めて胸を触られることが気持ち良いと知った。
幸一は胸を可愛がることに満足すると、しばらく久美の息が落ち着くまでグラスに残ったワインを飲んでいた。その間、これからこの少女をどのように愛するか考えていた。もちろん、基本的な方針は変わらない。あまり早く久美の開発をしないこと。これだけははっきりしていた。今も久美は服の上からとはいえ、乳房を愛撫される喜びを知ってしまった。これからベッドでそれを再度確認することになる。これから先、久美の感覚は急速に開発されていくだろう。幸一はなるべく自然に任せようと思った。
幸一はやがて、
「それじゃ、あっちの部屋に行こうか」
と落ち着いてきた久美を抱き上げるとベッドへと向かった。久美は抱き上げられても何も言わなかった。ただ、じっと幸一に抱き上げられたまま腕の中で小さくなっていた。既に嫌がったり恥ずかしがったりすることが不自然なほど、久美は幸一の目の前で痴態を見せてしまっていた。
幸一が久美をベッドにそっと降ろすと、幸一は直ぐにキスをしに行った。久美も既に一度感じされられており、部屋が薄暗いこともあって最初よりも素直に応じてきた。気が付くといつの間にか久美の小さな舌が幸一の舌に絡んできている。それはとても心地よいものだった。
「ん・・・んん・・・・くちゅっ・・・・・」
久美のキスは大人しいものだったが、ゼロから幸一が教えたものなので幸一にとっては宝物みたいなものだ。久美は少しぼうっとした頭のまま、キスがとても気持ち良いもので、自分から舌を差し出していることに少し驚きながらも夢中になって幸一の舌を追いかけていた。
やがてキスが終わると、幸一は久美の耳元に息を吹きかけながら話し始めた。
「久美ちゃん、キスが上手になってきたね」
「そんなこと・・・」
「嬉しいんだよ。久美ちゃんが覚えてくれるのが」
「・・・・少しだけ・・・です・・・」
「こうされてると、どう?」
「こうされるって?」
「こうやって話しかけられると」
「少し耳がくすぐったいです」
「少しだけ?」
「はい」
「こうしても?」
幸一は耳たぶを軽く唇で挟んだ。
「・・・・ちょっと・・・」
「ちょっと、なあに?」
「変な感じがします」
「変な感じって?」
「上手く言えません」
「それじゃ、こうしたら?」
今度は項に舌を伸ばして軽く掃き上げるように舐めてみた。
「あん」
「どうだった?」
「くすぐったいです」
「それじゃ、もっとしてみようか」
幸一は何度も同じ事を繰り返した。
「あん・・・・あん、あう、うっ、あんっ」
「どうだった?」
「あの・・・・・少しずつくすぐったさが強くなってきます。幸一さん、だんだん強くしてるんですか?」
「いや、全部同じようにしてるんだよ」
「うそ・・・・、わたしが・・・・・」
「そう、久美ちゃんがだんだん感じるようになってるんだよ」
「かんじる・・・・?」
久美はその言葉をかみしめるようにゆっくりと発音してみた。今も幸一の息がかかるところがくすぐったいが、これが『感じる』と言うことなのだろうか?でも、学校でも女の子同士の悪戯で項に息を掛けるのが流行ったことがあるし、ちょんと項に触ってビクッとするのをみんなで面白がったこともあった。『それと今とはどう違うのだろう?』はっきりとした違いがあるようだが、自分で認めたくない部分もあるようで、今の久美には良く分からなかった。
「そう、感じるんだよ。もっとやってみるね」
そう言うと幸一は再び同じように項に舌を這わせ始めた。ただ、今度はもっとゆっくりと、そして強く舐め上げ始めた。
「うううぅぅっ」
久美は思わず首をすくめて、その刺激から逃れようとした。しかし、幸一はそれを許さず、グイッと久美の首を伸ばして更に舌を這わせた。
「ああん、そんなぁっ、ああっ、だめっ、あんっ」
久美は項を舐め上げられるときのぞくっとした快感を幸一に教え込まれ、意識の裏で先程のリビングでの出来事と言い、今と言い、急速に快感を覚えていく自分の身体が少し怖かったが、久美の身体は少しずつ幸一に与えられる肉体の喜びを素直に受け入れていた。
たっぷりと幸一が久美の首筋を愛撫し終わったとき、久美は幸一に舐められていたところが痺れているような感じがしていた。
幸一が再び久美にキスをしてから、自分の手を胸へと下ろしていく。そして、久美の手を頭の上に上げて、
「良いね、こうしているんだよ」
と言い聞かせてから突き出されたように膨らんでいる久美の乳房へと手を伸ばした。最初は制服の上から両手でゆっくりと撫で始める。久美は最初から甘い感覚が襲ってくることに戸惑い、自然に両手を降ろしてガードしようとした。
「だめ、手は頭の上。良いね?」
幸一はそう言うと、久美の手を再び枕の上に上げ、
「枕をしっかりつかんでいるんだよ」
と念を押した。前回幸一とベッドに入ったときは、嫌悪感ばかりが先立ったので全然感じなかったが、今回は最初から違っていることに久美は戸惑った。『気持ち良いの?』自分で問いかけてみる。『違う』そう思った。しかし、心の底では『そう、気持ち良いの』と言っている自分を感じていた。
幸一は残酷なくらいゆっくりと膨らみを撫で、既に制服の上にも現れている先端の肉芽をわざと避けて愛撫していた。最初久美は幸一が敏感な部分を避けていることで安心していた。しかし、だんだん幸一の魂胆が分かってきた。『十分に敏感にしてから触るつもりなんだ』そう気が付いたが、自分ではどうしようもない。だんだんと甘い感覚が強くなってくる。先程のリビングと違って両手で愛撫しているので、感覚が盛り上がってくるもの早かった。
「・・・ん・・・んん・・・・んはっ・・・・」
久美は何とか我慢をしようとして身体を少し動かそうとしたとき、自分の口からまた声が出始めたことに気が付いた。慌ててじっと目をつぶって我慢しようとする。それは少しの間上手くいった。しかし、2分もしないうちに再び我慢できなくなってくる。その様子を胸を撫でながら眺めていた幸一は、
「我慢できなくなったら言うんだよ」
と言いながら少しだけ愛撫を強くした。幸一はこの愛撫の強さを微妙にコントロールしていた。少しでも強すぎると、それまで溜まっていた分の快感が久美の身体の中で一気に吹き出し、それ以上快感を貯めることができなくなる。ほんの少しだけ強く、それがとても微妙な領域にあるのだ。幸一は慎重に久美の乳房に快感を貯めていった。
「はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
再び久美が息を荒くし始めた。自分の身体の感覚が良く分からないながらも胸から沸き上がってくる感覚に『ああん、じれったいのぉ』と初めて思った。先程リビングで胸を触られたときは、これよりも遙かに低いところで久美は幸一の手を押さえた。これほどのじれったさは、先程パンツの上から敏感な部分を触られたときと同じような感じだった。そして、先程のように触られたわけでもないのに再び秘核が焦れったくなってきた。久美はこっそりと幸一に見えないように両足をゆっくりと交差させて秘核を慰めようとしたが、久美が足を動かし始めたのは直ぐに幸一にばれてしまった。
「我慢できなくなってきた?」
幸一は久美に聞いてきた。しかし、久美はきゅっと唇をかんだまま横を向いて答えない。両足を交差させるのも我慢した。
「もう少し可愛がるからね」
そう言うと幸一は再び両手で膨らみを撫で始めた。しかし、久美がじっと待っていてもなかなか『もう少し』の時間が経過しなかった。久美はそろそろ我慢の限界に近づいてきた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
次第に息が早くなるのはどうしようもない。久美はこっそり強い感覚を手に入れたくて、わざと胸を左右に捻ってみた。幸一が同じように触っているのなら、その手に膨らみが押しつけられる筈だった。しかし、幸一は巧みに手の位置をずらし、久美の望んだ強い感覚を与えようとしない。久美は逃げ場のないじれったさに追いつめられていった。そして無理に我慢した秘核も焦れったくて堪らなくなってきた。