第 18 部
「はぁはぁはぁはぁはぁっ・・・」
久美はとうとう我慢の限界に来た。もうこれ以上は我慢できなかった。いや、これ以上我慢したくなかった。今まで横を向いてじっと耐えていた久美が、幸一の方を向いて懇願するように見つめてくる。それでも幸一はじっと愛撫を続けた。
「幸一さん」
とうとう久美が声を発した。
「なあに?久美ちゃん」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁはぁはぁ、はぁ・・・」
「我慢できなくなった?」
久美は小さく頷いた。この先、どうなるのか予想できないわけではないが、とにかく我慢できなかったのだ。
「それじゃね、こうするからね」
そう言うと幸一は愛撫を止めて制服のリボンに手を掛けた。最早久美はそうされても抵抗しようとしなかった。『だって、もう我慢できない。こんなに焦らされたら誰だってきっと・・・・』久美は自分の中でそう言って納得しようとした。
幸一がリボンの下のフックを外し、ジッパーをゆっくりと下げていくと、色白の綺麗な肌が現れてくる。そして制服が完全に左右に広げられると、小柄だが微妙なカーブを描いている久美の上半身が幸一の目の前にさらけ出された。既に膨らみは痛いほど固く張りつめ、先端の肉芽がはっきりと分かる。
『これから何をされるの?』久美はそれだけが不安だった。言い換えると、不安な事さえされなければ、先程秘核をパンツの上から擦って貰ったときのように感じてみたかった。いや、感じてみたかったと言うよりは、快感の中に逃げ込みたかった。
久美の不安な眼差しに気が付いた幸一は、
「大丈夫。これから優しく感じさせてあげる。ちゃんと両手を挙げておくんだよ。そうしないと止めちゃうからね」
と言うと、両手を乳房を覆っている小さな布地に当てた。久美は思わず手を下ろしそうになったが、途中まで下げたところでかろうじて我慢した。そして意志の力で再び手を持ち上げる。
「良いかい、少しずつだよ」
そう言うと幸一は再び両手で撫でるように愛撫を始めた。『あっ、違うっ』久美は制服の上からとは違うダイレクトな感覚に驚いた。特に、ブラジャーに覆われていない部分に幸一の手が触っているだけで気持ち良い。
「はあっ、あっ・・・うっ・・・ううっ・・・・」
久美は少しずつ吹き出してくる快感に何とか対処しようとしたが、声がどうしても出てしまう。幸一は撫でるような動作から少しずつ揉み上げるような動作へと移っていった。
「あん、あんっ、・・・・あっ・・・ううぅぅんっ・・・・」
久美には幸一が少しずつ小出しに快感を与えているのが分かっていた。手を下ろせば止められてしまう。そう思うと必死になって枕をつかみ、乳房を守ろうと手を下ろしたくなる本能的な動作を押さえ込んでいた。ただ、手に入れた快感に従って少しずつ足が自然に擦り合わされるのはどうしようもなかった。
気持ち良い、確かに気持ち良い。しかし、今まで必死に我慢したのを取り返すほどではない。中途半端な快感が焦れったさを余計に募らせる。あと少しなのだ。久美はもう冷静ではいられなくなった。久美は幸一次第でもっと気持ち良くなれると言うことに気が付いていた。第一、殆ど幸一は乳房を揉んでいない。軽く揉み上げてはいるが、まだ撫でる動作に近い。これでは拷問のようだと思った。こんな事を続けられたら堪らない。
「こ、こういちさんっ」
とうとう久美は幸一におねだりを始めた。
「なあに?」
「こ、こんなっ、あん、あんっ」
「どうしたの?」
「こんなのは、あん、いや」
「どうして欲しいの?」
幸一にそう聞かれて久美は戸惑った。まさか『揉んで』と言えるはずもないから、また焦れなければならないのだろうか、と恐れた。
「ちゃんと、ちゃんとっ」
「ちゃんとって、どういうこと?」
「ああん、こんなのぉっ、はあぁ、あん」
「それじゃあね、ブラを外すよ。良いね?」
幸一はそう言うと、久美の背中に手を回した。久美は抵抗を忘れていた。短い時間だが、やっと焦れなくて良いと思ってしまった。もうここまで来たのだ。今更抵抗してもいつかは脱がされてしまう。幸一は久美が全く抵抗せずにブラを脱がすことに成功した。
幸一が久美の背中のストラップの留め具を外し、ゆっくりとカップを胸元へめくり上げていくと半球型にぷっくりと膨らんだ乳房が目の前に現れてきた。幸一の視線を感じた久美は思わず手を下ろしそうになったが、何とか我慢した。
「見ないで」
「綺麗だよ。とっても。直ぐに気持ち良くしてあげるからね」
しかし恥ずかしさと怖さで逃げ出したくなる。小さな布地を取り去って現れた膨らみの先端には幸一が想像していたよりも遙かに可憐な乳首がポツッと飛び出している。まだ色は薄くとても小さな乳首で、制服の上にまで存在を主張していたとは思えないほどの高さしかなく、周りもとても小さかった。こんな小さな乳首に快感を教えることができるのかと思うほど子供の乳首のようだった。
幸一はその乳首と乳房の組み合わせの美しさに感動した。思わず吸い寄せられるように手を伸ばしていく。その途端、久美が我慢できずに本能的に手でガードしようとした。
「だめだよ。手は上でしょ?」
幸一はそう言うと、優しく久美の手を上に上げ、しっかりと枕を掴ませる。しかし、もう守ってくれる布地は何もないのだ。どうしても幸一が触ろうとすると久美は手を下ろしてしまう。
「久美ちゃん、だめだよ。手は上。良いね?」
「ど、どうしても・・・」
実は久美もここまで来て抵抗するつもりはなかった。しかし、どうしても本能的にガードしたくなるのだ。
「安心して。それじゃ、こうしてあげる」
幸一はそう言うと、両手で久美の両方の肘を枕の上に押さえつけたまま、そっと口を胸へと降ろしていった。こうされると久美は両手を降ろすことができない。
幸一はまず、ぷくっと膨れている乳房の裾野から円を描くようにゆっくりと唇を這わせていった。グッと久美が身体を捻って逃れようとしたが、両肘を押さえられているので殆ど動かなかった。幸一の唇は易々と乳房の裾野を捉えた。
「んんんっ!」
一瞬、久美の両手が下がろうとしたが幸一の腕に抑え付けられ、次の瞬間再び身体が捻られた。まだ本能的に何とか逃れようとしているのだ。
「どうだった?」
幸一が聞いてみる。久美は息を弾ませながらも何も言わなかった。それを幸一は久美の許可だと受け取った。そしてもう一度同じように、今度は反対の乳房に施す。
「あっ!」
今度はそれほど強い反応は示さなかったが、身体がぐっと仰け反った。
「そう、それで良いんだよ。続けるね」
幸一は更に唇を乳房の周りに施していく。そして円を描きながら少しずつ中心へと近づいていき、時々舌で固い膨らみを周りから舐め上げる。
「あ、あんっ、はっ、うっ、ううっ・・・」
久美の反応は幸一の唇が乳首へと近づいて行くに従って強くなっていったが、次第にこの愛撫を受け入れて自分から感じようとしているのが良く分かった。
幸一は唇の先で久美の乳房を感じていた。裾野はとても固いが、中心に近づくにつれて少しずつ柔らかくなりフワッとした感じになってくる。幸一は、久美の初めての乳房と言う大切な宝物をじっくりと味わおうと慎重に唇を進めていった。
久美は最初怖さが先に立ったが、幸一がそっと唇を進めてくるのでやや安心した。すると今度は自分の反応が気になってくる。無理矢理愛されているとは言え、やはり愛されている間は可愛らしく居たいのだ。『幸一さんが私のおっぱいを食べてる』と思うとまず恥ずかしさが先に立つ。しかし、幸一の唇によって与えられる感覚は久美の理性をスッと薄めて流し去ってしまいそうなほど刺激が強かった。
「あ・・あっ、うん、うぁ・・・はあっ・・・」
自分でも甘い声だと思う不思議な声が幸一の唇の動きにつれて出てくる。そして乳首に近いところが刺激されると快感に更に甘い予感がプラスされてくる。久美は自分の声を聞きながら、次第に幸一の唇が頂上を征服する時を待ち望み始めていた。
しかし、幸一は一気に頂上へは駆け上らなかった。ゆっくりと頂上の周りを回って中心へと近づくふりをしてから裾野へと降りて隣の乳房で再び円を描き始める。
「ああん・・・・う・・あん・・・ああぁ、あんっ」
そして頂上へと近づくと再び幸一の唇は裾野へと降りて先程と同じ事を繰り返すのだった。
実は幸一自身、どうして良いのか迷っていた。このまま口で頂上を征服したい気もするが、やはり最初は両手でしっかりと揉み上げてこの乳房の素晴らしい感触を楽しんでから乳首をたっぷりと舐めてみたい気もする。幸一はなかなか考えが決まらないまま、何度も同じ事を繰り返した。
一方、幸一に中途半端な状態のまま愛されている久美にとっては堪ったものではなかった。最初は唇での愛撫に戸惑っていたはずなのに、いつの間にか『どうせするなら今度こそ全部して!』と思うのだが、ぎりぎりのところで幸一の唇は隣へと移っていってしまう。
「ああぁん・・・・」
その度に自分の口から残念そうな声が漏れてしまうのは仕方なかった。久美はこの段階になっても幸一が焦らしているのだと思った。そうだとしたら、久美から何かおねだりをしないと先に進まない。
「幸一さんっ」
その声には切羽詰まった何かが感じられた。迷っていた幸一にはそれで十分だった。すると、幸一の唇の動き方が変わった。それまで細かく啄むように動いていた幸一の唇がまるで乳房を食べるかのようにしっかりと開いたり閉じたりするようになり、久美の乳房への刺激もずっと強くなった。
「あっ、あっ、あんっ、ああん、あん・・・」
久美にも幸一の決意が伝わったらしく、大人しくそれを受け入れていく。そして幸一の唇が左の乳房の頂上に近づいたとき、幸一の唇の間から暖かい舌が差し出されて久美の乳首の周りの特に敏感な部分へと進んでいった。
「ああぁっ!」
『来るっ』と思った。そして両手を幸一に押さえられたまま久美は新しい衝撃が身体に走り抜けることを期待した。一瞬、舌が乳首のぎりぎり手前で止まった。久美にまた焦らされるのかという恐れが走る。次の瞬間、幸一の舌は可憐な乳首全体を舐め倒していた。
「あうぅっ!!!」
更に舌が何度も乳首を優しく舐め倒す。幸一は久美の乳首が思った以上に固く突き出していることに驚き、感動した。そしてそれを確かめるように何度も乳首を味わった。下が往復すると久美の小さな乳首は更に大きく尖り、より固く突き出してきた。それは舐められる快感を更に強くした。
「あうっ、あうっ、はうっ、あうっ・・・」
乳首が舐め倒される度に久美の身体はビンビンと伸び上がり、無意識に頭を左右に振った。久美の頭の中は真っ白になり、自分で何をしているのか良く分からなかった。ただ、辛うじて気持ち良いと言うことだけは何とか理解していた。まだ久美の全身に快感が走るには経験が少なすぎた。
左の乳首を征服した幸一が右の乳首へと移るとき、久美は自然に身体を左に傾けて自分から右の乳首を幸一に近づけて舌を迎えに行った。そして再び望む感覚を手に入れると大きく仰け反った。
「ああぁっ!!あっ、ああっ、あんっ、あうっ・・・・」
久美は最早声を上げることに躊躇していなかった。とにかく自然に声が出るのだ。もう無理に止めようとはしなかった。そして、声を上げることで自分が快感を楽しめると言うことを知った。