第 34 部
『きっと、私がさっき夢中になって変なこと、言ったんだ。さっき気持ち良くされたとき、なんか凄いこと、言った気がする』久美は心の中でそう思った。
「久美ちゃん、もっとこっちへおいで」
幸一がそう言うと、久美は幸一の横にピッタリとくっついて座った。その久美の肩に手を回し、幸一が軽く引き寄せると久美は自分から倒れ込むように幸一の膝の上に横たわって上を向いた。
「美味しかったよ。ありがとう」
そう言うと幸一の唇がゆっくりと久美の唇と重なる。久美は心に再び暑い火が燃え上がるのを感じたが、意識して夢中にならないようにした。
幸一の唇は久美の小さな唇をたっぷりと楽しむと、ゆっくりと首筋へと移っていき、細い項と耳元を優しく刺激し始めた。
「ん・・・んん・・・はっ・・・・はぁっ・・・・・」
久美の身体がゆっくりと反応を始め、くすぐったそうに身体をひねる。久美は幸一の唇をまるで嫌がっているかのように仰け反ったり首を回したりしたが、久美自身も幸一が何をしたいのか分からずに迷っていた。ただ、身体はどんどん先を欲しがるようになり、いつまで自分をコントロールできるのか分からなかった。
幸一はたっぷりと時間を掛けて久美を可愛がり始めた。急ぐ必要はないのだ。幸一は久美がまだ完全に幸一に身体を許す気になっていないと思い、久美がおねだりを始めるまで時間を掛けるつもりだった。しかし、久美は先程夢中になったことが幸一に愛撫を中断された原因だと思いこみ、意識しておねだりを我慢していた。
しかし、実はさっき幸一が愛撫を中断して紅茶を頼んだのは単に乳房が硬く膨らみ濡れ始めている少女に自分のためだけに紅茶を入れて欲しかっただけで、あまり大きな意味はなかった。とにかく時間があるのだから急ぐ理由など無いのだ。しかし、久美はそうは思わなかった。
久美は幸一の唇で感じながらも、この部屋でこのまま服を脱がされるのだけは嫌だった。それだけは幸一がいくら望んでも受け入れるつもりはなかった。
久美は同年代の少女の殆どがそうであるように、自分自信のプロポーションに一種のコンプレックスを持っていた。身体のラインはまだ子供っぽいし、胸だって決して大きくないし、腰のくびれだって少ししかないと思っていた。しかし、久美の身体は久美自身の想像以上に急速に大人びており、今や十分に美しい少女へと成長していたにもかかわらず、本人は相変わらず子供意識を持っていた。
久美は首筋に唇の愛撫を受けながらも、幸一の手が膨らみを制服の上から愛撫し始めたことに幸一の意志を感じた。幸一がここで久美を包んでいる全てを取り去ろうとしていると感じたのだ。
「はぁ・・・幸一さん・・・・幸一さん・・・・・んんっ」
幸一は黙って胸の膨らみをそっと撫で回している。
「幸一さん、ダメ・・・・お願い・・・・あん・・・・幸一さん・・・・あっ」
久美は身体がどんどん熱くなり、ゆっくりと力が抜けていくのを感じながらも何とかベッドに連れて行って欲しくて幸一に声をかけ続けた。しかし、幸一の許しがないのにおねだりをしてはいけないのだ。久美はこのままここで脱がされるのだけは避けようと幸一の手を軽く掴んだ。幸一が唇での愛撫を止めて身体を起こし、久美を見下ろす。
「ん?どうしたの久美ちゃん」
「幸一さん、お願い・・・」
「なあに?」
「ベッドに連れて行って。ここはイヤ・・・・」
「でも、まだ久美ちゃんの身体は十分に準備ができてないでしょ?」
そう言われると経験のない久美は何も言えない。どうなればいいのか分からないのだから当然だった。
「でも・・・・ここは・・・・」
「もう少し優しくしてあげて、久美ちゃんの身体の準備が整ったら連れて行ってあげるからね」
「もう少し・・??」
「そう、もう少しだけ。いいね?」
「はい・・・・」
幸一は久美がそう言って目を閉じて大人しくなったのを確認すると、右手を殆どめくれ上がって茂みが見え始めているスカートの中へと進めていった。久美がハッとしてスカートの裾を引き伸ばす。しかし、何も遮るものがないので幸一の手は易々と少女の敏感な世界の入り口の茂みに到達した。『アアッ、ダメ・・・』久美は心の中で思った。しかし、久美はスカートで茂みを探り始めた幸一の手を覆い隠すだけで、その手を払いのけようとはしなかった。
幸一の右手は久美の茂みをすっぽりと包むように充てられ、優しく秘丘をマッサージし始めた。久美は心の中で『それはだめ!』と叫んでいた。それをされると自分の身体の抑えが効かなくなることを悟っていたのだ。しかし幸一の手は優しく揉みほぐすように刺激してくる。
「あぁ・・・こ、幸一さん・・・・それは許して・・・・あ・・・・か、感じて・・・・」
しかし久美の懇願も空しく幸一の右手は単純な動作を繰り返していた。しかし、動作自体は単純でも、既に身体に火のつき始めた少女には拷問にも等しい抗うことのできない甘美な快感の世界に引きずり込んでいく。
「どう?気持ちいい?」
幸一がそう聞くと、久美は悲しそうに頷いた。幸一は久美の表情に喜びがないことから、まだ余り感じていないのだと思った。そこで右手の動作に微妙に変化を付け始めた。
幸一から見下ろしている久美には全く変化がなかった。ただ静かに大人しく横たわり、愛撫を受けているだけだ。ただ左手だけはスカートの裾をしっかりと持って捲れ上がるのを防いでいた。
しかし久美の身体の中では大きな変化が起こっていた。幸一の愛撫が変わったことで、久美に与えられる快感も多様なものに変化していた。久美は身体の奥が熱くなり、ゆっくりと濡れ始めていることに気が付いた。『これが濡れるって事なの?』試しにそっと足を動かしてみると、何となく濡れているのが実感できる。
幸一は久美が僅かに足を動かしたのを見ると、もっと右手の指先を茂みの奥へと近づけた。それは更に快感を直接的な大きなものへと変えた。
「はぁ・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・」
久美は目をつぶったまま左を向き、右手を口に当てながら静かに喘ぎ始め、なんとか我慢を続けようとした。
しかし、幸一の指が敏感なところのもうすぐそこまで迫ってくると、自分から腰を突き上げそうになる。本当にあと少しなのだ。久美の口は自然に軽く開き、幸一から見ていてもだんだんとはっきりと喘いでいる表情へと変わってきた。
久美はもう一度足を動かしてみたくなった。そうすれば少しは焦れったさを我慢できる、そう確信があった。しかし、それをしたらその先はどうなるのか分からなかった。もしかしたら何度も何度も足を擦り合わせないと我慢できなくなるかも知れない、と思うと幸一の視線が気になり、何もできなかった。そしてとうとう、幸一に我慢できなくなっていることを伝え始めた。
「幸一さん、お願い・・・お願いだから・・・」
「なあに?どうしたの?」
幸一の声は明らかに冷静だった。久美はその声に更に追い詰められた。このままでは自分だけが足を開いて声を上げることになる。幸一にがっかりされるかも知れない。明るい部屋でそうなるのだけはイヤだった。しかし、身体はもう我慢の限界まで来ていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、幸一さん・・・・お願い・・・」
「どうしたの?」
「それをするのは・・もう許して・・・お願い。他のことをして・・・・もう・・・・」
久美の声は切羽詰まったものになっていた。久美はあくまで明るい部屋で足を開いて声を上げたくないためにそう言ったのだが、幸一は久美がもっと快感を欲しがっていると解釈した。
「それじゃぁね、久美ちゃん、少しこうして・・・ね?」
そう言うと幸一は秘丘を優しく揉んでいる右手で久美の足を少しだけ開いた。
「そ、それはっ・・・・」
久美はそう言ったが、また同じ事を繰り返されるくらいなら幸一に直接触られて声を上げた方が良いに決まっている。最早久美に抗う術はなかった。
「大丈夫。優しくするからね」
幸一の指先が茂みの奥へとゆっくりと伸びていき、潤い始め開きかけの秘唇の中に埋もれていった。
そこは久美が気付いたとおり、既に潤い始めていた。
「はあぁっ」
はっきりとした快感に幸一の腕の中で久美の身体がグイッと仰け反る。
「痛い?」
久美は顔を背けたまま首を振った。それどころか、こんなに気持ちいいのは初めてだった。『もっとして!』久美はそう言いたいのを必死に堪え、次の愛撫を信じて待っている。もしベッドの上なら違ったのだろうが、ここは明るいリビングなので大胆におねだりするのだけは見られたくなかった。
「久美ちゃん、感じてごらん」
幸一のその声は久美の羞恥心を突き崩した。ゆっくりと幸一の指先が秘唇の中を掻き分けていく。最初は秘唇だけを刺激してきた。
「はぁぁぁぁぁぁーーーーっ」
快感の衝撃が久美の身体を貫く。今日初めて久美ははっきりと声を上げて仰け反った。その声に満足した幸一は更にゆっくりと指先で秘唇の中を探検していく。次々に押し寄せる快感の波に久美は最早抗うことができなかった。はっきりと声をあげる。
「気、気持ちイイーーッ」
「久美ちゃん、もう少し感じてごらん」
「ああぁぁっ、そんなに上手にっ、はうぅっ、ダメェッ、足が、足がっ、あうぅぅっ、気持ち良すぎて、アアンッ、開いちゃうぅっ」
久美は仰け反りながら喘いでいた。しかし、幸一が見ても久美が自分から足を開いた感じはしない。
「久美ちゃん、足、開いてもいいよ」
「はあぁぁっ、ダメェ、閉じられないっ、イヤあぁ」
「それじゃぁ、こうしても足を開いてくれないの?」
幸一は指を左右から包み込んでいる秘唇を後ろから前までゆっくりと撫で上げた。
「ああぁぁっ、開いて行くぅーっ」
久美は更に仰け反ったが、やはり自分から足を開いた様子はない。実は久美の足は確かにゆっくりと開かれていたのだが、ほんの少しでも久美にとっては大事件なのに幸一にとっては分からない程度の変化でしかなかったのだ。
幸一は少し焦れったくなった。一度秘心から指を抜くと、久美の膝をグイッと45度くらい開く。
「ああっ、そんなにっ」
「もっともっと開いていいんだよ」
そう言うと幸一は再び指を秘唇へと埋め込み、更に潤いを増してきたのを確認して愛撫を再開した。
「アアンッ、そんなにしたら見えちゃうっ」
「見えたっていいでしょ?」
「イヤッ、絶対イヤあぁっ」
「どうして?感じてるんだから見えたっていいじゃない?」
幸一はそう言いながら指の動きを細かくした。
「ああぁぁっ、そんなことしないで、幸一さんっ」
「ほら、もう少し開いてごらん。きっともっと気持ち良くなれるよ」
久美は言われたとおり、少しだけ足を開いた。すると指が少しだけ秘唇の奥へと導かれ、その分確実に快感が強くなる。
「ああぁぁっ」
久美は再び幸一の腕の中で仰け反った。
「ほうら、気持ち良くなったでしょ?」
「なったけどっ、いやぁ、恥ずかしいっ、見ないでぇっ」
久美は顔を反らせながらも仰け反り、更に少し足を開いた。