第 35 部
「いやっ、いや、・・・いや、・・いや・・・・いや・・」
久美は顔を背けたまま自分の格好を想像して嫌がった。明るい部屋で足を開かされ弄られているのだ。たぶん、スカートもかなりまくれ上がっているに違いない。何とかスカートで隠そうと左手で裾を引き下ろそうとしたが、幸一の手がしっかりと両足の間に入っているので上手くできなかった。
そしてもっと怖いのは、こうやって自分が触られることに慣れ始めていると言う事実だった。幸一がもっと嫌らしく、もっと乱暴に久美の身体を扱ったのならはっきりと拒絶することができたと思う。しかし、幸一はあくまで優しく久美を扱っている。だからこそ感じることが先行して身体に上手く力が入らない。優しく感じさせられるのは嬉しいが、こんな部屋、明るさでされることに慣れてしまうと、この先どんな自分になるのか不安だった。
「大丈夫。久美ちゃん、見たりしないからもっと感じていいんだよ」
「いやぁ、・・・幸一さん、許して・・・、ああん、恥ずかしくて・・・・」
「感じてくれてるの?」
幸一が優しく聞くと、久美は横を向いて目をつぶったままコックリと頷いた。幸一は久美の上半身とか半身の極端な対比に心から満足した。上半身だけ見れば、こんな可愛らしい少女が夢見るような表情で自分の腕の中にいるのだ。まるで小説の中のお姫様を手に入れたようなものだ。しかし、下半身を見れば足を開いて茂みの中に男の手を許し、弄られる度に微妙に腰を動かしている。それは無垢な少女とは思えない光景だった。
幸一は更に状況を進めることにした。
「久美ちゃん、少しこっちに引き寄せるよ」
幸一は横を向いて仰け反って身体を何度も伸ばしたので少し外側にずれていた久美の身体を引き戻し、自分に近づけた。そして、
「もう少し開いてみようね」
そう言うと右手で久美の足を更に大きく開き始めた。
「いや、それは嫌・・・・そんなこと教えないで・・・お願い・・・・いや・・・・子供のままでいさせて・・・・許して・・・・」
久美は軽く仰け反るようにして軽く喘ぎながら幸一に抗議した。しかし、幸一の手は久美の足を更に大きく開き、90度以上にまですると再び優しく指を使い始めた。もう最初の時とは違い開きかけの秘唇は幸一の指を挟み込むことはなく、直接久美の秘部のパーツを一つずつ丁寧に可愛がることが可能だ。
「ほうら、こうすればもっと気持ち良くなれるよ。恥ずかしいけど気持ちいいだろ?」
「アアンッ、ンンッ、ンンッ、イヤッ、こんなところで、いや、いや、幸一さん、これ以上は許して、お願い、いや」
「感じるだろ?」
幸一が念を押すと、久美はうわごとのように繰り返した。
「いや、こんなの、いや・・・ああんっ、いやぁ・・・・あんあんっ、いやぁ・・・」
ただ、久美が感じると自然に足が閉じてくるので、幸一は何度も久美の足を開き直さなくてはいけなかった。久美は何度も足を閉じたが、幸一はその度に足を開き、久美が足を開いたまま感じるようになるまで何度もそれを繰り返した。
幸一はこの辺りまでで久美をベッドに連れて行こうと思っていたのだが、腕の中の久美が余りにも可愛らしく感じるので途中で止められなくなってしまった。そして更に指を奥へと進める。
「こ、幸一さんっ、それ以上は、アアッ、そこは、ダメ、そこを刺激されたら、アアッ、幸一さんっ」
目をつぶったまま喘いでいる久美の声が切羽詰まったものになった。そして幸一は久美の予想通り、秘口へと辿り着いた。しかし、久美の秘口はまだ全然凹んでいないので、指でそっと撫でただけで入り口が分からない。久美の声の様子から見当を付けてほんの少し軽く押すとスリットになっているのが分かる程度だった。
しかし、久美にとっては覚えたばかりの最高の快感を得られる場所を刺激されていることになり、このまま自分が暴走してしまいそうな気がして怖かった。特に秘口を指で刺激されると独特の快感が走り抜ける。
「幸一さん、そこだけは許して、あぁっ、お願い、他を触って、そこを優しくされたら」
「久美ちゃん、いやなの?」
「そ、それは・・・・・」
「それじゃ、もっと優しく触ればいいかな?」
「そんな・・・これ以上されたら・・・・」
幸一は久美の返事を待たずに、更に久美の足を大きく開いた。もう、ここまで来ると秘部を突き出すように全開で開脚している感じになる。久美は目をつぶっているので余り気にならないようだが、目を開いて自分の下半身を見たらギュッと足を閉じて康司の指を受け入れなくなってしまったに違いない。それほど下半身はイヤらしい光景だった。
「ほうら、今度は一つずつ感じるところを可愛がってあげられるよ。ほうら、どう?」
「ああっ、はうぅっ、ああぁっ、そこっ、あんっ、だめっ、あうっ・・」
久美はさっき幸一に教えられたように足を開いたまま、更に快感の高みへと上っていった。はっきり言ってもう夢中だった。ただ、ベッドの上と違って身体を動かすわけにはいかず、じっとしたままだったが、久美は既に幸一の指先に夢中になっていた。
目を閉じていても自分の足がどれくらい開いているのか想像は付いたが、それを自分で見る勇気など絶対になかった。ただ、幸一の声がとても優しく、自分が足を開いていくとその声の中に喜びが感じられるので足を開いただけだった。それでも今は、いつの間にか幸一の指に完全に夢中になっていた。
そして何度も秘口を刺激されていると、恐ろしい考えが久美の頭に浮かんできた。それはこうやって感じているからこそ頭に浮かぶのだと理性では分かっていたが、頭から消し去ることなど不可能だった。
幸一は久美の表情が、秘口の周りを刺激すると微妙に変わることに気が付いた。少し苦しいような表情をするのだ。
「久美ちゃん、痛い?」
そう聞いても久美は僅かに首を振るだけだ。
「もっとこうした方が良い?」
幸一は指先の位置を微妙に変えて久美の反応を探る。
「あんっ、あうぅ、はぁぁ・・・あぁ・・・・うっ・・」
「こっちの方が良い?」
「あっ、あんっ、ううぅっ、いっ、あう・・・はあぁぁっ」
「それともこっちかな?」
幸一は久美の表情を見ながら久美がもっとも喜ぶ位置を探っていった。しかし、久美にしてみれば明るい部屋で幸一に見下ろされながらなので見られている事自体が恥ずかしくて仕方ない。
そして幸一の指先は、とうとう久美が一番喜ぶ位置を探り当てた。
「ああぁっ、そこはっ、あうぅっ、ダメッ、そこは許して・・・アンッ、アンッ、アンッ・・」
「久美ちゃん、ここを可愛がられるのが好きなの?」
「イヤ、そこはダメ、欲しくなる。ほんとに欲しくなるの。ああぁぁっ、そこだけじゃ、中も欲しくなるからぁっ」
幸一の指先は丁寧に秘口の周りを刺激していた。敏感なところなので久美は一瞬辛そうな表情を見せるが、一番感じたがっている部分なのだ。
「こうして欲しいのかな?」
幸一は指先の半分ほどをそっと秘口の中に埋め込む。
「ああぁぁぁっ、そこっ」
それまで喘いでいた久美は、明らかに期待に身体を硬くして次に来る瞬間を待ち受けた。
「でも、まだ久美ちゃんのおねだりを聞いてなかったね」
そう言ってゆっくりと指先を抜いてしまうと、
「ああん、ここで焦らされるのはいや、こんな格好はいや」
と久美は可愛らしく嫌々をしながら喘いでいる。しかし、その姿は半分開いた制服の下から肌が露出し、両足をMの字に開いて殆ど捲れ上がったスカートを気にせずに喘いでいるのだから、最早可愛らしいなどと言えるものではなかった。
久美は幸一がいつものように焦らすものだと思ったが、ここでの幸一の焦らし方は久美の想像を超えていた。単に秘口の周りを刺激して焦らすだけではなく、
「ほうら、もう少し欲しいのかな?」
と言って指を少しずつ埋め込んでくる。思わず久美は自分から腰を突き上げたくなり、我慢するのが大変だった。指を埋め込まれるだけで確実にあの快感が吹き出してくる。ただ、その程度が少ないだけだ。そして幸一はもう少しだけ埋め込むそぶりを見せてからゆっくりと引き抜いていくのだった。
すると、先程頭に浮かんだ恐ろしい考えがどんどん膨らんでくる。
「あんっ、いやぁ、それはいやぁっ、ちゃんと、ちゃんとして」
久美は指を抜かれるのがこんなにも辛いとは知らなかった。本当に身体が本能として求めるのだ。この明るい部屋で幸一の指を受け入れたらどんなことになるのか、考えるだけでも恐ろしいがもうその考えは止められなかった。自分がそれに慣れてしまうのかどうか分からなかったが、今は切実に幸一の指が欲しかった。
「どうやったらいいの?」
「そのまま、そのままして」
「こう?」
「いやぁっ、止めちゃダメ」
「止めてないよ」
「そこじゃなくて、さっきみたいに」
「ここ?ここかな?」
「そこっ、そこをそのままっ」
「こう?」
「ああぁっ」
「気持ちいい?」
「そう言って抜いちゃいやあっ」
「どうするの?」
「ああんっ、もうっ」
とうとう我慢できなくなった久美は実力行使に出た。左手で秘部を触っている幸一の手を掴み、そのまま幸一の指を自分の中に突き刺そうとする。しかし、幸一が指の力を抜いたので空しく幸一の手を秘部に押し当てただけだった。
「アアンッ、ンンッ、ああぁぁ、いやっぁぁ、意地悪ぅぅ」
「言ってごらん」
「いやぁ、言うのはいや、早くして」
「こう?」
「あうぅぅっ、そうっ、そのままっ」
「そのまま、なあに?」
「中まで、中までえっ」
「中まで、どうするの?」
幸一は指先を更に半分ほど埋め込んで久美を狂わせる。久美は濡れるまでに時間がかかるタイプだが、既に中はほどよく濡れていた。幸一に焦らされ尽くした久美には最早言葉を選んでいる余裕など無かった。
「中まで指を入れてえっ」
「これくらい?」
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ」
幸一が指を半分ほど埋め込むと、久美は一瞬幸一の手を掴もうとしたらしいが次の瞬間にグンと大きく仰け反った。その拍子に一番上しか留めていない制服の下から可愛らしい乳房が顔を出し、まだ薄い色の可憐な乳首が幸一を挑発する。