第 57 部
幸一は目の前に自分の身体を差し出している少女の、まだやっと指を楽々と納められるようになったばかりの肉壁の感触と、硬い乳房と、その先端の小さくしこった敏感な部分をたっぷりと揉み込んで少女を満足させた。久美はまだ幸一にも言っていないが、実はこの四つん這いの体勢で愛されるのが好きになっていた。こうやって幸一の愛撫を受けていると、全てを自分から差し出しているような気になるのだ。
その自分を幸一がたっぷりと両手を使って愛し、時々不意に背中に舌を這わせて更に声を上げさせられる、そんな二人だけの秘密の楽しみが久美の感覚を最大限に解放していた。
久美は声を上げ、仰け反り、身体を捻って幸一から逃れようとして、心から幸せを感じていた。今の久美は幸一の性技の虜になっていた。
「ああん、もうだめぇ、動けない。少し休ませて・・・、あぁぁ・・・」
久美はとうとう四つん這いを崩すと、ぐったりとベッドに沈み込んだ。幸一が隣で横になると直ぐに身体を寄せて幸一の腕枕の中に入る。
「ごめんなさい」
「どうしたの?」
「幸一さんの指だけでこんなになっちゃった」
「感じたの?」
「うん」
けだるさの残る身体を幸一に引き寄せられ、久美は甘えるように幸一の胸板に顔を擦り付けていた。
「じゃ、どうしてごめんなさいなの?」
「だって、幸一さんに入れてもらう前に疲れちゃったから・・・」
「もういいの?」
「え?」
「もう入れなくて良いの?」
「いやぁ、ちゃんと最後までしてぇ」
「あれぇ、もうそんなおねだりするようになったの?」
「そんな、意地悪言わないでぇ」
「もっと聞かせて」
「何を?」
「もっとおねだりが聞きたいな」
「今はダメ」
「何を入れて欲しいの?」
「知らない」
「そうなの?」
「ノーコメント」
「それじゃぁ、ゆっくりと思い出してもらうかな?」
「えっ、何をするの?」
幸一の口調から何かをたっぷりとされることを予感した久美は身体を身構えた。その久美の項から乳房までを腕枕している左手の指先でからかうように可愛がりながら、幸一は次の愛し方を考え始めていた。
「どうしようかな?」
「ねぇ、何をするつもりなの?」
久美は甘い感覚が首筋から乳房にかけて湧き上がり始めると、幸一の様子から優しく愛して貰えそうだと感じた。そして今度は次が少し楽しみになってきた。まだまだ自分の身体の新しい感覚を教えて貰えそうな気がして、それが楽しみなのだ。
「どんなことして欲しいの?」
「分かんない。私経験無いもの。幸一さんの方がよく知ってるでしょ?」
「それじゃ、両足をめいっぱい広げて、たっぷりと舐めちゃおうかな?」
「私、そんなに足、広げられないのぉ」
「久美ちゃんは身体が柔らかいでしょ?」
「少しは柔らかいけどぉ、そんなに広げられないもん」
「どれくらい広げるつもりなの?『めいっぱい』って言っただけで、どれくらいなんて、まだ何にも言ってないのに」
「ばかぁ、想像しちゃったのぉ」
「何を?」
「そんなこと言えない」
「さっきみたいに両手で俺の頭をあそこに思いっきり擦り付けながらおっぱいを揉まれて声を・・・・・」
「イヤあーっ、もう言っちゃダメッ」
久美は慌てて身体を幸一の上に乗り上げると幸一の口を手で塞いだ。
「むぐっ、んんっ、んーっ」
「ダアメ、もうそんなこと言わない?」
幸一がコクコクと首を振ると、久美は手をどけてキスをしてきた。お互いの唇がゆっくりと重なり、唇同士がお互いをこじ開け、そして舌をゆっくりと差し出して絡め合う。久美は自然に幸一の上で四つん這いになりながら幸一の口の中に舌を差し入れ、幸一の力強い舌に追いかけ回されることに夢中になっていた。幸一は久美の可愛らしい小さな舌を求めながら、ふと気が付くと久美が自分の上で四つん這いになっていることに気が付き、両手で乳房を揉み回してやると、
「んんっ、んふっ、んんぁ、んーーっ」
と久美が強い反応を示した。更に乳房を揉むだけではなく、先端を指で可愛がり始めると、
「んんぁぁ、んはぁぁっ、はあぁぁっ、あああぁぁーん、そんなにしたら我慢できないぃ」
と久美はとうとう我慢できずに唇を離してしまった。
「久美ちゃん、このまま入れて欲しい?」
幸一がそう聞くと、
「もう少しだけお話をさせて」
と久美はまた幸一の隣に身体を沿わせてきた。久美はあのまま挿入されても受け入れるつもりだったが、まだ少しだけ不安があるのと、今乳房を揉まれて自分の身体が受け入れる準備を終わっているのが分かったので安心したこともあり、もう一度幸一の腕の中で甘えることにした。もういつ挿入されても準備はできている。
「久美ちゃん、聞いても良い?」
「なんですか?」
「先週、家に帰って、だいぶ痛かった?」
「どうしてそんなこと聞くの?」
「聞いてみたいのさ。大好きな女の子が家に帰って苦労してないか心配だったから」
「そんなに心配なら、あんなことしなきゃ良いのに」
ちょっとだけ久美は拗ねた感じで言った。確かにその時はそう思ったのだ。
「え?だって、久美ちゃんだって、して欲しかったろう?」
「私が?そんなこと、全然無い」
「だって、久美ちゃんだってあんなに感じて、欲しがって・・・・」
久美は話が拙い方向に行ってしまったことに気が付いた。確かに久美は堂々と欲しがったりはしなかったが、あの日は幸一に何をされるか分かっていたし、それを承知でこの部屋に来たのだ。幸一が困った様子なのが顔を見なくても良く分かる。
「久美ちゃん、もしかして久美ちゃんが本当は・・」
「ねぇ、幸一さん。私が本当に欲しがらなかったと思う?」
「え?だって今、そう言ったのに・・・」
「女の子の言うこと、真に受けちゃダメよ」
「そんなこと言ったって・・・・。それじゃぁ、久美ちゃんはやっぱりして欲しかったの?」
久美は返事をしなかったが、身体を起こして幸一を見つめるとニッコリ笑って頷いた。
「なんだ、やっぱりそうだったんだ。それなら最初から素直にそう言えばいいのに」
「素直じゃなくてごめんなさいねっ」
「拗ねてる久美ちゃんも可愛いね」
「もう知らないから。でも、幸一さん、早く優しくして」
久美は突然そう言うと再び幸一の腕枕の中に入り、身体を幸一に更に密着させてきた。幸一は膝枕していた腕を少し下げて久美の背中の下にした。幸一の力強く太い腕が身体の下に来たので、久美は自然と仰け反る感じになる。その軽く仰け反った久美の乳房を、久美の下を通した左手の指で可愛がり始めた。
「ああんっ、なんか変。アンッ、こっちからなんて」
久美は幸一の身体とは反対側の乳房を可愛がられ、不思議な感触に戸惑いながら久美は自然に両手を挙げた。既に乳房を可愛がられると両手を挙げる癖が付いていた。
幸一は自由になる右手を久美の茂みに這わせて中を探っていった。そして話をしながら時折久美の空いている方の乳房を口でねぶり始めた。
「ああん、いきなり三カ所なんてぇ」
「いやなの?」
「だってぇ、こんなに素敵なこと教えられたらぁ、ああん、だめぇ、あうぅっ、お口も素敵ぃ」
久美は両手を挙げて身体を伸ばし、軽く仰け反りながらうねるように身体をゆっくりと捻りながら感じていた。既に秘部を弄られることに何の抵抗もなくなっており、幸一が秘部の中を探っている右手で軽く両足を開くように促すと、ゆっくりと足を開いていった。
「どう?足を開くともっと感じるでしょ?」
「ああんっ、こんなことされてるのに嬉しいなんてぇ。はあんっ、だめぇっ、身体がもっと欲しがってるぅ」
「恥ずかしい?」
「凄く恥ずかしいの。ほんとよ。でも、あぁぁ、だめぇ、止められない。幸一さん、はうぅぅっ、そんなに上手にされたらぁ、ああん、本当に気持ちいいっ」
久美は両手は真っ直ぐ頭の上に伸ばしているのに両足はグッと開いて幸一に秘唇の奥まで触らせ、秘核の近くを細かく刺激されるのを喜んだ。
幸一は久美がちょうど喜びを味わえる程度にソフトに、優しく喜ばせた。久美の背中の下を通って左側の乳房を可愛がっている左手では繊細な愛撫を施し、時折指先で乳首の先端をソフトにパラパラッと弾くように可愛がり、それに合わせて右の乳首をねっとりと口の中で転がした。
「はぁん、そんなぁ、私の身体、こんなに感じるなんて、ダメ、ダメよ。全部感じてる。あ・あ・あ・ああぁぁぁっ、上手ッ」
久美は激しすぎない大人の愛撫にどんどんのめり込んでいった。更に幸一が秘芯を可愛がっている右手で少しずつ秘口の周りも可愛がるようにすると、
「ああん、そこまで来ちゃったぁ、あん、そこを刺激されたら、アンッ、アンッ」
と少しずつ反応が強くなっていく。
「刺激されたら、どうなるの?」
「分かんない、知らないの。でも、ああん、なんか変。我慢できなくなってきたの」
「そう、でもまだ我慢してるでしょ?」
「いやぁん、早くぅ、早くぅっ」
「また欲しくなったの?」
「そんな冷静な声で言わないのぉッ、ねえっ、入れてぇっ」
「もう入れて欲しくなったの?」
「意地悪するんだからぁッ、ああん、私ばっかりこんな格好させてぇっ。私だってしてあげたいのにぃッ」
「そうなの?久美ちゃんがしてくれるの?」
「教えてくれればするぅ」
久美はふと口を突いて出た言葉にハッとしたが、いつも愛されるばかりではなく、幸一が喜んでくれるお礼がしたかったのは本当だった。