第 58 部
「それじゃぁ、起き上がってごらん」
「ああん・・・・・・・・」
久美は途中で愛撫を中断され、一瞬、もっと楽しんでからそう言えば良かったと思った。
「久美ちゃん、手とお口でしてもらうからね。反対向きになって」
「え?反対向きって・・・・」
久美は漫画雑誌でしか見たことのないことを要求されて戸惑った。いざ自分でするとなると猛烈に恥ずかしい。幸一の目の前で足を開くなど無理だと思ったが、幸一が優しくリードしてくれることを信じて頷いた。
「まず俺の横に座ってお口でオチンチンを可愛がってごらん」
久美は恐る恐るだが、言われた通りに幸一の肉棒を口に入れた。久美はいつも自分ばかり感じさせてもらっているので、少しくらいは幸一にも気持ち良くなって欲しかった。こうすれば気持ち良くなるのかどうかは分からなかったが、少しでも幸一に喜んで欲しい一新で肉棒を咥えた。既にたっぶりと前戯を楽しんだ後だったからかどうかは分からないが、今日の久美はそれまでよりも口の奥まで入れることができた。
「あ・・・久美ちゃん・・・・それ、良いよ」
幸一は久美の口の中に肉棒が半分くらい入ったことで、久美の口の感触をたっぷりと楽しむことができた。久美はゆっくりと肉棒を奥まで入れると、ゆっくりと吐き出し、それを繰り返した。
久美は一生懸命だった。幸一の肉棒を限界まで咥えると、口の中が全て肉棒で埋め尽くされて隙間が一切なくなる。顎も痛くなるし、息だって苦しくなる。そして、何とも言えない烏賊のような匂いが生々しい。しっかりと呼吸を整えながらしないと気持ち悪くなってしまいそうだった。
「こっちへお尻を向けてごらん」
久美は横の位置から斜めに肉棒を咥えていたが、しっかりと肉棒を咥えたまま、徐々に幸一の顔の方へ尻を向けてきた。小さな尻が可愛らしい。
「良いかい、じっとしてるんだよ。良いね。ちょっと身体が揺れるからね」
そう言うと幸一は久美の片足を持ち上げると反対側へと持って行った。これで久美はシックスナインの姿勢になった。
「ああっ、何するの?ああん、いやぁっ」
久美は少し嫌がったが、どんなことをしなくてはいけないのかは知っていたので思い切って大人しく幸一の上で反対向きになった。しかし、秘部への視線が痛いほど感じられる。
「イヤ、こんなのイヤ、やっぱりダメ。横でするから」
そう言って幸一の上から逃げ出そうとする久美の腰を両手でグイッと引き寄せて幸一が秘部に熱い吐息をかけ始めた。
「あうぅっ、そんな・・・・あんっ」
久美は今まで自分が仰向けになって幸一の口を秘部に受けたことを思い出し、何とか慣れようとしたが、自分から上になって両足を幸一の顔の前で足を開くのは今までとは違った恥ずかしさだった。例えて言うなら、身体の内蔵まで見られてしまうような、そんな感じなのだ。
「ほら、久美ちゃん、もっとお口でオチンチンを可愛がって。とっても気持ち良いんだから」
幸一は久美に姿勢を気にせずにフェラチオを続けることを要求した。久美はまだ嫌がっていたが、渋々ながら再度肉棒を口に含み、ゆっくりと出し入れを始めた。頭を上下に動かして大きな肉棒を出し入れしているとぼうっとしてくるが、生々しい実感があるのも確かだった。
「あは、久美ちゃん、気持ち良いよ。これは・・凄い」
幸一はこんなに気持ちの良いフェラチオを経験したことがなかった。久美の口が小さいので本当に挿入しているかのように気持ち良い。思わず腰を動かしたくなるので、じっとしているのが辛くなるくらいだった。
その内に久美の方にも変化が起こってきた。ずっと幸一の息が秘部にかかっているので腰の辺りからむず痒くなるような、あの焦れったい感覚が湧き起こってくる。久美はフェラチオに集中することで、何とかその感覚を無視しようとしたが、
「良いよ。とっても良いよ。暖かくて扱かれるみたいだ。ねぇ、指でも扱いてみて。そうするともっと気持ち良くなるんだ。そう、オチンチンの裏側を指でゴシコシって。もっと力を入れても良いよ」
と幸一は話をするのを止めてくれない。敏感な部分に息を掛け続けられて次第に久美の方も我慢できなくなってきた。どうしても意識が腰の方へと言ってしまう。
「あれ?どうしたの?久美ちゃん、お口が止まったよ?」
「んふぅ、はぁ、はああぁぁっ、幸一さん、もう許して、ダメ、限界・・・」
「ん?おねだりは?」
「優しくお口で舐めて・・・・・・・、ああぁぁーっ、くううぅぅっ、あうぅっ」
幸一が目の前に差し出された綺麗なピンク色の秘唇に舌を這わせ始めると、久美は肉棒を握りしめて快感に耐えた。しかし、幸一は直ぐに止めてしまう。
「ああん、意地悪ぅ、もう終わりなんて・・・」
「久美ちゃんも続けないとダメでしょ?お互いにするものなんだから」
「でもぉ、ああうぅっ、くうぅっ、だめぇ、できないぃっ」
「ほら、がんばって」
「あん、ちゃんとするから、がんばるから、ああうぅっ、ううぅぅっ、んんんーーっ、んぷっ」
久美はそれでも必死にがんばって何とか幸一を満足させようと肉棒を咥え続けた。ただ、久美が感じながらしているので、どうしてもフェラチオが中途半端になってしまい、幸一にしてみれば最初ほどは気持ち良くない。幸一は久美の口の動きがどんどん鈍くなるので、もうすぐ久美は限界に近づくと思いつつ舌を這わせていた。
やがて幸一の予想通りに久美が肉棒を吐き出すと、
「もうだめぇっ、これ以上できない、ああん、止めちゃイヤ、お願いなのぉ」
幸一は最初にしてはよく頑張った方だと思い、ご褒美を上げることにした。久美の上体を軽く持ち上げて四つん這いの姿勢をとらせると、堅く膨らんで幸一の愛撫を待ち望んでいる乳房を下から優しく揉み上げてやる。
「はああぁぁぁぁーーっ、ううぅぅーーーっ、あうぅぅっ、こんなぁっ、あーーっ」
身体の中に素晴らしい快感が吹き出した。久美は予想外の快感に身もだえしながら幸一の肉棒だけはしっかりと握っていた。幸一は更にしっかりと舌で秘部を舐めながら、乳房への愛撫もたっぷりと施す。
「あふぅーっ、あうんっ、ああっ、クウッ、ダメッ、気持ち良すぎるうっ、あうぅっ、だめぇっ、めちゃめちゃ感じるぅッ」
この姿勢では愛撫から逃れるのは不可能だ。目の前にある肉棒をしっかりと握りしめ、虚ろな目で見つめながら久美は身体の中からどんどん新しい感覚が湧き上がってくることに気が付いた。これは先週、幸一に抱かれた時も少し感じたのだが快感とは全然違う、その奥にある何かだった。
「ううぅっ、幸一さん、なんか変、変になっちゃいそう」
「感じていてごらん、んぷっ、んっ」
幸一は優しく秘部全体を舐め回しながら乳房とその先端にも繊細な愛撫を与え続けた。
「ああぁぁっ、ちょっと待って、お願いッ」
「ダメッ、感じなさい」
幸一はそれだけ言うと、再び舌の動きに神経を集中する。単に強くすれば女の子は感じると思っている経験の浅い高校生にはとてもできない、大人のねっとりとした、それでいて徹底した愛撫に久美は逃げ場を失い、ただ快感の海の中の大きなうねりに翻弄されていた。
「ああっ、ダメッ、なんか変になるうっ」
久美はただ幸一の与える素晴らしい世界の中でもみくちゃにされていった。
身体の中を何かが走り抜けていった。それだけが分かった。しかし、それが何だったのか分からないまま久美は静かに幸一の上で息を弾ませていた。そして一瞬、上下の感覚が無くなったような気がした。
「久美ちゃん、おいで」
はっとして幸一の優しい声に久美は身体を起こすと身体を反対向きにして幸一の腕枕の中に入って寄り添った。
「いっちゃったの?」
「わかんない・・・・」
「気持ち良かった?」
「感じた・・・・」
「『いった』って言う実感はあったの?」
「分かんないけど・・・・・・でも、違うかも」
「そうか、いっちゃったみたいだったから止めたんだけど、もう少しだったのかも知れないね」
「ねぇ、いくとどうなるの?」
「俺は男だから良く分かんないけど、素晴らしい感覚が身体の中を突き抜けていくみたいだよ」
「それってはっきり分かるの?」
「うん、この瞬間だ、って分かるみたいだね」
「それなら、まだ違うのかも・・・・」
「そうか、惜しいこと、しちゃったね」
「ううん、良いの。まだまだ教えてもらうんだもん」
「教えて欲しい?」
その幸一の言葉の奥に少しだけ何か躊躇いのようなものを感じた久美は、甘えて聞いてみた。
「うん。だめ?」
「ううん、教えてあげる」
「本当?」
「もちろん」
「でも、私がいろんな事、覚えちゃったら、幸一さん、私のこと好きでいてくれる?」
幸一はいきなり久美が核心を突いてきたような気がしてドキッとした。確かに今、久美に惹かれているのは新しい世界を教えていく新鮮な喜びがあるからなのは確かだ。しかし、嘘が通じるとも思えない。
「たぶん。はっきりとは言えないけど」
「うん、嬉しい」
「久美ちゃんは、いろんな事を全部覚えちゃって、もう教えてもらうことが無くなっても俺のこと、好きでいてくれる?」
「うん・・・・・・・、でも、わかんない」
「そうか、そうだよね」
幸一はその答えに半分悲しみ、半分納得した。久美にしたって同じ事なのだ。
「でも、今は幸一さんが大好き」
「俺も久美ちゃんが一番好きだよ」
「本当?」
「え?疑ってるの?本当だよ」
「誰か、可愛い人が会社にいたりして・・・」
「そんな人、いないよ」
「本当?」
「そうだよ」
「よかった」
「久美ちゃん、そう言うことは、こんな風に裸で抱かれている時に言うもんじゃないよ」
「どうしてダメなの?」
「だって、ほら、直ぐにこんなことができちゃうでしょ?」
そう言うと幸一は腕枕で軽く久美を引き寄せると、空いている右手で久美の乳首の周りを指でなぞり始めた。
「ああんっ、だめぇっ、まだお話をしている途中なのに」
「続けたら?」
「続けられない。ああん、そんな風に上手にされたらまた・・・・あん、あん、あん、いやぁ、あぁん」
久美は身体を幸一に擦り付けるようにして快感に耐えた。幸一が久美の手を肉棒に導くと、久美は喘ぎながらもそれをしっかりと扱き始める。まだ上手とは言えなかったが、繊細な指で包まれた肉棒は一気に臨戦状態に入った。