第 88 部
「ああぁぁんっ、幸一さん、幸一さぁんっ、壊れちゃうぅっ、はうぅぅっ、はうぅぅっ」
久美は夢中になって腰を突き上げており、秘丘が時折幸一の茂みに当たるほど動かしている。
「あうぅっ、あうっ、はうっ、ああうっ、くぅっ・・・」
久美は自分の腰を突き上げることで肉棒をより大胆に迎え入れる感覚に夢中になっており、自分で肉棒を味わう幸せに飲み込まれていた。
「久美ちゃん、大好きだよ。もっともっと感じてごらん」
「ああぁぁんっ、もっと、もっとぉッ、長すぎてだめぇぇ、あうぅっ、あうぅっ」
既に久美の腰はかなりのストロークで動くようになっており、久美は自分でも余り意識していないのにかなり大胆に腰を突き上げて声を上げている。幸一は久美のストロークで肉棒全体がちょうど味わえるように、足りない分の動きを補ってやった。
「ああぁぁぁっ、こんなに疲れてるのにぃッ、ああアンッ、幸一さん、幸一さん、もうダメになっちゃう、もうすぐぅっ」
「久美ちゃん、もう少しだよ。がんばって」
「いやぁ、止めちゃいやぁっ」
「止めてないよ。ほら、がんばって」
「長すぎるのぉッ、こんなに長かったら私には無理ぃっ、ううぅぅっ、・・・・あああぁぁぁっ、我慢できないっ、幸一さん、全部してぇっ」
「ちゃんと久美ちゃんがいけたらご褒美を上げるからね。もう少しだよ」
「私だけはイヤぁぁっ、ちゃんと幸一さんも、幸一さんも一緒に出してぇっ」
久美は額に汗を浮かべて必死になって腰を動かしている。久美が協力している分だけ幸一は腰に力を入れずに久美の中を楽しむことができるが、元々の肉壁が新鮮で締め付けが強いだけに幸一とてこれだけ扱かれては長くは持たなかった。
「久美ちゃん、凄いよ。もうすぐ出しちゃいそうだよ。久美ちゃん、がんばって」
「幸一さんも一緒にっ、ああっぁぁぁっ、くううぅっ、んぁあああぁっ、だめぇっ、私はもうダメエッ、幸一さん、一緒がイイーッ」
このままでは久美の方が先にいってしまうと思った幸一は、ここで初めて自分の腰を思いっきり使った。
「いやぁぁぁぁぁぁっ、いっ・・・た・・・ちゃうぅぅぅーーーーーっ」
たちまち久美は頂上に押し上げられ、思いっきり顎を仰け反らせて硬直した。幸一は久美の乳房を両手で鷲掴みにすると、久美にかまわず更に腰を使った。
「うううぅぅっ、うううっ、うううぅっ、うううぅぅっ・・・」
久美は絶頂したまま首を左右に振って嫌々をしたが、それでもかまわずに腰を使い続ける。
「ううぐぅっ、ううぁっ、ううぅぁあぁっ、ああああぁっ、ああぁっ、またぁぁっ」
「久美ちゃん、もうすぐだよっ、もう出ちゃうぅっ」
「ううあぁぁっ、ああぁぁぁっ、あああああぁっ、いやぁぁっ、もういやああぁ、いやああああぁぁっ、あああぁっ、早く出してぇぇ」
幸一の肉棒がいよいよ最後の瞬間を迎え、グッと先端が左右に張り出して肉壁を強く擦ると、久美の意識が真っ白になり、更に高みへと押し上げられた。そこに幸一の液体がドクドクッと吐き出される。さすがに3回目ともなると量は少なかったが、痛くなるほどの余韻が久美の肉壁から与えられた。
「終わって、終わって、出してぇ・・・・・・・・・・出して・・・」
久美は小さな声で抗議すると体力を使い果たし、最後はぐったりしたまま幸一のストロークを受けていた。既に何も感じない。ただ疲れ切ってしまっていた。
「ううぅぅっ、ううっ、うっ、ううぅぅ・・・・」
そして、幸一はやっと久美の中に思いっきり放つと、ぐったりと久美の上に重なった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
久美は最後、自分が終わったことすら良く分からなかった。ただ、自分の身体がとてつもなく怠く、指の先まで快感の余韻が走り抜けており、幸一もぐったりとして激しく息をしながら自分の上にいることから二人とも終わることができたのだと知った。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・・」
久美は男女の愛の姿の本質を初めて見たような気がした。『全てを預けるってこういう事なんだ。私が何にも分からなくなっても幸一さんがちゃんと最後まで連れて行ってくれる、これなんだ』そんな想いが胸を満たした。
二人は更にそれからしばらくの間、全く動かずに繋がったままでいた。久美は激しく息を弾ませていたが、自分の上に重なっている幸一の身体の重さが嬉しかった。そして、重なっているだけでもまだ気持ち良いことを知った。
「久美ちゃん、重いだろう?ごめんね」
幸一がそう言って久美から離れようとすると、
「大丈夫。もう少しだけ抱いていて」
と言って久美は幸一を引き留めた。自分よりも圧倒的に大きい幸一の身体が自分の上にある、と思うと、『私は今、幸一さんの全部を支えているんだ』という充実感に満たされていた。
やがて幸一がそっと身体を起こすと久美から離れた。役目を終えて半分以下まで小さくなった肉棒が久美の中から抜けていく。
「あん」
久美はそれがとても愛おしく感じた。
幸一は久美から肉棒を引き抜くと、久美の横に寝て久美を引き寄せた。久美は大人しく幸一に身体を寄せてきた。
「どうだった?」
「・・・・・・・・」
「久美ちゃん?」
「・・・・マジ凄くイヤらしい」
「え?」
「ううん、ごめんなさい」
「イヤらしかった?」
「・・・・・・うん」
「もっと優しくすれば良かった?」
「違うの、幸一さんじゃないの」
「え?違うって・・・・・」
「私が。私がイヤらしかったの」
「久美ちゃんが?」
「そう。でも、そうさせたのは幸一さん」
「俺?」
「だって、あんなことまでさせて。恥ずかしかったんだから」
「あんなことって言うと・・・・・・?????」
「幸一さんが動いてくれないからぁ」
「あぁ、久美ちゃんが腰を突き上げてたことだね」
「イヤあぁ、ダメ、言っちゃダメ」
幸一は更に久美の身体を左手でそっと引き寄せ、右手で久美の乳房と乳首を優しくからかいながら、
「でも、教えてないのにしたのは久美ちゃんだよ」
と言った。
「違うの。そうさせたのは幸一さんなの」
「教えてないのに?」
「教えてなくてもそうさせたの」
その時久美は自分の中から液体がツーッと流れ出してきたことに気が付いた。
「あっ」
起き上がってシャワーに行こうとしたが、身体が重くてとても動かない。まだ腕を持ち上げるのだって無理だった。
「幸一さん、シャワーに行きたいのに身体が動かないの。ああん、また出てくるぅ。シーツを汚しちゃう」
「連れて行こうか?」
「お願い。このままじゃシーツが・・・・・」
幸一はベッドから起き上がる時、自分の身体がとても重いことに驚いたが、今はそんなことを言っていられない。ベッドから全裸の久美を抱き上げると、抱っこしたままシャワールームに向かった。
幸一はそのまま一緒にシャワーを浴びようと思ったが、久美は、
「入り口で下ろして。後は自分でするから」
と言うと、一人でシャワールームに入ってしまった。
「一緒に浴びようよ」
と幸一が言っても肌色しか分からないスクリーンの向こう側から、
「ごめんなさい。ベッドで待ってて」
としか言わなかった。
幸一は仕方なくベッドに入ったが、その時自分もかなり疲れていることを実感した。目を閉じるとスーッとどこかに落ち込んでいくような気がする。幸一がこれだけ疲れているのだから、きっと久美はへとへとになっているに違いない。交換不要の触媒を活性化するために空気清浄機が淡い光を放っているのをぼんやり見つめながら、幸一はこのまま久美を休ませてから返した方が良いかもしれない、と思い始めていた。
一方久美は、最初シャワーブースに入った時、立っているのも大変なほどで、やっとシャワーのノブを回した時、お湯の温度がさっきと同じだったから良かったものの、もし熱かったら火傷してしまうほど腕を動かすのもしんどかった。どうして疲れているのに幸一に愛されると夢中になってしまうのだろう?自分で考えてみてもその答えは出てこなかった。ただ、幸一の手が不思議な力を持っているかのようだと思った。
久美は思いきって時間を掛けてシャワーを浴びた。すると少しずつ身体に力が戻ってくる。久美は丁寧に身体を何度も洗うことで徐々に活力を取り戻していった。特に幸一の精が沁みだしてこないように何度もシャワーで流したし、汗臭かった髪も丁寧に洗った。
久美が髪を乾かし終わって廊下に出た時、少しクラッとしたが、自分でも驚くほど元気になっていた。
久美がベッドルームに戻ると、幸一は仰向けで久美を待っていた。すかさず久美は幸一の腕の中に飛び込む。
「幸一さん、ただいま」
「久美ちゃん、ゆっくりシャワー浴びてきたの?」
「そう、そしたら元気になったの」
そう言って久美は身体をすり寄せてきた。今の久美にとって、幸一の肌を実感することが幸せなのだ。幸一が久美を軽く抱き寄せ、乳房の膨らみを確かめると張りのある硬い乳房が実感できる。
「あん、いやぁ、そんな風に触っちゃぁ、いや」
しかし、シャワーを浴びてリフレッシュした久美と違って、今はじっとベッドルームで寝てしまわないように待っていた幸一の方が元気がなかった。久美の身体を優しくではあったが、幸一は軽い愛撫しかしてこない。
「幸一さん、疲れたの?」
「・・うん、ちょっとね。ごめん」
「ううん、私だってさっきは物凄く疲れたから。幸一さんもシャワーを浴びてきたら?」
そう言われては男として形無しだ。幸一は改めて気合いを入れ直した。
「大丈夫。ごめんね。久美ちゃんと少し話がしたくなったんだ」
「なあに?」
「久美ちゃんの学校でのこと」
「学校?良いわ。何でも聞いて」
「久美ちゃんは勉強、できる方なの?」
「どうかな?成績は悪くないけど、真ん中位かな?」
幸一は久美の肌を確かめるように何度も抱き寄せた久美の背中から腰、尻の辺りを優しく撫でたり、乳首を軽く触ったり、途中でキスをしたり、首筋を愛撫したり、と優しく愛しながら話を続けた。