「康司さん、また勉強、教えて」
「どうしたの?」
「ううん、なんかこうやって美味しいものをのんびり食べてるのがもったいなくて」
「しょうがないなぁ。さっきも勉強したばっかりなのに」
「あと、少しだけ。ね?いいでしょ?ね?」
未来は康司と二人きりでいるのが何かもったいないような気がして、勉強を教えて貰いたくて仕方がなかった。未来には康司が教えてくれる勉強は、単に知識の吸収だけではなく、気持ちの、愛情の吸収でもあった。未来の成績を上げようという想いがダイレクトに伝わる二人だけの勉強の時間は、未来にとって最も純粋に康司の愛情を受け入れられる時間でもあった。もちろん康司としても、未来が言うようにしてあげようと思った。未来が康司の教える世界をどんどん吸収していくのは康司にとっても喜びだった。それにまだ時間はたっぷりある。
「じゃあ、『もう食べ過ぎで動きたくありません』を英語で言ってごらん」
「康司さんの英語は難しくて・・・、どこに主語があるのよぅ。えーと、食べ過ぎは
overeatingだから・・・I've rather overeaten, I don't want to move ぅぅう、ほんとにお腹いっぱいで苦しいよぅ。考えるのもお腹に響くぅ」「うぅん、まぁまぁだねぇ・・・悪くはないけど」
「正解は?」
「そうだね、
I won't to move due to overeatingなんて言うのはどう?」「そんなぁ、意訳なんて難しいよぅ、もっと優しくしてぇ」
「優しくするのは一緒にあっちの部屋に行ってからでしょ?」
「うわ、オヤジっぽい!」
「なんでさ」
「こう言う時に言うなんて、オヤジだよ」
「そうかなぁ?それじゃぁ、『こう言う時に言うなんて、オヤジだよ』を英語で言ってごらん」
「それ、仕返しのつもり?」
「正解したら教えてあげる」
「康司さん、性格、曲がってない?」
「ない。早く答えなさい」
「うぅぅ、こうやっていつもいじめるんだから」
「ついでに『こうやっていつもいじめるんだから』も英語で・・」
「分かりました!もう、結局かなわないんだから。できました」
「言ってごらん?」
「
You are OYAJI as you say like this」「おしいなぁ、でもだいぶ近いよ」
「はいはい、で正解は?」
「
You're definitely OYAJI, saying in these situation」「う〜ん、分かったような、でも変な気がするような・・・」
「そうだね、未来ちゃんの方が良くできてるかな?」
「そぉ?ぁ、二つを一緒にすればいいんだ」
「やってごらん」
「
You're certainly OYAJI, as you say in these situation!」「うん、いいね」
「
You're certainly OYAJI〜, as you say in these situation〜!!!!!」未来はよっぽど可笑しかったと見え、ケタケタ笑いながら部屋の中を転げ回っていた。
それでも、一通り笑ってしまうと、今度はお腹が苦しくなってくる。
「ちょっとゴロゴロしてるね。すぐに元に戻るから」
そう言うと、テレビを付けて眺め始めた。康司もしばらく付き合ってテレビを見ることにする。のんびりとテレビを眺めていると、未来が身体を寄せてきて、康司の前で寝ころんで、少し康司に寄りかかるようにしてテレビを見始めた。
「うん、快適快適」
「何言ってるの」
しばらくそうして二人でテレビを見ていたが、ふと康司は今のうちに未来にちゃんと教えておくことを思い出した。
「未来ちゃん?」
「なあに?」
康司が声を掛けると、未来は笑顔で康司に身体をすり寄せてくる。
「未来ちゃんに覚えて欲しいことがあるんだ」
そう言うと康司はゆっくりと起きあがった。未来も半分身体を起こして、
「うん、教えて」
そう言いながらも、ある程度は何が始まるのか予想していた。
「それじゃ、未来ちゃんの手をここに入れて、中のものを出してごらん」
そう言うと康司は未来の手を取って、自分のトランクスのスリットに導く。未来はいきなりだったのでちょっと手を引いてしまったが、ここで嫌がっても仕方ないのでゆっくりとボタンを外すとおずおずと手を差し込んでみた。実はテレビを見ながら『そろそろかな』と思っていたのだ。未来はやっと康司が未来に手を出してきたので少しだけ安心した。怖々手を入れてみると、中にはぐにゅっとした暖かいものが入っているのが分かったが、それを引っ張り出すのはどうしても気が引けてできなかった。
「思い切って掴んで引っ張り出してごらん」
「だ、だってぇ・・・・」
「この前教えたことの復習をしておかないとね」
「今するのぉ?」
「そうだよ。後で応用問題も出るからね」
それでもしばらく嫌がっていた未来だったが、康司に言われて仕方なくエイッと手を突っ込むと、中から太いものを引っ張り出そうとした。しかし、掴む前まではそれほど固くなかったのに、グッと握った途端にカチカチに固くなり、外に引っ張り出そうとしてもスリットに引っかかって出てこない。
「ああん、出てこないよう」
「未来ちゃんの手に握られたから嬉しくて気持ち良くなって固くなっちゃったんだ」
「握っただけなのに?」
「未来ちゃんだって、手で触られただけで気持ち良くなるだろ?」
「あれは別。これ、ホントにおっきくなって引っかかって出てこないよう」
そう言いながらも引っ張っている内にやっと肉棒が外に出てきた。この前やった時にも驚いたが、いつ見ても未来には驚くほどの大きさだった。長さも長いが、根元と先端は未来が握って指がやっと届くほどの太さがある。こんなに大きいものが女の人の中に入るなんて信じられなかった。
「それじゃ、改めて扱い方を教えるね」
そう言うと康司は未来に肉棒の握り方を教え、
「指でこう持って、親指で裏の方を擦るようにしごくんだよ。やってごらん」
「こ、こう・・?」
「うーん、指で全部をしっかり持たなくても良いんだ。敏感なのは裏側だから、親指がしっかり裏側に当たるようにこうやって握れば良いんだよ。ほら、こう。こうやって握ってから、こうしごくんだ。ちがう、横じゃなくて裏側を強くしごくんだよ」
康司は未来に丁寧に指の使い方を教えた。未来は最初嫌々やっていたが、時々康司が眼を細めて気持ちよさそうに反応するのを見て、だんだん熱心に覚えるようになった。
「うん、上手になってきたよ。んんっ、気持ち良い。そう、それがいい」
「こう?」
「そう、とっても気持ちいいよ。それじゃ、それをやったままお口で先っぽの大きい所を可愛がってごらん」
未来は以前に教えられた時、気持ち悪くて吐き出しそうになったことを思い出した。だからなかなか口の中に入れることはできなかったが、康司に何度も教えられ、少しずつ先端を含めるようになってきた。
しばらく練習していると、未来は単に口の中に入れるよりも、舌も使った時の方が康司が喜ぶことに気が付いた。舌を使う時は口の中にそれほど深く入れることはできないのだが、康司はその方が気持ち良いらしい。未来は口の中に肉棒を深く入れると気持ち悪くなるので、舌を使って康司を喜ばすことを熱心に覚えた。
やがて康司が、
「だいぶ上手くなったね。最初にこれだけできれば合格だよ」
と言って肉棒をしまいながら褒めてくれると、
「気持ち良かった?」
と未来は心配そうに聞いてきた。
「うん、とっても、ね。あのまま続けてたら終わっちゃう所だったよ」
と康司が満足そうに答えた。
「終わっちゃうって?」
「学校で習ったでしょ。最後には精子を出して終わるんだよ」
「男の人って最後までいかないとすっきりしないんでしょ?」
いたずらっ子のように未来は好奇心を康司にぶつけてきた。
「それはそうだけど、未来ちゃん、お口で最後までやってみる?」
そう言われて未来は躊躇した。康司を最後まで導きたいという気持ちはあるのだが、まだ心の準備が出来ていない。第一、最後に男の人のあれがどうなって終わるのか、見たことがないのだから。未来が返事に困っているのを見て、
「良いよ、後でもう一度教えてあげるから、その時ね」
と康司は言ってくれた。
未来は何かホッとしたような、少し残念なような複雑な気持ちでお茶を一杯飲むと、再びテレビを見始めた。
すると康司は、
「未来ちゃん、この部屋に付いてる露天風呂に入ってみようよ」
と言ってきた。康司に優しく肩や背中を撫でられながら未来は少しだるそうに、
「少ししたら入る」
と言った。今はホッとしたばかりで気持ちが付いていかなかった。それに本当にお腹がいっぱいで動くのも辛かった。でも
30分もすればだいぶ楽になるはずで、それから入った方が良いと思った。それに、ベッドの上とお風呂は全然別で、康司と一緒にお風呂に入るのはやっぱり恥ずかしかった。「それじゃ、少ししたらおいで。先に入ってるから」
「はい」
そう言うと未来はテレビを見続けた。
康司は、夕方入った大浴場も悪くはなかったが、大浴場よりも部屋に付いている風呂の方が何となく落ち着けるのではないか、と思っていた。やはりプライベートな空間の方が女の子と一緒の時は安心できる。康司は一人で使うには大きい湯船に浸かると、ゆっくりと外を眺めながら未来を待った。
その時未来は、テレビを見ながら少しうとうとしていた。昼間にも未来一人になった時があったが、あの時は勉強していたし、誰か宿の人が来たらどうしようと思っていたので神経を張りつめていた。しかし今は康司が直ぐ側にいてくれるという安心感があるので、一人で居ても落ち着いていた。先程ベッドの上で愛して貰った時に康司の指が入った所は、今は特に痛いとは思わなかったが、何となく変な感じがして、今でも少しだけ気になった。『明日の今頃はどんな気持ちでいるんだろう?』そう思うと少し心配になってくる。そんなことをぼうっと考えながらテレビを見ている内に、いつの間にか眠ってしまった。それは安心して心と身体を休める静かな眠りだった。意識が遠くに行く少し前、『康司さんがお風呂にいる』と頭の中で小さな明かりが点ったが、今まで緊張のし通しとベッドでのレッスンで疲れていた未来にはどうすることもできなかった。
どれだけ寝たのか分からなかったが、未来はテレビの音で目を覚ました。ぼうーっとしたままゆっくりと身体を起こすと、
「未来ちゃん、起きたの?」
と優しい康司の声がした。気が付くと康司の丹前が掛けられている。
「あ、康司さん、お風呂は?」
「いくら待っても未来ちゃんが来ないから上がっちゃったよ」
「あ・・・ごめんなさい・・・」
未来は申し訳なく思ったが、康司とお風呂に入らなくて良いと思うと心の中では少し安心した。