二人が入った部屋は8畳ほどの部屋でふかふかの絨毯が引いてあり、テレビから小型の冷蔵庫まで一通り揃っており、リビングに比べればだいぶ生活感のある部屋だった。圭子はしっかりとドアを閉めると、

「座ってて、今お茶出すからね」

と言うと、買ってきたものを並べて冷蔵庫からお茶を出し、

「どうしたの?さ、座って」

とぼうっとして立っているだけの未来を真ん中のローテーブルに座らせた。

「ここ、どうして入れたの?」

未来は最初の疑問を口にした。決められた時間以外開かないはずのオートロックが圭子の操作で簡単に空いてしまったのだ。どうして圭子が簡単に入れたのか不思議でならなかった。

「誰にも秘密よ。私、入るだけならいつでもできるの」

「どうして?特別な生徒なの?」

「そうね、ま、そうかな?勉強する部屋にあった食べ物や飲み物は全部私が準備してるの」

「どうして圭子が?」

「私にもわかんない。部屋のお掃除なんかは別にやる人がいるみたいなんだけど、食べ物は好みがあるから、生徒の食べたいものは生徒に準備させればいいってことじゃないの?」

「すごいんだね」

「全然。だって、それだけで勉強を教えてくれる分けじゃないもの」

「それじゃ、なんでそんなことやってるの?」

「それはね、今教えてあげる」

圭子はそう言うとテレビのスイッチを入れてから、ビデオデッキの横に付いている小さな機械のスイッチを入れた。どこかの部屋が映っている。

「あっ」

未来は思わず声を上げそうになった。リビングの様子が映っているのだ。どこかに監視カメラがあるらしい。それをこの部屋から見ることができるのだ。ちゃんと声も聞こえるし、画像だって普通のテレビのように鮮明だ。画面に映っている生徒は未来たちより少し年上らしく、教師は三十代半ばと言った感じだ。

『・・・だから、この時代の文化の特徴は・・・』

『嫌・・もう我慢できない・・・・はうぅ・・・・お願い・・・・して・・・』

『まだ時間になってないぞ、いいのか?勉強遅れてるんだろ?』

『いやぁ、一回しないと考えられない、ね、して、早く』

未来の知らない教師が誰かを教えているようだ。斜め後ろからの撮影なのではっきりはしていないが、どうやら服を開かれ、ブラを外されて揉まれているようだ。

「ここにいれば、他の人を教えている時の声を聞けるでしょ?それだけでも塾で勉強するよりずっとはかどるもの」

「じゃあ、この部屋は圭子のためのものなの?」

「そう言う分けじゃないよ。他の人が来ることもあるよ」

「他の人って?」

「塾の先生なんか・・・」

急に圭子の口が重くなった。しかし、未来は全く気にしないで更に問いつめた。

「塾の先生がここで何するの?」

「それは・・・・」

圭子は何も言いたくないと言うように横を向いてしまった。急に黙ってしまった圭子の顔を不思議そうにのぞき込むと、悲しそうな顔をして唇を噛んでいる。

「ごめん、何かいけないこと聞いちゃったみたいだね」

「ううん、いいの」

未来が謝ると圭子はすぐに気を取り直して話題を元に戻した。

「だからね、ここにいればあそこがどんなところかすぐに分かるわ。今日はちょっと遅くなってもいいんでしょ?つきあってよ、見せてあげる」

圭子の声を横顔で聞きながら、未来の目は画面に釘付けになっていた。今、画面の中では少女がイスから立ち上がり、後ろのソファの前にあるコーヒーテーブルの上に着ているものを脱いでいるところだった。未来の想像通り、既にセーラー服の前は開かれ、ブラはずり上げられている。

少女は素早くセーラー服とブラを脱ぎ捨てると、再びイスに座った。少女の後ろでソファに座っていた教師はじっとそれを眺めている。

「ちょっと刺激的なところから始まっちゃったね。でももうすぐ終わるから」

そう言うと圭子はビデオの横からコントロールユニットを取り出し、二人の方向にカメラを向けて少しズームアップした。

教師はゆっくりと立ち上がると少女の後ろに立ち、

『今日はどこから初めて欲しいんだ?』

と聞いた。少女が黙って首を左に傾け、無言で自分のうなじに手を当てると、

『本当にここが好きなんだな』

と言ってゆっくりと吸い付いて舐め始めた。少女の身体がビクッと震え、伸び上がるように軽くしてうなじの感覚を味わっている。すると、教師は両手を少女の前に回してゆっくりと何か動かし始めたようだ。

『最近はだいぶ感度が上がってきたな。ここをコリコリされるとどうだ?』

『あぁん、いやぁ、それだけじゃ嫌、早く、早くして、ね、お願い』

『途中でやめたいならそれでも良いぞ、おまえの時間なんだから』

『お願い、もう歴史なんて考えられない、一回入れて、ね?』

『仕方ないな、よしスカートを脱ぐんだ』

教師がそう言うと、少女はイスから立ち上がって脱ぎ始めた。それには恥じらいなどは感じられず、邪魔なものを取り払うかのような性急な脱ぎ方だった。

その少女はすらりと伸びた身体に少し大きめに尖った乳房が似合う、美少女と言って差し支えのない綺麗な女の子だった。特にきゅっと締まった腰の細さがチャームポイントだ。

自分からパンツ一枚になった少女は黙って教師の前に跪き、ズボンのチャックを降ろして中から何かを取りだし、顔を動かし始めた。

未来は最初『どうして頭を前後に振るんだろう?』と不思議に思った。教師の身体の後ろで起こっていることなので、カメラにはっきりと映らないのだ。しかし、教師が少女の頭を両手で掴んで自分から腰を前後に振り始めたとき、未来は『あっ』と思った。教師はピストン運動をしているのだ。と言うことは・・・。何をしているのか初めて気が付いた未来は真っ赤になってじっと画面を見つめ続けた。

『まさか、口の中に・・・・・ウソ・・・』

しかし、教師の腰の動きからはそれしか考えられない。

『これが・・あれなんだ・・』未来は初めて見る性の行為に圧倒された。

やがて教師は少女の髪を撫でながら、

『丁寧にやれよ。早く終わればまた時間が取れるかも知れないぞ』

と言っている。『何の時間なんだろう?』と未来は思った。

「こんなの生で見たことなんて無いでしょ。でも、ここではこれくらい普通なのよ」

「・・・・でも・・・・どうして・・・・」

「未来ももう少し開発されれば分かるようになるわ。でも、そんなのに負けて勉強を放り出すなんて最低」

圭子は軽蔑するように言ってから買ってきた弁当を開けて、

「さあ、食べましょ。食事の時に見るもんじゃないけど」

と言った。未来は差し出された弁当のラップを開けながら、何の弁当なのか全然気にせず、ただ画面を見つめていた。二人の体勢がカメラからよく見える位置に少し回ったので、未来には初めて全てが見えた。『おっきい!』それが第一印象だった。

今や教師の肉棒はズボンから大きくそそり立ち、少女の顔に突き刺さっているという感じで少女は口の中に入れているのも苦しそうだ。

『どうする?このまま前から来るか?』

少女は肉棒を一度吐き出して、

『横になりたいの』

と言った。未来は少女の口に入っていたものの長さに驚いた。

『あんなに長いのが入っていたの?すごい。吐き出したくならないのかな』と思った。

『よし、寝ろ』

教師はそう言うと立ち上がり、素早く服を脱ぎはじめた。その間に少女は自分でパンツを脱ぐと、全裸でソファに横になって教師を待つ。お互い全裸になった二人は、いきなりソファの上で重なった。教師が少女の上に重なると、待ちきれなかったかのように少女は足を大きく開き、教師の腰を迎え入れて突き上げた。

『ああっ、くぅっ、きた、きたぁ』

と声を上げ、下から教師の身体に抱きついた。

「すごい、なんてこと・・・」

「あれでも、あの先生は良い方なのよ。無理な事しないし、しつこくないから」

圭子はそう言ったが、教師が上に乗り、腰を大きく突き刺して少女が声を上げて悶えているのを見せつけられては未来にはとても『良い方』の先生とは思えなかった。

『ああっ、健児さん、健児さん、いいの、ああっ、いや、もっとして、全部ちょうだい、お願い、ああっ、それっ』

『もうドロドロじゃないか。早くいった方が良いんじゃないのか?時間ばっかり過ぎてくぞ、ほら、これでどうだ』

『アアンまだぁ、まだよぅ、いいの、これがいいの、このままぁ』

よく見ると下になっている少女の腰も教師の腰を迎えるように上下に動いている。

『そうか、いきそうになってるけど良いんだな』

『アアン、まだぁ、もっとしてぇ、まだいやぁ、アアン、抜いちゃダメ、奥までぇ、それ、それがいいっ、ああっ、私も、ああっ』

『ああっ、もうすぐだぞ。いいか、口でいいな』

『いいから、いいからそのままして、お願い、ああっ、もうっ』

『ほうら、出すぞ、良いな、いくぞ』

『もうダメ、ああっ、いくっ、もういくっ、はうぅぅっ』

教師はいきなり起きあがると少女の方に自分の腰を持っていった。未来には教師の背中しか見えなかったが、少女の顔がこっちを向いて再び肉棒をしゃぶっているらしいことは良く分かった。やがて教師が離れると、その少女の表情は恍惚としており、時折少女の体がピクッと小さく痙攣しているのがわかった。教師はそのまましばらく少女に舐めさせているようだったが、チチチチチと何かの音がすると、

『おう、残念だったな、時間切れだ』

と言って服を着始めた。足を開いたまま口だけ動かしていた少女もだるそうに起きあがって服を着始める。その表情はほとんど分からない。そして、まず身支度を整えた少女が挨拶をして帰っていくと、教師は勉強机の本棚の上に載っているラップトップのキーボードをたたいてから荷物をまとめて出ていった。

「どうだった?初めてでしょ?見たのは」

「・・・・先生も・・・・帰るんだ・・・」

「そうよ、生徒ごとに先生も決まっているから」

「でも、私が来た時はいつも・・・・」

「すぐにまた来るわ。ほら」

カチャッと音がすると別の教師が入ってきた。今度は未来の担当の康司と同じくらいの年の若い教師だ。

「あいつだ」

圭子がぼそっとつぶやいた。心なしか顔が青ざめている。その教師は勉強机の上の本来は棚になっている場所にあるラップトップに何かを打ち込んでからタバコに火を付けた。

「あの人、知ってるの?」

「ええ、以前に私の担当だったの」

圭子は吐き捨てるように言った。

「どんなひと?」

「見てれば分かるわ」

そう言うと圭子は画面を見るのをやめて、弁当を食べ始めた。やがて生徒が入ってくる。未来たちよりだいぶ上の高校生という感じだ。たぶん3年生くらいだろう。髪が肩まであり、すらっとした感じの美人だった。

『お願いします。今日は数Iの幾何をお願いします』

『よし、始めよう』

『これです。鋭角三角形ABCを底辺とする四面体ABCDにおいてDAがX,BCがYのとき、ABC外接円の中心からDまでの距離は・・・』

教師は問題を読み上げ、少女は必死に要点を図で書き込んでいる。問題を読み終わった教師は、

『方針を説明して見ろ』

と言った。

『はい、まず外接円の半径を出してから・・』

『外接円の半径?それを出してどうする?』

『あの・・中心座標を出して、それからDまでの距離と角度を・・・』

『外接円の半径を出すためには何が必要だ?』

『それは・・・ABCの座標・・・』

『ABCの座標は何なんだ』

『・・・分かりません・・・』

『よし、それじゃどうやって外接円の半径を出すんだ。真面目に考えろ。よし、それじゃ他の方針を出して見ろ』

『はい、外接円の中心とDを結んだ直線は外接円に直角に交わってるから・・・』

『どうしてだ?』

『それは・・・』

「圭子、どうしてあの先生がいやなの?何もしないで真面目に教えてるじゃない」

未来は高校生の勉強内容は分からなかったが、教師が真剣に教えているのだけは分かったし、全く身体に触ろうとしないので真面目な先生だと感じた。

「まだしないわ。あと30分は」

「決まってるの?時間が」

「たぶんね。見てれば分かることよ。それより食べなさいよ。お腹減ってるでしょ?」

「そうね、ありがとう。いただきまぁす」

「どう致しまして」

未来はやっと弁当に箸を付けた。親子丼だったが結構美味しく、食べ始めると一気に食べ終わってしまった。圭子が差し出したおにぎりも二人で分けて食べ、更にデザートまで食べた。未来は食べている間も真剣に画面を見つめていたが圭子は一回も見ようとせず、未来にはそれが不思議だった。しかし、しばらく経った頃、

『今日は8回答えられなかったな。時間だ』

と言う教師の声が聞こえると、圭子はびくっとして画面を見つめた。

「そんなことしてるんだ、あいつ・・・」

「なあに?」

「今、始まるわ」

その教師の言葉を聞いた画面の中の少女は力無くイスから立ち上がると、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。

「どうして脱ぐの?何も言われてないし、何もされてないのに」

「たぶん、あれを始める時間は、それまでの勉強でどれだけあの子が答えられるかで決まってるのよ。8回答えられなかったって言ったでしょ。だからもうセックスの時間になったのよ」

「じゃあ、あとの1時間はずっとやりっ放しなの?」

「違う、時間さえ経てば終わりならあの子は真剣にセックスしないもの。それじゃあいつは楽しめない。あいつはそんな単純なことはしないわ」

「それじゃ、まだなにかあるの?」

「そう、たぶん、だいたいの予想は付くけど・・・」

自分から全裸になった少女は教師の前に跪き、細い指でズボンから肉棒を取り出すと口に含んでいきおいよく吸い始めた。いやらしい音が部屋に響く。やがて肉棒が大きくなってくると、少女は先端を舐め回しながら手で擦り始めた。その手つきはかなり慣れている感じだ。教師は少女のしたいようにさせているという感じで、全く気にしている様子がない。少女だけが必死に肉棒をしゃぶり、しごき、吸い上げているかのようだ。やがて、

『よし、次だ』

と教師が言うと少女は立ち上がり、片手で肉棒を擦りながらもう片方の手で教師の服を脱がせ始めた。それもわざと身体を擦りつけながら指をわざと教師の身体の上を這わせたりして、かなりいやらしい感じで脱がせていく。その間も教師は全く動かない。

少女は器用に教師の上半身を脱がせ終わると、今度は再び教師の前に跪き、肉棒を口でしごきながら両手でズボンを脱がせ始めた。やがて制服の美少女に全裸にされた教師はソファの上に横になり、

『さあ、始めてくれ』

と言うと、全裸の少女はゆっくりと教師の上になってキスを始め、優しく手で身体を撫でながらあちこちを愛撫し始めた。そして、教師によく見えるようにゆっくりと自分も服を脱いでいく。少女はセーラー服をはだけ、フロントホックを外して可愛らしい乳房を露出させ、教師にキスをしたり、肉棒を撫で上げたりしていた。そして、時々自分の乳房を教師の口の上に持っていき、教師の口に乳首を含ませると、

『アアン、あん、いい』

と悩ましい声を上げた。そして愛撫もだんだん情熱的になっていき、やがて肉棒に手がかかるとカシカシとしごき始めた。肉棒はたちまち大きく、堅くそそり立ち、少女はそれを大切なもののように両手で更に何度がしごいてから、自分で服を脱いで全裸になった。

少女が教師の身体の上に四つん這いで上がろうとすると、

『まだだな、舐めてやるぞ』

と教師が言った。

そう言われると、少女はすぐに自ら反対向きで教師の上に載り、肉棒を口に含んで上下にしごきながら自分の秘部を器用に教師の口の前に持っていった。それを教師はピチャピチャと音を立てながら舐め始める。

『ううっ、ん、んんっ、んぱっ、ううぅ』

少女は熱心にフェラチオをしながらも次第に動きが鈍くなってくる。カメラの位置からは直接表情は見えないが、頭の動きが遅くなってきたのがよく分かる。だんだん口に入れていられなくなってきたようだ。教師はずっと同じ調子で舐め続けている。カメラには少女の秘部がはっきりと映っていた。チラッと画面を見た圭子は、

「感じて身体がだるくなってきたのよ。ダメね、あれじゃ」

と素っ気なく言い放った。