翌週まで、未来はとにかく勉強に集中する事にした。あの部屋で教えられた事を全部覚えるのはかなりしんどい。しかし、自分の弱点を的確に指摘しているので、これを覚えればかなり自信が持てると言う事は実感していた。どれだけ覚えられるか分からなかったが、未来は時間の許す限り、真剣に勉強し続けた。
確かに隠し塾で勉強すれば、あとで復習する時にも圧倒的に効率が良いのは認めざるをえなかった。自分だけでは絶対こんなに上手くできない。だからできる事ならこのままあのマンションで勉強してみたい、と言う気持ちも確かにあった。しかし、このままではいずれバージンを奪われるのははっきりしていたし、圭子とテレビを見た限りでは、それ以上に教師にいろいろさせられる事を覚悟しなくてはいけない。自分の身体がおもちゃにされても耐えきれる自信はどこにもなかった。
揺れる心のまま、それでも次の時間を予約した。それは、『嫌ならいつでもやめられるから』と自分を無理に納得させた上での事であり、自分から予約はしたものの、身体をもてあそばれるのはやはり我慢できない事だった。
約束の日、未来はそれでもマンションに向かった。コンビニの前に来ると、中から圭子が手を振っていた。思わず中に入る。
「未来、来たんだね」
「うん・・・いちおう・・・」
「何時なの?」
そう言われて、突然未来は思いついた。
「5時よ。でもね、圭子に譲るわ」
「え?どうして?」
「だって、この前のお礼、まだしてなかったじゃない?ね、代わって」
「でもぉ・・・いいの?」
「うん、その代わり、ね」
「なに?」
未来は圭子の耳元で小さな声で囁いた。
「私、あの部屋に入りたいの」
「それはいいけど・・・」
「いいの?ありがとう」
「でも、どうして・・・?」
未来は手早く携帯で自分の予約を呼び出すとキャンセルした。
「わかんない。でも、もう一回見たいの」
「私がされてるところを?」
圭子はそう言いながらも未来に合わせて自分の携帯でキャンセル待ちの画面を呼び出し、素早く予約する。せっかく未来が譲ってくれたのに、他の人に取られては目も当てられない。
「・・って言うか、良くわかんないけど・・・」
「何か心配なの?」
「・・・自信なくなっちゃって・・・」
その表情を見て圭子は未来の心の中を察したらしい。
「わかった。ありがと。じゃ」
圭子はそう言うと、未来の背中を押して外に出る。圭子の他に待っている子が二人の仕草から譲られたことに気が付いたらしく、
「ばっかじゃないの、あの子」
と言っているのが聞こえた。
「ねえ、あの子達はあの部屋の事、知ってるの?」
「知らないと思うなぁ。私は準備があるから入れるけど」
「それじゃ、あの子達は見られてる事も知らないの?」
「たぶんね」
「あの部屋で見れるのは圭子だけ?」
「そうでもないよ。たまにだけど先生達が見に来る事もあるの」
「どうして?」
「自分が担当する予定の子を見に来るんじゃないの?」
「だって、最初に決めるでしょ?自分の先生」
「ずっと最後まで同じじゃないの。時々代わるの」
「いつ?」
「良くわかんないけど、時々」
「そうなんだ。ずっと一緒じゃないんだ・・・」
二人はそんな事を話しながら部屋の近くに来た。
「後はしーっ。部屋に入ったら、まっすぐにあの部屋に入って。私も直ぐに行くから」
圭子はそう言うと、自分の番号を押してドアを開けた。
「未来ちゃん、お入り。こんにちは」
廊下の奥から康司の声がする。
「私でーす。お願いしまーす、今行くからちょっと待ってて」
圭子はそう声を上げると、未来を押すようにして横の部屋に入り、素早くテレビをつけて部屋の中が見られるようにすると、
「それじゃ。ありがと。後であそこで待ってて。お礼するから」
と小さな声で言うと、部屋を出ていった。
未来がテレビを見ていると、その画面の中に圭子が入ってきた。
「康司さん、よろしくお願いします」
そう言って丁寧に頭を下げる。
「圭子ちゃんに代わったんだ。いつ?」
「さっき、コンビニから確認したらキャンセルになってたから」
「そうか、まだ嫌なのかな?あの子」
「さあ、早く始めましょうよ」
「そうだね、何からにする?」
「理科の気体の圧力から」
未来はまず自分で問題集を取り出して康司の前に広げた。
「このページはもうやった?」
「まだ」
「それじゃ、15分でやってみて」
「はい」
圭子は真剣に問題を解き始めた。画面で見ている未来に問題集に書かれている文字は分からなかったが、量から見て45分くらいかかる問題だと思った。圭子はそれをかなり速いスピードで解いていく。
康司はそれをしばらく見ていたが、やがて圭子の耳元で何かを囁いた。
「今日は康司さんがして。ちょっといつもと違うようにしたいの」
そう言うと未来は再び真剣に問題を解く。
「ほう、そう言うのもいいかもな」
康司は最初は指だけで丁寧に圭子の可愛らしいうなじを指でなぞり始めた。
「圭子ちゃんはこうされるのが好きだったろ?」
そう言いながら康司はゆっくりとうなじを探っている。
「ここなの。これがはっきりしなくて」
圭子は全く気にしていないかのように、問題集の一カ所をシャープペンで指した。
「それは、基本的に気体の基本を理解してない証拠だぞ。問題の解き方ばっかり覚えてるからそう言う基礎問題につまづくんだ。いいか、気体の圧力って何のことだ?」
「気体が周りを押す力・・・」
「それは何から来る?」
「気体分子の・・・・集まり・・・」
「集まると圧力が生まれるのか?」
「そ・・・それは・・・・」
「どうなんだ?」
「・・・・・分かりません・・・」
「よし、後でしてもらうからな」
「はい・・・・」
「いいか、圧力は気体の分子が運動しているからだ。何という運動だ?」
「ブラウン運動」
「そうだ。ブラウン運動で分子が壁に何回もぶつかる。その反発力が圧力だ」
「はい。わかりました」
「そこまで言えば後は分かるだろう。解いてみなさい」
「はい」
そう言うと康司は圭子のうなじを指で撫で上げるだけではなく、次第に動きを広げていって胸元まで愛撫し始めた。それを画面で見ていた未来は、圭子の目が一瞬細くなったのを見逃さなかった。『圭子ちゃん、感じ始めた・・・』未来は圭子がこれからどうなるのか興味津々だった。圭子が感じている姿を見たいような気もするし、感じてなんか欲しくないような気もする。
ときおり康司は、圭子に丁寧に教えながらうなじに息を吹きかけているようだ。圭子の微妙な表情の変化から、その度に圭子の身体に甘い感覚が走り抜けているのが分かる。心なしかペンを走らせる速度も遅くなってきたようだ。
康司は慣れた様子で圭子の身体を撫で回し、圭子の膝に手を入れて足を開かせるとスカートの中に手を入れた。しかし圭子は全く気にしないようで、康司の望むままに身体を触らせている。
しかし、だんだんと圭子の表情に微妙な変化が見えてきた。確かに無表情で問題を解いているのだが、どこかうわずった、と言うか、集中していない、と言うか、そんな感じなのだ。少し息も大きくなってきたような気がする。
「で・・できました・・」
「よし、それで正解だ。やればできるじゃないか、だろ?」
そう言うと、康司は圭子のうなじに吸い付き、その幼い肌を楽しんだ。
「うぅぅ・・・・・、あんっ・・・」
圭子の身体がピクッと震え、まるで康司のうなじを味わうかのように圭子の首がゆっくりと揺れる。
圭子が感じ始めたことに満足すると、康司はまた勉強を教え始めた。それからは単調に時間が過ぎていくように見えたが、未来はずっと圭子の表情を食い入るように見続けた。すると、ときおり圭子の身体の中に快感の衝撃が走っているのが微かに分かった。どうやら康司は、あまり圭子が感じすぎないように愛撫を加減しているようだ。圭子の身体が少し反応すると、康司は愛撫を他の余り感じない場所に変えている。
未来は最初、どうして康司がそんなことをするのか分からなかった。しかし、康司が時折時間を気にしているのを見つけた時にひらめいた。未来は自分が教えてもらっていた時は全く気が付かなかったのだが、どうやら限られた時間の中で康司は次の段階に移るまでの間に圭子の身体を感じやすくしておこうと言うことなのだと気が付いた。
案の定、勉強を初めて40分ほど経った時に変化が起こった。
「さあ、そろそろ準備をしようか」
康司はそう言うと、圭子の制服の胸元にいきなり手を差し込み、可愛らしい膨らみを手の中に入れた。
「あうぅっ」
圭子は軽く嫌々をするように身体を揺すっている。
『やっぱり圭子ちゃんはかなり感じているんだ』そう思うと未来は少しだけ安心した。
康司は圭子の反応を愉しむように、圭子を見下ろしながら小さな乳房を揉み続けている。
「ずっとこうして欲しかったんだろ?」
康司は未来の制服の中に差し込んだ手で、ゆっくりと小さな乳房を揉みしだいているようだ。
「アンッ、まだ・・・もう少しだけ・・・・んんっ、教えて・・」
「そうか、それじゃ今日は特別だぞ。そのぶんちゃんとがんばるんだぞ。良いね。じゃ、水を電気分解して陽極に出てきたガスが塩素と反応した時、できた分子は水酸化ナトリウム分子と何対何で反応する?」
「ああぁ・・・、はうぅ・・・・、あの・・・・」
圭子は必死に考えようとしているようだが、どうにも考えがまとまらないようだ。康司は更に圭子のスカートの中に手を入れ、中心部を探り始めた。
「どうなの?何体何?」
「ふあっ・・・・・あんんっ・・・・・」
さすがに考えている余裕はないようで、未来はどうしようもないと言う感じで、ただじっと悶えているだけだ。
「よし、時間だ。それじゃあこっちにおいで」
康司は手を抜くと、ゆったりとしたソファの方に圭子を誘った。康司は最初、ソファにどっかりと足を開いて座り、目の前に圭子を立たせる。
「さあ、久しぶりだね。脱いで見せて」
と気楽に言うとタバコに火を付けた。康司の目の前に立った圭子はあきらめた様子で何も言わずに康司の目の前でゆっくりと脱ぎ始める。その仕草はどこか投げやりな感じもしたが、康司の目を気にしながらゆっくりとリボンをほどき、ジッパーを下げ、上着を脱ぐ様子に康司は満足しているようだった。