第25部

 亮子の足は絡まるように擦り合わされ、康司の愛撫を待ちわびている。実は康司自身もこの先まで進んで良いものなのか迷っているのだった。亮子の茂みまで指を勧めてしまえばその先を我慢できる自信はない。そうすれば、夕食前のこの時間で亮子を中途半端に疲れさせるだけになってしまい、食事の後の大切な二人の時間に響くかも知れないと思った。

特に亮子は挿入に対して痛みを覚え始めている。もし、挿入するとしてもあと1回ぐらいが限度になると思った。

しかし、今までの亮子は康司の思い通りに身体を開いてくれている。これだけ可愛い女の子を抱けるなど、今までの康司には考えられなかったことなのでこのチャンスは大切にしたかった。そうして、日本に戻ってからも亮子とは恋人同士で居たいと思っていた。

「ねぇ、康司さん、早く・・・・」

そんなことを考えながら乳房を愛していた康司に、亮子はとうとう我慢できなくなった。

「どうすればいいのかな?」

「何でも良いから早く」

「これ以上したら疲れちゃわないかな?」

「そんなぁ、ねぇ」

「もうすぐ食事だってくるんでしょ?」

「その気にさせておいてそんなこと言わないで。食事が来たら考えればいいでしょ」

亮子の目は既に潤んでおり、康司に次を期待していることは明らかだった。康司は、このまま放り出すのは確かに可哀想だと思ったので、躊躇いがちにビキニパンツの方に手を勧めていった。亮子はそれに期待し、康司にしがみついて快感が身体を走り抜ける準備をする。

しかし、康司の指はゆっくりと茂みの中を通り抜け、その先の潤いのある場所にも亮子の期待するほど入っていかなかった。康司の指を少しだけ潤いが包み込む。

「ああぁぁっ」

「感じた?」

「う、うん」

「優しく触るからね。痛かったら言うんだよ」

「だ、大丈夫だから」

「これくらいかな?」

「ううっ、それくらいなら大丈夫」

「良かった」

亮子は『大丈夫だからもっと触って』と言いかけて言葉を飲み込んでしまった。さすがに康司に向かって言うのは恥ずかしい。特に、今のように康司よりも自分のテンションが高いときには言いたくても言える言葉ではなかった。しかし、亮子の身体はどんどん我慢できなくなってくる。

「康司さん、どう?」

「どうって?」

「触った感じ。違ってきた?」

亮子は自分が濡れてきていることに早く気が付いて欲しかった。そうすれば康司がもっと感じさせてくれると思ったのだ。

「う〜ん、何か、違ってきたかなぁ・・・」

康司は正直に触った感覚に違いがあるかどうかを答えていた。亮子が何故そんなことを聞いたのか、考えることができるほど気は回らなかった。

亮子は康司の答えが期待したものではなかったので、我慢できずに腰を少し突き上げてみた。ほんの少しだけ康司の指が秘芯の中に入り、それだけでとろけるような感覚が身体を一瞬だけ走る。

「あんっ」

「アキちゃん、どうしたの?」

腰を突き上げて声を上げた女の子に『どうしたの?』はないものだが、それが康司の性格だった。

「か、感じちゃった」

「こう?」

康司の指は先程腰を突き上げたときよりも更に奥へと入ってきた。亮子はやっと自分の思ったようになってきたことに安心し、素直に声を上げた。

「あぁん、そこ、あうぅ、感じるの」

「これは?どう?」

「ああっ、そんなに掻き回したら、はぁぁぁっ」

「アキちゃん、中の方が濡れてきたよ」

「だって、だってぇ、ああぁぁぁっ」

「気持ち良い?」

亮子はうんうんと頷きながら身体をくねらせていた。しかし、秘唇を可愛がられる感覚に馴れてくると、次はもっと奥まで可愛がって欲しくなる。亮子自身、これ以上夢中になると、食事が来るときにどんな格好をしている事になるのかよく分かっていたから、何とかここで我慢しようとした。

「康司さん、上手。とっても上手よ」

「アキちゃん、こんなに感じるようになったんだね。こうしているだけでどんどんびしょびしょになってくるよ。凄いよ」

「そ、そんなこと・・・ああぁぁんっ、だってぇっ」

間違いなく身体中を快感が走り抜けていた。実際そうなのだが、身体はどんどん次を欲しがってくる。亮子自身、我慢しようとすればするほど、ここで満足しようとすればするほど、秘唇だけでは我慢できなくなってきた。康司はこれ以上のことをする気はなさそうなので、自分から言わなければして貰えないことは明らかだった。亮子はそれでもしばらく我慢していたが、やがてそれも限界が来た。

「ねぇ、指・・・入れて」

とうとう亮子の方が我慢できなくなってしまった。

「いいの?大丈夫?」

「いいから、ね?入れて?」

「だって、そうしたら我慢できなくなるかも知れないし・・・」

亮子はとっくに我慢できなくなっていた。

「早く、入れて」

「どうしようかなぁ?」

「そんな、ああん、我慢できないのぉ」

「そんなに我慢できないの?」

康司は分かり切ったことを聞いてきた。

「お願いだから早く入れてっ」

「そうだねぇ・・・」

これだけ亮子がおねだりを繰り返しても、康司は指を入れるのを躊躇った。それは、一つは亮子を焦らしたいという気持ちがあったし、もう一つは、ここで指を使ってしまえば、あとで自分が肉棒を挿入するときに亮子が痛がるかも知れないという躊躇いがあったからだ。

康司の指先は秘口の入り口で入ろうとすると遠ざかり、そしてまた入り口の辺りを回り続けた。それは、康司の気持ちを素直に表していたのだが、亮子には焦らし以外の何者でもなかった。

「早くうっ」

「凄く濡れてきたね」

「だから、だからっ」

「うん、入れるよ」

康司もこうなっては指を入れるしかないと分かってきた。しかし、それでも直ぐに入れなかった。康司の指が入ってくることを信じて待ちわびている亮子には、地獄のような時間だった。指がほんの少し入ってきて、湧き上がり始めた快感に亮子が期待で身体を硬くすると離れてしまう。

「ああぁっ、もういやぁぁ」

亮子はあまりに長い間焦らされたので、とうとう絶望してしまった。康司を押しのけて起きあがろうとする。その瞬間、康司は心を決めて指を送り込んだ。

「はあぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ」

凄まじい快感が亮子の身体を走り抜け、起きあがろうとした時に快感で仰け反ったので、亮子の身体が大きくベッドで跳ねた。

亮子の中は既にたっぷりと潤いに満たされていた。康司は中指を奥まで入れ、そのまま亮子の肉壁の感触を確認しようとした。しかし、亮子はそれだけで満足するはずがなかった。

「嫌あぁっ、そこで止めちゃダメえぇっ」

「入れたよ?」

「ちゃんと動かしてぇ」

亮子は身体の中に指が入っているのに、全く動かないという感覚に慣れていなかった。もう焦らされるのは嫌だった。

「こうかな?」

康司は指を回転させてみた。

「ああぁっ、違うのっ」

「どうすればいいの?」

「入れたり出したり、分かってるくせにいぃっ」

「こうかな?」

「あああぁぁぁ、それ、それえぇっ、ああああぁぁぁぁっ」

亮子はやっと待ちに待った感覚に夢中になることができた。亮子は思いっきり仰け反り、シーツを握りしめ、声を上げて快感の海を彷徨った。亮子自身、こちらに来てからも何度も指を入れられたが、こんなに感じたのは初めてだった。自分の身体がこんなにも感じるようになっているということを初めて知ったのだ。

「アキちゃん、気持ち良いの?」

「ああぁぁ、最高なの。どうして指でこんなに感じるの?」

「アキちゃんが素直に感じてくれるからだよ」

 

 

戻る