第37部
康司の上に被さった形の昌代は、少しずつ腰を動かして快感を手に入れ始めていた。昌代の腰は、まだ動き方を教えられていないのに自分から動き始め、そこから湧き上がる快感が更に昌代の身体を燃え上がらせていった。
「ど、どうすればいいの?」
「両手をしっかりついて身体を起こしてから、さっきみたいに四つん這いになって腰を動かせば良いんだ。やってごらんよ」
「お願い、このままして」
「ダメだ。言われたとおりにやるんだ」
「・・・・はい・・・」
昌代はまだだるさの残る身体を起こすと、ぎこちない動きながらも身体を動かし始めた。
「ああぁぁ、ダメ、気持ち良い・・・ああぁ、ああっ、はああっ・・」
康司は全裸の昌代が自分の上で肉棒を貪るのと見て満足していた。制服姿からは絶対に目の前の昌代を想像できる奴などいないと思った。康司に貫かれている昌代は、綺麗で、可愛らしく、嫌らしかった。
「急がなくて良いぞ。自分のペースで動くんだ」
「ああぁぁ、これ、良い、あああっ、恥ずかしい」
康司は目の前で小さく揺れている下向きに尖った昌代の乳房を両手でぎゅっと揉み上げてやった。
「ああああっ」
昌代は一瞬身体の力が抜けたらしく、がくっと康司の上に倒れ込みそうになったが、直ぐに身体を起こすと、
「あああぁぁ、素敵ぃ、恥ずかしいのに凄く気持ち良いぃ、はああぁっ、はううっ」
と胸を揉まれながら更に腰を動かし続けた。
康司は昌代の乳房を揉みながら、時折腰を動かして昌代の不意を突き、昌代が仰け反ったり我慢できない、と言うように頭を振る様をたっぷりと楽しんだ。恥ずかしがりながらも感じ続ける昌代の裸体はとても綺麗で、それが康司の身体とつながっていることに康司自身不思議な気がした。自分が橘昌代を自由にして声を上げさせている、この事実は康司を有頂天にしていた。「ああぁっ、だめ、もうだめ、できない」
慣れない結合で身体を動かし続けた昌代はやがて体力の限界に来た。
「ごめんなさい。少し休ませて。また直ぐにするから」
そう言うと昌代は康司の上に身体を載せてきた。
しかし、康司はここで止めたくなかった。昌代の身体を楽しみながら自分から腰を動かしていたので肉棒が良い調子で放出が近くなってきていたのだ。
「もう少しなんだ。動かすぞ」
そう言うと、昌代を乗せたまま腰を上下に動かした。
「ああっ、あうっ、今されたら、はああっ、私もいっちゃうっ」
昌代はそう言うと上から康司にしがみついてきた。どうやら昌代も二回目が近づいていたらしい。
「それなら一緒にいくぞ」
康司はダイナミックに腰を突き上げ始めた。
「ああぁぁぁーーーーーっ」
昌代もスパートをかけることにしたようで、残りの力を振り絞って身体を持ち上げて再び四つん這いになると、ぎこちなくだが腰を康司に打ち付け始めた。
「そうれ、ほうらっ」
康司は目の前で揺れる乳房を両手で揉みしだき、大きく腰を突き上げる。
「あああっ、っちゃううっ」
「俺ももう少しだぞっ、ほうら、もうすぐだっ」
「あああぁぁぁうううぅぅぅーーーーーーっ」
昌代が少し先に行ってしまい、康司がその後に続いた。
「んんああぁぁぁ」
昌代は身体が硬直すると、ゆっくりと康司の上に崩れていった。
その時、頭の隅で康司の精を受けるのは二回目だと思った。康司は崩れ落ちてくる昌代の身体を優しく抱きしめ、そっと横に寝かせてから結合を解いた。昌代はこの終わった後の康司の扱いが好きだった。自分の欲しがっている安らぎを感じるのだ。この瞬間、昌代は康司に抱かれて幸せだった。
「ねぇ、お願いがあるの」
昌代はセックスの後のけだるい時間を楽しむように、甘えながら康司に言った。
「なんだ?」
「私たちのことなんだけど・・・・」
「良いよ。学校では他人同士だ」
「他人なんて・・・・でも、ありがとう」
「学校で自慢しても仕方ないからな」
康司はそう言ったが、昌代には本当の理由が別にあるのが分かっていた。康司は昌代との関係を亮子に知られたくないのだ。昌
代にしても、生徒会とは関係のない、言ってみればごく普通の生徒でしかない康司との関係が明らかになれば学校での視線が変わってくる。特に昌代は女子生徒からの視線を気にしていた。『へぇ、あんなんで良いんだ。あの子も物好きねぇ。趣味悪〜い』そんな声が陰から聞こえてくるのは目に見えていた。二人の利害は偶然にも一致していた。
「ねぇ・・・・」
「ん?」
「アキに会うの?」
「どうかな?連絡、取れないからな」
「そう」
「なんでだ?」
「わかんない」
「言っておくけど、会うかもしれないからな」
「わかってる」
「違うんだ。返して欲しいものがあるんだ」
「返して欲しいもの?」
「そう、まだ返して貰ってないんだ」
「なあに?」
「まだ言えないな」
「意地悪」
昌代はちょっとすねたように甘えて言ったが、自分でも今の康司との関係では不自然だと思った。しかし、今は昌代にとって康司は甘えたい存在だった。それが心の傷を何よりも癒してくれる・・・。
「何を言ってるんだか」
そう言うと康司は昌代の身体を抱き寄せ、キスをしながら昌代の手を肉棒に導いた。昌代はキスを返しながら、不器用な手つきで肉棒を扱いた。その時、昌代の中から白い液体がツーッと太股を伝わって流れ出した。
「おっきくしてみろよ」
康司はそう言って肉棒を昌代に任せた。昌代は慣れない手つきながらも肉棒に指を巻き付け、ゆっくりと扱き始める。
「やっぱり後ろからするか」
康司は昌代の奉仕に満足そうに言うと、たちまち大きくなってきた肉棒を昌代を四つん這いにして後ろへと回った。
「また後ろからなんて・・・」
昌代はちょっと不満そうだったが、それでも大人しく康司の挿入を待った。
「こうされるのは好きだと思ったんだけどな」
康司はそう言うと、肉棒を昌代の中に埋め込んでいく。今度の康司は肉棒をググッと一番奥まで差し入れてからゆっくりと動き始めた。昌代は肉棒の長さや太さを十分に感じることができたが、深く入っているので自分からは殆ど動けない。
「ああぁっ、後ろからばっかりなんてっ」
「どうだ?」
「おっきいっ」
昌代の肉壁は肉棒の全てを飲み込むことができなかった。
「どうだ?角度が変わると良いモンだろ?」
「ああぁぁ、だめぇ、こんなにされるとぉ」
「そうれ、だんだん早くしていくぞ」
康司は動きのペースを少しずつ速くしていった。
「ダメ、前からして、まえからが良いの。後ろばっかりはいや」
「ようし、それじゃ、動くだけ動いてからな」
康司は昌代とのバックのつながりを楽しむように腰を動かし、パンパンと腰を打ち付けて昌代が仰け反るのをたっぷりと楽しんでから、肉棒を差し込んだまま昌代の身体を回して正常位へと入っていった。
昌代はそのまま康司にしがみつくと、
「このまま、このまましてっ、ああっ、やっぱりこれが良いっ」
と言いながら康司の動きに会わせて腰を使い始めた。
「おお?腰を自分から使い始めたのか?んん?」
「止まらないのぉーっ」
昌代は夢中になって腰を動かしている。昌代は少し下付なので、足をしっかり康司に巻き付けながら腰をぐりぐりと押しつけてきていた。
康司は昌代にしっかりとしがみつかれているので、腰を動かす以外は殆ど何もできない。それでも康司は昌代を満足させてやろうと、腰を動かし続けた。
「どうなんだ?いいのか?」
「うんっ」
「良いって言わないと止めるぞ」
「いやぁっ、凄く良いのっ、おっきくて長くて、とにかく良いのっ、もっとしてっ」
康司は夢中になって性を貪る昌代に満足して、更にペースを上げていった。
「どうだ?そろそろいきそうになってきたんだろ?」
昌代の肉壁が締まってきたことに気が付いた康司が的確に指摘する。
「いやあっ、やめないでっ」
「それじゃぁ、ちゃんとおねだりしないとな。橘昌代のおねだりは何度聞いても楽しいんだから」
「そんなこといっちゃいやぁ、ああぁぁ、だめっ、やっぱり我慢できないっ。康司さんっ、いかせてっ」
「ようし、今度はこうしてみるかな?」
康司はピストン運動のペースをぐっと落とすと、グッグッと肉棒を毎回一番奥まで差し込んでいく。昌代は肉壁の奥が無理矢理押し広げられるような感覚に少し痛みを覚えたが、いきそうになっている身体には最高の挿入だった。
「ああぁぁぁぁーーーっ」
昌代は訳の分からないことを口にしながら頭を大きく左右に振り、そのまま絶頂していった。昌代の身体が一瞬硬直すると、ゆっくりと全身の力が抜けていく。
「少し・・・休ませて・・・・もうダメ・・・息が・・・・」
昌代はぐったりとしてしまった。しかし、康司はそれでは収まらない。康司だって肉棒が十分に回復していたのだ。康司は昌
代の身体を抱きながら、これからどうしようかと考えていた。