第49部
「康司さん、許して。これ以上したら帰れなくなっちゃう」
「アキちゃん、大好きだよ」
「私だってそうなの。好きよ。でも、本当にこれ以上したら身体が動かなくなるの。お願い。ああぁ、だめぇ、そんなこと、許して・・、お願いぃ」
康司の腕の中で悶えている亮子が可愛く、康司は堪らずに亮子を仰向けにするとツンと上を向いて尖っている乳房に吸い付いた。
「ああっ」
亮子の身体が仰け反る。康司はそのまま乳房を手と口でたっぷりと可愛がった。亮子の中からは康司の液体が流れ出していたが、夢中になっている亮子自身、それには気が付かなかった。
「お願い。お願いだから我慢して。これ以上はだめ・・・・あうぅぅっ」
康司の手は乳房から茂みの奥へと入っていく。
「そこは・・・・だめ、本当にだめなの・・。康司さん、私が好きなら我慢して」
その心の悲鳴のような亮子の声に、夢中になっていた康司はハッとして手を止めた。そこには半分涙目になった亮子がいた。
「ごめんよ。アキちゃん・・・・」
亮子は康司から離れてベッドに座ると、黙って服を着始めた。康司は名残惜しそうに可愛らしい身体が服に包まれていくのを見ている。
「ごめんなさい。康司さん、本当にごめんなさい」
「ううん、俺のわがままだったね。アキちゃんのことをもっと考えなくちゃいけないね」
「違うの。嬉しいのよ。本当に。でも、今日はこれで帰らなきゃ」
「アキちゃん。うん。分かったよ」
康司はそう言うと脱ぎ捨てられていたワンピースを亮子に渡した。夏のワンピース姿の亮子は下着の上にワンピースを着ただけなので、支度は簡単だ。まだ全裸のままの康司に、
「それじゃ、これで帰るね。ありがとう・・・」
そう言って部屋の出口に名残惜しそうに歩いていく。その姿を見ていた康司は我慢できずに亮子を追いかけた。亮子もそれを予期していたのか、部屋の出口辺りで向こうを向いたまま立ち止まっている。
「アキちゃん」
康司が亮子を抱きしめると、亮子もさっと振り向いて康司の首に手を回してきた。そのまま二人はディープキスでお互いの想いを伝え合った。康司はそれ以上我慢できなかった。亮子のワンピースをたくし上げるとパンツの中に手を入れ、茂みの奥へと指を進める。
今度は亮子もあまり嫌がらなかった。
「だ、だめ・・・ああん、そこ・・・・感じちゃう・・・・あう、くうっ」
指がたどり着いたところは既に十分に潤っている。
「アキちゃん、我慢できない。もう一回だけ」
「お願い。服を脱がさないで。脱がされたら着たくなくなる」
亮子も喘ぎながら言った。
康司は亮子のパンツを一気にしたまで引き下ろし、亮子の足を抜くと、自分の机の方に亮子を誘った。
「後ろからするの?」
そう言って康司に背を向けようとする亮子に、
「このまま前からおいで」
そう言うと椅子に座り、亮子を正面から引き寄せた。
「どうするの?」
「またがって・・・・そう、足を開いて」
そう言うと康司は慎重に亮子を肉棒の上に導いた。
「あん、そんな・・・上手くできない・・・。そっとよ。そっとしてね」
亮子には初めての体位なのでどうして良いのか分からなかったが、康司に正面から抱きつけるので亮子は言われた通りにした。
「こうかな?どう?」
康司が亮子の身体を引き上げて位置を合わせると、康司の肩に掴まっている亮子の指にギュッと力が入った。そのまま康司の肉棒が亮子の中に入っていく。
「あああぁぁーーっ、いきなりっ・・・・下からっ、ふ、深いっ、ああっ、そんなにっ」
この挿入を初めて体験した亮子は肉棒の上でもがけばもがくほど自分の中に入ってくる肉棒に驚いた。自分の体重がかかっているのだから当然なのだが、康司が全く動いていないのに自分の中に入ってくるのが信じられなかった。
「あっ、ああぁぁっ、そんなにぃっ」
亮子はグッと仰け反ると肉棒が身体深くを貫く感覚を味わった。康司は自分の膝の上で亮子が仰け反るのを見ながら肉棒の感覚に陶酔していた。亮子の中は今まで十分以上に潤い、康司の白濁した液体を受けたばかりなのに肉棒が亮子の中に入るときは固い突起に扱かれた。入ってしまってからも細かい突起が肉棒に当たっているのが良く分かる。
「うううぅっ、康司さん、この格好、少しきつい・・・かも」
亮子は自分で挿入を加減しなくてはいけないと思いながらも、思うように動けない。
「そっとするからね。アキちゃんは何もしなくて良いから」
そう言うと康司はゆっくりと亮子の背中の下に手を回し、グッグッと亮子の腰を自分に引きつけるように押し始めた。
「ああぁぁっ、これ、いいっ。動いてないのに、全部感じるっ」
亮子は康司に貫かれたまま、康司の与える快感に夢中になった。殆ど出没していないのに、貫かれたまま腰を引きつけられるだけで自分の中で肉棒が動き出す。出没する動きが極端に小さいのだが、それ故に自分の奥深くまで刺さっている肉棒の長さ全体を味わうことができる。
「どう?」
「ああぁぁっ、康司さんっ、こんな事できるなんてっ、凄いっ、き、気持ちいいっ」
亮子は康司に抱きつこうとしたが、しっかりと抱きついてしまうと上手く動けなくなり、身体の中に焦れったさが溜まり出す。そこで亮子は康司の肩に手を置いて、身体がぶれないようにしっかりと掴まった。
「いいかい、いくよ?」
そう言うと康司は亮子の腰をグイッグイッと引き寄せ始めた。
「ああぁぁっ、いきなりいいっ」
亮子は康司の上で快感の虜になった。経験の少ない女の子の場合、騎乗位は嫌がるのが普通だがこれなら目の前に相手がいるので安心感がある。特に亮子の場合は服を着ているので恥ずかしがる必要もなかった。本当は服を脱いだ方が暑くなくて良いのだが、そうすれば康司の視線を気にしなくてはいけない。亮子はこのまま一気に駆け上ることにした。
「康司さんっ、ああっ、はうっ、これっ、下からっ、あんっ、凄いっ、突き上げてくるぅっ、あんっ、あんっ、康司さんっ」
「いきそう?」
「このままだといっちゃう。きっといっちゃう。あぁっ、本当に気持ちいいのっ」
小柄な亮子は康司の上に跨ると両足が浮いたままとなり、身体が安定しない。だから亮子は康司の肩に掴まっていたのだが、だんだん頂上が近くなってくると亮子自身が我慢できなくなってきた。やはり胸も愛して欲しいと思う。
「康司さん、ああぁぁ、康司さん、素敵、嬉しいっ」
自分の目の前で亮子が悶えているのを見せられては康司だって我慢できるはずがない。亮子の乳房も征服したいのだが、両手で亮子の腰を支えていないと亮子はひっくり返ってしまう。仕方なく康司はワンピースの上から亮子の胸に頬摺りした。
「はあぁぁっ、康司さん、そこもして」
「アキちゃん、腰を支えているから、ワンピースを捲ってくれない?」
亮子は直ぐに言われた通りに自分のワンピースを捲り上げた。ワンピースの下はブラジャーだけだったが、康司が言わなくても心得ているのか、亮子はワンピースを捲り上げると自分からブラジャーを外した。
自分でワンピースを捲り上げている亮子にはワンピースが邪魔になって見えないが、康司から見れば亮子は首から下が全裸になった。康司は亮子の腰から胸にかけての素晴らしいラインと目の前に突き出された乳房に夢中になった。
もう我慢できない。康司は亮子の腰を抑えていた両手のうち、左手は亮子の腰の後ろに回して引き続き腰を押し付ける運動を続け、空いた右手で亮子の左の乳房を揉み込み、右の乳房に吸い付いた。
「あうぅぅーーーっ、ああぁぁぁーーっ」
亮子は夢中になって坂を駆け上っていく。康司は夢中になって亮子に快感を与え続けた。すると、亮子の中が少しずつ狭くなってきたことに気が付いた。だんだん肉棒への締め付けも強くなって肉壁の突起の感覚が強くなる。実際には殆ど動いていないからこそ感じる変化だった。
「ああぁぁっ、康司さんっ、康司さんっ」
「もうすぐなの?アキちゃん、もうすぐなの?」
亮子は確信した。『きっといける。このままいける。きっともうすぐだ』亮子は今初めて自分の身体がイキそうになっていることをしっかりと予感できた。
「うん、うんっ、あっ、もうすぐっ、い、いきそう・・・」
「いきたい?」
亮子は感じながらも困ったような顔をしてから何度も頷いた。
「いっていいよ。いってごらん」
そう言うと康司は更に亮子の腰を強く引きつけ始めた。そして身体を少し伸ばし、肉棒を更に突き出す。
「ああぁぁっぁぁぁーーーーっ、まだ、まだ入ってくるうぅっ」
「ちゃんと服をもっと捲って」
「だめぇ、あぁぁぁ、もうだめぇぇぇ。手に力が入らないぃ」
亮子の手に力が抜けてきて服がずり落ち始めても康司は何とか乳房に吸い付き、舌で乳首を転がしながら右手で乳房を揉み続けた。
「こ、康司さんっ、康司さんっ」
「良いよ。いってごらん。アキちゃん、大好きだっ」
「ああぁぁ・・ううぅぅぅーーーっ」
亮子は康司の上で絶頂した。それは先程のベッドの上での激しいセックスに比べれば少し穏やかな絶頂感だったが、強烈すぎる絶頂は体力を消耗させる。今の亮子にはこれくらいが一番良かった。
康司は亮子の乳房を思いっきり吸い、ギュッと硬い乳房を揉みながら腰をギュッと押し付け続けた。亮子が確かに絶頂した証に、亮子の入り口は周期的にきゅっきゅっとしまり、ぐっぐっと中の肉壁が肉棒に絡み付いてきた。康司の肉棒は動きが小さいからこそ亮子の肉壁の動きをたっぷりと楽しめる。それは猛烈に気持ち良かった。亮子の身体が絶頂して力が抜けると亮子が康司の膝からずり落ちそうになる。康司がもう一度亮子の腰を引き寄せても感覚が鈍くなっている亮子は何も言わずに康司にもたれかかってきた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
「アキちゃん・・・素敵だったよ」
「結局・・・・しちゃった・・・・」
亮子は息を弾ませながら微笑んだ。
「康司さん、降ろして・・・」
亮子がそう言うので、康司は亮子の身体をゆっくりと引き上げてまだ硬度を保っている肉棒を引き抜いた。亮子はまだ粒々とそそり立っている肉棒を見ると、
「ごめんなさい。私だけいっちゃった・・・・」
と言って、ちょっと屈むと肉棒にチュッとキスをした。そしてそのまま口の中に含もうとする亮子を康司は引き留めて、
「ううん、良いんだ。出そうとしたらアキちゃんがまた疲れちゃうから。それに、アキちゃんの口の中で気持ち良くなったらまた始めちゃいそうだよ」
と言うと、亮子は、
「ごめんなさい。もうフラフラなの。ごめんなさい」
と言って立ち上がり、服装を直し始めた。
「ありがとう。康司さん。ねぇ、ブラ、止めてくれない?」
亮子はそう言うと康司にワンピースを首まで捲り上げて剥き出しになった背中を見せた。康司は亮子のブラを止めながら、なぜか嬉しかった。亮子が下着を康司に任せてくれたことで自分に心を開いている実感が手に入ったような気がしたのだ。