第六部

「くうっ、イヤァッ、そんなに音させないでぇ」

「ほうら、だんだん尻が持ち上がってきた。どうしてなんだ?」

「いやぁ、うそよ、うそよ。ああああっっっっ、まだ中はっ」

「自分から尻を持ち上げておいてよく言うよ。尻の方から迎えに来たんだぞ」

「違うぅ、違うわぁ、ああっ、指が入ってくるぅ」

「俺が入れてるような言い方するじゃないか。それなら指を動かさなきゃいいわけだな」

康司は指を昌代の秘口の入り口に充てたままピッタリと指の動きを止めた。しかし、昌代の尻はどうしても動きを止めない。本人は必死に止めようとするのだが、もともと中途半端に腰を持ち上げた位置なので、腰をピッタリ止めるのが難しいのだ。少しでも高く上げると康司の指が秘核を擦り、下げると秘口の入り口に入っていきそうになる。何度も自分で腰を上げ下げしながら昌代の身体はじりじりと快感の予感に焙られていった。

「いやぁ、こんなのぁ、いやぁ、だめぇ」

「どうすればいいんだ?」

「どけて、指をどけてぇ」

「どけてもいいけど、次はわかってるな?」

「次?・・・イヤ、・・口はいやぁ」

「分かってるじゃないか。どっちにするんだ?言っておくけど、ここで舐められなくても後でたっぷりするから、どっちでも一緒だぞ」

康司は昌代の身体が官能の火にあぶられるのを見ながら、逃げ場のないことを宣告した。昌代は観念した。

「いやなのにぃ、ああん、指で、指でして、指の方がいい」

「そうか、こうして欲しいのか?」

康司がゆっくり指をズボズボ秘口に入れ始めると昌代の身体がきゅっと締まった。

「アーッ、だめぇっ、こんなのっ、はうぅっ」

「何がダメなんだ?ほうら、いいだろ。どんどん感じ易くなって行くな。お前の身体は」

「はぁん、そんなことぉっ、ないぃーっ」

「そうか?それなら、何でこんなに尻が高く上がってるんだ?」

康司の指を求めて自然に高く突き上げられた昌代の腰を左手でてしっかり抱えると、康司は昌代の秘口に中指を深く突き入れた。

「あぁぁぁぁぁーーーーーっ、いいぃぃぃぃぃーーーっ」

昌代の身体が仰け反り、四つん這いになって胸が浮き上がったので、すかさず康司は左手を制服の裾から差し込んでブラジャーの上から乳房を揉み込む。もちろん、差し込んだ指の動きは止めない。

「ああぁぁぁーーーっ、だめぇぇぇーーーっ」

昌代は感じる以外に何もできなかった。視界すらはっきりせず、猛烈な快感が身体を走り回る。激しく感じすぎて、昌代のネガを探す手が止まってしまい、ただ握りしめながら感じることしかできなかった。やがて康司が最初の愛撫に満足して手を離すと、昌代の身体はグッタリとなってベッドに沈み込んだ。その無抵抗の身体から、ゆっくりと全てをはぎ取っていく。昌代はほんの少し抵抗したが、抵抗してもどうせ脱がされるのは分かり切っていたのであまり抵抗しなかった。そして、あっという間に全裸にされると、康司は言った。

「感じすぎて疲れたろう、休めよ。15分だ。スタート」

ピピッと音がする。昌代は疲れた身体を何とか起こすと、枕元のネガに目を走らせる。もし、ネガが全く見つからなかったら昌代はあきらめてさっさと服を着て部屋から出ていったろう。そう、もし、いくら探しても見つからなければ、身体をむさぼられるだけ損と言うものだ。しかし、真剣に探すとネガが見つかってしまうのだ。1枚、そして諦め掛けた頃もう1枚。時々は2枚簡単に見つかった。康司のネガの隠し方は巧妙だった。テニス部の練習風景の中に混ぜておくこともあったし、全く関係のない校庭の風景の中に混ぜることもあった。全く気が抜けなかったので、昌代はネガが6コマで一枚が6枚入りの半透明なネガケースを全部しっかりと見なければならなかった。康司が約束の時間をきっちりと守るのも、康司の時間に昌代が抵抗できない理由の一つだった。これはお互いに納得したルールのあるレイプだ。

疲れ切ってはいたが、昌代は何とか3枚のネガを見つけた。3枚目を取り出したところでピピッとタイマーが鳴った。

昌代の横で康司は、既に服を脱ぎ終わっており、肉棒は猛々しく立ち上がって臨戦態勢に入っていた。

「最初は口でしてもらおうか。入れなくていいのならその方がいいだろ?」

昌代は、ノロノロと体を起き上がらせると、全裸であぐらを掻いている康司の股間に顔を沈めた。

康司は昌代のプロポーションを楽しむように肩から背中を軽く撫でてやる。すると昌代はくすぐったそうに少し身体を揺すった。昌代自身は嫌がったつもりなのだが、口の中に肉棒をほおばった状態ではあまり体を動かすことなどできなかった。それに、軽く撫でられるだけで甘い感覚が沸き上がってきて、完全に抵抗しきれなかった。

「だいぶ上手くなってきたんじゃないのか?ご褒美だ」

康司が股間に顔を埋めている昌代の身体を自分の横に持ってくると、下を向いて尖っている乳房を軽く握ってやった。

「はううっ」

と、肉棒を銜えた昌代の口から吐息が漏れ、形の良い尻が少し左右に振られる。昌代の反応に満足した康司はそのまま昌代の横に身体を横たえると、反対を向かせて昌代の足を抱え上げ、シックスナインの体制に入った。

「イヤ、イヤ、私がちゃんとするから、待って、これはいや」

昌代が嫌がったが、康司は気にしなかった。

「ほう、もう開いて濡れてるじゃないか」

康司は無理やり昌代に反対向きで自分をまたがせると、ぱっくりと割れて液体を吐き出し始めている秘部をゆっくり眺めながら息を掛けた。

「イヤ、見ないで。ちゃんとするから。この格好はイヤ」

「大丈夫だ。すぐに好きになるさ。じっくり感じさせてやるよ」

康司は目の前にさらけ出された昌代の秘芯を指でなぞりながら言った。

「イヤぁ、見ちゃイヤ、これはイヤ、ね、イヤなの、あうっ」

既に半分以上開いている秘芯からはとろっとした液体で潤い始めており、康司が指で周りの濡れた毛を丁寧に撫でつけていくと秘芯が嬉しがって収縮を繰り返す。昌代は快感に屈する予感に絶望しながら、一方で待ち望んでいた。

「ほうら、感じてるくせに。ほら、始めるぞ。イヤらしく動いてるのがよく見えるぞ」

ゆっくりと昌代の違った秘核の周りから舐め始める。

「いや、こんなのは・・あっ、アアン、ダメ、いやぁ」

途端に昌代の身体に快感が走った。頭の中まで痺れるような快感が昌代の身体を走り抜ける。

「くぅっ、ダメ、これはいやぁ」

なんとか康司の肉棒を銜えながら、昌代はこのままではすぐに身体が我慢の限界に達することを予感した。とにかく気持ちいいのだ。どうしようもないくらい気持ちいい。自分の秘唇の周りをヌメヌメと康司の舌が動き回っているのがよく分かった。昌代はそれでもなんとかこの快楽の地獄から抜け出そうと、今まで以上に大胆に肉棒を銜え、意識を集中して口でしごくことで身体から沸き起こる快感を抑えようとした。

昌代は必死で顔を動かしてフェラチオに集中した。しかし、康司に舐め上げられるたびに確実に快感が増していく。自分の身体が次第に追いつめられていくのを昌代は認めないわけには行かなかった。

康司は、少しずつ秘核が尖ってきたことに気が付いたが、昌代が思ったほど反応しないので更に秘口の中に舌を差し込んだり秘核を舐め上げたりを繰り返して昌代を攻め続けた。フェラチオに意識を集中することで昌代は限界まで我慢したが、今フェラチオを始めた康司と先程から身体を焦らされた挙げ句に秘核を舐め上げられている昌代の身体ではハンデがありすぎた。次第に意識がはっきりとしなくなり、快感が身体の隅々まで行き渡る。そして、とうとう我慢できずに口を離してしまった。その途端、今まで意識で必死に抑えていた快感が体の中から吹き出した。

「ああーーっ、だめぇーーっ、勝てないぃーっ、アアン、こんなにぃ、凄すぎるぅ」

昌代は観念した。このまま最後まで登りつめるものと覚悟した。体の中の快感が絶頂が近づいてきたことを予感させる。

しかし、康司は昌代の身体の様子と声の調子から昌代の予感を見抜いた。絶頂の手前で舐めるのをやめ、しばらくしてから再開する。最初、昌代は康司が疲れて時々休んでいるのだと思った。しかし、次第に焦らされる高みが高くなり、ギリギリで焦らされ始めると、康司の意図を理解した。昌代に言わせようとしているのだ。イヤだった。絶対にあの言葉は言いたくなかった。まだ健一にも言ったことがなかったのだ。

「いやぁ、やめちゃイヤ、ちゃんとしてぇ、ああっ、いいっ、そのままぁ」

「ちゃんと言えよ。いきたいんだろ?」

何度言っても康司は焦らし続けた。更に舐めながら手を伸ばして乳房も揉み始め、昌代の身体をどうしようもないところに追い込んでいく。昌代の身体はじっとりと汗ばみ、既に感覚がおかしくなってきていた。身体の我慢の限界はとうに超えており、もうどうしようもなかった。身体が壊れてしまいそうな気がして自分の身体が怖くなってきた。我慢し続けると不感症になるかも知れない、と言う言葉が頭の中に響く。そして耐えきれない焦れったさと恐怖感の果てに、ついに昌代は最後のおねだりを口にした。

「いやぁ、だめぇ、いかせて。もっと舐めていかせて。お願いだからぁ」

「もう我慢できないのか?」

「早くぅ、早くそのまま舐めていかせて、もう我慢できない。いかせてぇ」

康司は満足すると、手を伸ばして下向きに尖った乳房を揉みながら、秘核のてっぺんの一番敏感なところを何度もゆっくりと舐め転がしてやった。

「ああっ、あああぁぁぁーーーっ、すごいっ、いっちゃうぅぅぅぅーーっ」

昌代の身体が手を伸ばして大きく仰け反り、そのままたちまち硬直した。康司には目の前の秘口がギュッとしぼむのが見えた。

「ああん、ああ、ああん、んんん、はぁーっ、はぁーっ」

昌代が硬直した身体を康司の上にそっと倒し、肉棒を握りしめて絶頂の余韻の中を彷徨うと、康司は昌代の身体を下ろして反対を向かせ、挿入の体勢を作った。

「今度は俺の番だ。時間がないかも知れないが、一応するからな」

昌代の足を大きく開き、肉棒をあてがうと康司はゆっくり入っていった。絶頂をきわめて敏感になっている昌代の身体は、康司の肉棒にいきなり感じてしまった。

「あああっ、凄いッ、こんなのっ、ダメッ、よすぎるぅ」

昌代は一気に仰け反りながらも無意識に足を康司に絡めてきた。既に身体は康司に貫かれることに納得していた。康司は最初ゆっくり動いた。タイマーを見るとあと4分ほどだ。康司はスパートをかけて一気に出そうかとも思ったが、まだまだ昌代の身体を楽しみたかった。そこで、動き方をゆっくりとしたものに留めた。残った時間を次のために有効に使うことにしたのだ。ゆっくりと肉棒の全体を使って挿入と抜去を繰り返す。この動きは昌代には堪ったものではなかった。

「はあっ、ああーっ、はあっ、ああーん、はうぅーーっ」

昌代の声は、ゆっくりと抜き去る康司に抗議しているように聞こえた。康司は少しずつ早く動きながら昌代が目の前で悶える姿を楽しんだ。

「いやぁ、こんなのぉ、いやぁ、ねぇっ」

「何度言えば分かるんだ。ちゃんと言えよ」

「いやぁ、ねぇっ、お願い」

「何がだ。言ったらどうなんだ」

「早くぅ、もっとぉ、早くしてぇ。ズボズボぉ」

昌代は思わずおねだりをしてしまった。はっとしたが既に遅かった。康司の腰がだんだん早く動き始め、猛烈な快感が身体を満たしていく。

「よし、いい子だ。ちゃんと言えばしてやるんだ。ほうら、どうだ?」

康司はパシッパシッと腰を打ち込みながら昌代の身体を満足させてやる。

「いやぁ、ああっ、だめっ、ああっ、こんなっ、ああーっ」

昌代は観念した。こんなに焦らされて耐えられる人がいるわけがない、自分がつい快感に負けてしまったのも仕方ないと思った。そして無意識に自分から足を更に大きく開き、猛烈な快感の中で絶頂を迎えようと身構えた。

しかし、もうすぐであの感覚が体の中で爆発する、と身構えたとき、突然ピピッ、とタイマーが鳴り、康司はゆっくりと肉棒を抜き始めた。言いたくない言葉まで無理に言わされた挙げ句に頂上の直前で放り出された昌代には堪ったものではなかった。

「いやぁ、いやぁ、そんなのぉ、ああん、いやぁ、抜かないでぇ」

昌代の肉壁は既にヒクッヒクッと軽い痙攣を始めていた。このままで抜かれるのは地獄だった。

「どうした?約束の時間が過ぎてももっとして欲しいのか?」

その言葉にハッとした昌代は、

「そんな・・・こと・・・」

「言う訳ないってか。それなら次を待つんだな20分だ。スタート」

康司はわざとゆっくり肉棒を抜き去ると、ベッドから降りて机のの上に置いてあったドリンクを飲み始めた。昌代は中途半端な快感が渦巻いている自分の身体が情けなくて泣きたかったが、ネガを探さないわけにはいかない。しかし、身体が今まで以上に重く、猛烈にだるい。腕を動かすのも大変だった。少し動いて身体がシーツを擦ると、それだけで快感が沸き上がる。ネガに目の焦点を合わせるのも大変だった。それに、この時間が終われば自分の身体がどうなるのかはあまりにも明らかだ。それを考えると自分が何をしているのか分からなくなってくる。もう落ちる所まで落ちているのだ。今更何のために必死に探さなければいけないのか。

それでも昌代は、必死に意識を集中させて最後の1分でネガを2枚見つけた。身体がだるくて最初の10分はほとんど探せなかったのだが、何とかこの時間も無駄にならなかった。時間が来てピピッと音がしたとき、力つきた昌代はガックリとベッドに沈み込んでしまった。

そこに康司が挑んできた。康司も自分がしたこととは言え、先程は焦らされていたのだ。

既にギンギンに立っている肉棒に手を添えて、俯せでグッタリしている昌代の足を拡げると、いきなり後ろから挿入する。

「はあああーーっ、いきなりするなんてぇっ」

昌代は抗議しながらも尻を突き上げて肉棒を迎え入れる。ネガを探している間に熱く焦れつづけた肉壁を硬い肉棒で満たされて安心したのも事実なのだ。康司はそのまま昌代の腰を引き寄せてバックの姿勢をとると、一番いいペースで昌代を貫き続けた。

「はうぅっ、ああっ、だめっ、あんっ、いやっ」

「どうだ?待った甲斐があったろう?それともこんなにびしょびしょじゃ感じないか?」

そんなことはなかった。最高の快感が腰から全身を駆けめぐっていた。

「いやぁぁ、ああん、ああん、はあっ、ああっ、そのままっ」

「そう言えば、帽子付けるの忘れたぞ。どうする?」

康司は激しく動きながら昌代に言った。

「いやぁ、付けて、付けて、はやくぅ」

「それじゃ、一回抜かないとな。付けてる間は焦れてもらうからな」

「いやぁ、いやぁ、続けて、そのままぁ、ああっ、いいの、イイのよぅ」

「そうか、それなら中に出すぞ。いいな」

「いやぁ、それだけは・・・、お願い、中はいやぁ」

昌代は健一にも出させたことはなかった。一度中に放出される経験をしてみたいと少しだけ思ったことはあったが、相手が康司ではとても試す気にはならなかった。

「危険日なのか?」

昌代は挿入されたまま前に延ばされた手で乳房を揉まれながらも激しく首を振った。

「それならいいだろ?溜まってるんだ」

「いやぁ、許して、お願い。ああっ、もうすぐ、いっちゃうっ」

「何だ、もう持たないのか。早すぎるぞ。とにかく一度行くか?」

「そのまま、ああっ、そのままーっ、やめちゃいやあっ、・・ちゃうっ、うっ、うぅぅぅーっ」

四つん這いの姿勢で昌代は歯を食いしばり硬直した。全身を全て快感で満たされたような気がして頭の中が真っ白になる。肉壁がキュッと肉棒を締め付けるたびに快感が爆発する。強烈な快感に満たされて昌代はそのままゆっくりとベッドに崩れ落ちた。

康司は自分より先に終わった昌代を許さなかった。

「まだだろ。早くいき過ぎなんだよ。ほら、次は前からするぞ」

グッタリした身体を仰向けにすると正面から最大限に硬直している肉棒ですぐに貫く。

「アアッ、待って、痛い、痛いぃ」

いった直後で身体が過敏に反応する昌代は抗議したが、康司がその言葉を無視して動き始めると再び激しく感じ始めた。どうしてこんなに感じるのか自分でも分からなかったが、どうしようもなかった。

「もうあとは感じるだけ感じればいいんだ。ネガを探すのは終わったからな」

そう言いながら康司は動き続けた。昌代には残酷な言葉だったが、心の中で少しだけ康司の言葉に同意する自分がいたことも確かだった。それは昌代を更に快楽の泉の中に引き込んでいった。

「はぁあっ、いいっ、いいっ、すごいぃーっ、いいっ、あうん、そこっ、あーっ、たまらないっ」

昌代は夢中で足を康司の腰に絡め、両手でしがみついて腰を康司に擦り付けた。もう何のためらいもなく、ただ康司の虜になっていた。

「ちゃんとおねだりしないと、また同じことの繰り返しだぞ」

「イヤ、いかせて、このまま、もっと奥まで入れて、ズボズボしてぇっ」

「いい子だ。いい子だ。ようし、いかせてやるぞ。いっぱい出してやるぞっ」

「ああっ、もうすこし、はあぁっ、このままぁ、いくからぁっ、・・くっ」

「ほうら、いくぞ、おおっ、くっ」

康司の肉棒の傘がグッと開いて昌代の肉壁を擦ると、昌代は康司に必死に掴まりながら硬直した。息もできない。凄まじい絶頂だった。ドクッ、ドクッと肉棒から精が注がれるのが分かった。意識の隅で昌代はとうとうむさぼってしまった自分を感じていた。しかし、そんな意識も気にならないほど身体は充分以上に満足していた。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、くううぅあ、ああん」

康司が抜き去るとき、昌代は再び小さな絶頂を迎えた。昌代がグッタリしたまま時間が来ても動かないので、康司は昌代の中から流れ出てきた白い液体をそっと拭いてやった。もうろうとした意識の中で、昌代はとうとう堕ちるところまで堕ちたと思った。しかし、不思議なことにぐったりとした身体から流れ出してくる液体を丁寧に拭いてくれる康司に憎しみは湧いてこなかった。

 

戻る