第63部

昌代は少しずつ求める快感が手に入り、身体の奥から快感が満ちてくるのを感じながら幸福感にも満たされていくのを感じていた。昌代自身、実は人一倍セックスには関心があったのだが元彼はそれを十分に満たしてはくれなかった。しかし康司は荒く昌代を扱っているようでいて、しっかりと昌代の身体が準備を整えるまで時間を掛けて焦らしながら入ってくる。興味が先行し、まだ経験が十分とは言えない昌代にとって、自分の身体が恥ずかしいほど濡れてから入ってくる康司は求めていたカレシと言っても良かった。身体の準備が整わないのに無理矢理入ってこられる痛みと恐怖は女の子でなければ分からない。それに、女の子はいつでも男の前では可愛らしい存在で居たいものだ。康司にたっぷりと焦らされて無理矢理おねだりをさせられるのも、実は昌代にとっては心の中では幸福感を増す大切な要因だった。そして今、昌代は自分の身体が康司によってどんどん開発されていくのを感じ、自分が康司を選んで心から良かったと思っていた。

「ああん、恥ずかしいよぅ、もう許してぇ」

「ダメだ。まだまだ動きがぎこちないぞ」

「だってぇ、落っこちそうで上手く動けないぃ」

「よし、それじゃ、両手を少し後ろに伸ばしてみろよ。膝を掴めばいい」

康司は膝を少し立てて昌代が簡単に掴めるようにした。昌代は言われた通りにしてみると、確かに身体は少し安定する。しかし、仰け反る形になるので自分から乳房を突き出した格好になるのが恥ずかしかった。

「ああぁぁ、こんな格好、いやぁ、ああん、あんっ、あんっ」

昌代は腰を動かしながらも康司の視線を感じないわけにはいかなかった。

「良いぞ。少しスムーズに動けるようになった。もっと動いて良いぞ」

「これは恥ずかしいぃ。ああん、見ちゃいやぁ、ああんっ、こんなことさせるぅ」

康司は自分の上で乳房を突き出して声を上げ腰を振る昌代の姿に我慢できなくなってきた。なんと言ってもぷるぷると震える乳房が堪らない。我慢の限界を超した康司は上半身を起こすと枕を腰に当てて安定させ、両手で昌代の乳房を一気に揉み立てた。

「あああぁぁぁーっ、す、凄いぃぃっ」

昌代の乳房から生まれた快感が肉壁と秘核で増幅され、一気に身体中を駆けめぐる。騎乗位だと自分の体重が秘核にもかかるので、擦り付ける快感は凄まじい。昌代は声を上げながらも何とか腰を動かし続けようとした。しかし、一気に快感を手にした昌代の身体は素直に反応し、肉壁が収縮して肉棒を強く締め付け、どんどん腰を動かし難くする。

康司は肉棒全体がググッと強い力で握られるのを感じると、肉棒への刺激が一気に強くなった。しかし、その分昌代は動くのが大変になっていく。

「ああん、もうだめぇ、お願い、もう動けないぃ」

「それじゃ、今度は身体を前に倒して両手を俺の横に突けよ」

そう言うと康司は半分起こしていた身体を倒して再び横になった。昌代はもう下になって康司を受け入れたかったのだが、康司は更に昌代に仕込むつもりだった。自分が上になって思いっきり動けば確かに自分も昌代も気持ち良くなれるが、それでは直ぐにこの最高の時間が終わってしまう。時間のある限り何度でもできるとは良いながら、やはり一回目は特別だ。だから康司はまだまだ昌代を自分のものにした喜びを味わうつもりだった。

昌代は康司の身体の横に両手を突くと、再びゆっくりと動き始めた。康司は昌代の乳房が目の前でゆっくりと揺れているのを見ながら、『昌代がこんな声を上げて男の上で悶えているなんて事を知ったら、生徒会や他の連中はびっくりするだろうな』と思った。

「あうぅっ、これ、違うっ」

昌代は言われたとおりに康司の上で四つん這いの姿勢をとってみると、さっきとは自分に刺さっている肉棒の角度や動き方が全然違うことに驚いた。既に潤いは十分すぎるほどだが、自分の中ではだんだんと快感が強くなってきている。その中で新しい動き方を覚えるのはとても無理だと思った。

「だめぇ、動けないぃ、ああんっ、許してぇっ」

「ほら、もっと動いてみろよ。ご褒美はこれだぞ」

康司はそう言うと形良く下を向いて尖っている乳首だけを軽く可愛がった。途端に昌代の身体に快感が走り抜ける。

「ああん、もっとぉ」

「もっと、なんだ?」

「そ、それしてぇ」

「ちゃんと言ってみろよ」

「だから、ああぁっ、早くもう一回してぇ」

「『乳首を弄って』って言ってみろよ」

「言えないぃ」

「ほら、腰が止まったぞ。動かせよ」

康司はグンと腰を突き上げて昌代に促した。

「ああぁっ、いじわるぅ、ねぇ、もう許してぇ」

「まだだ。まだこの体勢で腰を動かしてないだろ。がんばれよ」

「ああん、こんなことまで教えるぅ」

昌代はそう言うと、思い切って腰を動かしてみた。身体の中から一気に肉棒が半分以上抜け、次の瞬間一気に入ってくる。

「あうぅぅぅーーっ、強すぎるぅーっ」

「ほら、もう少し動けよ。ご褒美を上げるぞ」

そう言うと康司はツンと尖った昌代の乳首を更に何度も可愛がってやった。

「意地悪するぅーっ、ああん、こんなの、ああぁぁーっ、早く上になってえぇーっ」

昌代はそう言いながらも康司に言われたことを必死にやっていた。しかし、腰を前後に振るにはかなりの体力がいる。昌代は次第に動けなくなっていく自分の身体を感じ、康司に言われた通りにできないことを残念に思った。

「ごめんなさいぃ、もうだめぇ、本当にダメなのぉ」

昌代はそう言いながらも何とか腰を動かそうとしていた。しかし、かなりきつく締まっている肉壁は昌代の体力では殆ど動けなくしていた。康司は下向きに尖った乳房を優しく可愛がりながら、

「よし、がんばったな。それじゃ上になってやる」

と言うと、昌代を抱きしめて身体を入れ替えた。

「また今度はちゃんとやるからぁ、ねぇ?上手くできなかったのぉ」

昌代は康司に甘えながら足を大きく開いて康司が動きやすくした。

「まず少し休めよ。このままで良いだろ?」

康司はそう言って昌代の身体を上になったまま抱きしめた。もちろん、肉棒はしっかりと刺さったままだ。

「あ・あぁ・あ・あ・あぁぁ・・・」

昌代は最初、挿入感の方が強くて身体を休めるどころではなかったが、少しずつ身体がそれに慣れてくると、康司を迎え入れたまま身体を休めることができることに気が付いた。それはとても幸福感に満ちた時間だった。

「あん・・・・・なんか変な感じ・・・・・いやぁ、中で動いてるぅ」

「昌代。昌代の中が動いてるんだ。自分では分からないのかな?」

昌代はしっかりと康司に抱きしめられて肉棒までも受け入れてじっとしている自分が不思議だった。しかし、康司の優しさに包まれている感じがとても心地良い。

「そうなの?なんか、あ・・・・変な感じがするの・・・・・嫌・・・ねぇ・・」

「なあに?」

「ずっとこうしてるの?」

「少し疲れたかな?と思ったから・・・・。動いて欲しい?」

「うん、・・・だめ?」

「良いよ。それじゃ、こうしてみようか」

康司はゆっくりと腰を引いて肉棒を抜くと、またゆっくりと差し込んだ。

「あっ、ああぁっ、くうぅぅーーっ」

昌代の中はじっとしていた間に少し締め付けが緩くなっていたので楽に抜き差しができる。しかし、康司は一回だけ動いて止めてしまった。

「どうだ?」

「いやぁ、やめるなんてぇ」

「それじゃ、もう一回」

「あうぅぅっ、も、もっとぉーっ」

康司は昌代の顔が快感に歪むのを見ていた。肉棒の抜き差しに連動して昌代の綺麗な顔がはっきりと表情を変える。それは康司の征服感を満足させ、思い通りに昌代に快感を与える喜びをたっぷりと味わうことができた。

「もっと?」

「そう、もっとぉっ」

「こう?」

今度は二回抜き差しした。昌代から喜びの声が上がる。

「ああぁぁっ、そ、そおっ、ひゃあぁぁっ、ああんっ、素敵っ」

「お?腰が動いたか?」

「え?何?」

昌代は思わず自分から肉棒を迎えに行ってしまったことを指摘され、言葉を濁した。

「腰を動かしたろ?自分から」

「そんなの・・・わかんない・・・」

「それじゃ、もっとしてみれば分かるだろ?」

「そんなあ、いやあぁぁっ、そ、そんなのっ、だ、だめえっ」

しかし今度は康司が更に何回か肉棒を出没させる。昌代は最初の数回までは我慢できたが、それ以上は自分でもコントロールできなかった。

「ああぁっ、ああっ、ああぁぁ、あーーっ、だめえぇっ」

昌代はとうとう自分から夢中になって腰を動かし始めた。その方がずっと気持ち良いのだ。止めようと思ってもどうにもならない。

すると突然康司が腰を止めた。昌代の腰はそれについて行けず、しっかりと空腰を使ってしまった。

「ほら、自分から動かしてるくせに」

「し、知らないの。自分でも分かんないんだからぁ」

あくまで自分の意志ではないと言い張る昌代が康司には可愛かった。

「そうなのか、まぁ、良いさ。昌代の腰にもっと覚えてもらわないとな」

「どんなこと?」

「たとえば、こういう事とかさ・・」

今度は更に極端に腰の動きを遅くした。もう昌代にとっては殆ど出没感はえられず、先程のような挿入感だけだ。昌代は意識の中でそれを無視しようとした。ゆっくり、余りにもゆっくりと肉棒が抜けていき、完全に抜けたかと思うと少しずつ入ってくる。

「こういうのはどうだ?」

「どうって・・・なんともない・・・・・」

「そうかな?それじゃ、もう少しこうしていようか?」

「良いわよ。殆ど感じないもの」

昌代はそう言ったが、確かに殆ど快感はないものの、少しずつ出たり入ったりするので先程と違ってどうしても気になってしまう。そして、一度気になると今度は自分から腰を動かして出没運動に変えたくなる。自分で腰を使えば必ずあの感覚が手にはいることが分かり切っており、更にそれをすれば康司に指摘されることもはっきりしているので、昌代にとっては地獄だった。

「どうだ?」

「なんにも・・・・ないわ・・・」

「そうか、これじゃ弱いのかな?」

「ねぇ、やっぱりちゃんとしてぇ」

「ちゃんとって?」

「普通にしてぇ」

「普通に、か・・・」

だんだん昌代の方が我慢できなくなってきた。康司自身は昌代の肉壁を掻き分けていく感覚が気持ち良いのでゆっくりでもさほど焦れったくないのだが、昌代はそうはいかない。

 

 

 

 

 

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