第６４部

「ねえ、はやくう、ねえってばぁ」

「ん？もしかして昌代、焦れったいのか？」

『しまった』と思ったが、確かにその通りなのだから仕方がない。しかし、さすがにそうは言えなかった。

「そんなこと無いけど、早くぅっ」

「我慢できなくなってきたんだな？」

「違うってばぁ、余計なこと考えないで早くしてぇ」

「それじゃ、どうしようかなあ？」

康司は下になっている昌代を軽く抱きしめたまま、わざと肉棒を半分ほど入れたところで止め、昌代をじっと見た。焦れているので目が潤んで光っている。『とても可愛い』と思った。

「見、見ないで・・・・あ、いやぁ、早くぅ・・・」

「ほら、感じてごらん」

康司は肉棒を小さく出し入れしてみた。ギリギリで我慢していた昌代にはそれで十分だった。

「ああんっ、意地悪うぅっ、ああぁぁっ、も、もっとおっ・・・」

昌代はとうとう自分から腰を動かしはじめ、自分から大胆な出没を作り出してその中に溺れていった。昌代の足が自然に康司の足に巻き付き、見事な曲線を描いている腰が康司の腰に打ち付けられる。

「ああんっ、もう知らないっ、ああぁぁっ、康司さん、康司さんっ・・」

昌代は下から康司を抱きしめ、更に大胆に腰を使った。

「ああっ、止まらないのぉっ、康司さんっ、ああぅぅ、嫌あぁぁ、だめぇぇ」

昌代は康司が腰を止めたことは分かっていても、自分の腰を止めることができなかった。そして、それを許してくれている康司の優しさが嬉しかった。既に昌代の中はたっぷりと濡れており、溢れだした液体で自分の茂みがびしょびしょになっていることも分かっている。それでも昌代は腰を動かし続けた。

「ああぁっ、ああぁぁっ、いいっ、ああーーっ、くうあぁぁっ」

夢中になって肉棒を貪る昌代の姿を見下ろしながら、康司は昌代が本気になってセックスにのめり込んでいることを悟った。それは、プライドの高い学校での昌代からは想像もできない姿だった。

しかし、昌代は自分の腰の動きだけでいけるほどの経験はまだ無かった。だんだんと腰を動かすのがしんどくなってくる。

「康司さん、お願い、動いて、ね？、動いて」

「そう言うときは『もっとズボズボして』って言うもんだろ？」

康司にそう言われても、最早昌代には恥ずかしがる理由など無かった。

「康司さん、もっとズボズボして」

「仕方ない生徒会の役員さんだな」

そう言うと康司は腰を使い始めた。今度はストロークを大きく取って昌代の肉壁をたっぷりと楽しむやり方だ。昌代にとっても肉棒を実感できて夢中になれるはずだ。

「そ、そんな事ぉ、いやぁ、ああぁぁっ、夢中になっているのにぃ、ああぁぁぁっ、堪らないっ」

圧倒的な康司の肉棒の太さと長さに昌代は圧倒され、昌代は抗議するまもなく夢中になってしまった。康司の肉棒がズイッと肉壁を押し分けて入ってくると、昌代の腰が迎えに行き、一気に肉棒が肉壁の中に飲み込まれて子宮の一番奥まで届き、ずーんと鈍い感触を与えて抜けていく。その全てのプロセスで昌代は今までで最高の快感を得ていた。

「ああぁっ、あうううっ、はんっ、はうぅぅーーっ、あーーーっ」

昌代はまるで快感から逃れようとするかのように首を左右に振り、さっきまで康司を抱きしめていた両手を突っ張ってベッドをずり上がっていったが、康司がそれを許すはずがなかった。

「良いか、いく前には必ず言うんだぞ。良いな」

「ああぁぁっ、いやあぁぁ、そんなにしたらぁ、ああぁぁーーっ」

康司は一瞬腰を止め、ハッとして見上げた昌代に念を押した。

「良いか、いく前にはちゃんと言うんだぞ、良いな」

康司は肉棒を昌代の中でヒクヒクさせながらはっきりと言った。康司もセックスの主導権をはっきりさせておきたかったし、昌代も男に支配される喜びを感じているのは分かっていた。既に昌代の肉壁は収縮を始めており、肉棒への締め付けは最初よりもかなり強くなっている。もう昌代には余り時間がないはずだった。昌代は素直に頷くと、

「言うから、お願い、止めないで・・・して・・・・」

と言って康司の背中に手を回した。

「よし、それじゃ再開だ。ほら、どうだ」

康司は先程よりもダイナミックに動きを再開した。そうなれば昌代は当然のように一気に頂上をめがけて駆け上っていく。

「ああぁっ、はっ、あうっ、ああぁっ、はっ、あうっ、ああぁっ・・・」

昌代は声を上げながら求めていた感覚が身体の中から沸き上がってくるのを見つけた。それは急激に身体の中で膨らんでいく。

「ああぁっ、康司さんっ、康司さんっ、もうダメ・・・」

康司が腰を止めたとき、辛うじて昌代は寸前で留まっていた。

「どうだ？最後のおねだりは？」

「そ、それは・・・」

最早何を言わなければいけないのか、火を見るより明らかだった。今の昌代にとって、それを口にすることは康司への愛情表現そのものだ。

「康司さん、いかせて。ズボズボしていかせて・・・」

「『おちんちんで』って言うのが抜けてるけど、仕方ないか。ほうら、最高にしてやるっ」

康司は言葉とは裏腹にズーン、ズーンと少し間隔を置きながら肉棒を送り込んだ。寸前で我慢していた昌代にはそれで十分だった。

「あ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」

昌代の綺麗な顔が歪み、眉間にしわを寄せて口を少し開けたまま、昌代はいってしまった。その表情を見た康司が肉棒を一番奥に突っ込み、肉壁全体の動きを楽しむ。昌代にとっても康司の肉棒を全て飲み込んでの絶頂は気が遠くなるほどの快感があった。

「あぁ・・・あ・・・ぁぁ・・・・ぁ・・・・ぁ・・・」

昌代の身体は完全に満たされた。肉壁が少し痙攣する度に昌代の身体がピクッと震える。この満足感は何物にも代え難いほど素晴らしいものだ。全てを許すと決めた相手にのみ与えられる最高の瞬間なのだ。昌代は安心して身体から力が抜けていくのを感じていた。何度か小さく痙攣した昌代の肉壁は、最後にゆっくりと弛緩した。昌代がぐったりとすると、康司はいよいよ自分が満足することにした。ぐったりとしている昌代の膝を持ち上げ、自分は半分膝立ちの姿勢で挿入し、昌代の身体を見下ろしながら肉棒を送り込み始める。

「ああん、嫌、嫌、まだ嫌、痛いの、嫌、ダメ、・・・・ああぁ、でも・・・そんな、また良くなってきた。そんな、ああぁぁっ、長いっ、太くて長いっ、いやぁ見ないで、恥ずかしいから、見ちゃ嫌、ああぁぁっ」

「悶えて良いんだぞ。ほら、ほうら、良いだろ？」

「ああんっ、抱いて、康司さん、抱いて、お願い、そんなに見ちゃ嫌あっ、はうぅっ、はうっ、それっ」

最初はゆるゆるだった昌代の肉壁が再びゆっくりと締まり始めた。昌代の肉壁は締まるときと緩むときの差が亮子よりもずっと大きい。そして最高の時の締め付けは亮子を明らかに凌いでいた。肉棒を送り込まれて仰け反り、頭を左右に振る度に昌代の乳房が小さく揺れる。それを見た康司は全てを同時に自分のものにしたくなった。

「ようし、頭を起こしてよく見るんだ」

そう言うと康司は、昌代の膝をグッと押して万繰り返しの状態にすると、挿入部を昌代に見せつけた。更にゆっくりと腰を使って出没しながら乳房を揉む。

「嫌、そんなの見せないで、いやあ、ああぁぁっ・・・・入ってる・・・」

昌代の脳裏にしっかりと肉棒が刺さっている映像が焼き付いた。確かに凄い太さだった。身体で感じる太さも凄かったが、実際に目で見るとこんなに凄いとは思わなかった。自分の中に肉棒が刺さっているのは分かっていても、見ると驚いてしまう。

そして昌代は、乳房を揉まれると肉壁から快感が沸き上がることを初めて知った。元彼とのセックスでは十分な準備無しに激しい出没に入ってばかりだったので、どうにかいくことはできてもそれ以上のことは分からなかったし、それで全てだと思っていた。しかし、康司の与えてくれる快感はそんなものとは比べものにならなかった。昌代は自分が知らなかった自分の性を康司に教えられ、更に夢中になった。

「お？おっぱいを揉むと中が締まるぞ」

康司も気が付いたらしかった。

「分かってるか？ほら、おっぱいを揉むとクッて締まるんだ」

念を押されたが、さすがに昌代は恥ずかしくて横を向きながら頷いた。

「ようし、それじゃ、こうしながらいくかな」

「いやぁ、もう許してぇ」

昌代は自分の大切な秘密を暴かれたようで、恥ずかしくて身体を捻った。

「もう嫌なのか？疲れたのか？」

「ううん、違うの、でも、この格好は・・・」

「それじゃ、今度はこうするか」

肉棒を入れたまま康司は昌代の尻を持ち上げて四つん這いの格好にした。

「これでいくぞ」

そう言うと康司は思いっきり腰を使い始めた。

「はあぁぁっ、あっ、あっ、あうっ、はっ・・・」

昌代はシーツに顔を埋めながら後ろから攻められる背徳的な快感を味わっていた。昌代の構造は後ろからでも無理なく楽しむことができるので、康司は好きなだけペースを上げることができた。後ろから見ると昌代のプロポーションの美しさが良く分かる。

「ほうら、これくらいして欲しかったんだろ？」

康司は肉棒が気持ち良く扱かれるように速いペースで楽しんだ。

「うぁぁぁぁっ、ああぁぁぁ、ううぅぅぅああぁぁ、あぁぁ・・・」

昌代は自分の口からどうしようもない声が漏れるのを止めようがなかった。自分で口をシーツに押し付け、何とか声を殺そうとするがどうにもならない。最早腰の辺りは感覚が無くなってきている。一気に登り詰めてしまいそうだった。

「おおっ、締まってきたぞ。昌代。どうなんだ？」

「あぁあぁぁ、だめえぇぇぇ、もうだめになるぅぅ・・・」

「まだだよ。これじゃさっきと同じだろ？まだダメだ」

「ううぅぅぅっくうぅぅぅっ、だめえぇぇぇ、もたないのおぉぉぉ」

「抜いて欲しいのか？え？どうする？」

「抜いちゃいやぁぁ、がんばるからぁぁ、ああぁぁぁ、ぐぁぁうぅぅぅ・・・」

「しっかりと締まってきたぞ。その調子だ。もう少しだからな」

「もう、もうダメええぇぇ、ほんとに、ダメなのぉぉぉ」

「抜くぞ」

「いやああぁっ、くああうっ、早くうぅっ、早くしてえっ」

昌代の入り口は急速に締まってきていた。その強い力で康司がペースを落とさなくてはいけないほどだ。グイッ、グイッと出没の度に肉棒が肉壁でしっかりと扱かれる。

「良いぞ、凄く良いぞ。昌代。良いぞ」

「は、早くうぅぅっ、もう、ほんとにダメえぇぇ、っちゃいそうぅっ・・・」

「良いぞ。凄い締め付けだ。昌代。良いぞ。そろそろだぞ。がんばれよ」

その声は昌代の中に優しく響いた。昌代を気遣ってくれる康司の言葉はギリギリで堪えていた昌代にさらなる快感をもたらし、我慢の限界を超えてしまった。

「もう、ああぁぁっ、ダメええっ、もう、もうダメ、ああっ、アウウゥゥゥーーーーッ」

「そうら、出るぞ」

「うううぅぅぅぅーーーーっ、んんんーーーーーっ、うううう・・うう・・」

「ようし、ほうら、奥までいくぞ。奥までだ。どうだっ」

昌代は康司よりも一瞬早く達した。どうしても我慢できなかったのだ。そこに康司の肉棒が昌代の一番奥まで入り込み、一気に白い液体を噴射する。昌代の肉門はギュッと締まり、肉棒の根本で逆流を防いでから肉壁が肉棒の中に溜まっている液体まで扱き出した。

「おっ、おうっ、す、凄いっ、こ、これはっ」

康司は昌代の扱きに驚いた。以前に昌代を抱いたときにはここまで凄くなかった。しかし今回はびっくりするほど気持ち良く強い扱き方だ。昌代の身体がゆっくりとベッドに崩れ落ちていく。昌代には最早何がどうなっているのか分からなかった。ただ、猛烈に気持ち良く、そしてその後の余韻までもが身体全体を麻痺させていた。

 

 

 

 

 

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