第66部

「最初はおっぱいだ」

康司が昌代にそう言うと、昌代は腕に力を込めて上半身を康司の顔の上に持って行った。目の前に差し出された乳房は亮子のように可憐な三角形のものではなく、しっかりと量感があり、先端の近くでふっくらと広がっていた。色も完全なピンクではなく、少しだけ濃い。それを康司は左を揉みながら右の乳房を口に入れ、舌で先端をからかうように転がした。

「はぁぁぁーーーっ、そんなにっ、あぁっ、だめっ、力が抜けるっ」

昌代は精一杯両手に力を込めてこの体勢を保とうとしたが、快感にどうしても力が抜けてしまう。それを康司は下から冷静な目で見つめながら更に揉み、舌で転がした。

「ああぁっ、だめぇぇっ」

昌代がそう言うと、腕がガクッと折れて身体が崩れ落ちる。

「もういいのか?」

「ごめん。大丈夫だから」

そう言うと昌代は再び身体を起こして康司に乳房を与えた。

「今度は左を口に」

昌代は言われた通りにした。途端に感覚が代わり、新しい快感があふれ出す。昌代の身体がふらついた。

「あぁぁぁっ、力が、どうしても・・入らないのぉ」

「んぐっ、んっ、やめるか?」

「いやぁ、もっとぉ、ああんっ、どうしてっ、あうぅぅっ・・・」

昌代にとっては腕に力を入れる方に意識が行って、あまり愛撫を楽しめなかったが、康司自身は昌代が必死に奉仕する健気な姿が可愛らしく、満足だった。昌代自身は楽しまなかったのに、昌代の秘部は乳房から発する快感に応じてゆっくりと液体を吐き出し始め、康司が乳房に満足したときには昌代自身が驚くほど液体を湛えていた。

「よし、反対になれよ。舐めてやるから」

康司はいとも簡単にそう言ったが、それは昌代にとってこの体勢は嫌いな体勢だった。その理由は昌代の身体の反応にある。それをまた康司に見られるのが恥ずかしく、怖かった。

「ね、お願い。一生懸命するから、お口で。ね?良いでしょ?」

「だから、お互いにしようって言ってるんだよ」

「だって、さっき出したでしょ?ね?ベトベトになってるから」

「出したのは綺麗に拭いたし、たぶんもうそんなのは全部流れ出てるさ。見てみようか?」

「いやぁ、見なくて良いから、ね?」

「気持ち良くさせてやるよ。嫌か?」

「違うの、私だけにさせて、お願い」

「ダメだ。良いじゃないか、初めてじゃなし。また口でいかせてやるよ」

「そんな・・・・・・・」

ちょっと昌代は悲しそうな顔をした。康司はしっかりと覚えているのだ。

「大丈夫。上手にやるから」

「そんなことじゃなくて・・・」

「ほら、早く反対になれよ」

そう言うと康司は、昌代の身体を反対にして跨がせてしまった。こうなっては昌代も覚悟を決めるしかない。好きな康司に見られるのは以前とは全然違う恥ずかしさがあるのだが、

「いやぁ、見ないで、お願い。しても良いから見ないで」

と嫌がりながらも心のどこかではときめく心を抑えていた。

「ほう?やっぱりだ。もうこんなになってるじゃないか」

「いやぁ、んぷっ、見ないで、んっんぐっ、ぷっ・・・」

昌代は康司の肉棒を必死に口に入れ、康司に快感を与えてゆっくり見るどころではなくそうと思った。康司は昌代の口の気持ち良さに陶然となったが、それでも既に一度果てて身体の中にまだその火がくすぶっている昌代と、一度昌代の中に終わって持続時間が延びている康司では全く余裕が違った。康司が奉仕を受けながら昌代の肉門からトロリとした液体が出てくるのをじっくり見ているだけで、昌代には息と視線が痛いほど感じられた。

「ああぁ、息を掛けないで。お願い、私だけにさせて」

「息がかかってるのか?こんな風に?」

「ああぁっ、そんなっ」

昌代は肉棒を思わず握りしめた。

「あれ?もうギブアップか?」

「ごめんなさい。私の身体。今日は敏感みたい・・・」

「そうか、それじゃ直ぐにいかせるわけにはいかないな」

「え?何?んぷ、ちゅばっ、んんんっ」

「なんでもないよ。ほら」

康司が更に息を掛けると昌代の身体に熱い快感がズーンと走る。

「んんっ、だめ・・・そんなにしないで」

だんだん昌代は身体がしんどくなって動かなくなってきた。

「今度はこれかな?」

康司はチロチロと秘核の上を舌先で刺激した。

「ああぁぁぁっ、そ、それはっ」

昌代は待ちに待った快感に思わず身体を身構えた。しかし、身体がとろけるような快感は一瞬しか続かず、直ぐに甘い息に戻る。昌代はその息による焦らしが少し怖くなった。『このまま焦らされ続けたらまた凄いことを言っちゃう・・・・』

康司は昌代のそんな想いは知らずに、いよいよ本格的に焦らし始めた。

「よし、もう一回してやるよ」

再び同じ事を繰り返す。

「いや、いや、あーーーっ、いやっもっ・・・・」

辛うじて言葉を飲み込んだ昌代は、更に甘い息を浴びせられて喘いだ。『ダメ、我慢できなくなりそう・・・』そうは思うのだが、この場をどうやって乗り切ればいいのか分からない。

「可愛いよ、昌代。ほら、こんなに動いてる。凄いな、次から次へと出てくる」

「いやぁ、そんなの見ないでぇ、お願いよぉ」

「それじゃぁ、もう一回な」

「またちょっとだけなんて・・・」

言ってしまってから後悔した。しかし、最早昌代の身体は自分でもコントロールできなくなりつつある。

「ほう?それじゃぁ、もう少しだけ長くなってやるかな?」

「そんなぁ、虐めないで、ああうぅぅーーーっ、くうぅぅぅーーっ・・・あ、嫌あぁぁ」

下を直ぐに引っ込めて昌代の秘部を見ていると、康司は昌代の腰が動き始めたことに気が付いた。康司が口を離そうとすると後ろに下がって追いかけてくるのだ。

「昌代。おねだりしてごらん。ほら、正直に言ってごらんよ」

「そんなこと言わせちゃいやぁぁ、康司さんに聞かれたくないぃ」

「ほら、口のほうはどうした?もう終わりか?止めようか?」

昌代はせかされて再び肉棒を口にした。しかし、もうどうしようもないくらい我慢できなくなっている。

「一生懸命すれば少し長く舐めてやるぞ」

その言葉に昌代は必死になって口を動かした。昌代が熱心にフェラチオをするので満足した康司は、目の前で可愛らしく尖った秘核にご褒美をやる。

「んんんっ、ダメえっ、そんなにしたらできないっ、ああぁぁーーっ、いいぃーーーっ」

昌代はだんだん自分で何を言ってるのか分からなくなってきた。頭の中では単に『もっと舐めて欲しい』という思いだけが大きくなっていく。康司は昌代を巧みにリードし、舐めて欲しくて仕方がないように絶妙に焦らし続けた。やがて昌代はとうとう康司の思い通りの言葉を口にし始めた。

「いあぁぁ、もっとぉ、もっとぉっ」

「ちゃんと言えよ。ほら、こうしたらどうだ?」

「そこで止めないでえっ、もっとぉっ」

「もっと、なんなんだ?え?言えよ、ほら、ゆっくりとこうしてやるか?」

「ああぁぁぁっ、それだけじゃいやぁっ、もっとおっ」

「焦れったいなぁ、俺が焦らされてるのか?え?それでもこれくらいしかしてあげない」

「ああぁぁん、止めないでぇ、もっと、もっと舐めてぇ」

「ほう?やっと言ったか?それじゃ、ご褒美をあげないとな」

「ああぁぁぁっ、くううぅーーっ、あーーーっ、いいっ、あうぅ・・・いやあぁーっ」

「なんなんだ?まだ不足か?」

「もっとぉ、少しじゃいやぁ、もっと舐めてぇ」

「それじゃ、どこを舐めて欲しいか言えたらもっといっぱいしてあげるよ」

「そ、それはいやあぁっ」

「それじゃ、ちゃんと焦らしてやるよ」

「ああん、お願いだからぁ、もっと優しくして・・・・」

余りにも焦らされた昌代の声に絶望の響きが混じってきた。既に秘核はつんつんに尖り、秘口から流れ出した液体でテラテラと輝いている。康司は焦らしすぎたか、と思い、昌代の秘核を再び指でつんつんと突き始めた。

「ああぁっ、してくれるの?ああっ、そんなっ、今度は強いっ」

焦らされ尽くして敏感になっていた秘核は舌先の弱い刺激でも痛いくらい反応した。そしてほんの少しすると、それが全身から吹き出すような快感に変わっていく。

「うぁぁぁ・・・ぁぁああああっ、ああぁぁーーーーっ」

昌代は思わず肉棒を握りしめて快感に必死に耐えた。頭の隅っこで『このままいく』と思った。身体中の感覚がその瞬間に向かって駆け上っていくようだった。康司の舌の動きは次第に大きくなり、今や秘核の下の部分を丁寧に舐め上げ、そこから秘核を押し倒すように舐め下ろしていた。昌代の身体中の感覚は我慢の限界に近づいていく。何を我慢できないのか、そんなことは考えていられなかった。とにかく我慢できない。昌代はとうとう腕を伸ばし、四つん這いになって身体を反らせ、その瞬間が来るのを待った。

しかし、康司は簡単に昌代をいかせはしなかった。突然舐めるのを止めると、下向きに尖った乳房を揉みしだき、

「いくときはいくって言うんだろ?」

とこの段階に来てもまだ念を押した。昌代にとっては本当の地獄だった。秘核からの刺激を奪い去られた挙げ句、乳房を揉みしだかれて快感と同時に焦れったさが秘核に溜まったのだ。

「ああぁぁんっ、嫌あっ、おっぱいだけじゃイヤっ、ちゃんと舐めて、止めないで、ああん、いかせてぇっ、このまま舐めていかせてっ」

最早恥ずかしさなどかなぐり捨て、昌代は必死に康司におねだりした。しかし、それは昌代が康司に一番見せたくない姿でもあった。

「よし、良い子だ。ここまで焦らすとおまえも凄いこと言うな」

そう言うと康司は乳房を揉みながら舌で秘核の上下を舐め、秘核を転がし始めた。昌代は康司の舌が逃げ出さないように、四つん這いになった身体を後ろにずらして康司の口にしっかりと秘部を当てた。そして何も考えずに感じることだけに意識を集中する。

「ああぁっ、それが良いのっ、康司さんっ、良いいっ」

昌代の乳房はしっかりと堅さがあって形が良い。下向きの乳房は掌の中でコロコロと弾んで素晴らしい快感を昌代に与えた。

「いくか?」

「いっちゃう、いくのぉっ、このままいかせてえっ、ああぁぁっ、凄いっ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ・・・・・・くうぅぅぅーーーーっ・・・ううっ・・・うっ・・・・ううっ、うっ・・・」

昌代は乳房を揉まれながら舐められて絶頂してしまった。昌代の身体が硬直する。康司の目の前で肉門がギュッと縮み、中に入っていた液体が一気に流れ出すのが見えた。

 

 

 

 

 

戻る