第67部

昌代は身体をゆっくりと康司の上に倒し、更にごろんと横に回ってベッドの上に仰向けになった。そして康司の反対側を向く。『やっぱり康司さんに見られちゃった・・・』絶頂感の余韻の中で昌代はちょっぴり後悔していた。康司に焦らされると、自分でも驚くくらいその先を求めてしまう。それは康司に抱かれるようになって初めて知ったもう一人の自分だったが、まだ昌代はその自分と上手く付き合う術を知らなかった。以前、こういう関係になる前に康司のベッドの上で焦らされたときに思わず自分から求め、その時に初めて自分の新しい一面を知ったのだが、気が遠くなるほどの絶頂感とは別に、純粋に快感を求める自分も嫌いではなかった。しかし、それをたとえ恋人でも見られるのは恥ずかしい。

康司は向こう側を向いている昌代を抱き寄せ、しばらく無言で髪の毛を優しく撫でていた。それは昌代が後悔しているらしいことを察していたからで、決して挿入する気がなかったというわけではない。昌代も優しく自分の髪を撫でられていると安心できるのでしばらく康司に甘えるように抱かれていたが、チラッと下半身を見たときに康司の肉棒が隆々と突き出しているのを見て、康司にも満足して欲しくなった。

少しずつ、そっと手を伸ばして康司の下半身の肉棒に触れてみる。すると、軽く触っただけでも脈打っているのが分かった。

「握ってみろよ」

「ど、どうすればいいの?」

「どうもこうもないさ。そのまま握ってみろよ」

「こう?」

まるで昌代の握り方はドアノブを握るような下手な握り方だったが、康司にはそれでも嬉しかった。

「これでいいの?」

「あぁ、良いよ。扱けるか?」

「どうやるの?」

「知らないのか?」

「教えて・・・・」

「じゃ、一度手を離して。人差し指と中指を裏側に充てて、親指をこっち側、そしてそのまま握って・・・・・。そして、裏側を扱くように上下に動かすんだ。ううん、なんか違うなぁ、まぁ、直ぐに上手くなるか」

「ご、ごめんなさい。これでいい?どう?」

昌代はぎこちない手つきで康司に気持ち良くなってもらおうと、何度も扱いた。

「まぁ、いいや。これでも気持ち良いよ」

「こうしてれば出るの?」

「うーん、これじゃぁ、まだ無理だな」

「どうすればいい?手じゃなくて、もういっかいする?」

「まだ大丈夫か?」

「うん、大丈夫よ。もう一回してくれるの?」

「それじゃ、今度は後ろからしてやるよ」

「え?後ろ・・・」

康司は身体を起こすと、

「ほら、手を突いてお尻を上げろよ」

と昌代に四つん這いを姿勢をとらせた。

「恥ずかしいよ・・・・」

「ほら、お尻をこっちに向けて」

「こんな格好でするなんて・・・・・」

昌代はそう言ったが、心のどこかで『やっとこの姿勢でできるんだ』と思った。プライドの高い昌代は元カレにはこの姿勢を許したことがなかった。それは高校2年生の優等生の女の子にとっては背徳的で刺激的な姿勢だった。バックからだと女の子は両手両足で自分の身体を支えるので相手を肌で確かめることができない。繋がっているのは一点だけなのだ。

「よし、ほうら、まずはこうやって周りを濡らさないとな」

康司はそう言うと、昌代の足を開いて谷間の潤いを肉棒にまぶし始めた。それは昌代にとって新しい刺激だった。

「ああん、そんなことしないで、変に感じちゃうぅ」

「変も何もあるかよ。感じるのは感じるだろ?」

「だってぇ、ああん、手の力が抜けるぅ」

「まだだよ。ほうら、少しずつ濡れて光ってきたぞ」

「いやぁ、入れるなら入れてよぉ」

「よし、おねだりして良いぞ」

「そんなぁ、私がいつもするのはいやぁ」

「それがルールなんだよ。それに、焦れてるのはオマエだろ、橘昌代」

「そんなとこで名前を呼んじゃいやぁ」

「そんなこと言っていると、だんだん我慢できなくなってくるぞ。良いのか?まだ我慢するのか?」

「いやぁ、早く入れてぇ」

「ちゃんと言ってみろよ。何を何に入れるんだって?」

康司は肉棒の先端で肉門を突きながら焦らした。

「ああっ、あっ、イヤ、あんっ、早く、入れて・・・」

「どうしようかな?」

昌代は康司がその言葉を聞きたがっているのだと言うことは分かっていた。しかし、なかなか言えることではない。しかし、さっきも言ってしまったのだから、と自分を納得させて言い難い言葉を口にした。

「おちんちんを私の中に入れて・・・」

「ダメだ。それじゃ。何に入れるんだって?おま・・・だろ?言えないのか?」

康司は先端をそっと肉門に入れ、昌代の言葉を待った。

「そ、それは・・・・ああっ、そ、そこから・・・・もっと・・・」

「ズボッと入れてやるよ。もう我慢できないんだろ?言えよ」

昌代は心を決めた。それで康司が喜ぶのなら、と思ったのだ。

「おちんちんをおまんこに入れて・・・・」

「よおし、ほうら、入るぞ」

康司はカチカチに怒張した肉棒を昌代の中に埋め込んでいった。

「ああぁぁーーーっ、か、固いっ」

「固いだけか?え?ほら、どうだ」

「それに太いっ、それに長いのおっ、突き抜けちゃうっ」

「そうら、入ったぞ。お、奥の方まで当たってるのか?」

昌代はウンウンと頭を上下に振った。

「ほう、これも良いもんだな。当たり方が全然違うぞ。どうだ?」

「奥まで・・・・来てる・・・・」

昌代は何とかそう言ったが、それとは別に肉棒が今まで気が付かなかった敏感な部分を刺激していることに気が付いた。そして、康司が動き始めれば絶対確実に凄い快感が沸き上がると確信した。今じっとしているだけで康司の肉棒の鼓動が快感となって伝わってくるのだ。

「ほら、腰を振ってみろよ」

「・・・・・・・・」

「できないのか?」

「だめ、できない・・・・」

「仕方がないなぁ。よおし、ほうら、こうしてやるよ」

宏一はゆっくりと肉棒を抜き、そしてまた入れ、同じ事をゆっくりと繰り返した。

「はああぁぁぁぁーーーーーっ、ううぅぅぅーーーーっ、くうぅぅぅーーーっ・・・」

「言い声を出すな。よし、ここまでだ」

「ああん・・・・・・・」

ほんの2,3回動いただけで、昌代の中は潤いが溢れだしてきた。

「またして欲しいか?」

「入れて・・・」

「入ってるだろ?え?ほら」

康司は昌代の腰を掴むと、更に肉棒を奥に入れた。

「ひゃあぁぁぁっ、そ、そんなに入れたらっ・・・」

「いやか?」

昌代は必死に首を振った。

「よし、『もっとズボズボして』って言ってみろよ」

「してぇ、ああん、こんなのぉっ、はやくぅーっ」

「言えよ」

「いやぁっ、虐めないでえっ」

昌代の肉壁は康司の肉棒をしっかりと締め付け、少しでも動けば快感が身体中を走り回るのは分かり切っていたが、さすがにそう何度も言えるものではなかった。しかし、身体はどんどん快感を欲しがっていく。既に両手は疲れ切っており、直ぐにでもベッドに崩れ落ちそうだったが、そうなれば康司にもっと焦らされるのは分かり切っていたので震える手で必死に身体を支えていた。

「ほら、言えばいっぱいこうしてやるよ」

康司は更に肉棒をずんずんずんと3回出没した。

「はあぁぁぁっ、ううっ、・・・いやあぁっ、もっと、もっとおっ」

昌代は我慢の限界に来ていた。やはりどうやっても我慢しきれない。さっき後悔したばかりなのに、また後悔しなくてはいけない。本当に康司は激しく欲しがる自分を好きでいてくれるのだろうか?亮子のような可愛い系の子が好きな康司が、快感ばかり欲しがる子を好きでいてくれるのか?言わせるだけ言わせて興味が冷めてしまわないだろうか?そう思ったが腰の辺りの鈍い焦れったさは今や苦痛になってきている。

そして『もしかしたらアキだってきっとこうやって焦らされたんだ。そして思いっきり恥ずかしいことをさんざん言わされたんだ。私だけじゃない。私だけが言うんじゃない』と思った途端、我慢の糸がぷつんと切れた。

「ああぁぁっ、おちんちんでズボズボしてえっ」

「我慢できないのか?」

「早くうぅっ、ズボズボいっぱいーっ」

「よおし、良い子だ。たっぷりとしてやるからな」

康司はそう言うと、昌代の腰をしっかりと掴んで腰を動かし始めた。

「あ、あああああああーーーっ」

やはり正常位での挿入とは違っていた。今まで感じたことのないところから猛烈な快感が沸き上がってくる。昌代は一瞬で快感の渦に巻き込まれた。

康司は最初はゆっくりと動かして、徐々にスピードを上げていくつもりだったが、昌代の中がかなりしっかりと康司を締め付けているので猛烈に気持ち良い。亮子のように固い感じのゴツゴツした中で出没するのも良いが、昌代のように中が柔らかいのにしっかりと締め付けられているのもソフトな感覚が最高だった。

だから康司は最初の数回、ゆっくりと動いたが、直ぐに自分でもペースを上げていくのを止められなかった。

「ほうら、ほうら、どうだっ」

「ああぁぁっ、いいっ、こんな格好でっ、ああぁぁっ、凄いっ」

昌代の身体の中を凄まじい感覚が走り回った。

「良いのか?おちんちんが良いのかっ」

「はあぁぁっ、あーっ、ダメえっ、こんなっ、いいっ、凄いのっ」

更に康司は昌代の一番奥まで肉棒をずんずんと送り込んだ。

「あうっ、あうっ、あうっ・・・」

「奥まで届いてるかっ?」

「届いてるっ、ああぁぁっ、凄いっ、長くて固くて太いっ」

「太いの好きかっ?」

「あぁぁぁーーっ、太すぎるぅっ、壊れちゃうぅっ」

「そんなに締め付けたらっ、終わっちゃうだろうがっ」

「終わって、終わってえぇーっ」

「よおし、出すぞ、出すぞぉっ」

「ああぁぁっ、いっぱい終わってっ」

「おおおっ、そおらっ、いくぞおっ、どうだっ」

康司は昌代の中にたっぷりと二度目を出した。時間をおいたからか、二度目にしてはかなり多い量の白濁した液体が放出された。昌代は康司の肉棒が脈打つのを感じながらベッドに崩れ落ちていった。

 

 

 

 

戻る