第八部
土曜日、昌代は授業がこのまま終わらなければいいと思っていた。昨日も康司に呼び出されてたっぷりと楽しまれた。いや、康司だけではなかったかも知れない。このところ、選択の余地が無いとか、逃げ場が無いとか、どうしようもないとか、これ以上我慢できないとか言う理由で自分から康司におねだりをすることが多くなってきたような気がする。確かに康司が納得するまで焦らされ続けるのだから昌代にはどうしようもないのだが、康司に挿入されたときの全身を駆け巡るような強烈な快感と安堵感を昌代の身体が覚えてしまい、自分から康司を求めているような気がして気分が憂鬱だった。そのため、本来の目的のネガを探す方に身が入らなくなり、昨日は帰るときにネガを3本しか持っていなかった。確かに康司は昌代の身体を巧みに操った。そのテクニックで昌代の身体は女の喜びに開花して来たのかも知れない。康司が恋人だったら昌代は心から喜んだろうが、恋人は別にいる。そして、午後はその恋人の部屋に行くことになっていた。当然抱かれるだろう、そう思うとこのまま逃げ出したくなった。康司に最初に呼び出されてからは、何のかんのと理由を付けて健一とのセックスを避けてきたが、余り避けるのは不自然なので、どうしてもそろそろ健一を受け入れなくてはいけなくなってきた。健一の嬉しそうな表情を見ると、断りきれなかった。もしかしたら健一に抱かれれば気分が軽くなるかも知れない、と思ったりもしたが、健一に黙って康司に抱かれている罪悪感から逃れられないだろうと言うことも分かっていた。
健一と玄関で待ち合わせると、健一は無邪気な笑顔を見せながら昌代と駅に向かって歩きながら、お昼はバーガーキングにしようと言った。昌代は笑顔で頷いたが、普段、健一は喫茶店で昌代と時間をかけて話し込むのが好きなのを知っていたので、バーガーキングに行くと言うことは早く済ませて家に向かいたいと言うことなのだ。あの日までは健一に抱かれるのは恥ずかしいけれど心から嬉しかった。しかし、今は辛くて仕方が無い。どんなに昌代自身が健一を好きでも、この罪悪感がある限り、健一の腕の中で二度と心からの安らぎを得ることは無いだろう。昌代は健一の笑顔を見ながら、そのことに納得するしかなかった。
二人はバーガーキングに着くとカウンターでそれぞれに注文した。昌代はワッパージュニアにしたが、康司はダブルチーズワッパーを頼んだ。昌代は席について食べながら、このハンバーガーの大きさが今の二人の気持ちを端的に表しているような気がした。自分の目の前にあるこの小さなハンバーガーさえ食べ切れそうにない。
健一は昌代のことを心配してくれた。このところ、学校でも電話でも元気が無いのは昌代自身一番良くわかっていた。しかし、康司に抱かれている写真のネガをもらうために康司に抱かれているとは口が裂けても言えなかった。健一の優しさは嬉しかったが、今の昌代には残酷すぎた。
それでも昌代は、健一に抱いてもらうことで何かが変わるのではないかとも思っていた。自分に新しい力が湧いてくるかも知れない、そう思っていた。だから、健一の部屋に入って抱きしめられたとき、キスを返しながら自分から積極的にベッドの方に誘った。健一は、昌代をベッドに運ぶと、我慢できないと言った感じで昌代の服を少し乱暴に脱がし始めた。2週間も我慢していたので仕方ないとは思ったが、昌代はその性急さが少し悲しかった。健一は昌代の制服とスカートを脱がせると、素早く自分の服を脱いだ。そして、昌代を抱きしめてキスをしながらブラジャーを外し始めた。
「そんなに急がないで、ゆっくりしよう。ね?」
「昌代、ごめん、我慢できないんだ。好きだよ」
「健一、もっとゆっくりして、逃げたりしないから」
パチッとバックストラップを外すと、健一は一気にブラジャーを剥ぎ取り、昌代の乳房にむしゃぶりついた。
「アン、そんなにしたら痛い、健一、そっとして、ああん、でも、嬉しい。ゆっくり触って、アン、そんなにしたらぁ、健一ぃ、優しくして」
昌代の身体が反応し始めた。まだ余り強くは感じなかったが昌代には嬉しかった。身体の中にゆっくりとけだるい快感が広がってくる。しかし、その優しい快感を楽しむ間もなく健一はパンツの中に手を入れてきた。一気に奥まで進み、潤い始めた泉の中をまさぐる。
「アアン、そんなに急がないで、もっとゆっくりして・・、まだぁ」
昌代は少し足を開いて健一に探らせながらも甘えてきた。今までより積極的な昌代の態度に健一は一瞬変な気がしたが、余り気にせずに先に進むことにした。既に中は十分に潤っていた。右手で昌代の秘唇を探りながら左手でそのままパンツを脱がしていく。
「ほうら、見えてきた。もうこんなになってる。昌代も我慢してたんだな。こんなになってるなんて。よし、中を良く見てみるぞ。ほうら、足を開いて」
「いや、見ちゃいや、ダメェ、健一、優しくそっとして、ああっ、ダメ、まだ入れないでェ」
健一は、可愛らしくいやがる昌代を見て嬉しかったが、やはり何か少し変な気がした。昌代の足を大きく開くと、指をゆっくり指し込んで行く。
「あ、ああッ、健一、それ、感じるゥ、ああん、あん、見ちゃいや、いい、いいのよぅ」
昌代は全裸になった身体を仰け反らせて喜んだ。そのまま何度も指で昌代の口から声を吐き出させる。こうやってゆっくりと指を出没させるのが昌代のお気に入りだった。今日は、足を大きく広げてやっているのだ、きっと昌代は恥ずかしがりながらも今まで以上に感じるに違いない、久しぶりなのだからたっぷりしてやろう、そう思って健一は何度も指を使った。
昌代は康司が喜んでくれるのが嬉しく、恥ずかしかったが大胆に振舞った。余り強くは感じなかったが、これでいいのだと納得していた。そして、更に甘えてみることにした。
「ねぇ、こればっかりじゃいやぁ、早くしてェ」
昌代は健一に手を伸ばし、自分の上に引き寄せる。健一は、
「最初はゆっくりって言ってたくせに」
と言いながらも嬉しそうに昌代の足を開いて挿入の体勢を作ってきた。
「入るよ。痛かったら言うんだぞ」
健一はゆっくり昌代の中に入っていった。しかし、昌代は全く痛がる事も無く、一気に最後まで受け入れてしまった。
「ああッ、入ってきた。ああん、じっとしてちゃいや、早くぅ、ねぇ」
既にたっぷりと潤っている秘口の中は、健一が驚くくらい活発に動いていた。何度も肉捧をざらっと撫で上げ、そのたびに昌代の口から声が出る。
「おおッ、これは、今日は凄い、昌代、凄いぞ、気持ちいい」
健一はじっくり肉棒の周りの肉壁をと感じようとして、ほとんど出没せずはせず、昌代の肉壁に神経を集中した。しかし、これは昌代には物足りなかった。
「いやぁ、早くぅ、ねぇ、お願い、動いて、アアン、こんなのいやぁ、もっとぅ」
昌代は堪らずに自分から腰を突き上げ始めた。
「お、お前・・、そんなに感じるのか?」
「ああん、ねぇ、もっとしてよぅ、ああッ、我慢できないっ、気持ちいいっ」
「お前、そんなにしたら、俺が持たなくなっちゃう、おい、ああ、お前の中、気持ちいいぞ。すごくいい。出してもいいのか?出るぞ」
「ああッ、出るの?もう出るの?出して良いわよ、いっぱい。安全日だから」
「それなら、ああッ、いくぞ、ううっ、うっ、うっ」
健一は簡単に果てた。しかし、昌代は次があるものと思って健一をしっかり抱きしめていた。まだ身体中に火がついたばかりで、どこを触られても感じる状態だった。昌代は抱きしめた健一に身体をこすりつけながら甘えていた。
「一度抜くぞ」
「アアン、抜いちゃうの?」
昌代は残念そうに言いながらも身体を離すと、健一の胸に顔を埋めて、
「嬉しかった。ありがとう」
と言いながら甘えていた。その手は自然と健一の肉捧に行き、ゆっくりとかわいがり始めた。そのしぐさは再び大きくなるのを待っている感じだった。
「今出したばっかりだから、もうしばらくしないと無理だよ」
健一は少し不機嫌そうにそう言うと、体を起こしてベッドから降りてしまった。
「どうしたの?もうやめちゃうの?」
「ああ、何か気分が乗らないんだ」
そう言うと、健一は服を着始めた。
「お前、なんか変わったな」
その言葉に昌代はドキッとした。
「え、何が?いつもと同じでしょ」
「何かあったろ。今まで入れるたびに少し痛がってたのに」
そう言われて昌代は、夢中になって求めてしまったことを後悔した。健一が大胆な昌代を求めているものと思って、少しオーバーにしたのがまずかったらしい。
「ちょっと、ビデオなんか見て勉強したんだ。健一に喜んでもらおうと思って」
「そうなのか?」
健一の表情が一気に緩む。しかし、すぐにもとの表情に戻ると、
「だけど、どうしてあんなに感じたんだ?」
「今までは感じないとか言って文句言ってたくせに。あれから自分で色々やったりして感じるようにしたんだから。ちょっとは誉めてくれても良いじゃないの」
昌代はすねたように健一に甘える。
「そうなのか。悪かったよ」
「わかったら、もう一回優しくして」
昌代はそう言うと健一に甘えるように身体を擦り付けてきた。健一は喜んで昌代の身体を再び愛撫し始めたが、昌代の気持ちは次第に沈んでいった。『このままじゃ、身体が中途半端のまま終わってしまうかも知れない』健一の単純な愛撫に燃え上がる炎を必死に押さえながら昌代は健一を上に導いて足を開いた。理性では見たくもないと思っている康司の顔が頭の隅で昌代を引きつけていた。
やがて復活した健一が昌代の中に入り、ゆっくりと動き始めたが、康司に抱かれたときに感じた、あの身体中の神経が全て逆立つような猛烈な快感は訪れそうになかった。自分の小さな喘ぎ声を聞きながら、昌代は健一に下からしがみついて夢中になろうとした。
しかし、自分の中では、何かが違う、何かが康司に抱かれているときとは違う、と言う想いが大きくなってくる。昌代は、これが幸せなんだ、好きな健一に抱かれているのが一番幸せなんだ、一番感じるんだ、と必死に思い込もうとした。無意識により深く迎え入れようと腰を突き上げていた。
「ああっ、健一、奥まで来た。もっと深く、ぐうっ、か、感じてきた。いい、いいわ。もっとして、深く入れてぇ、ああん、もっとぅ、はぁっ、いっぱいしてぇ。いいの、もっとしていいのよ」
昌代の身体が夢中になろうとしていた。これで康司の呪縛から離れられるかも知れないと思った。昌代は夢中で腰を振り上げた。
「アアーッ、健一、もっとぅ、深く入れてぇっ」
その途端、健一の表情が冷たく凍り付き、突然動くのをやめるとサッと昌代から離れた。
「いやぁ、やめちゃいやぁ、抜かないでぇ」
まだ身体が燃え上がっている昌代は健一を抱き寄せようと手を伸ばした。しかし健一はそれをうるさそうにふりほどくと、
「お前、誰に抱かれたんだ」
その言葉に昌代は凍り付いた。
「誰に抱かれたかって言ってるんだよ。誰に仕込まれたんだ」
「そんなこと・・、な、何言ってるの?」
「今まで自分でこわごわ触ってたやつが、どうして突然腰を振り上げて、もっと、もっとって要求するんだよ。この前までそっと動いてって言ってたやつが。自分でそんな風になる訳ないだろ。この前までやっと入ってたオマンコは、今じゃぐしょぐしょで底なし沼じゃないか」
「そ、そんな風に言わなくたっていいじゃないの」
昌代の頭の中はパニクっていた。
「白状しろよ」
「健一にそんなこと言われるなんて。そんなことは私の問題よ」
「そうか、やっぱりな」
「何もそんなこと言ってないじゃないの」
「分かるんだよ。俺はお前しか知らない。だからお前の身体がどれだけ変わったか分かるんだ」
昌代は『しまった!』と思った。そして、今まで自分が知らないうちに康司にいかに開発されたかに気が付いた。
「こ、この私じゃイヤなの?健一は私の気持ち、知ってるのに・・・。本当に好きなのよ。大好き。分かってよ」
「じゃぁ、はっきり言えよ。誰にどうして抱かれたんだよ」
「それは・・・、関係ないわ」
「そうかい、そう言うのならこうしてやる」
健一は昌代の上に乗ると思いっきり顔をひっぱたいた。バシンと昌代の頬が音を立てる。
「いやぁ、やめて!いやぁっ!」
「まだ言わないのか。そんなに大切なことなのか!え?」
昌代はどうにか健一の下から逃げ出すと、脱いだ服を抱えて部屋の隅に逃げた。健一は追ってこなかった。昌代はそのままあわてて無言で服を着ると、部屋を出た。涙が止め処もなく頬を伝う。健一の家からずっと、駅に着いても昌代の顔は濡れたままだった。
「う、う、う、健一だけだったのに・・・。健一だけは・・・思ってたのに・・・」
小さなつぶやきは人込みにかき消され、誰に聞かれることもなく消えていった。
昌代はこれからどうして良いか分からなくなった。そして、何をする気もなかった。ただ、機械のように家路を急いでいた。
その日の同じ頃、康司は両親が仕事に出ていった後に亮子を部屋に入れ、ベッドの上で四つん這いになった亮子を指で焦らしながら喜ばせていた。亮子は既に上半身はブラジャーを着けただけの格好で、ミニスカートの下に履いていたパンツは既に脱がされていた。
「アアン、こんな格好、いやぁ」
自分からはじっとしているしかない格好なので、亮子は康司の指が秘唇を這い回っている感覚に焦れてきていた。
「ほうら、だんだん濡れてきたよ。だいぶ感じやすくなってきたんだね」
「アアン、だって、こんな格好でされたら、アン、そこ、アアン」
亮子は自分が動物にされてしまったような気がして恥ずかしくて仕方なかった。しかし、自分でそんな格好をしていることに少し興奮してもいた。
「この格好もいいだろ?」
「ねぇ、早くぅ、するならしてぇ」
「まだだよ。焦っちゃだめ。こっちもしてみないと」
康司は、細くキュッとくびれた腰に舌を這わせた。綺麗な白い肌に舌が触れた瞬間、亮子の身体がピクンと反応する。
「はううっ、ああっ、それっ、はうぅっ」
「こっちも感じるようになってきたね。楽しんでごらん」
康司は指で秘唇を焦らせたまま、ゆっくりと背中を舐め始めた。亮子はゾクゾクするような気持ちよさに圧倒され、必死に四つん這いの姿勢を保ちながら康司にされるままに感じ続けた。亮子が喜んだので、康司は更に左手を亮子の下に廻し、ブラジャーに包まれたままの乳房を軽く撫で始める。
「あ、何か、ああん、それ、気持ちいい、康司さん、はーっ、何か、感じる」
「胸も感じるようになってきたのかな?あれ、何か、先っぽが飛び出してきたのかな?」
ブラのカップの先端に小さく尖った部分がでてきたようだ。手で触っていても分かるくらいだから、かなり飛び出してきたのだろう。そこを指で重点的に軽く摘むように攻める。
「アーッ、き、気持ちイイッ、ああーっ、こんな格好で感じるなんてぇ」
亮子は必死にシーツを握りしめ、康司の攻めに耐えていた。乳房がこんなに感じるものだとは知らなかった。亮子自身、今までは少し子供っぽい体形を気にしており、初体験は痛いだけかも知れないと心配していたが、康司の愛撫で自分の身体が正常に感じられることに安心した。胸、背中、秘唇と3カ所で感じながら、康司を相手に選んで良かったと思った。
康司はブラジャーに包まれた乳房を触る感覚が、昌代と違ってかなり堅いのに驚いた。まるでゴムボールを握っているように素晴らしい弾力で指を押し返してくる。そして、軽く握るだけで亮子の口から声が出るようになって、自分の開発が上手く行っていることを喜んだ。
しかし、亮子は胸と背中の快感が増すごとに秘唇の焦れったさが募ってくる。何度も我慢をしたが、康司は乳房と背中に神経を集中しているようで、秘唇の愛撫は単調なままだ。しかし、単調なだけに我慢できなくなってきた。
「ねぇ、下もして、指で撫でるだけじゃイヤぁ」
「いいかい、女の子はちゃんと自分からどうして欲しいか、おねだりしないと先に進んでいかないんだ。男は女の子のそのおねだりが聞きたいんだよ。言ってごらん」
「アアン、いやぁ、そんなの言わせないでぇ、早くぅ」
「いけるようになりたいんなら、ちゃんと言うことだよ」
「だってぇ、アーッ、もう、もう我慢できないのぅ、経験無いのに・・」
「最初が大事だと思うよ。ほら」
「もう、アアッ、何でもいいから早く入れて、指入れてぇ」
「ほうら、ご褒美だ。感じてごらん。あれ、中までぐっしょり濡れてるね」
「あーーーっ、いいいーーーっ、ゆび、いいーーっ」
亮子は待ちに待ったものが入ってくると、鳥肌が立つような快感に満たされた。康司の指の締め付けは最初に比べてかなり緩くなっており、何より濡れ方が今までより激しかった。
康司が指を入れて奥で止めると、
「いやぁ、ちゃんと動かしてぇ、ねぇ、あ、ああーーっ、イイッ」
亮子は快感の強さに肘をついてしまったが、その格好は更に尻を高く突き出す形になり、肉壁の締め付けも微妙に変わったようで、新しい快感が生まれてきた。亮子は激しく喘ぎながら、素晴らしい快楽の泉に夢中になる。
木曜日にしたときは、一応快感には満たされたものの、とても指二本を入れるどころではなかったが、今日は試してみても良さそうだ。しかし、その前にすることがある。
康司はゆっくり肉壁から指を抜いていく。
「あ、ああん、いやぁ、まだぁー」
亮子の甘い声を聞きながらも、康司は完全に指を抜いてしまった。
「アキちゃん、男だって女の子にしてもらいたいんだ。口で。わかるだろ」
そう言うと、康司は亮子の頭を自分のトランクスの方に誘導した。
「そうしたら、またたっぷりして上げるから」
「どうするの?わかんない」
「ホックを外して、中からオチンチンを引っぱり出して、口でズボズボして頂戴」
「ええ?まだ私、バージンなのに?」
「そう言うことじゃないと思うよ。いや?」
「違うの、なんか、そう言うことはもっと慣れてからするものだって思ってたから」
亮子はそう言いながら、苦労してトランクスのボタンを外すと、おそるおそる指を少しだけ中に差し込んで、こわごわ肉棒をつまみ出した。しかし、指先だけでこわごわつまんでいるのでどうしても手つきがぎこちない。引き出した肉棒をどうして良いかと惑っている。
「そんな汚そうにつままなくても。きれいだよ」
「そうじゃなくて、ごめん。これ、だってこんなにちゃんと見たことなんてないんだから」
そう言いながらも亮子の指でつままれている肉棒はあっと言う間に最大限に膨張してきた。こんなものを口に入れるのにはかなりの勇気が必要だった。しかし、亮子はなんとかがんばった。
「こ、こう?」
亮子は思いきって口を開けると肉棒の先端を含んでみた。
「う、ああ、気持ちいいよ。そのまま奥まで入れて」
しかし、亮子はすぐに吐き出してしまった。ケホケホとむせている。
「ごめん、慣れてないから・・も一回」
しかし何度か挑戦したが、なかなか上手く飲み込めなかった。最後は目に涙まで浮かべて飲み込もうとしている亮子を見ていると、だんだん可哀想になってきた。康司は、最初はこれくらいで満足することにした。
「ありがと。じゃあ、続きをして上げる。横になって」
そう言って亮子を今度は仰向けにすると、ゆっくりと乳房を揉みながら谷間の部分に舌を這わせ始めた。
「アアン、康司さん、あああ、アンッ」
亮子は無意識に胸を突き上げるような格好で悶え始めた。次第にブラジャーのカップの先端にポツンと突起がでてくる。康司は、大きく上に膨らんでいる乳房をゆっくり揉みながら、脱がしたときのことを想像していた。きっと、昌代とは全く違う、半球型の乳房に違いない、そう思ってその日が来るまでの我慢だと言い聞かせた。
「アアン、こんなことで感じるの?アアッ、気持ちイイッ」
「そうだよ。もっと感じないと。あと一週間なんだから」
康司は、乳首も刺激に慣らしておこうと布地の飛び出した辺りをコリコリと指で軽く引っ掻いた。
「アアッ、アーッ、ちょっと、アアン、感じるけど、ダメェ、少し痛い」
「我慢できない?」
「ウウン、そんなんじゃないけど、アアッ、感じるけどピリピリって」
「これを脱いでくれればもっと感じさせて上げられるんだけど、ここも慣らしておかないときっとすぐに痛くなるよ」
「ごめんなさい、もう少し我慢して。このままでお願い。今でも我慢できないくらい感じるの。お願い。このまま慣れさせて。こっちも」
そう言うと、亮子は康司の手をスカートの中に導いた。康司の愛撫で既に我慢できなくなっていた秘部は、康司が軽く茂みを撫で回すだけで快感を生み出し、亮子は康司の見ている前で両足を擦り合わせて悶えた。
「いやぁ、見ないでぇ、早くぅ、さっきみたいにしてぇ、中も指で可愛がって、入れてぇ」
「こうかな?」
「あーーっ、いいーーっ、アアン、いいの、そのまま中もして」
康司は、亮子の両足をグッと開いて引き寄せた。
「こうしないと、上手く中まで入らないんだ。足を広げたまま、延ばしちゃだめだよ。いいね。」
足を開いて胸の方まで引き寄せたので、スカートは大ききまくれ上がり、茂みから秘唇まで丸見えになった。亮子は、
「いやぁ、こんなのぅ、見ないでぇ」
と嫌がったが、康司が中指を差し込んでいくと、身体がピンと伸びて仰け反ってしまう。
「ダメ、ちゃんと足を広げてって言ったでしょ」
そう言うと康司は、一度指を抜いてから亮子の足を大きく広げ、再びゆっくりと入れていく。
「ああん、いやあ、足、伸ばしたいぃ」
亮子はそれでも必死に足を拡げたままの姿勢を保ちながら身体を仰け反らせて喜んだ。時々両手でスカートの裾を直して茂みを隠そうとしているようだが、悶えているので上手く隠せない。指の動きもなめらかで、月曜日ほどの締め付けはない。康司はいよいよ指を追加するときがきたと思った。
「いいかい、もう一本指を入れてみるからね」
そう言うと、康司は中指と人差し指をゆっくりと差し込んでいった。途端に亮子の反応が変わった。
「アアッ、だめぇっ、無理、無理よ、痛い、ダメッ、イヤぁーっ」
康司はなんとか第一関節まで入れたが、そこから先はギュッと狭くなっていて入れるのが大変だった。それでも、押し込んでいると少しずつゆっくりと入っていく。
「あぁぁぁーーーーっ、い、痛いーーっ、痛い、痛いーっ」
指二本が第二間接まで入ると康司は入った指をそのままにして亮子の反応を見た。
「少しこのままにするから、慣れるまで」
康司は指をそれ以上入れずに、じっとして亮子が慣れるのを待つことにした。
「あ、あ、あ、痛いけど・・・これなら・・大丈夫」
康司はもっと奥まで指を入れたかったが、これ以上入れると亮子が痛がるのは目に見えていたので、挿入した指はそのままにしてブラジャーの上から胸を揉み、唇で愛撫してやった。
「アアッ、もっと感じるっ、う、うそ、どうしてこんなに・・ああんっ」
小さめの固い乳房を揉んでやると、挿入した指を締め付けている肉壁の一部がキュッと指にまとわりつく。そして、中から新たに潤いが湧き出してきた。何度も乳房を揉み上げ、亮子の声を絞り出しているうちに、次第に指を奥に入れても亮子が受け入れるようになってきた。
「どう?もうだいぶ奥まで入ったよ。分かる?」
「凄いの。中までいっぱいなの。どんどん入ってくる」
「痛い?」
「大丈夫。でも・・足が辛いの。何か、しびれてきたみたい。下ろしても良い?」
康司は、この亮子の足を大きく開いて膝を引きつけた姿をもっと見たかった。
「もう少し我慢して。この方が指を動かし易いんだ。動かしてみるよ」
ゆっくりと康司が指を動かし始めると、亮子は途端に激しく反応した。
「あーっ、ダメェ、そんなにしたらこわれるぅ。無理しちゃダメェ」
「もっとそっとした方が良いの?」
康司はほとんど動いていないくらいの遅さでゆっくり指を動かした。
「アアン、いやぁ、ダメェ、それはいやぁ、あうウッ、ねぇ、ダメよぅ」
康司は出没が痛いのかと思って指を途中で止めた。
「いやぁ、そんな事したらぁ、我慢できなくなるからぁ、ああーーっ、ねエッ、ダメ、ダメ、もうダメッ、知らないッ」
亮子の腰がくっと持ち上がり、康司の指を奥へと呑み込んだ。ずぼっと指が少し飲み込まれる。
「気持ちいいの?」
「ばかぁ、康司さんのばかぁ、あん、もっとぅ、こんな格好させといて焦らすんだもの」
「だって、痛いのかと思って」
「アアン、どうでも良いから早くなんとかしてぇ」
亮子はそう言うと康司を抱きしめて、康司の指に与えられる快感にのめり込んでいった。
「痛くない?」
「痛いけど、大丈夫だから、そっとそのままして、そのままよ、ああん、いいーッ。あうぅっ、はあっ、ああっ、くっ、いいの、とっても、はう、うぅっ、ああっ」
亮子は全身にうっすらと汗を浮かべながらも康司の指を受け入れ、秘唇をくじられる痛みに耐えた。確かに痛かったが、身体の奥から快感が沸き起こってきていたのも事実だった。身体の奥から沸き上がるような快感は初めての経験で、体力の限り亮子は康司の開発を受け入れた。
やがて亮子が疲れ果ててベッドに沈んだとき、康司は自分の指が少し赤いことに気が付いた。シーツにも赤い印があちこちに付いていた。亮子が帰ったらすぐに洗濯をすることになってしまったようだ。まだ息が整っていなかった亮子は、シーツのシミを見つけると、
「思ったほど痛くなかった。ちょっとだけ感じたよ。うふっ」
と悪戯っぽく笑った。康司はそのまま亮子を抱き寄せ、腕の中に抱き寄せるとゆっくりと髪を撫でてやった。亮子はその腕の中で身体を休めるために目をつぶった。