第87部
亮子は康司よりも数分遅れてやってきた。
「ごめんなさい。遅れちゃって」
「ううん、全然いいよ。だって、まだだいぶ時間あるから」
「え?だって10時・・・・」
「さっき、奥野さんから連絡があって11時に変更になったんだって。急いでアキちゃんに電話したんだけど、移動中でつながらなかった」
「何時のこと?」
「さっきだよ。9時過ぎくらい」
「それじゃ、私も電車の中だった」
「だから、結局ここに来るしかなかったんだ」
「ま、いいわ。遅れる心配なくなったし」
「そうだね」
二人はそう言うと、ぶらぶらと歩き始めた。ここは以前は有名なテレビ局があった場所なので、ゆっくり歩いてみると確かにメディア系の看板が多い。しかし、基本的には小さな街なので、どんなに丁寧に歩いても10分もかからずに通り抜けてしまう。
「どこかマックにでも入る?」
「ううん、おなかはいっぱいなの」
「そうか、それじゃ・・・・」
「ねぇ、康司さん、お店を探すよりも、ちょっとあそこで休みましょうよ」
そう言って亮子が指さしたのはビルの間の小さなスペースだった。確かに日陰になっていて涼しそうだ。
「うん、それじゃ、何か飲む?」
康司が近くの販売機を指すと、
「冷たいお茶がいいな。緑茶系の」
と亮子が言った。康司が緑茶とオレンジジュースを買ってビルの谷間に入ると、その場所だけ風が抜けている。
「うわ、結構涼しくて快適だよ」
「ホント、涼しい。これならクーラーはいらないくらい」
二人はご機嫌で冷たい飲み物を飲んだ。冷たい液体が喉を流れていく感覚が素晴らしい。生き返るようだ。
ふと横を見ると、さらに奥の方に小さなスペースがある。
「アキちゃん、あっちの方が涼しいかもしれないよ」
そう言ってさらに奥へと入ってみた。そこはビルの2階が頭の上に大きく張り出したところで、左右も壁になっており、まるでビルに穴があいているみたいなところだった。
「ちょっと暗くない?」
「大丈夫だよ。何にもないけど。それに、こっちの方が涼しいし。ここなら座るのにちょうど良いし」
「そうね。座りましょうか」
亮子も納得したようで、ビルの基礎部分と思われる壁からの張り出しに腰をかけた。ここまで来ると表の通りは全く見えず、まさに都会のビル街の中の真空地帯といった感じだ。誰も通らないし、誰からも見えない。
康司は思い切って亮子を抱き寄せてみた。亮子はちょっとびっくりしたようだったが、素直に目をつぶって唇を出してきた。そのまま静かに二人はキスを楽しむ。
康司の手が亮子の胸に伸びていくと、最初は何度か亮子の手が康司の手を押さえてきたが、康司の手がさらに何度も小さな膨らみを撫で回すと大人しく愛撫を受け入れるようになってきた。亮子も誰からも見えない空間に納得したらしい。
そうなると康司としてはもっと先をしたくなる。もともと朝にたっぷりと楽しもうとしていただけに、寝過してしまった後悔は大きかった。だから、朝、我慢していた分だけ亮子が欲しかった。
康司はキスをしながら亮子の首を左手で支え、小柄な身体をゆっくりとひざの上にあおむけに倒していく。亮子にはその意味がわかったらしく、何度も身体をひねって逃げようとした。しかし、康司はしっかりと亮子の身体を抱きしめており、逃げることはできなかった。康司は亮子を押し倒した姿勢のまま、ゆっくりと亮子の細い首筋を左手の指と唇で愛撫する。
「あぁ、だめ、だめ、こんなところで、だめだってば。あぅぅ、だめぇ、ああぁ、康司さん、ううぅぅ、身体が感じてくるぅ」
「大丈夫だよ。だれも来ないし、外からじゃ見えないよ」
康司はさらに右手を亮子の胸へと伸ばしていった。今日の亮子は薄手のTシャツの上に夏物のジャケットを着ている。
「ああぁぁ、お願い、許して」
「だめ、アキちゃん、覚悟して」
「いや、こんなところ、だめ、ああぁぁ、そんなに触られたら、あうぅぅぅ」
亮子は嫌がりながらも感じていた。康司の様子からどうにもならないことを悟ると、身体が感じるのをがまんしなくなっていた。そして、心のどこかで康司に任せる気にもなっていた。
「康司さん、ああん、やっぱり脱がせるの?」
「ううん、脱がせたりはしないよ」
「じゃあ、どうするつもりなの?」
「どうしようかなぁ??」
そう言うと康司は亮子のTシャツの中に手を入れ、小さな布地に包まれている膨らみをかわいがり始めた。とても穏やかな愛撫だ。
「あん、触るだけ?触るだけにしてくれるの?」
亮子は胸から湧き上がる甘い感覚に抗うことができなくなってきた。『あぁ、だんだんその気になっちゃう、康司さんにされちゃう、こんなところで、ああん、もっと優しくしてほしくなるぅ』亮子は意識がどんどん康司のみに集中していき、自然に康司が触りやすいように上半身をねじって、胸の位置を調節しながら康司の愛撫を楽しみ始めた。そして、さらに康司が優しい愛撫を続けていると、とうとう亮子の方が我慢できなくなってきた。
「ねぇ、触るんなら早くして、誰か来るかもしれない」
「それじゃ、おねだりしてごらん」
「いやぁ、おねだりはここじゃいや」
「そうなの?それでいいの?」
「そんな、康司さん、ねぇ、時間がなくなるぅ」
「大丈夫、まだたっぷり時間があるから」
「そんな、ああん、ねえ、康司さん」
「やっぱりおねだりする気になった?」
「おねだりは・・・・・・・」
亮子はおねだりをしないと先に進みそうにないし、康司がそれを望んでいるのであれば、恥ずかしかったがおねだりをする以外にないと思った。
「康司さん、おっぱいを触って」
「このままで?」
「ブラのホックを外してから。でも、脱がせたりしないで」
「こう?」
そう言うと康司は一度亮子を軽く起こしてから首を支えていた左手で亮子の背中に手を回し、ブラジャーのホックを外そうとした。しかし、簡単に外れると思っていたホックは、片手では意外に外すのが難しい。右手で膨らみを優しく愛撫しながら左手で外そうとしていたので思いのほか時間がかかった。
やがて突然、パチンとホックが外れ、亮子は、
「あっ」
と言って胸を押さえた。
「さぁアキちゃん、感じてご覧」
そう言うと康司は亮子の身体を再びひざの上に倒し、今度は右手でブラジャーの下の固い膨らみを撫で回すように愛撫する。亮子の張りのある乳房が康司の手の中で弾んだ。
「はうぅぅぅ、声が、康司さん、声が出ちゃうぅぅ」
亮子は快感に体をくねらせ、声を必死にこらえようとした。しかし、次から次に送り込まれる快感に身体が勝手に反応するのでどうしても声が出てしまう。とにかく気持ちいいのだ。こんな外で気持ち良くなって良い筈が無いと思いながらも康司の力強い手に乳房をまさぐられる快感に酔い痴れてしまった。しかし、撫で回されるだけではどうしても物足りない。
「ああん、ちゃんと、ちゃんと触ってぇ」
「揉んで欲しいの?」
「そう、ちゃんと揉んで、ね?お願い」
「こう?」
「ああぁぁっ、こんなところでぇっ、はうぅッ、やっぱり素敵ぃっ」
「お口もしてあげるね」
康司はそう言うと、亮子の乳房へと口を近づけていった。しかし、今はまだTシャツに手を差し込まれて揉まれているだけだが、口での愛撫を受けるとなると、どうしても乳房を露出させる必要がある。亮子は乳房を揉まれる快感に声を上げながらも、さすがに躊躇った。
「康司さん、ダメ、それはダメ、お願い、許して。そんなことされたら・・・、ああぁぁっ、だめぇっ、はうぅぅぅーっ」
亮子はTシャツを捲り上げられると抵抗したが、康司の口が直ぐにつんつんに尖った乳首を捉え、ねっとりと舌で転がされ始めると一気に抵抗が弱くなった。
「あうぅっ、ああっ、康司さん、あんっ、ああぁんーっ、もう、もうしらないっ」
亮子は康司の口に乳首を捉えられると、これ以上抵抗しても無駄だと思ったのか完全に観念したようだ。康司の首に手を回し、喘ぎながら康司の頭を乳房に押し付けて自らも楽しみ始めた。
すかさず康司の右手は亮子のスカートの中に入っていく。可愛らしい布地に包まれた敏感な部分に指が伸びていっても、最早亮子は抵抗しなかった。
「ああぁんっ、あんっ、はうっ、はうっ、そこはっ、ああっ」
「アキちゃんだって可愛がって欲しいだろ?」
「うんっ、可愛がって欲しいのっ、優しくよ、そっとよ」
「それじゃ、こうかな?」
康司が乳首を舐めながらパンツの上から秘核の辺りを刺激し始めると、亮子は両足を軽く開いて康司の首をギュッと抱きしめた。康司の指の刺激で亮子の秘部が一気に濡れ始める。
「ああぁぁっ、康司さん、汚しちゃう、ああんっ、そんなにされたら汚しちゃうぅぅ」
「それじゃ、これだけ脱ごうか?」
「ああん、その方が良いみたいぃ、ああぁぁ、やっぱり脱がされたぁぁ」
康司はスカートの置くに手を入れ、小さな布地を引きずり出すようにして亮子のパンツを脱がした。
「これで感じられるね」
そう言うと康司は再びスカートの中に手を入れ、亮子の足を軽く開いてから秘核の周りをゆっくりと可愛がり始める。すると亮子は、
「ああぁん、あん、あんっ、こっちも」
と言って右の乳房を康司に押し付けてきた。 康司は差し出された乳房を口の中に含み、小さな乳首が硬くなっていくのを舌で確認しながら秘核をゆっくりと指で可愛がっていった。
亮子は乳房を康司に愛されながら、もう観念するしかないと思った。身体はどんどん康司が欲しくなっていく。しかし、それと同時に挿入されるのだけは我慢しなければ、とも思った。誰に見られるかも分からないのだ。見知らぬ誰かに見られるのは恐ろしかった。
しかし、康司はさらに徹底的に秘核を可愛がりたいらしく、亮子の足を更に大きく開いて秘唇を露出させると秘核や秘口を指でなぞるようにして可愛がり始めた。
「ああっ、康司さん、それはダメ、それは許して、ああぁぁん、あぁっ、本当にだめ・・・・・」
亮子は康司の意図を直ぐに理解した。明らかに秘核を可愛がった後に秘口へと関心を移し始めている。その先に何をしたいかはあまりにも明らかだった。
「大丈夫だよ、アキちゃん、任せておいて」
「でも、でもぉ、見えちゃうからぁ」
「ここはこれだけ暗いんだよ。外からなんて見えないよ」
そう言うと康司は亮子の乳房を更にねっとりと舌の中で転がした。
「あうぅぅ、だめよぉ、ああぁぁぁ、ほんとうに・・・だめぇぇ・・・」
亮子は嫌がっていたが、明らかに先程とは違った弱々しい嫌がり方だった。
「アキちゃんだって、誰にも見られなければして欲しいでしょ?」
康司が乳房から口を離して亮子の耳元で囁くと、亮子はコクンと頷いた。