第88部
「それなら大丈夫だよ。ほら、さっきから誰も通らない。ここは行き止まりだし、こんなに暗いんだから」
そう言うと、康司は亮子の中に指をゆっくりと入れていった。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ、うぅぅぅぅぅーーーっ」
康司が指をゆっくりと出没させ始めると、亮子は完全に観念した。もう、いくところまでいくしかない、そんな感じになった。すると、今まで我慢していた欲望が一気に亮子の中で膨れ上がる。やはり康司に愛されたい気持ちは強いのだ。
「このままの格好でしょ?脱がしたりしないでしょ?」
「うん、脱がしたりしないよ。このままで十分だよ」
「すぐにできる?」
「直ぐに入れて欲しいの?」
康司が聞き返すと、亮子は喘ぎながら再びコクンと頷いた。指を出没させ始めてから、亮子の中は急速に濡れてきている。
「でも、もう少し待ってね。アキちゃんの中が十分に濡れるまで待たないとね」
「お願い、康司さん、ああぁぁぁぁ、もう大丈夫よ。ねぇ、康司さん」
「もう少しだよ」
「早く、早くぅ、ああぁぁん、もう大丈夫なのぉ」
「そんなに欲しくなったの?」
「うん」
「それじゃ、お口でおっきくして。少しすれば大丈夫だと思うから」
そう言うと康司は亮子を自分の前に跪かせ、ジッパーを下ろして亮子の目の前に肉棒を取り出した。亮子は躊躇せずに肉棒にパクッと食らいつく。亮子もかなりその気になっているのだ。
肉棒の独特の臭いが亮子を刺激した。亮子の中で一気に液体が溢れて受け入れる準備が整う。『私、こんなにセックスが好きなの?でも、早く欲しい。これを入れてズボズボして欲しい』そう思うと亮子は大胆に肉棒を口の中で扱いた。康司の肉棒はたちまち固くそそり立ち、亮子が口に入れているのも辛くなる。亮子が肉棒を咥えたままチラッと見上げると康司が言った。
「アキちゃん、もう良いよ。このまま向かい合って入れよう。おいで」
康司がそう言って肉棒を亮子の口から抜いて真上にそそり上げると、亮子は外の明るいほうをチラッと見て少し躊躇いながらも康司の上に跨ってきた。
康司は壁の近くの張り出しに座っているので、亮子が足を大きく開けば正面から貫くことができるはずだった。亮子は足を大きく開いて康司の上でゆっくりと腰を下ろしていったが、なかなか入り口を合わせて肉棒を納めることができない。入り口の位置だけ合わせても、腰を落とす角度を間違えると肉棒が入らないのだ。
「どう?入れられる?」
「ちょっと待って。角度が・・・・・、ああん、真っ直ぐ入らない」
「それじゃ、こうしようか?」
康司が自分の手で肉棒を真っ直ぐ上向きに支えると、
「ああん、動かさないで。そのままで良いから」
と言って亮子は更に腰をクイクイと動かして位置を前後に調整した。その仕草は、まるでセックスになれている経験豊富な女性のようだった。
「ゆっくりといれてごらん」
「たぶん、これで入るはず・・・・・・、ああっ、うぐぅっ・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・あああぁん・・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・ううぅぅん・・・」
亮子は入り口を合わせてから腰を上手に動かし、肉棒を少しずつ飲み込んでいった。
「あ、あ・・あぁぁぁ・・・・・・」
入り口が開いて肉棒の先端を飲み込むと、亮子の身体に待ちに待ったあの感覚が広がってくる。『もう少しで全部入る。そしたら後は夢中になるだけだ』亮子は肉棒を飲み込んでいくプロセスがとても恥ずかしかったが、もう少しだけ我慢すれば最高になれると思った。
しかし、その時、直ぐ近くで声がした。
「こっちかぁ?」
「さぁ?こんなとこにあるかなぁ?」
その声を聞いた亮子は驚いた。小さな声で、
「ダメ、抜いて。抜かなきゃ。見られちゃう。あぁっ、ダメ、力が入らない。ああん、康司さん、私を持ち上げて。抜けないよ。お願い、ああぁぁ、もっと入ってくるぅ。お願い、抜いて」
と喘ぎながらも必死に囁いた。康司はこのまま亮子の奥まで入りたかったので、少しこのまま様子を見ようと思ったが、亮子が嫌がるのを見ると可愛そうに思えてしまう。仕方なく亮子の腰を掴んでグイッと持ち上げた。その力を借りて亮子は慌てて立ち上がって肉棒を抜くと、簡単に服装を直してから康司の陰にしゃがみ込んだ。康司はじっとしたまま明るいほうを見ていると、ほんの少し誰かがビルの横から顔を出したが、直ぐに引っ込んだ。こっちには気が付かなかったようだ。
「違うわ。あっち行こう」
そんな声が聞こえる。
「アキちゃん、もういっちゃったみたいだよ」
康司がそう声を掛けると、亮子はやっと起き上がった。
「ふぅ、おどろいたぁ」
「そうだね」
「誰も来なかった?」
「うん、結局戻って行っちゃったよ」
「康司さんたら、直ぐに抜いてくれないんだもの」
「だって、アキちゃんが欲しかったから。分かってるくせに」
そう言いながら康司は再び亮子を自分の上に導いた。
「え?まだするの?」
「いやなの?」
「そうじゃないけど、でも、やっぱりここは・・・・」
「それじゃ、このままもう少し様子を見て、それから決めようよ」
そう言うと康司は亮子を再び自分を跨がせた。しかし、肉棒は亮子の舌から入り口に当たっているだけで入れてはいない。
康司の肉棒が亮子の入り口をツンツンと刺激する。二人は何も言わず、お互いの唇を貪った。
「アキちゃん、好きだよ」
「私も、大好き」
「アキちゃん」
「ああん、康司さん、康司さん・・・」
亮子はキスをしながらも、腰を微妙に動かして肉棒の先端が入り口に来るようにした。そのほうが何か安心できるのだ。そして、クイクイと腰を動かして先端を飲み込もうとする。
「アキちゃん、入りそうになってるよ」
「あん、あん、あん、先っぽが入りたがって・・・・」
「入れても良いの?」
「このまま待ってても同じよ」
「そうだね。じゃ、入れるよ」
そう言うと康司は亮子を乗せている両足をグイッと開き、少し腰を落として肉棒を亮子の中に入れた。今度はスムースに入っていく。
「はぁぁぁぁぁぁぁッ、きたぁっ」
亮子は康司の肩に口を当て、あまり声が出ないようにして喘ぎ始めた。亮子の肉壁はやっと受け入れた肉棒を喜ぶように締め上げてくるので、あまり激しく動かなくても十分に二人は楽しめた。亮子は湧き上がってくる快感に身を任せ、康司にしがみついたまま口を康司の肩に押し当てて声を殺しながら喘いだ。
康司は亮子の腰をグイグイと押し付けて出没運動の変わりにする。
「ああっ、はうっ、はうっ、そんなに入れないで、あぁっ、ダメッ、声が出ちゃう」
「少しくらい大丈夫だよ。どうせ回りの窓はみんなエアコンを掛けてるから閉まってるさ。少しくらいの声じゃ問題ないよ」
「ダメ、ああぁっ、あぁん、だめぇ、あああん、ダメだって、そんなにしないで、ああぁぁっ、ダメ、深い、入れすぎよぉっ」
「痛いの?」
「ダメ、深い、ああぁっ、お臍の方まできた、ああぁっ、お願い、だめぇっ」
「痛いの?」
「大丈夫」
「それならこうだ」
「ああぁぁぁぁーーーっ。そんなに入れちゃだめぇぇぇ」
「夢中になってごらん」
「だめよ。ああぁぁぁ、はうぅぅぅぅ、深いッ」
「アキちゃん、どう?気持ち良い?」
「そんなこと聞かないで。ああぁぁぁ、だめぇぇぇぇ、康司さんが、康司さんがこんなに奥までぇぇぇぇ」
亮子は思いも寄らない深い挿入に戸惑いながらも、すっかり夢中になっていた。康司の正面から跨っている亮子には康司の後ろの壁しか見えない。挿入感が強くて、回りのことなどだんだんどうでも良くなってきていた。
「アキちゃん、このままもっとするよ」
そう言うと康司は更に亮子の腰をグイグイと押し付けてくる。
「ああぁっ、康司さん、声が出たら口を塞いでね。はう、はうぅ、ああん、だめぇ、声が、声が出ちゃうぅ、ああぁっ、お願い」
「大丈夫だよ。誰も聞いてないから。ほうら、夢中になって良いんだよ」
「いやぁ、そんなこと、だめぇ、ああぁぁ、康司さん、康司さん、お願い、声は許してぇ」
「大丈夫だから。夢中になって良いんだよ」
「いやぁ、だめぇ、お願いぃ、ああん、だめ、お願いよぉ」
亮子は康司の深い挿入によって身体の奥深くから湧き上がってくる快感に必死になって抵抗していた。しかし、亮子の肉壁がしっかりと肉棒を締め付けているところにグイグイと腰を押し付けられるので、肉棒全体の長さを使って肉壁が快感を生み出す。経験の少ない亮子でも、どうしようもないほどの快感だった。だんだん快感に自分が流されていくのが良く分かる。
「お願い、康司さん、ああぁっ、だめよ。お願い、ああぁぁっ、もう、もうだめぇ、ああぁん、声がぁ・・・」
「アキちゃん、何がだめなの?いやなの?止めて欲しいの?」
「いやぁ、それはいやぁ。お願いだからぁ、ああぁぁん、もう、もうだめぇ」
「アキちゃん、止めようか?」
「だめぇ、これ以上はだめぇ、お願い、あああぁぁ、お願いよぉ、ああぁぁ、もう、もうすぐぅ、ああぁぁぁ、声が、声がぁ」
亮子は完全に夢中になっており、康司の言うことが良く分かっていないようだった。康司はたぶん、もっとして欲しいのだと解釈した。康司自身の肉棒も深い挿入でだんだん高まってきている。
康司は二人が更に高みに駆け上がるため、背中を丸めると亮子のTシャツを捲り上げ、一気に右の乳房に吸い付いて左の乳房を揉み始めた。そして更に亮子の腰に回した手で腰をグイグイと押し付ける。
「ああっ、それはぁぁッ、ああぁっ、だめ、見えちゃう、だめぇっ」
亮子は何とか乳房を隠そうとしたが、康司が強く乳房に吸い付いているのでTシャツを下ろすことができない。そのうちに乳房からも強い快感が湧き上がってきた。挿入されながらの乳房の快感は圧倒的だ。
「ああぁぁっ、康司さん、いやぁぁ、あああぁぁっ、だめぇ、もう、もうだめぇっ、ああぁぁっ、声を、声を止めてぇぇぇっ」
しかし康司は乳房に吸い付いているので全く答えない。それどころか、康司の舌が亮子の乳首をヌメヌメと舐め回すことで、乳首の快感で亮子自身も話ができなくなってきた。亮子はもう限界を超えると思った。もう、いくらも我慢できない。このまま絶頂するしかないと思った。