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第93部
「アキちゃん、今日はこれからどうする?まだ2時だし」
「康司さん、良かったら私の部屋に来る?」
「え?いいの?」
「今日は夜まで誰も居ないの」
「アキちゃん、兄弟とかは?」
「ううん、一人っ子だから」
「行ってもいいの?」
「もちろん」
「それじゃ、遊びに行っちゃおうかな?」
「来て来て」
亮子が誘うので二人は地下鉄に乗り込んだ。亮子は少し吹っ切れたような感じだ。夏休みとは言え、平日の昼間にもかかわらず地下鉄はかなり混んでいた。自然に二人は離れまいと軽く抱き合うような形になる。
「康司さん、ありがとう。これでいいのね」
亮子は康司の胸の中で小さくつぶやいた。
「うん、たぶん、これがベストな答えだと思うよ」
「誰も私だってわからない?」
「うん、わからないよ。第一、顔はほとんど出てないんだから。奥野さんも言ってたろう?アキちゃんだって分かる人はいないって。プロのカメラマンが言うんだから信用できるよ」
「それでも、ちょっと位は出てるのよ」
「あれでわかる人が居るとしたら・・・、どうかなぁ、クラスメートでも無理だと思うな」
「康司さんは?」
「俺?俺は写真を撮った本人だから当然どの写真かわかるけど、もし、初めて見るんだったらわかんないかもしれないな」
「ほんとう?」
「うん。本当だよ。だって、肌がいっぱい出てるけど、服の中ばっかりだよ。誰が見たことあるって言うのさ。安心して良いよ」
「そうね。見たことあるのは康司さんだけだし、その康司さんが分からないって言うんだものね。よかった」
「安心した?」
「うん、とっても」
亮子は康司の胸に顔を埋めたまま、少し笑ったようだった。
「良かった。俺もうれしいな」
「康司さん」
「どうしたの?」
「ごめんなさい。私、あの時、興奮してて」
「あぁ、二人で外に出た時?」
「なんか、みんなが話してたのを聞いていたら、私の身体が物みたいに扱われてる気がして、どうしても我慢できなかったの」
「うん、なんとなくわかるよ。ちょっと本人が聞かされるんじゃ辛かったね」
「なんか、私、取り返しの付かないことをしたかもしれないのね」
「ううん、そんなこと無い。大丈夫。きっと上手くいくよ」
「でもね、私、分かったの。康司さんが居てくれたからこそ、今の私は私で居られるって。本当よ」
亮子がそう言うと、康司は亮子の耳元で囁いた。
「アキちゃん、大好きだよ」
すると、亮子も小さな声で言った。
「私も。・・・・早く家に着かないかな」
「どうして?」
「だって、家に着いたら康司さんに・・・・・」
「なあに?」
「ばか、こんなところじゃ言えない」
「いえないこと、して良いの?」
「うん」
腕の中の亮子にそう言われると、康司の肉棒はいきなり力強く勢いを取り戻し始めた。
「本当にして欲しい?」
「うん」
「お礼だから?」
「それもあるけど、今は私がそう思うの」
その言葉を聞いて、康司は心から嬉しかった。亮子をこうやって抱いていると大好きな女の子に大切だと思われているという実感が湧いてくる。康司は亮子を引き寄せている手を腰からお尻へと動かしてみた。
「だめ、まだダメよ」
亮子が優しくそう言うと、少し空いたスペースに身体を離した。康司は肉棒を持て余したが、地下鉄の中ではどうしようもない。そしてそのまま二人は帰庫の家に向かったが、その途中はほとんど何も話さなかった。話すことが無い、と言うより、話す必要がない、と言う雰囲気だった。
亮子の家に着くと、亮子は鍵を開けて康司を玄関に入れた。
「誰もいないから。それに、誰か帰ってきたらチャイムが鳴るから」
そう言って亮子は2階の部屋へと康司を誘った。亮子の部屋に着くと、亮子は康司の首に手を回してきた。自然に二人は抱き合う。亮子の直ぐ横には可愛らしいカバーをかけたベッドがあった。
「康司さん、康司さん・・・・・」
亮子は康司の唇を積極的に求めてきた。康司は優しく返してやる。少しの間、二人は誰にも邪魔されない時間が始まることを確認するかのようにキスを繰り返した。亮子はこのまま服を脱がされるかも知れないと思ったが、予想に反して康司は服を脱がせようとせず、やがて身体を離してしまった。
「どうしたの?怒ってるの?」
亮子が不安そうに見上げてきた。
「ううん、違うんだ。ちょっとしたいことがあって」
「なに?」
「アキちゃんの写真を撮りたいんだ」
「また撮るの?良いわよ。ここで?」
「そう」
「もしかして、脱いだところを撮りたいの?」
「うん、そうなんだけど・・・・」
「良いわよ。康司さんが望むなら。もうあれだけ撮ってもらったんだから、もう少し撮っても変わらないと思うし」
亮子はそう言ったが、直ぐに康司に抱いてもらえないことが少し不満げだった。
「ここで脱げばいいの?」
「ううん、あのね、女の子の身体って普段の時と感じてる時じゃかなり違うと思うんだ。だから、その違いを撮りたいんだ」
「違いって、写真でわかるの?」
「たぶんね。だから、普段の時の写真を一通り撮って、その後に感じてるときの写真を撮りたいんだ。まったく同じアングルでね」
「どうすればいいの?」
「まず、制服に着替えてくれる?」
「この服じゃダメなの?」
「そうじゃないけど、一番良く見てるのが学校での姿だから」
「わかった。ちょっと待ってて。やっぱり男の人って制服とかが好きなのね。でも、良いわ。康司さんがそう言うなら」
そう言って亮子はクローゼットから制服を取り出すと、服を脱ぎ始めた。すると、直ぐに振り返って、
「やっぱり着替えるまで見ちゃいやぁ」
と言った。
「はいはい、それじゃ、カメラの準備をするね」
そう言うと康司は後ろを向いて自分の荷物からデジカメの小型一眼レフを取り出した。
「フィルムはあるの?」
康司の背中から着替え中の亮子が聞いてきた。
「これはデジカメだからフィルムはいらないんだ」
「フィルムのほうが好きなんでしょ?」
「うん、やっぱりフィルムの方が肌の深みとかがよく出てると思うんだけど、今のデジカメはほとんど変わらないからね。処理が楽なほうがいいかなと思って。これならパソコンで簡単な処理もできるし、印刷だってできるし」
「だいぶ時間、かかるの?」
「どうかな?1時間くらいかな?」
「ちゃんと終わったら、私の希望も叶えてね」
「え?あ、うん。もちろん」
「ずっと夜まで一緒よ」
「そうだね」
「どこにも行っちゃ嫌よ」
「うん」
「はい、お待たせ」
そう言うと亮子は康司の目の前にぴょんと飛び出してきた。いつもの亮子の姿だ。
「アキちゃんはどの服着ても可愛いね」
「うれしい、ありがと」
「それじゃ、まずこのまま撮るね」
そう言うと康司は制服姿の亮子の正面から全身写真、胸から上のバストアップ、顔だけ、そして横から、斜めからと何枚も写真を撮った。
「それじゃ、上を脱いで」
「やっぱり脱ぐんだ」
「そうだよ」
「何にもしないでね」
「もちろん」
康司は亮子が制服のジッパーを外し、ホックを外してゆっくりと脱いでいく様子を何枚も撮った。そしてブラジャー姿の上半身を何枚も撮る。
「なんか、とっても変な気分。身体の中まで撮られてるみたい」
「そうだね。レンズは正直だから、全部写しちゃうからね。はい、スカートを脱いで」
亮子は康司がカメラから狙う視線を強く感じたが、なぜかその視線は嫌らしいとは感じなかった。
「健康診断やってるみたい」
「そんなものかもしれないね」
「はい、次はスカートを脱いで」
康司がそう言うと、亮子は言われた通りにスカートを脱ぎ、下着姿のまま何枚も写真を撮られた。康司がパンツ姿をアップで撮ると亮子は、
「やだぁ、そんなこと撮らないでぇ」
と言ったが、それでも何枚か撮ると、
「どう?ちゃんと撮れてる?」
と写真を気にしているようだった。
「うん、グァムの時とは肌の質感が違うけど、太陽の光も部屋の色も違うから仕方ないね。でも、綺麗だよ。何て言うか、落ち着いてる感じだ」
「良く分かんないけど、後でちゃんと写真を見せて教えてね」
「もちろん、そうするつもりで撮ってるんだから」
亮子はいろんな角度から写真を撮られるのがちょっと苦手だったのか、下着姿の撮影が終わると、服を着ようとした。
「次はブラジャーを取って」
「ええ、まだ撮るのぉ」
「そうだよ。ここからが大切なんだから」