「それじゃ、右の窓を見てごらん。優子ちゃんの今の姿が見えるよ」

大祐は優子が自分の姿を見れば、恥ずかしい格好に驚いて少しはいくのが先になるかと思った。

「いや、それはいや」

「どうして?見てごらん」

「いや、見るのはいや」

優子は既に自分がどういう格好でいるかを正確に頭の中に描いていた。だから、改めて見なくても分かっているし、見れば後で思い出さなくてはいけないと思ったのだ。

「それじゃ、このまま、ほうら、こうしたら・・・」

「ああぁっ、だめっ、いっちゃうっ、だめっ、そんなにしたらっ」

「それじゃ、こうやればいいのかな?」

「だめぇ、ゆっくりはいやぁ、ああん、止めないで、お願い、動いて」

「それじゃ、これくらいかな?」

「ああっ、それはっ、ああんっ、だめぇ、やっぱりもっと欲しいッ、ああっ、ああっ、それっ、それがいいっ、壊れちゃうぅぅっ」

「これだといっちゃうよ?いいの?」

「ああん、ダメェッ、我慢できないっ、やっぱりいかせて、お願い、いかせてぇ」

「『オチンチンでズボズボしていかせて』って言ってごらん」

「またぁ、オチンチンでズボズボしていかせてぇぇ」

「ほうら、もういっちゃうのかな?ちゃんと最後にいくって言えるのかな?」

「ああぁぁっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、いっちゃう、いっちゃうぅっ、もうダメ、止めちゃいやぁっ、いく、ああっ、いくぅぅぅぅぅぅーっ」

優子は仰け反った姿勢のまま、バックからの出没で絶頂を極めた。優子が硬直した瞬間に大祐はグッと肉棒を限界まで送り込み、乳房を揉み上げて最高の瞬間を演出する。

「うぅぅぅぅぅーーーーーっ」

優子はそのままの姿勢で最高の瞬間を彷徨った。

「はぁ・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」

優子はガクッと力を抜いてテーブルに屈んだ。まだ挿入されたままだ。

「いったんだね?」

大祐が聞くと、優子は息を弾ませながらウンウンと頷いた。そして、

「抜いて、お願い、抜いて、動けないの」

と擦れた声で懇願する。力の抜けてしまった優子にとって、固い肉棒を打ち込まれたままの姿勢では身動きすることすら難しいのだ。

「もう一度できるよ。もう一回いかせてあげようか?」

「だめ、抜いて、もうだめ、本当にだめ、お願い、抜いて・・」

と言うので大祐がゆっくりと肉棒を抜き去ると、

「ああん、こんなに固くて長いなんて・・・・・」

と言って肉棒を抜かれる感触に優子はそのままヘナヘナとテーブルの下にしゃがみ込んだ。

「ちょっと待って、動けない。ちょっと待って・・・・・」

優子がそう言うので、大祐は優子をそっと持ち上げて椅子に座らせると、優子は少しの間、べったりとテーブルに上半身を突っ伏していた。

「だいじょうぶ?」

自分のスラックスを直しながら大祐が聞くと、

「大丈夫。もう少しだけ」

と優子は息を弾ませていた。しかし、少しすると息も落ち着いてきた。すると、如何にも身体が重そうに立ち上がり、剥き出しのままになっていた乳房を制服を直して隠し、後ろを向いてパンツを穿いた。

「大祐さん、もう、高校生にあんなことしたら、だめ」

「え?いきなり何?」

「あんなことされたら、メロメロになっちゃう」

「それって、もしかして怒ってるの?」

「もう、ばか」

優子はそう言うと大祐の首に手を回し、自分から熱い吐息のキスをしてきた。たっぷりと舌を絡めてお互いの気持ちを確認すると、

「帰らなきゃ・・・・」

と寂しそうに言った。大祐とて帰したくはないが、これは仕方がない。

「それじゃ、行こうか?忘れ物はない?」

「だいじょうぶ」

「あ、携帯で送れるかどうか試してみよう」

二人はお互いの携帯を取りだして通信を試みた。しかし、どちらが送信しても、認識はしているらしいのだがエラーになってしまう。

「仕方ないね。空メールで良い?」

「ううん、私から送る。メアド教えて」

大祐がアドレスを教えると、優子はあっという間にメールを送ってきた。『大祐さん、今日はとっても嬉しかった。大好き 優子』と書いてあった。直ぐに大祐もメールを送り返す。『優子ちゃん、また来てね。待ってるよ。大好きな優子ちゃんへ』

二人はお互いのメールを確認すると、お互いに見せ合って微笑んだ。すると優子が、

「大祐さん、・・・・・帰ります・・・・」

と言った。それは、二人の時間の悲しい終了宣告だった。

「うん、分かった。遅くなってごめんね」

「ううん、私が居たかったんだから」

優子の荷物を纏めて地下の駐車場へと向かった。

しかし、大祐はまだ優子に未練があった。エレベーターで二人きりになると、思わず優子を抱きしめてしまう。

「大祐さん、だめよ。誰かが入ってきたら・・・」

「誰も来ないさ。それに、途中で止まれば分かるよ」

そう言うと大祐は優子にキスをした。優子も嫌がらなかった。

そして、大祐の車に優子の自転車を積み込むと、優子を助手席に乗せた。優子は革張りの豪華な車内に戸惑っている。

「優子ちゃん、直ぐに車を出すからね。ちょっとだけ・・・」

そう言うと大祐は優子のシートを軽くリクライニングさせ、制服の裾から胸に手を入れると同時に優子にキスをした。大祐の手の中で乳房が弾む。

「んんっ、そんな、あん、だめ、こんなところじゃ、ああん、んんんんーーっ」

優子は軽く嫌がったが、舌も返してきたし乳房も触らせたままだった。大祐が唇を離すと、

「もう、こんなことしてたら朝になっても帰れないわ」

と優子はちょっと唇を尖らせたが、優子自身、本気で嫌がっていないのは明らかだった。

大祐は車を出すと、優子の家への道を少しゆっくりと走っていった。そして、交差点で車が止まる度に優子の制服の中の乳房を楽しみながらキスをした。優子もそうされることに全く嫌がらず、2,3度目からはどちらかというと積極的に大祐を受け入れていった。優子にとって、大祐に包まれる時間は何ものにも代えられないほどの安心感を与えてくれる。そして、家が近づいてくる頃には目に涙を浮かべてキスをした。

「大祐さん、あそこが家です。声が周りに聞こえると嫌だから、今の内に」

優子の家の直前の交差点で優子は積極的に大祐の首に手を回してキスをしてきた。大祐も優子の乳房を思い残しがないようにたっぷりと可愛がる。

「はぁ、ああん、だいすけさん、はぁ、はぁ、また会ってくれますよね?ああ、はぁ、はぁ・・」

優子の家の前に車が止まってから、二人は黙々と作業し、優子の家の中に自転車を入れると大祐は、

「優子ちゃん、それじゃ、お休み」

と言ってキスしようとしたが、優子は無言で頬にそれを受けただけで家の中に消えた。

大祐は帰り道、ほんの今まで優子が座っていた助手席を何度も見た。そこには優子の残像が残っているようだった。

優子は家に入ると、眠い目を堪えて家の中の偽装に取りかかった。あくまで家で夜を過ごしたことにしなくてはいけないので、それなりの生活痕を残す必要があるのだ。キッチンに何も変化が無いのでは使っていないことはバレバレだ。もちろん、自分の母親が何をチェックするのか、それは全て頭に入っていた。だから、わざわざ冷蔵庫からウィンナーを取りだしてフライパンで焼くことすらした。もちろん、焼いたものは食べて、フライパンをいつもするように軽く水洗いだけして流しに置く。後は下着を脱いで洗濯機を回して朝回収すればいい。もちろん、テレビのチャンネルはNHKからずらしておいた。優子がベッドに入ったのは2時過ぎになっていた。

 

翌日、優子は眠い目を擦って気力でベッドから起き上がった。本気で学校を休もうかと思ったくらい身体が怠かった。しかし、昨日の大祐との思い出が優子に元気を与えた。朝になってみると、昨日のことが幻のように思える。

しかし、昨日のことが夢でなかった証拠を携帯に見つけた。大祐からメールが入っていたのだ。優子は嬉しくなって直ぐに返信した。『大祐さん、私こそ、本当に素敵な時間をありがとうございました。これから学校に行ってきます』ここまで書いて、それ以上は気持ちが盛り上がって何も書けなくなり、そのまま送った。

学校に着くと、いつものように麻里が寄ってきた。

「おうっす、元気してる?」

「まぁまぁね」

「そう言う割には・・・、あんた、疲れてる?眠そうに見えるが?」

「夜が激しくてね」

「言ってくれるわね」

「そう、そう言えば、昨日の帰り、3組の久保だっけ?見たわよ」

「あちゃー、バレたか」

「どうだったの?」

「だめよ。こっちが身体くっつけてるのになんにもしないんだもん」

「家で?」

「映画館」

「あんた、何を期待しているのよ。映画館で何するつもり?」

「でもさ、やっと時間が合って出かけたのに。少しくらい期待したって良いじゃない?」

「ホテルでも行けば?」

「そんな男かよ。ここだけの話、奴に私をベッドに押し倒すくらいの元気があれば、とっくに私は妊娠してるわよ」

麻里は小声でそう言うと、自分のクラスに去っていった。

優子にはもう一つやっておくことがあった。茉莉菜の所に行くと、

「昨日、一人で留守番してたから携帯部屋に置きっぱなしで。ごめん」

と謝った。

「そうか、返事が来ないんで何かあるとは思ったんだ。一人の天下を楽しんでいたわけか」

「ま、そんなとこ」

「ね、土曜日、合コンに行かない?」

「ええ?今から土曜日の話?まだ月曜なのに」

「良いじゃない。優子、可愛いから男を呼ぶのに必要なんだ。ごめん」

「ワシは客寄せパンダか?」

「餌よ。だから、食いついてきそうになったらさっさと逃げてね。釣るのは私」

「はいはい、ちゃんとプロフ纏めといてターゲットに印付けとくんだよ。覚えるのだって時間かかるんだから」

「恩に着る!コンパ代は男に出させるから」

「オーお、お礼を言うべきなのかなぁ?」

「ま、よろしく!」

優子の一週間はいつも通り始まった。ただ、今までの優子とは少し何かが違っている気がする。昨日の半日で大人の男を身体に刻みつけた優子にとって、今までと変わらない日々は何かが物足りなくなっていた。周りのクラスの男子が子供に見える。さりげなく周りを見渡し、『大祐さんみたいに私を扱える奴なんて、居るわけ無いか・・。あんな風に愛せる男なんて』と思った。思い出すだけで身体が熱くなる。『これって、私が少し大人になったって事?』そう思ってニヤニヤしていると、いきなり数学の問題を前に出て解くように指名された。

 

 

おわり