「疲れたのかな?寄りかかっても良いよ」

「はい、でも、ちょっとこうしていれば・・・・」

優子はそう言いながら、事の成り行きに身を任せた。確かに目をつぶるとちょっと眠くなってくる。『このまま朝まで眠れたら気持ち良いだろうな。今日くらいは勉強しなくてもいいや。大祐さんに元気を貰ったんだから』そんな想いが心を満たしていく。

「優子ちゃん・・・・」

その声の後、大祐の身体が動いた気配がしたので目を開けると、大祐の顔が直ぐ近くにあった。優子は迷うことなく、静かに目を閉じて唇を受け入れた。もちろん、このままで終わるとは思わなかったし、もう一度最後まで許す覚悟はできていた。今の優子にとって、大祐はそれほどの価値があった。

優しいキスだった。軽く何度か唇を合わせた後、そっと大祐が膝の上に優子を寝かせてくれた。そして、今度上からキスをしてくる。

唇同士が何度もお互いを探り合った後、そっと舌が入ってきた。最初はほんの少しだけだったが、優子が舌を返すと二人の舌がねっとりと絡み合う。

「優子ちゃん、いい?」

その言葉に優子が目を閉じたままそっと頷くと、

「分かった。それじゃ、もう何も言わなくて良いよ。任せてね」

と言うと、大祐がもう一度しっかりとキスをしてきた。

 

優子はじっと目をつぶったままで大祐に身を任せることにした。リビングの床に敷かれた毛足の長い豪華でふかふかした絨毯がとても気持ち良い。すると、大祐の手が優しく制服の上から首筋や胸を撫でてくる。『始まった・・』そう思うと少しずつ身体が熱くなってきた。既に一度許しているのであまり恥ずかしさはないが、それでもこのまま、ここで服を脱がされるのだとしたら、やはり少し恥ずかしかった。

大祐の愛撫はとても優しく、丁寧だった。『こうやって女の子の身体を熱くしていくのが前戯って言うんだ』優子は単にキスをして脱がして触るのが前戯だと思っていたので、また新しい発見をした。目をつぶっているので大祐の表情は分からないが、触り方からすると、優子の身体がどんどん焦れったくなってくるのが分かってきて、それを更に焦れったくしているような感じだ。さすがに自分から催促するわけにもいかないので、優子は静かに目を閉じながらどんどん焦れていった。

そして、更に長く優子の身体を撫で、優しく愛撫してじっくりと焦らしてから大祐は優子の制服に手を掛けてきた。優子は制服のホックが外され、ジッパーが下げられるのを少しだけ安心した気持ちで受け止めた。そして、大祐の手はゆっくりと制服を左右に広げた。

優子は目をつぶりながら、これで大祐に下着姿を晒していると思った。やはり恥ずかしい。大祐の視線を痛いほど肌に感じながら、このままじっとしていると逃げ出したくなりそうだった。

すると、大祐の手は制服をはだけただけで脱がさずに、直ぐにプリーツスカートへと伸びてきた。少しホックの位置を探していたようだが、直ぐに見つけるとそれを外し、ゆっくりと脱がせ始める。優子は次第に裸にされていく自分の姿を想像しながら、『もう決めたんだから』と自分に言い聞かせ、そっと腰を持ち上げて協力した。だが、スカートを脱がされるとパンツに大祐の視線が刺さってくるような気がする。優子はゆっくりとしか脱がしていかない大祐に『こんなのは嫌、もっと優しく包み込んで。こんな明るい部屋で脱がさないで』と心の中で叫んでいた。

その優子の気持ちを見透かしたかのように、部屋の電気がスッと半分くらいに暗くなり、スロージャズが少しだけ大きくなった。どうやら大祐がどこかのリモコンでも操作したようだ。この頃には暖炉の火がだいぶ大きくなってきたと見え、音楽に被さるようにぱちぱちと乾いた音が聞こえ、炎の揺らぎが優子の肌に直接感じられるようになってきた。

部屋が暗くなったことで優子が少しだけ安心すると、次に大祐はゆっくりと右手を両足の付け根へと伸ばし、指一本でパンツの上から指を奥にに差し込んで敏感な部分を前後に撫で始めた。

「はあぁっ」

優子は思わず声を出し、軽く仰け反った。大祐の指は優子の感じ易いポイントを見事に刺激している。それも、指一本での優しいそっと撫で上げるような愛撫なので少しずつ優子の身体の中に快感が膨らんでくる。『あ、感じてきた。こんな少しじゃ、ああん、いやぁ、もっと・・・・』部屋が薄暗くなったことで安心した優子は思ったよりも遥に優しい刺激に、正直、もう少しだけしっかりとした刺激が欲しかった。その優子の気持ちを告白するかのように、ぴったりと閉じられた両足の間に刺さっている指を、腰が追いかけてクンと持ち上がりそうになる。腰を自分で突き上げれば絶対に快感が得られるだけに、我慢するのは大変だ。『いやっ、腰が動いちゃう!』優子は大祐の見ている目の前で腰を突き上げそうになり、今度はじっと腰を動かさないように集中しなくてはいけなかった。じっと我慢している所を、大祐の指は更に焦れったく、優しく愛撫していく。

堪らなくなった優子は、

「大祐さん、お願い・・・・」

と言いかけたが、直ぐに大祐の唇に塞がれ、最後まで言うことはできなかった。しばらくの間大祐のキスに応じた後、唇が離れてから再度、

「大祐さん、もう少し・・・」

と言った途端に再び唇を塞がれる。その時、優子は悟った。これは言葉を交わさないゲームなのだ。そう言えば、大祐も全然喋っていない。優子が言葉を発するのはルール違反なのだ。優子は言葉を奪われ、どうしていいか分からない中で更に焦らされていった。

すると、大祐の指が上下に擦る動きから少し変わった。指全体で擦られていたはずなのに、指先の刺激がグッと強くなったのだ。今度は少しだけパンツの中に指先が潜ってこようとする。『ああぁぁっ、それ、くぅぅっ』優子は口を半開きに開けたまま、ゆっくりと顎を上に上げ、大祐の次なる愛撫を歓迎した。感じ始めると、少し暗くなった部屋のムードが優子の感度を上げていく。大祐は更に指を上下に殆ど動かさず、パンツの一点だけをグッと押し込んできた。こうなったら優子は腰が動かないようにじっとしているだけで大変だった。『気持ち良い・・・ああん、これだけのことでこんなに感じるなんて』と更に身体が燃え上がっていくのを止めようがなかった。

 

大祐は最初、優子が寄りかかってきた時、一気に肉棒が固くなった。さっきのことは偶然の要素が多かったので仕方ない部分があったといえるが、これから優子に手を出せば偶然とは言えなくなる。だから少しはじっとしていたのだが、可愛らしい女子高生に寄りかかられて我慢しろと言うのも難しい。それも、さっきお互い燃え上がったばかりの相手なのだ。結局、直ぐに我慢できなくなり『もう一度キスだけでも』と思い、嫌がられるかも知れないと怖がりながらもキスをしに行った。

「優子ちゃん・・・・・」

しかし、優子は嫌がるどころか、スッと大祐に顔を向けると目をつぶり、とても素直にキスをしてくれた。そして、大祐が優子の身体を膝の上に倒していっても全く嫌がらなかった。そして、大祐が思いきって、

「優子ちゃん、いい?」

と聞くと、優子は目をつぶったままはっきりと頷いたことで、もう一度許してくれることがはっきり分かった。優子は完全に大祐に身体を預けている。その時、『たぶん、優子ちゃんが欲しがっているのはさっきみたいな、少しミステリアスなセックスなのだろう』と思い、

「分かった。それじゃ、もう何も言わなくて良いよ。任せてね」

と言った。二人で会話しながら勧めていくセックスではなく、大祐が全てリードを取るタイプの、優子にしてみれば受け入れるだけのセックスにするつもりだった。

ただ、優子が喜ぶようにするにはどうすればいいか、しばらく考え込んだ。その間、ずっと優子の身体の凹凸を確かめるように何度も何度も撫でていた。先程も間近で見たが、こうやって少し身体を離して触りながら確かめた優子の身体は、改めて綺麗なプロポーションだと思った。そして、それが今、腕の中で愛されるのを待っていると思うと、愛しさが募ってくる。大祐は優子の息が少しずつ大きくなってくるのを知りながら、完全に優子がその気になったと思えるまで、じっと愛撫を続けた。

少しして、優子の息がかなり大きく、粗くなってきてから、大祐は優子の制服に手を掛けた。それは、大祐にとって初めての体験だった。大祐の初体験は大学に入ってからだったので、制服を脱がせたことがないのだ。ただの服だと言ってしまえばそれまでだが、やはり高校生を相手にしているという実感がはっきりとしてくる。その実感の中には、ある種の恐れのような物もあった。

しかし、大祐のそんな気持ち等全く関係ないかのように優子はじっと目をつぶったまま、素直に制服の中の上半身を見せてくれた。そして、スカートは少し嫌がるかと思ったが、ちょっと腰を上げて協力してくれた。

はだけた制服を着た下着姿の優子を見るのは初めてだったが、本当に綺麗だと思った。先程、優子と話した時は、やはり高校生の女の子だと思ったが、既に身体は大祐を充分引きつけるほどの魅力を持っている。確かに胸の膨らみは少し小さいが、その分ぷくっと膨れているし、腰の括れも弱いながら綺麗なラインを描いていた。

大祐はそのまま直ぐに胸に取りかかろうとしたが、ふと見ると優子が少し怯えているような気がした。特に震えているというわけでもなかったが、何となくそんな気がしたのだ。暖炉の火は十分に燃えているので寒いとは思えない。『きっと怯えているか恥ずかしがっているんだな。許す気になってるんだから、もう少し部屋の雰囲気を変えればいいかも知れない』そう思ってローテーブルの上のリモコンを取り、ライトを絞ってから有線で流れてくる音楽の音を少し大きくした。すると、優子の身体から緊張が抜けたのか、何となく柔らかい、安心した雰囲気が伝わってきた。

『よし、それじゃ、優子ちゃんが感じている所を見せて貰うよ』大祐は心の中でそう言うと、そっと右手の中指を足の付け根の奥に差し込み、そっと上下に動かしてパンツを擦り始めた。すると優子は口を半分開け、軽く仰け反って、

「はあぁっ」

と吐息とも声とも言えない小さな声を上げ、時折眉間に小さな皺を寄せながら大祐の愛撫を受け入れ始めた。最初はそっと刺激しているのでさほど感じることはないだろうと思っっていたが、優子は敏感なほうらしく、次第に表情が切羽詰まった感じになってくる。少女のそんな表情など見たことがない大祐は、制服に包まれた更にその奥の少女の秘密を徹底的に暴いてみたくなった。少女の中にある女としての性を探ってみたくなったのだ。

その為には腕の中の少女をたっぷりと感じさせなくてはいけない。

すると優子が、

「大祐さん、お願い・・・・」

と言った。このまま会話が始まってしまうと、大祐の好きなように愛することができない。大祐は会話のない、さっきみたいなセックスをしたかったので、慌てて優子の唇をキスで塞いだ。すると、

「んんぐっ、んっ、ふぅ、んっ」

とくぐもったと息を上げならけなげに唇を返してくる。しかし、キスに満足した大祐が唇を離した途端、再び優子が、

「大祐さん、もう少し・・・」

と何かを訴えようとして話し始めた。慌ててもう一度唇と塞ぐと、最初は少し驚いたようだったが、直ぐに大祐の意図を理解したと見え、それ以上は話そうとしなくなった。

優子が大人しくなったので、大祐は更に次の段階に進むことにした。指先を鍵状に曲げ、指先で軽くひっかくようにしたり、グッとそのまま押し込んだりしてパンツの上から奥を探り始める。指の腹で撫でている時に比べて刺激がはっきりするはずだ。

案の定、一気に優子の反応が強くなった。それまで大人しく大祐に預けていた身体が小刻みに動き出し、時折足を擦り合わせるような仕草を見せる。『感じ始めたんだ。下着姿で感じているのも焦れったそうで、可愛いな。それに、優子ちゃんはプロポーションがいいし。もう少しこのまま感じてごらん』大祐は心の中でそう思いながら、優子の身体が少しずつ燃え上がっていくのをじっと見下ろしていた。

『パンツの上から指一本で押すだけでこんなに感じるんだ。凄い。これじゃ、脱がしたら指だけでもっと凄いことになるぞ』大祐は優子の次第に両足をはっきりと擦り合わせ始めた感じ方に驚き、半ば感動していた。それはかなり大胆な足の動きで、大祐には猛烈に刺激的だった。