箱根湯本からはロマンスカーだった。玲は宏一にしっかりと寄りかかり、あまり話はしなかったが幸せを実感していた。宏一は細かく玲に飲み物や食べ物を世話した。小田原を過ぎた頃、

「玲ちゃん、お腹減ってるだろ?何か食べようか?」

と聞くと、宏一の肩により掛かっていた玲は、

「宏一さんが決めて下さい」

と潤んだ目で答えた。

宏一は自分用にカツサンドと缶ビール、玲にバラエティサンドとリンゴのシャーベットを注文し、ふと思い立ってロマンスというカクテルも頼んだ。二人でお互いに食べさせながら、

「玲ちゃん、ロマンスって言うオリジナルカクテルだよ。飲んでみる?」

と聞くと、玲はイタズラっぽく笑いながら、

「私、これから親戚と食事するんですよ。酔ってたら怒られちゃう」

と良いながらも宏一と交互に少しずつすすった。おかげで玲が食事を終えた時は、疲れと酔いで目はとろんとしており、そのまま新宿に着くまで宏一の肩で眠り続けた。

「玲ちゃん、そろそろ新宿だよ」

宏一がそう言って玲を起こすと、

「寝ちゃったんですね、私。・・・もう新宿なんだ・・・」

玲は静かにそう言うと、宏一をじっと見つめた。

宏一が玲を見ると、目をつぶって上を向いている。そのまま唇が重なった。玲は直ぐに唇を離すと、

「宏一さん、私・・・、食事になんか行きたくない。このまま宏一さんと私の部屋に行って・・・」

その言葉を宏一が再び唇で塞いだ。驚いて目を丸くする玲に、

「玲ちゃん、後戻りするのは簡単だけど、あとで辛くなるよ。玲ちゃんは自分でやりたい事のためにイギリスに行くんでしょ?その為に親戚の人が食事に誘ってくれてるんでしょ?親戚の人の気持ちをどう思うの?」

玲は涙を浮かべて囁くような声でつぶやいた。

「はい・・・そうでした・・・・。私・・行きます。でも宏一さん、私、本当に宏一さんの事が・・・・・・・・・・・好きです。だから・・・・・」

「だから、なあに?」

優しく声を掛けると、玲は半分泣き声になっていた。

「もう一回会ってくれるって約束して下さい。ちゃんとやる事を全部やりますから、イギリスに出発しますから、その日までにもう一回会ってくれるって・・・お願い・・です」

玲のその声は心の叫びのようだった。今まで見たいろいろな玲の姿も、たぶん一人で旅立つ不安から出たものなのだろうと思うと、玲にできるだけの事をしてやりたくなった。

「いいよ。約束する。だから、がんばるんだよ」

「はい」

玲はもう一度軽く、その代わり長いキスをしたあと、列車が停止するまで宏一の肩の上で目を閉じていた。

列車を降りると、玲の方から声を掛けてきた。

「また連絡します。待ってて下さいね」

それだけ言うと、宏一にチュッとキスをして素早く走り去った。もっと泣き出したりするかと思っていた宏一は拍子抜けしたが、それが玲の強さなのだと思うと拍手を送りたい気持ちだった。

 

それから数日が経過した。金曜日の昼に宏一が友絵と食事を終わって職場に戻る途中、玲から連絡が入った。

「こんにちは、久しぶり」

「宏一さん、お元気でしたか?」

「もちろん。どうしてる?」

「私、あれから部屋を出たんです。荷物も全部送りました。今はホテルにいます」

友絵は何食わぬ顔で隣を歩いているが、しっかりとくっついて歩いているので宏一の声は筒抜けだ。

「そうか、いよいよだ。出発はいつ?」

宏一は相手が女の子と知れないように、できるだけ簡単な言葉で応対した。ここで友絵から離れて話をすれば、あとでまずい事になるかも知れない。

「明後日です。それで、宏一さん、今日、時間ありますか?できれば会って欲しいんですけど?」

明るい声を装ってはいるが、かなり真剣な響きだった。

「う〜ん、ちょっと・・・仕事がねぇ・・・・」

玲に会うのは嫌ではなかったが、本当に仕事が立て込んでいた。今日は当分帰れそうになく、夕食さえどうなるか分からなかった。

「あんまり長くなくていいんです。少しだけ時間、作れませんか・・・?」

その声から、玲が真剣に会いたがっているのは痛いくらいに伝わってきた。

「そうか・・・・・」

宏一が言葉を詰まらせていると、

「宏一さん、私が何とかしますから・・・」

と友絵が横から声を掛けてきた。まるで全て筒抜けになっているみたいだった。しかし、友絵にできる事だけでは間に合いそうにない。

「分かった。それじゃあ、何時になるか分からないけど、とりあえず待ってて。必ず行くから」

「はい」

「場所は?」

「京王プラザの8階の

835号室です」

「分かったよ。いつまでそこにいる?」

「明日の十時に出ます」

「分かった。待ってて。遅くなると思うけど」

「はい。ずっと待ってます。約束ですよ」

玲はそう言うと携帯を切った。

「大丈夫ですか?今日は・・・」

友絵は心配そうに声を掛けた。友絵自身、終電に間に合うかどうか自信がなかったのだ。今日はそれくらい忙しかった。宏一も、玲に言われてああ答えたものの、玲に会えるかどうかは半信半疑だった。

 職場に戻ると予想以上の忙しさが二人を襲った。特に夕方になって配線業者が古い配線図に従って配線してしまった事が発覚した時、友絵は終電をあきらめ、宏一は徹夜を覚悟した。配線業者の作業員にはとりあえず残業を指示し、どうして古い配線図に従って作業してしまったのか、その原因を突き止める作業に取りかかった。もちろん、それが片づくまで他の作業は一時中止になるので、全ては後回しとなる。

配線業者の事務所に電話を掛け、担当者に図面を探して貰い、一枚ずつ実際の作業に使われた図面と照合していく。そして担当者と息を詰めるような長い話し合いの末、指示の間違いは先方にある事を確認した。それから現在残業をして貰っている作業員の残業手当の処理と遅れた工事予定の再調整に取りかかる。それは宏一自身が放り出したくなるような面倒な仕事の連続で、他の業者にはさんざん文句を言われ、工賃の改定をほのめかす業者まで現れた。それを何とかなだめて工事予定を組み直す。それは巨大なパズルだった。

ふと気が付くと9時を回っていた。

「とも・・・新藤さん、食事、買ってきてくれる?」

疲れていたので名前で呼びそうになってしまった。他に誰もいなかったので問題なかったが、一瞬友絵も自然に顔を上げて答えそうになっていた。

「はい。何が良いですか?」

「カレーか何かにしよう」

「何人分にしましょう?」

友絵は作業している人たちの分をどうするか聞いているのだ。先方のミスで発生した残業だし、彼らは先程夕食を交代で取っているはずなので、宏一になんの責任があるわけではなかったが、もくもくと作業している作業員自体にも責任はない。事務所の担当が間違えただけだからだ。

「悪いけど、カツカレー9人分、お願い。その代わりゆっくり行ってきてね」

「はい、分かりました。伝票はいつものようにしておきます」

「悪いね。お願い」

宏一は財布から札を抜き出しながら友絵に謝った。

それからしばらくして友絵が戻ってきた時、宏一は友絵がカレーの他にお茶やサラダまで買ってきた事に驚いた。両手に四つも袋を抱えている。

「新藤さん、それ・・・・」

友絵の伝票を見るとタクシーの領収証が無い。

「歩いて行ってきたの?」

「はい、ゆっくりで良いって言ったので・・・」

友絵はタクシーを使うと業者の分のカレー代が出ないと思って歩いて行ってきたのだ。宏一は友絵の気持ちが嬉しかった。

「ありがとう、新藤さん。みんな喜ぶよ」

「あの人たちは悪くないんです。それを文句一つ言わずに手直しに取りかかったから・・・私、あの人たちに喜んで欲しくて」

友絵はそう言うと疲れた顔に笑顔を浮かべた。

最初、宏一たちだけで食事をして、あとで業者には作業後の休憩時に軽く食べて貰うつもりだったが、結局真夜中過ぎにみんなで一緒に食べる事になった。思ったよりも手直し工事が長引いたのだ。一時は険悪になった雰囲気も、友絵のがんばりを聞いて一気に和んだものになり、食事の間、作業員たちはみんな疲れた顔をしながらもにこやかに食べてくれた。短い休憩が終わると、業者は再び作業に取りかかった。せめて今日中に他の工事が大幅に遅れない所まで手直しする必要があったが、それまではまだ2時間以上かかりそうだった。

宏一は食べ終わった友絵を無理やりタクシーに乗せて送り返すと、友絵のやり残した分も合わせて仕事を再開した。

 3時近くに作業員たちが疲れた身体を引きずってタクシーに乗って帰っていった。しかし宏一はまだ帰れない。もともと今日の午後にやるはずだった仕事がごっそりと溜まっているのだ。結局、宏一が仕事のケリを付ける事ができたのは5時を回ってからだった。

宏一は疲れた身体をタクシーの座席に埋めると、京王プラザを目指した。一番空いている時間帯なので、新宿まででも1時間かからなかった。

 玲の告げた部屋の前でチャイムを押すと、直ぐにドアが開いて疲れた顔の玲が顔を出した。部屋には全て電気が点いており、ずっと電気を付けっぱなしにしていたのが明らかだった。玲は宏一の顔を見ると、何も言わずに抱きついてきた。

「どうしたの?遅くなってごめん」

「来てくれた。よかった。ごめんなさい。不安で我慢できなくて」

玲は宏一にしっかり抱きついたまま離れようとしなかった。宏一はその玲を抱き返すとゆっくりと濃厚なキスをする。玲は陶酔するように従順にゆっくり舌を絡めてきた。

「ごめんね、徹夜だから汗くさいだろ?シャワー浴びてもいい?」

宏一が唇を離してから言うと、

「はい。待ってます」

と大人しく玲は答えた。宏一はバスルームに入ると手早く服を脱ぎ捨て、手早くシャワーを浴びた。宏一がバスタオルを腰に巻いて出てくると、玲はベッドにちょこんと座り、何か言いたいような表情でじっと宏一の方を見ていた。

「どうしたの?夜の内に来なかったから怒ってるの?」

宏一が玲の隣に座ると、玲はポツンと言った。

「怖くて・・・・逃げ出したい・・・」

宏一が玲のあごに手を掛け、チュッとキスをすると大人しく応じてきた。

「不安になったの?」

「はい。明日出発だって言うのに、昨日から急に不安になって、何にもできないの」

「何か問題があるの?」

「何にもない・・です。順調すぎて、明日出発だって言うのが信じられない・・・」

「気持ちの整理が追いつかないんだね?」

「そうなのかも・・・・宏一さん、私、怖くて」

「いつからこのホテルに入ったの?あの部屋は?」

「一昨日出たの。荷物は航空便で送ったんです。この部屋だって十時には出ないと・・」

「どこに行くの?」

「成田の日航ホテルです。お昼に友達が成田まで出てきて、送別会の食事会をやってくれるんです。夜は家族と食事。そして明日出発・・・・うそみたい。まだ東京で宏一さんと一緒にいるのに」

外は次第に明るくなってきていた。部屋の明かりが太陽の光に主役を奪われたかのように、部屋全体に日の光が満ちてくる。

「どうすればいい?」

「一緒にいて。私が部屋を出るまで。逃げ出したりしないように見てて」

「抱いて欲しい?」

「分からない・・・・でも、その方がいいかも・・・?」

玲は宏一に抱かれたくて呼び出したわけではなかったようだ。しかし、宏一にしてあげられる事など抱く以外には思いつかなかった。

「いい?」

「・・・・はい」

宏一は玲の身体をそっとベッドに押し倒し、ゆっくりとキスを始めた。最初はおざなりに応じていた玲も、何度もキスを繰り返す内に大胆に応じ始めた。宏一はキスと首筋に時間をかけ、経験の少ない例の身体が準備する時間を与えた。

ふと見ると、玲の目に涙が浮かんでいる。

「玲ちゃん、やめた方がいい?そっと抱いている方が良ければそうするよ」

「宏一さん、不安で不安で・・・・・でも、忘れさせて。私を好きにしていいから、忘れさせて」

玲は涙声になっていたが、無理に笑顔を作って宏一に求めた。

「玲ちゃん、そんな言い方をしちゃだめだよ。優しくしてあげる。きっと忘れさせてあげるから。その代わり、言う事を聞くんだよ」

宏一はそう言いながら玲の小さな胸を愛し始めていた。ゆっくりと時間をかけて指で愛撫する。しかし、玲の身体は思ったよりも簡単に反応し始めた。

「あ・・・あうん・・・・くぅっ・・・・あ・・・」

身体を軽く捻るようにしながら、玲は少しずつ声を出し始めた。

「感じてきたの?」

「分からないけど・・・・アンッ・・・・なんか、そうみたい・・・」

宏一は直ぐに先に進まず、Tシャツ姿の玲の胸をゆっくりと可愛がり続けた。だんだん玲の身体は大きく捻られ、それに連れて声も大きくなる。

「はあっ、ああんっ、宏一さん、あうっ・・・・はっ」

宏一は玲が充分その気になってきたのを確認すると、愛撫をやめて膝立ちになり、玲の手をバスタオルの中に入れた。玲にはその意味が分かったらしく、直ぐに身体を起こすと肉棒を取り出して口の中に入れる。

「お口に入れたままバスタオルを外しなさい」

口いっぱいに肉棒を頬ばっている玲にそう言うと、玲は上目遣いに頷いて、宏一のバスタオルをほどいた。玲は四つん這いになったままけなげに奉仕を続けながら、これから起こる事に心を奪われ始めていた。

玲の奉仕に満足した宏一は、玲を再び寝かせると、ゆっくりと愛撫をしながら服を脱がせ始めた。少し胸を可愛がってから、ゆっくりとTシャツを捲り上げ、現れてきたきめの細かい肌に指を這わせる。

「はうぅーーーっ」

玲はそれだけで仰け反ってしまった。宏一の脱がせ方は焦れったくなるくらいゆっくりだったので、玲は早く脱がされたくて何度も身体をくねらせた。やっとブラジャーまでTシャツを捲り上げた宏一は、今度は丁寧に布地のカップに指を這わせる。

「ああんっ、宏一さん、そんなにゆっくり・・・・しないで・・・・ああっ、我慢、できなくなるぅっ・・・・」

「我慢できなくなるとどうなるの?上手におねだりできたら早く脱がせてあげる」

「いやぁ、そうやってまた焦らすぅっ」

玲は宏一に焦らされるのを嫌がりながらも必死にそれに耐え、なかなかおねだりをしなかった。宏一の指は先端がポツッと飛び出してきたカップの先を丁寧に避けながら裾野ばかりを愛撫し、時折ごく軽く揉み立てる。

「はうっ、アンッ、早く・・・うっ、あぁっ」

それでも玲はおねだりしようとしなかった。そこで宏一は攻める場所を変える事にした。Tシャツを更に捲り上げてゆっくりと脱がしてしまう。玲は意外という顔をしたが、自分がおねだりをしなかったので宏一が我慢できなくなったのだと思った。

宏一はその玲を四つん這いにすると、足を開かせた。

「あ・・・それは・・・いや・・いや」

玲はこれから起こる事を理解した。そして宏一は玲の期待以上の事を少女の身体に施した。

ゆっくりと背中に舌を這わせながら、右手を尻から入れてパンツの上から茂みを撫で始め、左手はそっと腹からブラジャーを愛撫する。それはどこを取っても快感の一歩手前までしか与えられない、残酷な愛の拷問だった。

 玲は宏一の右手が茂みの上から秘核に近づくたびに身体を固くして待つが、指が秘核の周りを撫で上げる事はなく、近くを回るだけだった。舌が背中から脇腹に這い回るたびに快感とくすぐったさで声を搾り取られ、もう少し強く触って貰えれば快感が吹き出すはずの乳房はいつまでたっても撫で上げられるだけだった。

「ああんっ、もうっ、宏一さん、するならしてぇっ」

宏一は玲の身体が簡単に欲しがってきたので、更に少し意地悪をした。

「玲ちゃん、どうしてこんなに簡単に感じるようになったの?この前はなかなか感じなかったのに」

「はうぅっ、それはっ、初めて会うわけじゃないし」

「それだけ?もっと他に理由があるんじゃないの?」

「ないっ、ありませんっ」

「本当?自分で想像して触ったりしなかった?」

「それはっ・・・・いやあっ」

「足を開いて見てみれば分かるんだよ。ちゃんと白状しなさい」

「恥ずかしい。ああんっ、はうっ」

「ほうら、こんなに敏感になってる。自分で触ってたんでしょ」

実はあの日、宏一と別れてから玲は毎晩のように宏一にされた事を想像しながらオナニーをしていた。そうすると不安な気持ちが少し楽になるのだ。オナニーは今まであまりしなかった玲だが、出発前に不安になる度にベッドに入ってそっと身体を慰める日々が続いていたのだ。

「しました。しましたからぁ」

「毎日してたの?」

「そうですぅ。宏一さんに会いたくて、宏一さんなら分かってくれるって・・」

「どこを触ってたの?こっち?それともこっち?両方かな?」

宏一は乳房と秘核をちょっとの間だけそれぞれ丁寧に撫で上げてやった。途端に玲の身体に快感が沸き上がる。しかしそれは満足するにはほど遠かった。

「ああぁ、どっちも。だからどっちもしてぇ。会いたかったからぁ」

「昨日もしたの?」

「そう」

「何回?」

「二回、もう許して」

「会ってこんな事して欲しかったの?」

宏一の指が丁寧に秘核の近くを撫でる。

「違いますぅっ、もっと優しくして欲しかったのぅ」

「こんなに優しく、そうっとしてるじゃない」

「ああぁーーーっ、いああーーっ、ああんっ、早くぅっ、早くしてえっ、ああん、こんなのイヤあっ、宏一さん、早くしてえっ、もう我慢できないの、早くぅっ」

「おねだりは?」

「してるのにいっ、早く、早くしてえっ」

「早く、何をするの?」

「早く、脱がせて、優しくして、お願いっ、このままじゃ、狂っちゃう」

玲は必死に言葉を探しながらも、言える最大の言葉を繰り返した。

「じゃあ、脱がせて、優しくしてあげる」

宏一が愛撫を中止してそう言うと、玲の表情に一瞬恐れのようなものが走った。宏一は丁寧にブラジャーを脱がせ、ミニスカートとソックスを脱がせてから玲の身体を仰向けにしてパンツに手を掛けた。玲は腰を持ち上げて協力した。

宏一はパンツを脱がせると、玲の足を大きく開いた。たっぷりと焦らされた玲秘部は白っぽい液体でぬらぬらになっており、七分目ほど開いた秘唇の奥で秘口がゆっくりと収縮を繰り返していた。そっと顔を近づけると、

「あれ、玲ちゃん、まだ全然パンツの上からしか触ってないのに、どうしてこんなになってるの?」

「見ないで、嫌、宏一さん、嫌、アンッ、息を、掛けないで、アンッ」

玲は宏一の息がかかるだけで、身体の奥にまで甘い感覚が走り抜けることに驚いた。たっぷりと焦らされ続けた経験の少ない身体はもうこれ以上我慢できそうになかった。

「宏一さん、これは、これはいやぁ、早くぅ」

そう言って玲は両手を宏一の頭に当てて秘部に押しつけようとするが、今回は手を払われてしまった。そして更に何度も息を掛けられる。

「もうだめぇ、おねだりしますから、しますからぁ。教えて、何て言うの?」

「玲ちゃん、おねだりしたくないんでしょ?いいよ、無理にしなくても。優しく愛してあげる」

宏一はそう言って玲のおねだりを禁止すると、足を更に大きく開いて挿入の体勢をとり、ゆっくりと身体を重ねると乳房に舌を這わせ始めた。小さな乳首をペロッと舐める瞬間に宏一の肉棒がほんの少し秘唇をつつく。

「はうぅーーーっ」

「玲ちゃん、敏感になったね」

そう言って乳首を何度も丁寧に舐め上げながら肉棒で軽く秘唇をつついた。この攻めは玲にとって我慢の限界を遙かに超えていた。どうしようもなく身体が疼くのに、一瞬しか快感が与えられない。頭が爆発しそうだった。玲は宏一は乳首を愛しているだけで、肉棒がわずかに秘唇をつついている事に気が付いていないと思った。

「宏一さんっ、分かっているの?ああぁーっ、我慢できないっ」

「玲ちゃん、それじゃあ、おっぱいをたっぷり愛してあげるね」

宏一はゆっくりと乳房の裾野に唇を這わせ、指で軽く揉み上げて舌で乳首を時折ねぶり始めた。それは通常の前技には十分なものだったが、我慢しきれなくなっている玲にとっては更なる焦らしでしかなかった。

「ああっ、それはーっ、ううーっ、もっとぉーっ」

玲はどうしていいか分からないと言うように空腰をつかって少しでも秘唇を肉棒に近づけようとした。しかし肉棒は宏一の腰と共に引き上げられているので例の小さな腰はむなしく空を切った。

「ああっ、イヤあっ、宏一さん、入れて、早くして、もう我慢できない。何でもいいから早く入れてぇ」

宏一はそろそろ玲が限界に近づいてきた事を知ると、玲の身体を起こして自分が横になった。

「ど、どうするの?」

我慢できなくなった身体の玲が不安そうに宏一に尋ねてくる。

「上からおいで。お口でたっぷり愛してあげる。もっと上、もっと。そう顔を跨いでごらん」

上を向いて横になった宏一の顔の上に玲を跨がせると、

「いや・・・いや・・・・こんな格好はイヤ」

と玲は嫌がったが、宏一の息がかかるだけで堪らない快感が走り抜ける。

「ああっ、こんな事、はうっ、イヤ、上になって、いやぁっ、ああんっ」

宏一は更に玲の足を大胆に開き、顔の真上にたっぷりと潤って膨らんでいる可憐な秘唇を持ってきた。もはや玲に要求している事は明らかだった。

「ベッドの上のボードに手を付きなさい」

「宏一さん、ああっ、イヤあっ、こんな格好で私からするなんて、イヤよぅ」

玲は必死に宏一の息に耐えながら必死で腰の位置を保とうとしていた。少しでも腰を落とせば自分から秘唇を宏一の顔に擦り付けてしまう事は分かり切っていた。玲は宏一が普通に愛してくれる事を願っていたが、その期待は直ぐに裏切られた。宏一の手が乳房に伸びてきた時、玲はもう我慢できなくなると悟った。そして乳房をゆっくりと揉み上げられた瞬間、予想通りに我慢の限界を通り越した。宏一の手は小さく堅く膨らんだ乳房をぎゅっと握り、玲の身体に待ちわびていた快感を吹き出させた。乳房からの快感が一気に秘唇に集中する。

「ああぁぁーーーーっ、もう、だめぇっ、ああーっ、き、気持ちいいっ」

玲は乳房の快感に仰け反って喜びながら、それに比例して沸き上がる秘唇のもどかしさに耐えられず、とうとう腰を宏一の顔の上に落とした。一瞬、腰を持ち上げようと動かしたつもりが秘唇を擦り付けてしまい、あとは訳が分からなくなった。

「ああぁぁぁぁっ、はあああっ、あうぅっ、はうっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」

秘唇が宏一の顔の上をぬらぬらと激しく往復し、玲の声が絶え間なく続く。宏一は玲の乳房を揉み上げ続け、玲が満足するまで秘唇を舐め続けた。

「ああっ、止めてぇっ、ああんっ、はふっ、あっ、ああっ」

更に玲の腰が何度も何度も宏一の顔に擦り付けられる。

「ああっ、止まらないっ、やめられないーっ、あーーっ」

玲の腰は器用に宏一の顔に絡みつくように動き続け、玲が待ち望んだ世界に少女を連れて行った。

やがて玲が十分に満足して腰を上げると、

「反対向きになって玲ちゃんもお口でして頂戴。一緒にしよう」

と宏一はシックスナインを要求した。

「はあ、はぁ、はぁ、はぁ、今は、上手く、できない、はぁ、はぁ」

感じ続けて身体がだるくなった玲は、それでも言われた通りに反対向きになって秘唇を宏一の前に晒し、肉棒を口に含んだ。しかし、身体に力が入らないので何度か頭を動かすだけで直ぐに吐き出してしまう。その度に宏一から与えられる快感も中断した。

「あーっ、はっ、はっ、はっ、んぐっ、んぐっ、んぐっ、はあっ、いやぁ、上手くできないのぅ」

玲はそれでも何度も身体を持ち上げてフェラチオを続けようとした。しかし、身体が感じれば感じるほど続けられなくなる。とうとう中途半端なシックスナインに耐えられなくなった玲は、

「宏一さん、早く入れてください。これを中に入れて、おちんちんをぅ」

とおねだりした。長く焦らされ続けたあとだったので、ほとんど自分では何を言ったのか覚えていなかったが、はっきりとしたおねだりだった。

宏一が身体を入れ替えて挿入の体勢を作ると、玲は自分から積極的に足を開いて肉棒を迎えようとした。宏一が先端をあてがうと、玲の腰はクイックイッと迎えに来る。

「玲ちゃん、今オチンチンが入ろうとしているのは何て言うの?どこに入れて欲しいの?言ってごらん」

「はあっ、そ、それはっ・・・・」

先端がとぷっとぷっと入りそうになる状況では玲に我慢できるはずがなかった。

「どこに何を入れて欲しいの?ちゃんと言ってごらん?」

「お・・・オチンチンをおまんこにいれてえっ」

「こう?」

「あ、ああぁぁぁーーーーっ、おっきいぃーーっ」

玲はグッと仰け反って必死に肉棒が入る時の感覚に耐えた。数日前に最初に玲を抱いた時ほどではないが、十分に潤っていたとは言え、入り始めはきつかった。宏一はゆっくりと、かなりの時間をかけて狭い肉の門を通過するまでにしばらく時間をかけた。

それでも玲にとっては痛みを覚えるほどではなく、無理やり押し広げられる感覚を我慢した後には全身がとろけるような感覚が待っていた。

「あ、ああっ、まだなの?まだ入るの?こんなにおっきかったの?」

「そう、まだ入るよ。もう少し、ほら、これくらい」

「あんっ」

肉棒の先端がざらつく場所に突き上げられてコリッとした堅いものに突き当たると、玲は小さく声をあげた。そのまましばらく動かずに、玲の感覚が盛り上がるのを待つ。

「あ、動いて、ああんっ、動いて、ねえ、宏一さん、このままはいや」

「ズボズボして欲しいの?」

「ああん、そう、してぇ、ズボズボぉ」

玲は自然に足を宏一に絡めておねだりした。ゆっくりと宏一が動き始めると、

「ああっ、お、おっきいのがっ、あーっ、奥まで入るぅっ、はああーっ」

と声をあげて悦び始めた。宏一は肉棒の長さ全体を使ってゆっくりと玲にセックスの醍醐味を教え込んでいく。

「こんなことっ、ああん、素敵いっ、ああんっ、宏一さんっ」

玲は宏一の教える世界に夢中になって声をあげ、仰け反り、頭を振って悶え続けた。

玲の身体はもともと少し下付きなので、より深く入れようとすると足を高く持ち上げる必要がある。宏一は玲のひざが胸に付くくらいまで引き寄せると、一ミリでも深く入れようとグッと腰を使って挿入した。

「ああっ、まだ深いっ、突き抜けるぅっ」

宏一の動きは巧みだった。玲の身体が最大限に感じられるように緩急取り混ぜて深さも変えた。それは経験不足の少女の身体をも最高の瞬間に近づけて行った。

「ああっ、ああっ、ああああぁぁぁーーっ、・・・・イヤあっ、今やめちゃイヤあっ」

「最後のおねだりがあるでしょ?」

「ああっ、ああっ、ああっ、い、いかせて、宏一さん、いかせてえっ」

「いきなさい。いっぱいいきなさい」

「ああぁぁぁ、あああぁぁぁぁぁぁーーーーーっ、うううぅぅぅーーっ」

玲の身体が弓のようにしなって硬直した瞬間、宏一はグリグリと肉棒を奥深くに差し込んで更に高みに連れて行く。

「うううーーーーーーっ」

セーブしながら動いていたとは言え、処女同然のゴツゴツとした肉壁に撫で上げられ、しごかれた肉棒も、もう少しで終わりそうだった。

「だ、出すよ」

「だめ・・・よ、・・お口・・・で」

消えそうな小さな声で玲が囁く。宏一は玲の肉壁を楽しみながら、ゆっくりとしたペースで最後の動きに入った。

「ああ・・・ああっ・・はうぅーっ・・・また・・・うううぅぅーーっ」

玲は必死に宏一にしがみついて宏一が終わるのを信じて耐える。

「い、いくよ。良いね」

「あ、ああっ、ああああああっ」

宏一が肉棒を引き抜いた時、玲もやや小さかったが二度目の絶頂を迎えていた。

宏一が引き抜いた肉棒を玲の口に持っていくと、上手く動かない体で肉棒に吸い付いてくる。その手を肉棒に被せると、玲の手ごと激しくしごいて精を放った。

玲は横を向いていたので上手く飲み込めず、半分くらいは頬を伝わって流れていく。それでも、肉棒が勢いを無くすまで何度も丁寧に吸い出してくれた。

しばらくの間玲は、ぐったりとして動こうとしなかったが、やがてけだるい身体を宏一に擦り付けて甘えてきた。それは宏一に抱かれる前とは大違いだった。

「宏一さん、ありがとう。なんか、寂しくなくなってきた」

「そうだよ。これから玲ちゃんは新しい可能性に懸けるんだ」

宏一は軽い玲の身体に手を回しながら、軽く愛撫を繰り返して玲の身体中をまさぐる。その手の中で玲は何度も体の向きを変え、宏一の手があちこちに行き渡るように甘えていた。

「宏一さんとこうしていると、一人じゃないって分かるの」

「寂しくない?」

「そう、全然。元気が出てきた」

「あ、こっちも元気が出てきたみたい」

宏一が半分くらいの大きさの肉棒に玲の手を導くと、

「あー、もうできるんだ。すごーい」

とクスクス笑う。

「玲ちゃんは?」

「私はもう少し待って。まだだるくて・・・でも、大丈夫かな?」

そう言いながら携帯に手を伸ばした。

「ちょっと今のうちに電話しちゃう。いい?」

「いいよ。誰に?」

「両親に。心配してると思うから」

「今日の夜、会うんでしょ?」

「そうだけど、まだ家にいると思うんで。昨日、だいぶ心配させたから」

その時、宏一の手は俯せになっていた玲の尻から奥へと滑り込んでいった。玲は尻が小さい割に秘唇がぽってりしているので、簡単に潤いを探り当てる。

「あん、そっとですよ。入れてもじっとしてて」

そう言いながら玲は携帯を耳に当てた。どうやら嫌がっていないようだ。それどころか、次第に玲の尻は宏一の手を求めてゆっくりと持ち上がってくる。