第122部



晃一はたっぷりと時間を掛けた。嫌がる女の子を感じさせるのは極めて難しいが、感じ始めていれば別だ。感じ始めているところを糸口にしてゆっくりとそれを広げていけば感じ無かったところが感じるようになっていく。だからこそ、最初に見つけた肩口という糸口を大切にしたかったのだ。
晃一は項から肩へと次第に唇を這わせる範囲を拡大していったが、そのうちに気が付いた。結佳は首筋よりも肩の方が感じるようだ。少しずつ肩へと唇を移していくと反応が強くなる。何度も確認したが、どうやら間違いないようだった。
「結佳ちゃん、肩が感じるって知ってた?」
「え?そんなの知らない」
「でも、肩って感じるでしょ?」
そう言って晃一は制服から覗いている肩口に唇を這わせた。
「そうなの???ああうぅぅっ」
「ほら?」
「これって感じてるの?気持ち良くないけど・・・・」
「大丈夫。直ぐに気持ち良くなるから」
今度は唇で何度も摘むように肩を愛撫する。
「あっ、あっ、あっ、・・・だめぇ」
結佳は気持ち良いのとは違う感覚に少し驚きながらも、どうやらこれが『感じる』というのかも知れないと思い始めていた。『気持ち良いのと感じるって違うのかも・・・????』それが晃一の愛撫を受けるようにった結佳の感想だった。
「結佳ちゃんて可愛い声を出すんだね」
晃一は更に容赦なく愛撫を加えていく。しかし、決して乱暴にはしない。あくまで微妙な愛撫を心がけた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あんっ、あんっ、あっ・・・」
結佳の声が部屋に響くようになると、一気に二人の距離が縮まってきた実感が強くなる。それと同時に、少しずつ結佳の身体が熱くなってきた。結佳の制服の襟から立ち上がる熱気が晃一を更に愛撫を加速させていく。
「あん、あん、あん、あぁぁん、もういいでしょ?あんっ・・・」
「結佳ちゃん、だんだん感じ方が変わってきてるの、分かる?」
そう言われて結佳は言葉を失った。実は結佳の方が先に気付いていた。そして、それを晃一に分からないようにしようと思ったのだが、どうしても身体の反応が違うために声も変わってしまう。そして、自分でもだんだん声が甘くなっていくのを止めようがなかった。
「あの・・・・・」
その様子から晃一は結佳が既に気付いていることを知った。
「どんどん可愛い声になって行くね」
「いや、そんなに変な声じゃない」
「結佳ちゃん、可愛い声って言ったんだよ。変な声なんて言ってないのに」
「ああああん、それをしながら言うのは反則です」
「でも、少しずつ気持ち良くなってきただろ?」
「・・・・・・・・・・・」
「ほう?黙りか。それじゃ、こうしてみようか?」
「何をする気なんですか?ああっ、ああっ、ああうぅぅっ、あんっ」
「やっぱり気持ち良いんだね?」
「そんなこと言ってない」
「そうなの?」
「ああっ、あっ、あっ、あっ、あうっ、あっ、あっ・・・」
結佳は余り意味のない会話だと思いながらも、何となく自分が、まるで悪代官に手込めにされる町娘、のようだとこっそり思った。実際にはそんなシーンなど見たことはないのだが、ガールズトークには時々出てくる。そして絶対に誰にも言えないが今は、安全なのに危険、と言うか、危険なのに安全、と言うか、とにかく不思議なスリルを味わっている。
この時になっても結佳は自分の胸をしっかりと抱き込んでいて、晃一の手の侵入を絶対に許さなかった。最初の内は何度か侵入を試みていた晃一の手も、今では全くその気がないようだ。しかし、いつ晃一の手が入ってこようとしても対応できるように結佳は両手できっちりと胸をガードし続けた。
結佳は晃一の口が首の左右から肩へと這い回る度にゾクゾクとした感覚が強くなってきているのが驚きだった。最初は変な感じがするだけだったのに、今では変な感じと同時に確かに気持ち良いと感じる。『これって感じるようになってるって事?』と思ったが、当事者にそれが分かるはずもなかった。ただ、今では後ろから抱きしめられて肩を可愛がられているのが安心するというか、落ち着くような気がする。
だから結佳は両手で胸を押さえながらもだんだん気持ちがリラックスしてきた。そして、こうやって晃一に後ろから抱かれているのも悪くないと思った。
「ねぇ、もうあんまり嫌がらなくなったね」
晃一が聞いてくると、
「はい・・・・・・・嫌がらないとだめですか?」
「ううん、少し俺に慣れてくれたのかな?って思ってちょっと安心したから」
「少しだけ、慣れた気がします」
「首筋、気持ち良い?」
「変な感じ。嫌じゃないけど・・・・・」
「もう一回してみる?」
そう言って晃一は再び首筋から肩口に掛けて唇を這わせてみた。
「あっ・・あっ、ああっ、あんっ・・・」
「やっぱり声が出るんだね」
「嫌・・・・だって・・・自然に声が・・・・」
結佳は少し恥ずかしそうに言った。
「声が出るのは当然だよ。男の人に首筋から優しくされたら、誰だってそうさ」
「でも・・・私は、まだ慣れてなくて・・・・」
「直ぐに慣れるし、声が出るほど感じてるって言うのは良いことじゃないの」
「私、感じてません・・・・・」
「ごめんね、そうだったね」
「私って頑固ですか?」
「どうして?」
「だって、おじさんは感じてるって言うのに私は感じてないって言ってるから」
「それって、でも本人が決めることだから、本人が感じてないって言えばそうなんじゃないの?他の人には違って見えることだってあるさ」
「何か、そう言って貰えれば気持ちも楽かな?」
「それじゃ、もう一回」
「あ、またするんですか?ああんっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・」
「可愛いね」
「いやぁ、こんなので言わないで下さい。ああんっ、あっ、あっ、変な声が、あっ・・・」
結佳はどうしてこんな声が出るのか分からなかったが、もう了解事項みたいなものなので声が出ても気にならなくなった。
晃一は結佳に話しかけたり肩口を可愛がったり、それを何度も繰り返した。すると、だんだん結佳の様子が変わってきた。最初は肩口に唇を這わせると首をすくめていたのに、だんだんと自分から首筋を伸ばして晃一の愛撫を最大限に受けようとしてきたのだ。そして、さらには自分から首を少し回してもっと愛撫を受けようとしている。しかし、結佳は首筋は余り感じ無くて肩へと移った方がより強く感じるので、結佳も自分でいろいろ試しているようだが結局は晃一に任せるしかないという感じだ。
「あぁっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・」
「結佳ちゃん、少しは感じるようになってきた?」
「これが・・・・・感じるって言えばそうなのかも・・・・でも、なんか変・・・」
「どうする?もう少し冒険してみる?」
「もう少しって?」
結佳の言葉には恐れも入っていたが、明らかに興味もはっきりとあった。
「首の次だと、普通は胸だけど・・・・・」
「私、胸はちょっと・・・・・」
「それじゃ、スカートの中に手を入れても良い?」
「えっ、それ・・・・・・・」
結佳は少し考えたが、
「はい、良いです。そっとですよ。そっとして下さいね。絶対ですよ」
と言った。普通だったら受け入れるはずのない申し出だが、晃一に寄りかかって軽く抱かれているのが気持ち良いので、受けてみようという気になったのだ。
「もちろんそっとするよ。だから痛くなったりすることはないと思うけど、もしも痛かったら言ってね」
「はい、直ぐに言います」
結佳は自分の晃一に対する気持ちがだんだん変わってきてるのが分かった。さっきまでは慣れようとしていたし、慣れてきたとも思っていたが、今はそれの上、明らかに好意を感じている。そして『おじさんになら少しくらい触られても良いかな』と思い始めていた。だから、晃一の手がスカートへと伸びていっても嫌がらずに受け入れることができた。
晃一の手は結佳のスカートへと伸びていくと、そっと太股を這い上がってパンツのほうへと進んでいく。それを見下ろしていた結佳はとても不思議な光景だと思った。彼に許した時はこんなにゆったりとした雰囲気ではなく、どちらかと言うと嫌がっている結佳の身体にどんどん彼の手が伸びてきたので男の手が自分の身体を探る光景など見ることはなかった。だから、晃一の手がスカートの中に入っていくのを不思議そうに眺めていた。
晃一の手はスカートの中心へと入って行くと、軽く結佳の足を開いた。さすがに結佳の足はちょっと緊張で硬くなったが、晃一の手がゆっくりと開いていくとおずおずという感じて開いていく。
「あの・・・・足を開かなきゃだめですか?」
「あ、最初はね。でも、結佳ちゃんの身体が分かれば必要ないかも」
「身体が分かればって、そんなに人によって違うんですか?」
「うん、そうだね。女の子だって一緒にお風呂に入ったりすることもあるだろうから分かってると思うけど・・????」
「そんな風に見たことないから・・・・元々そんなに違うなんて思ったこともないし、少しくらいは違うとは思いますけど・・・」
「そうなんだ。でも、女の子によってだいぶ違うんだよ。感じるところも感じ方も違うしね」
そう言いながら結佳は自分の股間へと晃一の手が伸びていくのを見ていた。
そして、晃一の手がパンツの上から敏感なところへと入って行くと一気に緊張が高まる。もちろん、上から撫でているだけだが、敏感なところだけに少し乱暴に扱われただけで痛みが走りそうだ。
「前に彼に触られた時、痛かった?」
「・・直ぐにパンツの中に・・・・・・・びっくりして痛くて・・・・」
「それで触られるのが嫌になったの?」
「一回だけじゃなくて、あの・・・・実は・・・3回くらい・・・した・・・けど・・・・・・」
簡単に言えることではないので、さすがに結佳は恥ずかしそうだ。
「そうか、ありがとう、話してくれて。教えてくれたから大丈夫だよ」
「大丈夫って?」
「結佳ちゃんの身体の準備ができるまではね。ちゃんと待ってるから」
「準備って、さっきしたんじゃないんですか?待ってるって?」
晃一の手は床のパンツの上からそっと動き始めた。しかし、まだ茂みの上を撫でているだけで、全然痛くない。
「さっきの首筋と肩のは挨拶みたいなものさ。大丈夫。直ぐに分かるから」
「分かるからって・・・え?」
「うん、少しずつ感じやすい方を撫でていくからね」
「そんな露骨な言い方・・・・」
「今撫でられているのもいや?」
「それは・・・・・・分かんないです・・・・」
「少しずつだからね・・・・・」
そう言いながら晃一は結佳が緊張しないように、ゆっくりと撫でる場所を敏感な部分へと近づけていった。さすがにバージンでは無いので一度慣れてしまえばそれほど緊張しないようだ。そして晃一の指先が敏感な部分の近くに来ると、結佳の身体が少しだけ反応を始めた。
「ん?どうしたの?感じてきた?」
「感じては・・・・・無いです・・・・」
「痛かったら言ってね」
「はい・・・・・・」
晃一は結佳が感じるかどうかに意識を集中しながら指先をさらにゆっくりと進めていく。どうやら結佳は日歩を触られることについては胸ほど嫌がっては居ないらしく、晃一が少しずつ指を進めていっても大人しく愛撫を受け入れていた。
「どう?」
「どうって言われても・・・」
「その声だと、さっきみたいには感じてないって事だよね」
「だからそう言ったのに・・・・・」
「ごめんね。鈍感で」
「そんなことは・・・・・・」
晃一は一応敏感な比較の部分当たりまで指を近づけたが、これ以上触るためにはソファの上に座っていては不可能だ。
「結佳ちゃん、俺の膝の上に移って貰って良い?」
「膝の上にですか?どう?」
結佳は嫌では無かったが、どっち向きに座れば良いの分からなかった。
「そう、いいかな?」
「それは・・・・・・はい」
結佳は立ち上がろうとしたが、
「そのままで良いよ。俺がするから」
と言って晃一は隣に座っている結佳を軽く抱き上げると自分の膝の上に横座りにした。
「あっ、ちょちょっと」
結佳は少し驚いたが、晃一があっという間に結佳を横向きに座らせたのでひとまず安心した。しかし、この座り方だと晃一の顔が直ぐ近くに来る。最初結佳は晃一の顔に近づきすぎないようにわざと顔を少し離していた。
晃一は結佳が少し距離を取ろうとしていることに気がつい型、気にしないことにした。まだ最初なのだ。緊張して当然だ。それよりも、今は秘部に自由に触れるようになったことの方が大切だ。晃一は結佳のスカートの中に再び手を伸ばしていった。
結佳は少し緊張しているようだが、俯いているのでよく分からない。
晃一の手はパンツの中心に向かってゆっくりと撫で回していく。最初は指先だけの繊細な愛撫で様子を見ている。
「だいじょうぶ?」
「そう言われると、はっきり言って少し嫌かも・・・変な感じがするし・・・・」
「怖い?」
「それは何とか・・・・・でも・・・・・」
「感じてこないから?」
「・・・・・・・・・・・」
「大丈夫だって言ったろ?」
そうは言ったものの、晃一自身、結佳の秘部の中心を撫でているのに結佳が全然感じないことに少し戸惑っていた。もしかしたら秘核が鈍いか、そうで無ければ秘核を覆うカバーがしっかりしているか、だ。そこで晃一は指先でそっと撫でるだけでは無く、軽く押すようにして撫でてみた。
「あっ」
そこで初めて結佳が反応した。
「少し感じたみたいだね」
「感じたって言うか・・・・・・」
「良いの、そのままで居て。もう少ししてみる。だけど、痛かったら直ぐに言うんだよ」
そう良いながら晃一は結佳が感じやすいところをそっと指先で押しながら探していった。
結佳は晃一に敏感な部分を探られたことで一気に緊張が高まった。実は、彼に『感じない』と言われてから、夜寝る時に自分で探ってみるようになったのだ。毎日少しずつだがやっていると、自分の身体は何となく感じるようになってきた。しかし、彼にされると全然濡れてこないのだった。しかし、自分の身体を自分で冒険するのはとても楽しかったし、終わった後は直ぐ眠りにつけるので、結佳はかなりの頻度で自分自身を慰めるようになっていた。
そして、今感じている晃一の指の動きは、結佳が自分でする動きによく似ていた。だからこそ、さっき身体が反応してしまったことが恥ずかしくて正直に言えなかったのだ。
しかし、晃一の指は結佳の身体の敏感な部分をゆっくりだが確実に探検していく。次第に結佳は、自分の身体が快感として感じていることに気がつき始めた。
「・・・・・あ・・・・・・あ・・・」
弱い反応だったが、晃一にはそれで十分だった。後は丁寧に繰り返すだけだ。晃一は一安心しながらも結佳の秘部に丁寧な愛撫を施していった。
「少しずつ感じてきたみたいだね、良かった・・・・」
「はい・・・・・・・・・」
結佳は自分が感じていることを素直に認めていることの方が、感じていることよりも不思議だった。