第131部



「ああんっ、もうだめ、ああっ、ああっ、ああっ、ああぁぁぁぁぁっ」
結佳は自分が絶頂に達することをはっきりと理解した。その途端、
「自分でおっぱいを揉みなさい。今すぐ」
と言って晃一は両手を離してしまった。そして結佳の細い腰を掴んでぐいぐいと押しつけ始める。
「ああぁぁっ、突き抜けちゃうぅぅっ」
結佳は驚いたが、直ぐにこのままいけると思った。
「揉まないと・・・・・」
晃一がそうこう言っている内に結佳の方にはその瞬間が訪れてしまった。結佳は自分の身体が自分のものではないような、それでいて身体全体に快感が広がっていくような不思議な感じがした。なんだか良くは分からなかったが、晃一の言う通りにしてみる。
「はうぅぅーーーーっ」
晃一が言い終わる前に結佳は声を上げて自分で乳房を揉み始めた。それは、揉みしだく、と言うほど大胆なやり方だった。それは揉んでいる結佳自身が驚くほど気持ち良かった。もちろん自分でもベッドの中でこっそり一人上手をしてはいるが、敏感になった乳房や乳首をいった瞬間に揉みしだくのはそう言うものとは根本的に何かが違っていた。結佳の乳房は揉まれれば揉まれるほど快感が吹き出すタイプで、快感が鈍くなっていくことはなかった。だから結佳は最初はそっと揉んだつもりだったのだが、あっと言う間にどんどん揉み方がエスカレートしてしまい、自分では気付かないうちに激しく揉みしだいてしまった。
「うううぅぅぅーーーーーっ」
絶頂を極めた少女の身体は、肉棒を収めたまま晃一の上で一度硬直すると、次にはビクンビクンと身体を震わせながら晃一の上にゆっくりと倒れてきた。それは、今までの中で一番痙攣が大きく、その分結佳の身体の中で暴れ回っている快感も強かった。
「はうぅっ・・・・・・はうっ・・・・うっ・・・・・うっ・・・・・」
結佳の口から息が漏れる度に結佳の細い身体がビクンと揺れ、同時に晃一の肉棒を収めたままの細い腰が揺れた。
「こういち・・・・さん・・・・・」
結佳は自分の身体が壊れてしまったのかと思った。それほど自分で自分の身体をコントロールできなかった。とにかく気持ち良いし、怠いし、身体が勝手にビクンビクン痙攣するし、痙攣を止めようと思ってもどうにもならない。それに、自分の中に刺さっている巨大な肉棒の感覚が独特だった。
「おねがい・・・・たすけて・・・・・うっ・・・・・」
結佳は晃一の上に倒れ込むだけで精一杯だった。ただ、少しずつ、これがとてつもない快感なのだと言うことを理解し始めていた。
晃一は結佳が言った時に自分の乳房を揉み寄せながら絶頂するのを見て驚いた。結佳の身体は乳房に肉壁が反応するタイプだと言うことには気が付いていたが、いった瞬間には晃一も驚くほど中が狭く締まった。そして、結佳が両手で乳房を揉めば揉むほど中がグイグイと締まっていった。もしかしたらこう言う身体には経験など必要ないのかも知れないが、まだ気持ち良いセックスを知らなかった結佳の身体がいきなりこうなるというのはやはり驚きだった。
「結佳ちゃん、気持ち良かった?」
晃一はそう言いながら、自分の上に倒れてきた結佳を優しく抱き留め、更に締まった肉壁を楽しむように腰を軽く突き上げた。
「ぅうっ・・・待って・・・・・止めて・・・・・」
結佳は晃一の上でか細い声で懇願した。それが晃一が僅かに突き上げている腰のことだと気が付くまでしばらくかかった。
「お願い・・・・・します・・・・・・動かないで・・・・・」
「じっとしていた方が良いの?」
「うごかないで・・・うっ・・・・・・・・うっ・・・・・・・」
「どうしたの?だいじょうぶ?」
「身体が・・・・・・おかしくなったみたい・・・・・」
「おかしくなったんじゃないよ。いった後は誰でもこうなるものさ」
「・・・私・・・・・こんなの初めてで・・・・・・・」
「結佳ちゃんの身体はやっと本当にいけるようになったんだよ。単にいくって言ってもいろんなのがあるから。ちゃんと気持ち良く最高の状態でいくのは意外と難しいんだよ」
晃一は結佳の背中をそっと撫でながら言った。
「はうぅぅぅ、撫でるのは待って・・・・何もしないで・・・・・」
結佳はただじっとしたまま、身体が元に戻るのを待とうとした。今は何をされても身体が過敏に反応してしまう。それはそれで気持ち良いのだが、それだと身体のいった感覚がいつまで経っても収まらないのだ。結佳はとにかく一息つきたかった。身体は猛烈に怠くなっている。
「結佳ちゃん・・・・・・・ありがとう・・・・・」
晃一はそう言うと、結佳の身体をそっと抱きしめた。それは結佳にとって、身体全体を包んでくれる、とても気持ち良い愛撫だった。結佳は晃一の上に被さって抱きしめられたまま『信じられるってこういうことを言うんだろうな・・・・晃一さんのこと、信じられるから』と思った。何の脈絡もない発送のようだが結佳の中ではきっちりと理由のある発想だった。こうして抱かれていると、この部屋に入る時に緊張で気持ち悪くなりそうだった事が遠い昔のように思われる。実際はほんのちょっと前のことなのに。そして、そんな自分の緊張を優しく解しながら抱いてくれた晃一が嬉しかった。
「晃一さん・・・・」
「なんだい?」
「どうして私を・・・・・・抱いたの?」
「どうしてかな?・・・・・・・」
「わからないの?・・・・・・・」
「友紀ちゃんに振られたからかも知れないし、役に立ってあげたかったからかも知れないし、結佳ちゃんが可愛かったからかも知れないし・・・・・・・」
「そんなに並べ立てないで・・・・・・・・私が可愛かったからって言うのは3番目なんだ・・・」
「そう言われると困るけど・・・・・・順番は気にしないでよ」
「だめ、女の子はそう言うのを気にするんですから」
「今、結佳ちゃんの中にこうやって入っているって言うのじゃだめなの?」
晃一はほんの少しだけ肉棒を押し上げた。
「あんっ、それは男の人の考え方。女の子は違います」
「そうなんだ・・・・・」
「女の子は自分の身体の中に入ってるもののこと、いろいろ考えるんです」
「結佳ちゃんは今、何を考えてるの?」
「だから、どうしてこうなったんだろうって・・・・・」
「もしかして、後悔してるの?」
「いいえ、それはありません。それどころか・・・・」
「なんだい?」
「ううん、最初に菜摘と駅で会った時、覚えてます?」
「あぁ、傘を返してもらった時だよね」
「もしかしたら、私が菜摘の立場になっていたとしたらどうだったんだろうって・・・・」
それは結佳の夢のようなものだったのかも知れない。結佳は心も身体を満たされてそんなことを思ってしまったのだろう。しかし、晃一はその時『違う』と思った。
「なんだか分からないけど、結佳ちゃんは結佳ちゃん、菜摘ちゃんとは違うよ」
そう言うのが精一杯だった。
「違うって?」
「だって、成績だって話し方だって全然違うよ」
「そう・・・・違うか・・・・・・」
結佳はそう言われては仕方ないと思った。確かに自分と菜摘を同一視するのは無理があるかも知れない。もともと似てないことが多いからこそ気が合ったのかも知れないのだ。しかし、そう言われて『何かが違う』と思ったのも事実だった。
「晃一さん・・・・・・」
「うん?」
「一度、抜いて下さい・・・・。なんか入ったままだと話づらくて・・・」
「あぁ、疲れたね」
そう言うと晃一は結佳から肉棒を抜き取り、結佳を横に下ろしてから抱き寄せた。
「これでいいかい?」
「はい・・・・・・こうやって抱いてもらうのも嬉しいです・・・」
「私、菜摘みたいにスタイル良くないのに・・・・」
「そんなに気にするほどじゃないと思うけど、十分可愛いのに・・・」
晃一はそうフォローしたが、結佳の考えは違っていた。
「でも、その分、私の中は気持ち良いんですよね?」
「あ、あぁ、そうだよ。すごく良いよ・・・・」
「菜摘よりも?」
「そう言う質問には答えたくないなぁ」
「分かってます・・・・分かってますから・・・・・・」
結佳は少しいたずらっ子のように笑ってから、晃一の胸に頭を押し付けた。
「でも・・・・・私と菜摘、気持ちは似たところがあるんです・・・・」
「似たところ?」
「そう・・・・・なんて言うか・・・・・感じ方って言うか、対処の仕方って言うか・・・・傘のときもそうでした・・・・」
「傘の時って?」
「晃一さんに借りた傘、どうしようか相談したんです。あの時」
それは晃一にとって初耳だった。
「相談するっていったって、何を?」
「菜摘は帰したいっていったの。ちゃんとお礼を言って返したいって。でも、そうすると晃一さんを探し出さなくちゃいけないから、菜摘から相談を受けたんです」
「それで?」
「菜摘は代替毎朝同じ時間に来るらしいって言うから、その30分前から待とうって・・・」
「そんなに前から待ってたの?」
「そう、でもあの時、二人ともそうするのが一番良いって思ったんです」
「そうだったのか・・・・・・・」
「菜摘は、返さなくても良いって言われた、って言ってました」
「あぁ、そうだよ。土砂降りの中で一瞬のことだったのに、良く覚えてくれてた・・・・」
結佳はそう話している晃一の心が菜摘の方へと流れていくのを感じ、慌てて引き戻そうとした。
「私、ちゃんと見つけられるから頑張って返そうって言ったんです」
「嬉しかったよ。あの時は」
「でも、あの日は見つけるのに時間がかかって、もうだめかって諦めかけてたんですよ」
「そんなに時間、遅かったっけ?」
晃一にはいつもの時間としか記憶がなかった。
「そう、菜摘も不安がって、諦めようかって思ってた時だったから・・・」
「結佳ちゃんが励ましてくれたんだね」
「そう、自分の傘を貸してくれて、自分は雨の中を走ってくなんて・・・・」
「お人好しすぎる?」
「いいえ、格好良すぎ。そんなことをさらっとできる人なんて滅多に居ないから」
結佳は晃一の胸に頬をスリスリした。
「疲れた?」
「はい・・・・・」
「それじゃ、このまま少し休もうか・・・・・」
「はい・・・・・」
結佳は、この気怠い時間が挿入されるのと同じくらい好きだった。まださっきまで肉棒が入っていたところには感覚が残っており、自分が女だという事を実感させてくれる。今までセックスをしたことはあっても、自分は女なんだと感じたことなどなかっただけに、身体の感覚として女を実感できるというのは新しい発見だった。
結佳は晃一に軽く抱きしめられながら身体を休めた。ぐったりと疲れた身体は、結佳をみるみるうちに眠りに引き込んでいった。抱かれるまでの緊張や、抱かれてからの疲れが一気に出てきたのだ。
結佳が可愛らしい寝息を立て始めると、晃一はそっとベッドを抜け出してシャワーを浴びた。シャワーから出てきて時計を見ると既に6時近い。いつの間にそんなに時間が経ったのだろうと思った。
ただ、シャワーを浴びた後は身体が軽いので、もしかしたら結佳が寝息を立てた後、気付かないうちに眠ってしまっていたのかも知れないと思った。
晃一がバスローブを着て一服していると、結佳の身体が目に留まった。向こうを向いて身体を横にしているのでお尻の方から秘唇が丸見えになっている。晃一は、「見ただけじゃ結佳ちゃんの中があんなに気持ち良いなんて分からないから、女って不思議だな」と思った。そして、ベッドカバーを結佳にかけ直すと、結佳は嬉しそうに身体に巻き付けた。
そして、結佳が目を覚ましたのは6時半近くだった。
「起きたの?」
「ん?・・・・なに・・・だれ???・・・・あ、え?寝ちゃったんだ・・・・・」
まだ少し寝呆けているようだ。
「あの・・・・」
「どうしたの?」
「私・・・・・裸・・・・・」
「それはそうだけど・・・・・・・」
「済みませんけど、バスタオルかバスローブを取ってもらえませんか?」
「あ、ごめんね。はい、どうぞ」
晃一がバスローブを渡すと、結佳はベッドカバーの中でごそごそと袖を通してから出てきた。
「ちょっとこっちへおいでよ」
「あ、いや、ちょっと・・・・・」
「どうしたの?」
「そっちに行ったらまた・・・・・」
「いやなの?」
「そうじゃなくて・・・・・・・とにかくシャワーを浴びてきます」
そう言うと結佳は下着や制服を持ってバスルームに入った。直ぐに水音が聞こえてくる。結佳は熱めのシャワーが気持ち良いと思った。どうやら、予想外に汗をたくさん掻いたらしい。考えてみれば、あれだけ疲れたと言うことは、それだけ運動していると言うことなのだろう。晃一の肉棒が入っていると、我慢できなくなって自分から腰を動かしてしまう。結佳はそれを思い出すと、一人で赤面した。
やはり晃一の肉棒の大きさは結佳の想像外だった。最初に入れられた時は、身体の中が押し広げられるような感覚に驚いたが、晃一が丁寧に身体の準備をしてくれたおかげで何とか受け入れることができた。
すると、自分の身体はこんなに感じるの?と思うくらい猛烈に感じてしまった。それまでこっそりとベッドで一人上手で訓練していたのがばからしいと思うほど感じたし、壮絶に『いく』という経験もできた。結佳は自分の身体が他のこと同じか、それ以上に感じることが分かって心から嬉しかった。
特に、晃一の話では自分の中は最高に気持ち良いと言う。これまで結佳を抱いた男子は、結佳の中であっと言う間に果てたが、結佳自身が感じるどころではなかったので、自分の身体をそんな風に考えることはしなかった。
でも、今考えてみると、その時もきっと彼は晃一と同じくらい中に入ってから気持ち良かったのかも知れない。『今まで損してたかな?あんなに気持ち良いんだったら、もっとしとけば良かった』結佳はシャワーを浴びながらそんなことを思った。
自分の身体に自信を持てると言うことが、少女を変えるという事初めて自覚できた。
しかし、シャワーを浴び終えたことで結佳の中にいつもの高校生としての自覚が蘇ってきた。シャワールームからパウダールームに移って服装を整え、髪を乾かしていくと、『さぁ、帰らなきゃ。こんなことばっかりしてちゃ時間がもったいない』と思えてきた。ここは東京なのだ。これから帰れば1時間はかかるだろう。まだ時間はあるとは言え、いつまでもここにいて良いわけもない。
晃一は結佳が出てくるまで時間がかかったことで、結佳は帰り支度をしているのだと理解した。そして、結佳がそのつもりなら晃一も送っていく支度が必要だと思った。しかし、結佳の肉壁に扱かれ、絡みつかれる感覚がまだ肉棒に残っている。晃一はもう一度くらいあの感覚を楽しめないかと思った。
とにかく結佳は特別なのだ。結佳の中は素晴らしいの一言だし、結佳自身も自分から与えられた身体の喜びを最大にすることができる。外見は真面目な進学希望の高校生だが、その身体は魔性のようだと思った。
やがて結佳が戻ってきた時、結局晃一はまだバスローブを着たままだった。結佳は綺麗に制服を着直しており、どこから見ても真面目な高校生だった。特に結佳は優等生然としているので、さっきまで貧欲に快感を求めて声を上げて悶えていたとは思えない。
「シャワーを浴びてさっぱりした?」
「はい、遅くなってごめんなさい。そんなに見ないで下さい。恥ずかしいから・・・」
そう答える結佳からは、さっきまでの全裸の姿はとうてい想像できない。すると、晃一の中でもう一度結佳を裸にしてみたい、と言う欲求が高まっていった。さっきは時間を掛けてゆっくりと脱がしていったので、制服から全裸になるまで時間がかかったため、一枚ずつ脱がす楽しみはあったが、制服から全裸へのギャップを楽しむというわけにはいかなかった。しかし、今なら可能かも知れない。
「ううん、女の子だから時間はかかるよね。こっちにおいでよ」
「はい・・・・でも、もう服を着たので・・・・」
結佳はそう言って晃一の隣に座ったが、直ぐに晃一は結佳を引き寄せて膝の上に乗せてしまった。
「ああっ、だめ、だめです」
「どうして?」
「どうしてって、この場所は・・・・」
「なんだい?言ってごらん?」
「あの・・・・ここだとまた嫌らしいことを・・・・・」
「嫌らしい事って?」
そう言って膝の上の結佳の唇を奪う。