第144部



「京都とか?」
「それは修学旅行で行ったから。どこか行ったことの無いところが良いな」
「それって、土曜日に学校が終わってから日曜日の夜まで?」
晃一の指が優しく菜摘の背中を撫で上げる。
「そう、ああん、まだ話の途中なのにぃ」
菜摘は言外に次を楽しみにしていることを告白した。
「お母さんには許して貰えるの?」
「元々、今回のテストで良い成績を取ったら許して貰うつもりだったの。そのために勉強したから・・・・」
「そうだったんだ」
「でも、失敗しちゃった・・・・」
「失敗?」
「うん、頑張れば成績は上がるって思い込んで、本当に一生懸命頑張ったんだけど、思ったよりできなかったから・・・・」
「そうなの?」
「だって、ここに来る前に友紀と答え合わせしたら、いっぱい間違えてたの。失敗しちゃったの」
「そうか・・・・・・」
「だから、行けるのは少し後になるかも知れないけど、良いでしょ?」
「それはもちろん良いよ。でも、菜摘ちゃんが一所懸命やったのなら、きっと成績だって上がってると思うけどな?」
「それなら良いんだけど・・・・・・・・」
「勉強って直ぐには結果が出ないけど、やったらやった分だけ必ず上がるんだよ」
「そういうもの?」
「そうさ。そういうもの」
「でも・・・・・」
「だって、菜摘ちゃん、友紀ちゃんと成績を比べたんだろう?もともと友紀ちゃんの方が成績が良いなら、友紀ちゃんを基準にして一緒に答え合わせすれば間違いばっかりになるのは当たり前だと思うけど?もしかしたら菜摘ちゃんの成績としては上がっているかも知れないよ?」
「そうか・・・・・・」
「まぁ、成績が出てみれば直ぐに分かる事さ。いつ分かるの?」
「水曜日」
「それじゃ、上手く行けば今度の土曜日には行けるって事だね?」
「それは・・・・そう・・・・・」
「それじゃ、どこに行くか考えないと」
そう言うと晃一は菜摘を抱き寄せ、小ぶりな硬い乳房を指先で可愛がった。
「あんっ、それはまだぁ」
菜摘は甘えた声を出しながら、こんな声を出すのはどれだけぶりだろうと思った。そして、少しずつ身体がその気になってきていることに気が付いた。
「あん、でもね、もう一つあるの」
「ん?」
「友紀にね、アリバイを頼もうと思って、友紀との成績が縮まったらアリバイを引き受けてくれることになってたの。でも、成績が少し上がっても、友紀との差が縮まらないとアリバイは頼めないの。その時は別の方法を考えないと」
「菜摘ちゃん、お母さんを心配させたくないんだね」
「うん。余計な心配掛けたくないから・・」
「わかったよ」
「それじゃ、もし行けることになったら、の事を決めておこうか?」
「どこに行くか?」
「場所は任せてくれる?」
「はい」
「それじゃ、時間と待ち合わせ場所だね」
「はい、私は学校からだから、駅のロッカーで荷物を取って・・・」
「そうか、ロッカーに預けて学校に行くんだ」
「パパ、まさか旅行の支度して学校に行くなんて考えてないでしょ?」
「そうだよね。それじゃ、駅には必ず行くんだ」
「それはそう、それから上野行きに乗れば良いの?」
「そうだなぁ、どこに行くのかにもよるけどね」
「でも、電車以外ってあるの?」
「それはそうだけど、もしかしたらあるかも知れないよ。それじゃ、今日の帰りにお金を取り敢えず渡しておくね。待ち合わせ場所までの交通費。それで待ち合わせ場所までの移動方法はメールで連絡するよ。菜摘ちゃんはその通りに来て」
「はい、わかりました」
そこまで話をした二人は、話がまとまったことで我慢していたことを再開できると思った。
晃一の手が菜摘のスカートの中に入ると、菜摘はすっと足を開いてそれを受け入れた。
「もう、パパったらぁ」
「菜摘ちゃんは嫌なの?」
「まさか」
「ふふ」
「ふふふふっ」
二人はたっぷりと舌を絡ませながら濃厚なキスを楽しみ、その間に晃一の手は菜摘の足を大きく開かせてパンツの布地の上から撫で始めた。
「んんん・・・ふぅぅ・・・んんふぅぅぅ・・・んんっ・・・・」
だんだん菜摘が感じてくると、晃一の右手は秘丘を包んで優しくも見回すような動作に移った。
「あ・・・ああぁ・・・・あああああ・・・・・・だめぇ、変な声がでるぅ」
「良いんだよ」
「でも・・・・恥ずかしい・・・・・・あああああああ・・・またぁ・・・」
「さっきはもっと変な声を出してたでしょ?」
「そうなの?なんて言ってたの?私、本当に覚えてないの」
「違うよ、言葉じゃ無くて声。さっきの声はもっと感じてた声だったよ」
「いやぁ、そんな声、覚えないでぇ」
「そう言うわけには行かないよ。しっかり覚えたからね」
晃一は右手に振動を加えた。
「いやぁ、ああああああぁ、恥ずかしいぃ」
「だめ、菜摘ちゃんが俺だけに聞かせてくれる声だからね」
自然に出た言葉だったが、その言葉に二人はドキッとした。菜摘は突然真面目な声になると、
「パパ、本当に良いの?」
と聞いてきた。
「何が?」
「だって私・・・・・・・・・もう・・・男子と・・・・・」
「高木君だろ?もう知ってるよ、その名前・・」
「知ってたんだ。友紀ね?」
「そう、でも友紀ちゃんを怒っちゃだめだよ。本当に心配してくれてたんだから」
「もちろん。友紀になんて絶対怒ってない。本当に本当よ」
「よかった」
「それよりパパよ。私、変わってたでしょ?きっと」
その言葉は晃一の胸にずきっと来たが、何とか平静を装った。
「どうして?」
「だって私・・・・・」
「なんなの?」
「パパだから言うね。私、あの時最初は夢中だったの」
「夢中?」
「そう、パパから離れなきゃ、高木君を好きにならなきゃ、って」
「そうだったんだ・・・・・・」
「怒った?」
「まさか、そんなこと無いよ。でも、実際に菜摘ちゃんの口から聞くと、なんて言うか実感があるって言うか・・・・」
晃一は努めて平静を装った。
「ごめんなさい。こんなこと言っちゃって。でも、パパなら分かってくれるって思って・・・」
正直晃一にはそんな度量が無いと思ったが、そう言うわけにも行かない。菜摘から見れば晃一は絶対的な大人なのだ。
「だから、本当に最初の内だけだったけど、夢中だったの」
菜摘のその言い方から、晃一は菜摘が新しい恋人とのセックスに夢中になって晃一を忘れようとしたのだと理解した。
「でもね・・・・何かだんだん違うなって思い始めて・・・・・最初はそれがなんなのか分からなかったけど・・・・・・でも、気が付いて・・・パパなんだって・・・・・やっぱりパパなんだって気が付いて・・・」
いつの間にか菜摘の目は真っ赤になり、目も潤んできた。
「それで、高木君には悪い事したって・・・・・・・・でも正直に言わないともっと失礼だって思って・・・・・・だから・・・・」
「彼にそう言ったの?」
「そう、そうしたら・・・・・」
「どうだった?」
「急ぎすぎるんじゃ無いかって言われた」
その言葉から高木は菜摘を離したくないのだと分かった。それはそうだろう。急に恋人になって身体まで許してくれて、お互い本気だと思ったら突然違うと言われたのだ。きっと誰だって離したくないと思ってそう言うはずだ。特に菜摘を好きであればある程。
「それで?」
「それからもう一度会ったの。彼の家に行って・・・・。でも、もうだめだった・・・・。無理だったの・・・・」
「彼が?」
菜摘は首を振った。
そう言うことだったのだ。最後は菜摘が拒んだのだ。それで二人は終わったのだろう。晃一は菜摘の話を聞いて複雑な気持ちだった。いつかはこういう風に菜摘が去っていくかも知れないと思うからだ。
「パパ・・・・そんなこと考えないで、お願い」
「え?」
「私、いつもそうやって離れて行くわけじゃないのよ。今回は特別なんだから」
まるで心を見透かしたかのような菜摘の言葉に晃一はまたドキッとした。
「お願いパパ、私、全部言ったよ。ちゃんと隠さずに言ったの。きっとパパが気にしてると思って。嫌いになっちゃうかも知れないと思ったけど、ちゃんと言ったの」
とうとう菜摘の目から涙が流れ出した。晃一は心を決めた。この菜摘を愛していくと。
「大丈夫。菜摘ちゃん、ありがとう。話すの、辛かったでしょ?」
「辛い・・怖い・・・今でも・・・」
「大丈夫だって。信用してないなぁ、じゃ」
そう言うと晃一は心を込めてキスをした。最初戸惑っていた菜摘も、次第に舌を絡めてきた。お互いに今、間の前にいる相手をしっかりと実感する。
「どう?信用した?」
「うん・・・・少し落ち着いた・・・」
「それじゃ、もう少し安心させて上げようかな」
そう言うと晃一は菜摘を一度膝からそっと下ろした。
「手を入れてごらん?」
そう言ってガウン姿のまま又を開く。菜摘は晃一の前にぺたんと座り込んだ。
「ここ?」
そう言って恐る恐る菜摘は手を入れてきた。そうして肉棒を捉えると、ハッとして晃一を見上げた。
「どうなってる?」
「もう・・おっきくなってる」
そう言いながら菜摘は指を肉棒に絡ませて弄んでいる。菜摘の細い指が絡みついてきた肉棒は本当に気持ち良い。
「そうだろ?そのつもりになってなきゃ、こんなにならないよ」
「すっごく固くなってる」
菜摘は急激に力を漲らせていく肉棒に安心したように言った。
「そう、もうその気十分なんだ。どう?菜摘ちゃん、安心してくれた?」
晃一の問いに菜摘は答えず、そのまま口を近づけて肉棒をぱくんと咥えた。そしてゆっくりと頭を前後に動かし始める。
「菜摘ちゃん・・」
菜摘は目で微笑むと、どんどん動きを大きくしていった。菜摘の小さな口はとても気持ち良かった。晃一に教えられた時はこれほど上手では無かったかも知れないとふと思ったが、不思議と今度は気にならなかった。
「菜摘ちゃん、気持ち良いよ」
髪を撫でながらそう言うと、菜摘は更に動きを大きくしてきた。菜摘の端正な顔に自分の肉棒が出入りしているのが不思議だ。晃一は菜摘の心が嬉しかった。服を脱いで裸になるのはまだできるが、心まで裸になるのはなかなかできることでは無い。全てをさらけ出して尚晃一を求めてくる菜摘を本当に可愛いと思った。
しかし、菜摘は肉棒を含んだまま頭を前後に揺すり、肉棒は大きなストロークで菜摘の口に出入りしている。そして、菜摘が余り一生懸命にするので晃一の肉棒はどんどん高まってきた。このままでは出してしまいそうだ。
「菜摘ちゃん、このままじゃ出ちゃうよ。お口の中に出しても良いの?」
晃一がそう聞くと、菜摘は動きを止めて肉棒を咥えたまま小さく嫌々をした。
「出して欲しくないの?」
菜摘はそのままこっくりと頷いた。
「それじゃ、入れて欲しい?」
再びこくんと頷く。その可愛らしくて嫌らしい姿に晃一も我慢できなくなってきた。
「それじゃ、ソファに反対向きに座って。背もたれに顔を乗せる感じで膝で上がって」
そう言って菜摘をソファに反対向きに座らせた。
「すぐにするの?」
「ううん、ちょっと優しくしてからね」
その言葉に菜摘は安心したらしく、黙ってお尻を突き出してきた。
晃一はプリーツのミニスカートをと捲り上げ、セミビキニの紫がかかった紺色のパンツに顔を近づけた。最初は鼻で秘唇を刺激する。
「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
菜摘は顔を擦り付けられていることを知ると、大人しく感じ始めた。今晃一に見せているパンツは元々テストで大成功を収めた後、ここに来てシャワーを浴びたら着るはずだった下着だった。大人っぽい色だし、これなら仮に染みが付いても目立たないと思ったので猛勉強を始めたとき、学校の帰りに買ってきた物だった。菜摘は声を上げながら、やっとこれが役立つときが来たと思った。
「あん、あん、あん、いやぁ、恥ずかしいぃ」
「もっと足を開いて」
「ダメよぉ、そんなことしたらもっと感じちゃうぅ」
「そうだよ。もっと感じさせてあげるからね」
晃一は菜摘に足を大きく開かせると、今度は指で丁寧に愛撫を施していった。既に感じ始めていた秘部は晃一の繊細な愛撫を受けてどんどん感度を高めていった。晃一は右手の指で菜摘の腹側から、左手の指で菜摘のお尻側からゆっくりと指先で撫でていって、右手は秘核の直前、左手は秘口の直前で指を止め、ちょっと菜摘を予感で焦らしてから秘核と秘口の周りを指で繊細に撫でていった。
「あっ・・・ああっ・・・・そんな・・・・あんっ、だめ、汚れちゃう・・・あっ、だめっ・・・ああぁっ・・・・」
菜摘は晃一の愛撫に翻弄されながら、先程と同じように身体が反応してきたことを喜んだ。まだパンツを脱がされていないのに、もう肉棒が欲しくなってきている。菜摘は声を上げながら、自分はこれほど入れられるのが好きだったろうか?と思った。
「ああん、もうこんなのは許して。恥ずかしくて。ああっ、そ、そこはっ、ああぁぅっ」
ただ、今はどんどん欲しくなっている。さっきは自分からは絶対におねだりしないと言っておきながら、結局は全部自分からおねだりしてしまったような気がする。菜摘は一瞬、このまま晃一と付き合っているとおねだりしたくて溜まらない身体になってしまうと思ったが、今はそれも許せる気持ちでいられた。そして、晃一がそれを喜んでくれるのなら、そう言う身体にされるのも嬉しいと思えた。
そして菜摘は繊細な愛撫にとうとうギブアップした。
「ああん、もうだめ、許して、パパ、我慢できなくなりそうっ、ああんっ、そこはしないでぇっ」
「どうして欲しいのかな?」
「ああん、まだ言わせるのぉ?もうおねだりは良いでしょ?」
「言ってごらん」
「いやぁぁぁ・・・・・・菜摘は指とお口でして欲しくて我慢できません。早くパンツを脱がせてして下さい」