第15部
「菜摘ちゃん、大丈夫?」
「うん、なんとか・・・・」
菜摘は両手をしっかりと握りしめ、胸の辺りにおいたままじっとしている。
「ここを外すよ」
そう言うと晃一はジッパーの一番下を外した。綺麗なお腹がちょっとだけ見える。晃一の手がその布地の下に滑り込み菜摘のすべすべの肌を捉えると、菜摘の緊張は更に高まった。晃一の手がそっと菜摘の肌を撫で始めると、
「パパ、キスして」
菜摘はそう言って」目を閉じて晃一を待った。晃一の舌が再び菜摘の口の中に入ってくると、菜摘は怖さを忘れようとするかのように舌を絡めてきた。晃一の右手が菜摘の腹の上を滑り、小さな布に覆われた膨らみへと進んでいく。
「んんんーーーーーーー」
菜摘は心臓が飛び出しそうになったが、キスをしているので何とか耐えられた。晃一の手が布地の上から優しく膨らみを撫で始める。菜摘はその時、いつもとは違う何か新しい感じが胸から湧き起こり始めたことに気がついた。『え?これってもしかして、私、感じてる?』それは時々ベッドの中でこっそりと楽しむ、あの感触とは違ったが、どこか似ている感覚だった。
晃一は菜摘の身体から少しずつ力が抜けていくのを感じた。『安心したみたいだ。良かった』と思うと、更に優しく膨らみ全体を撫で回す。すると、今まで活発に動いていた菜摘の舌からも力が抜け、だんだん晃一の舌に反応しなくなった。
晃一が顔を上げると、菜摘は目をつぶったままじっと晃一の愛撫を受けている。菜摘は晃一の左手に首を支えられて膝の上に横たわっており、少しだけ身体を起こし気味にしているので胸の膨らみはあまり感じなかったが、それでもぷくっと膨らんでいるのは分かる。
「菜摘ちゃん、どう?」
「うん・・・・、なんだか変な感じ」
「いやじゃない?」
「うん、大丈夫。でも、ちょっと恥ずかしいかな・・・・」
「このままもう少しおっぱいを可愛がっても良い?」
「うん・・・・・して・・・・・・」
「それじゃ、手は頭の上の方に挙げて・・・・」
そう言うと晃一は胸を撫でていた手を制服の中から抜くと、そっと菜摘の手を頭の上の方に持ち上げた。
「でも、これは・・・・・・」
「この方が可愛がれるんだよ」
「でもぉ・・・・、やっぱり怖い」
「少しずつ慣れていくからね。怖がらなくて良いよ」
「そんな事言われても・・・・」
「だいじょうぶ」
そう言うと晃一はもう一度菜摘にキスをした。舌が絡まると菜摘の腕から力が抜けていく。菜摘自身、キスをされると身体から力が抜けていくことが不思議だった。
晃一は自分の膝の上で女子高生が自分の愛撫を待っているというのが不思議だと思った。何となくこうなってしまったが、今でも自分に本当にそれで良いのか問いかけている。しかし、もちろん止めるつもりなど全くなかった。
「ここも外すね」
そう言って晃一はリボンに手をかけた。菜摘の身体がまた緊張で硬くなったのが分かったが、それ以上は何も起こらない。晃一がリボンを外し、更に制服を止めている小さなホックを外すと菜摘の制服は一気に左右に大きく開き始めた。
「あん、見えちゃう」
菜摘は慌てて手を下げようとしたが、それを素早く晃一の手が押さえる。
「パパ、見えちゃうから、ね?手を下ろさせて」
「菜摘ちゃん、目をつぶっていてごらん。そうすれば見えないから」
「ええっ?私が目をつぶるの?」
菜摘は晃一の滑稽な提案に思わず笑ってしまった。そして、恥ずかしかったが言われた通りにする。
「でもパパ、あんまり見ちゃ嫌よ。今日はそんなつもりじゃなかったから下着だって・・・」
「うん。でも、菜摘ちゃん、綺麗だよ」
「やっぱり見てるの?」
菜摘が目をつぶったまま聞いてきた。しかし、その表情は笑っている。
「うん、菜摘ちゃんの顔をね。それなら良いだろ?」
「うん」
菜摘が安心したので、晃一は菜摘の制服を更に大きく開いた。すると、すらりとした細身の胸から腰が初めて晃一の前に晒される。綺麗な身体だった。腰の辺りのラインはまだ少し子供っぽかったが、腰からプリーツスカートに包まれた尻へと続くラインは十分に女性の曲線を描いている。
晃一は優しく胸の膨らみから腰へと何度も撫でながら、菜摘の身体の美しさを楽しみ始めた。
「菜摘ちゃん、くすぐったくない?」
「うん、ちょっとくすぐったいけど、なんか嬉しい」
菜摘が目をつぶったまま答えた。その声からは明らかにリラックスしているのが分かる。そして、晃一の手がブラジャーに包まれた部分を通過する時、少し身体が反応するようだった。
「菜摘ちゃん、感じてる?」
「・・・うん、少し・・・・たぶん・・・・」
「良かった。嬉しいよ。感じてくれて」
そう言うと晃一はもう一度キスをした。
「んんん、あん・・・・・・」
菜摘は胸を優しく探られながら甘い吐息を漏らした。晃一は美少女が身体を自分に預けている幸福感に浸りながら、更に丁寧に小さな布に包まれている辺りを愛撫していく。
「パパ・・・・・」
「どうしたの?」
「なんか、変な気分になってきたみたい・・・・・」
「嫌だったら言うんだよ」
「ううん・・・・・そうじゃないの・・・・・身体が温かくなってきて・・・・・あん、なんか、嬉しい・・・・」
「身体が感じ始めた証拠だよ。菜摘ちゃんの気持ちが男の人を受け入れているって事だから」
菜摘は以前にちょっと付き合った彼とキスした時はこんな風にはならなかった。その時はもしかしたら、今晃一を好きな程度よりももっと好きだったかもしれないが、こんな感覚は初めてだった。
「パパ、何か私にした?」
「え?見ての通りだよ」
「目をつぶってるのにぃ」
「ううん、特別なことなんか何もしてないよ」
「どうしてこんな感じになるのかなぁ、なんか、だるくなってきたみたい・・・」
「菜摘ちゃんの身体のことは良くわかんないよ」
「パパだから聞くの。パパなら何でも教えてくれるから・・・・・」
「きっと、女性としての感覚が目覚めてきたんじゃないかな?」
「うん・・・・・・」
晃一は菜摘の乳房を右手の指先で優しく撫で回していたが、ふと指先の感覚から膨らみの頂上に小さなしこりができてきたのが分かった。
「菜摘ちゃん、おっぱいが硬くなってきたみたいだね」
「そう・・?・・・なの・・・????」
「うん、ほら、ここ」
「あ、そこは・・・・・・」
「ね?感じたでしょ?」
「・・・・・・・うん」
菜摘は静かに頷いた。
「痛くなかった?」
「大丈夫」
「ほら、こっちのおっぱいも硬くなってるよ」
「あん・・・・・そうみたい・・・・・わかるの?」
「うん、ここがポツッと飛び出してるからね」
菜摘は今までベッドの中で自分だけが知っていた秘密を晃一に暴かれ、一気に恥ずかしくなってきた。しかし、それと同時に身体がより熱くなってくる。
「パパ・・・・見ないで・・・・・」
「見てないよ。恥ずかしいのは当たり前なんだ。だいじょうぶ。ちょっと菜摘ちゃんの顔が赤くなってきたかな」
「うん、だから・・・・・・」
「今度はちょっとだけ違うことをしてみるね」
「え?何?え?待って」
「だいじょうぶだよ」
そう言うと晃一は状態をかがめて菜摘の小さな胸にキスをしに行った。晃一の肉棒はすでに完全に堅くなっている。
「ああっ、そんなことまで・・・・・・・」
菜摘は一瞬嫌がるようにはだけた制服を掻き合わせようとしたが上手くいかない。ちょっとだけ晃一から逃げだそうとしたが、晃一の唇が布地の上を捉えて乳房の上を這い回り始めると、諦めたのか嫌がるのを止めてじっとその愛撫を受け始めた。
「パパ・・・・」
「何か話して、黙っちゃ嫌」
「うん、くすぐったい?」
「うん、さっきよりも・・・・でも、暖かい・・・・」
菜摘は『私の胸をパパが食べてる』と思うと恥ずかしいような幸せなような複雑な気持ちだった。そして、『やっぱりパパだからこうやって優しく教えてくれるんだ。パパは何でも知ってるし上手だもん。でも、これって感じるって事?なんか変』と思った。ただ、正直に言うと、先ほどまでの指に触られていた時の方が快感がある。口でされるのは幸せな気持ちにはなれるがほとんど気持ち良くはなかった。しかし、晃一が一生懸命してくれるので嫌とは言えないし、わざわざ嫌と言うほど嫌でもなかった。
晃一も菜摘が指で愛撫していた時ほど感じていないことに気がついていた。しかし、女子高生の制服を脱がせて自分の唇で直に菜摘の胸の上を探検しているのだ、止められるはずがなかった。
菜摘の胸の膨らみは小さいが、女子高生ならではの張りと固さがある。そして乳首の突起は、唇では確かめられないくらい儚いものだったが、僅かな感覚の違いでその位置を確かめると、何度も唇で挟んだり押してみたりした。菜摘は感じないことに戸惑っているようだったが、晃一にしてみれば菜摘が感じないことも新鮮な発見だった。
「パパ・・・・、やっぱり恥ずかしい・・・・・・」
しばらく黙って晃一の愛撫を許していた菜摘が小さな声で言った。しかし、愛撫に夢中になっている晃一には届かない。
「パパ・・・・」
「なあに?」
やっと晃一が反応した。
「嫌じゃないの。嫌じゃないけど・・・・、ちょっと待って・・・・」
「どうしたの?」
「ううん、一回起きても良い?」
「うん・・・・・・」
そうは言ったものの、晃一は直ぐに菜摘の胸から離れようとしなかった。それほど菜摘の乳房は魅力的だったのだ。そして、このまま菜摘が起き上がったら、もう二度と許してくれないのではないかと思った。しかし、それならなおのこと、このまま続ければ菜摘が嫌がる。それに気づいた晃一は渋々身体を起こすと、そっと菜摘の身体を起こして自分の胸に引き寄せた。
「パパ・・・・ごめんなさい・・・・・」
菜摘は身体を起こす時、素早く制服を引き寄せて胸を隠した。
「どうしたの?」
「なんか、我慢できなくなっちゃって・・・・・・・」
「嫌なのを我慢してたの?」
「ううん、違うの。そう言うのじゃなくて・・・・、でも、ちょっと我慢できなくなってきたの」
「ごめんね。直ぐに止めなくて」
「ううん、良いの。嫌じゃないし、嬉しかったし」
菜摘は晃一に優しく髪を撫でられながら、自分から逃げ出したような気になって晃一に申し訳ないと思った。しかし、今こうやって晃一に抱かれて髪を撫でられているだけでもとても安心できるし、このままで居たいと思う。
「パパ、がっかりした?」
「え?なにが?」
「私、上手にできなかったでしょ?」
「どうして?感じてくれたように見えたけど・・・・・」
「ううん、あんまり感じなかったの・・・・・」
「そうなんだ。でも、俺は菜摘ちゃんが許してくれた気持ちの方がずっと嬉しいよ」
「ほんとう?」
「うん、菜摘ちゃんが一生懸命我慢してくれたんだもの」
「やっぱり我慢してたの分かった?」
「指の時より口の時の方が怖がってたみたいだったよ」
「怖がってたわけじゃないけど・・・・・・」
「でも感じなかった?」
菜摘はこっくりと頷いた。
「もう嫌になった?」
「なにが?」
「こんなことするの、嫌になった?」
「ううん」
「いいの?」
「うん」
「本当?」
「うん」
「じゃ、もう一回しても良い?」
「え?あ、パパ、待って・・・・」
菜摘が戸惑っている間に、晃一は再び菜摘を膝の上にそっと倒し、キスを始めた。
「もうパパぁ、ああん、またすぐにするなんてぇ、あん、ちょっとぉ、パパぁ・・・」
菜摘はあきれたと言うよりもあきらめた感じで晃一に身体を任せた。晃一はキスをすると、今度は菜摘の項へと唇を移していく。
「ああんっ、そこ、ああっ、ダメ、だめぇっ、あああぁっ、いやぁ、変な声ぇ、パパぁっ」
菜摘は項に舌が届くと、ゾクゾクッとする快感に驚いた。項を暖かいねとっとした舌が這い回ると今度は明らかに気持ちいい。
「パパぁ、そんなにしないで、変な声がでるぅ、ああぁぁぁん、いやぁ、はあぁん、恥ずかしいからぁ、あああっ」
菜摘は項をたっぷりと舐め上げられ、晃一の首にしがみついてその快感に耐えた。それは菜摘にとって、初めて男に与えられた自分では制御できない快感だった。しかし、それは決して嫌なものではなく、与えられる喜びそのものだった。そして抑えられずに出てしまう自分の声を聞きながら、心の中では『パパに教えられるとどんどん開発されちゃう、パパって上手なんだ。このまま続けたら、今日はどこまで行っちゃうの?もしかして今日中に?ああん、そんなつもりで来た訳じゃないのにぃ』と思っていた。
「あん、パパぁ、ああん、許してぇ」
「うん」
「ダメよぉ、こんな事ばっかりしてたらぁ、パパぁ」
「可愛いよ」
「あうぅっ、パパぁ、ああぁん、ダメだってばぁ」
菜摘は晃一に項を舐め回され、自分が制御不能な世界に入っていきそうな気がした。そして、何とか晃一の愛撫を止めようとした。
「パパぁ、お願い、ちょっと待って」
「うん」
「うんじゃなくてぇ、ねぇ、そう、パパぁ、ちょっと起こして、早くぅ」
そう言って菜摘は晃一の頭を押し上げて身体を起こそうとした。そうなると、晃一も渋々という感じで菜摘を起こす。
「もう、パパったらぁ」
菜摘はちょっと文句を言いたそうだった。晃一はそれに気がつくと、慌てて取りなしにかかる。
「ごめんよ。菜摘ちゃんが可愛くて止まらなかったよ」
「ちゃんと止めてって言ったのに」
「ごめんなさい・・・・・」
「わかればいいけど・・・・」
「怒った?」
「そんなことはないけど・・・・、もう・・・・・、ねえパパ、お腹空いた。お昼に行きましょう?」
そう言われてみると、すでにお昼をだいぶ回っている。
「そうか、ごめんよ。全然気がつかなかったよ。菜摘ちゃんに夢中だったから」
「はいはい、さ、行きましょ」
そう言うと菜摘は晃一の膝から身体を起こし、立ち上がって後ろを向くと制服を直し始めた。晃一は『お昼を食べて帰ってきてから、もう一回、良い?』と聞きたくなったが、それではまるで高校生みたいだ。そればかりは菜摘に任せるしかない。