第157部



菜摘はそれでもおねだりしてから後悔した。自分が蒔いた種なのだから自分の心に仕舞っておくべきだったかも知れない。しかし、今で無ければ絶対に言えないことも確かだった。
「ああぁぁぁぁぁっ、パパぁぁぁぁっ、ねぇっ、お願いなのぉっ」
菜摘は本当に思いきって言ったのだが、晃一はどちらかと言うと身体に反して心は冷静だった。
「もちろんだよ。でも、もうほとんど菜摘ちゃんにしたんだよ。気が付かなかった?」
快感が身体に満ちあふれていたが、それを聞いた菜摘は驚いた。
「わかってたの?どうして?ねぇ、どうしてぇ?」
「俺も菜摘ちゃんに知ってて欲しかったからね。どの子にどんな事したか、説明しようか?」
「ううん、それはいい」
菜摘は即座に否定した。もし誰に何をしたか聞いてしまったら、それをされる度に顔を思い浮かべることになる。それは絶対に嫌だった。晃一が他の子にしたことを全て教えられている、知っている、それが大切なのだ。
「でも、まだ全部じゃ無いよ」
それは菜摘にも分かっていた。菜摘が唯一目撃したシーン、マンションで友紀が晃一の上でいった時のことはまだ教えてもらっていない。
「早く、早くもっと教えてぇっ、ああぁぁぁっ、もう我慢できないぃっ、早くぅぅっ」
菜摘はもう一切の遠慮無く腰を振って快感を求めた。まだ薄暗い夜明けの光の中で、晃一の上に跨がった菜摘の細い身体がくねくねと揺れた。その菜摘の乳房と乳首を晃一は優しく可愛がる。
「ああああああああああああっ、お願いぃっ」
菜摘はこのまま駆け上がりたかった。しかし、お湯に浸かった状態で腰を振るとお湯も一緒に動くのでその分だけとても疲れる。菜摘はだんだん腰を振れなくなってきた。
「いやぁ、あああん、腰が動かないぃっ、パパぁっ、何とかしてぇぇ」
菜摘が助けを求めてきたので晃一は、
「それじゃ、良い?いくよ」
と言うと菜摘の腰の後ろに左手を回してぐいぐい引き寄せ、右手で左の乳房を揉みながら右の乳房に吸い付き、舌も口も使いながら一気に菜摘を押し上げていった。今度は晃一も本気だった。自分も菜摘の中で果てるつもりでいきなり全力疾走に入ったのだ。
「ああぁぁぁーっ、いきなりすごいぃぃーーーっ、っちゃうぅぅーーーーっ」
菜摘は我慢の果てに最高の快感を与えられ、目の前が真っ白になった。そのまま一気に頂上へと駆け上がる。お湯が腰の動きに合わせて少し溢れたが構っている間は無かった。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ、っくうぅぅぅーーーーーっ」
菜摘の身体の中で快感が弾け、晃一に抱かれたまま菜摘の身体はビクンッと大きく痙攣した。しかし晃一はそれにも構わず更に強烈に菜摘を楽しむ。一ミリでも深く菜摘の中に入ろうとぐいぐいと菜摘の腰を引きつけ、張りのある乳房を揉みしだきながら強く吸ってつんつんに尖った乳首を舌で転がす。
「ああっ、ダメ、ダメ、いやっ、痛い、いやっ、ああっ、ああぁぁっ、待ってぇぇっ、ああああぁぁぁっ、うそ、またぁっ、ああぁぁぁっ、またいっちゃうぅぅぅっ」
最初痛がった菜摘は直ぐに二度目に無理矢理押し上げられた。菜摘の身体がびくっと痙攣し、ぎゅっと締まっている肉壁がまだ放出していない肉棒から精を搾り取ろうと強く絡みつく。
「ううううう・・・・・・・・うぅっ・・・・・・・・うっ・・・・・・・・」
菜摘の頭の中が真っ白になり、壮絶な絶頂感が身体中を駆け抜けていく。気持ち良かった。とてつもなく気持ち良かった。しかし怠い。身体を全く動かせない。
「パパ・・・・・動けない・・・・・」
菜摘は貫かれたままぐったりと晃一に寄りかかり、耳元に微かな声で囁いた。晃一はもう少しだった。本当にもう少しだったのだが、ここからまたスパートをかければ菜摘がかわいそうだ。
「分かったよ。任せてごらん。ベッドにいこうね」
そう言うと晃一はゆっくりと身体を起こし、ぐったりとしている菜摘の身体をゆっくりと引き上げて肉棒を抜くと、足場を確認しながら菜摘を抱き、そっと浴槽を出た。
「立てる?」
「わかんない・・・・・・・」
「そっと下ろすから、ここに掴まって立ってごらん」
晃一は広々とした洗面台に菜摘を掴まらせて立たせると、素早くバスタオルで菜摘の身体を拭き、自分も軽く拭いてから菜摘を抱き上げてベッドへと運んだ。
「空が明るくなった・・・・・きれい・・・・・」
菜摘はベッドに運ばれる間、窓の外に雄大に広がる景色を見ていた。もうかなり明るくなっており、湖の湖畔まではっきりと分かる。ほんのちょっとの間に朝の光は部屋の中を満たし始め、あちこちがモノトーンから豊かな色彩へと変わっていく。
「うん、明るくなったね」
晃一はそう言って菜摘の身体にベッドカバーを掛ける。
「一緒に寝て」
菜摘は怠い身体がうまく動かないのを気にしていたが、それでも晃一の傍で寝たかった。
「うん、今度はそっと抱いてるだけだからね」
「嬉しい・・・早く来て・・・・」
菜摘は晃一が横に来ると、晃一に腕枕をして貰って眠りについた。それはとても安心できる眠りだった。
菜摘は直ぐに熟睡した。晃一の腕枕が気持ち良かったからかも知れないが、それよりも気持ちがとても満たされていたのが大きいのかも知れない。菜摘は夢の中で友紀とショッピングを楽しんでいる自分を見下ろしていた。楽しそうに話しながらあちこちの店を回って最後に麗華たちに合流する、そんな夢だった。
そして菜摘は目を覚ました。不思議だった。明るい広い部屋で寝ている理由を思い出すまで数秒かかった。そして晃一と北海道に来ていることを思い出すと、安心して再び眠ろうとした。まだ少し身体が怠い。ほんの少し前まで激しく愛し合っていたのだから当然だ。菜摘は満たされた気持ちのまま隣で寝ている晃一に少し近づき、そのまま目を閉じた。晃一に起こされるのを楽しみにして。
しかし、突然菜摘は理解した。『今日はこれから帰らなくちゃいけないんだ』頭の中でこの言葉がぴかっと光った。慌てて無理に目を覚ます。まだ身体が怠いが、もう後はここから帰るだけしかないのだ。ほんのさっきまでは二人で夜を過ごすことが楽しく、その時間を大切に楽しんできたのに、もうその夜は終わってしまったのだ。
『何時までここにいられるんだろう?』そう思うと気持ちが急いて寝ているどころでは無くなってきた。
その時ふと、何時間寝たのか思い返してみた。ベッドの時計を見ると今は9時前だ。寝たのは確か11時頃だったような気がするから、途中で1時頃と5時頃に目を覚まして晃一とお風呂に入ったり愛し合ったりはしたが、たぶん7時間以上は寝ている。まだ身体は怠かったが、そう考えると特に少ない睡眠では無いと思って自分の身体の怠さを納得させた。
そう思うと、ダイヤモンドのように貴重な時間なのだから起きていた方が良いと思った。菜摘は思いきって起き上がるとシャワーを浴びに行った。
バスタブの横のシャワーブースで熱めのシャワーを浴びながらエアコンで冷えた身体を温めていると、直ぐ隣のバスタブが目に入った。ほんのさっき、あそこで晃一にたっぷりと愛されたのだ。あのときの感覚は今でも鮮明に覚えている。晃一には恥ずかしくて言えないが、あの大きい肉棒をたっぷりと奥まで入れた貰った時の感覚は独特で、自分の身体に入る限界の大きさだというのがよく分かる。入り口から奥までぎっしり詰まっていて、そのみっちりと詰まったあちこちから快感が湧き出してくるのだ。菜摘は丁寧に身体を洗いながら、身体の奥が何となく熱くなってくるような気がした。
やがて歯磨きも終えた菜摘がシャワーからバスタオルを巻いて出てくると、寝ている晃一の姿勢が変わって菜摘の寝ていた側を向いていた。寝返りを打ったのだろう。
しかし、菜摘の目は一点に釘付けになった。『うわ、おっきくなってる。すごい・・・・』晃一の肉棒は最大限になっていた。『パパは寝ているのに・・・・・・。これって、もしかして・・・朝立ちってこと?』菜摘は初めて見るので驚いた。今でも晃一は静かに寝ているのに、肉棒だけはまるでセックスの最中であるかのようにそそり立っている。
菜摘はそっと晃一の横に寝そべったが、どうしても肉棒が気になってしまう。そっと指を伸ばして人差し指でつつーっとなぞってみた。『えっ、こんなに堅いの?!』菜摘は再び驚いた。今度はそっと指で押してみた。『堅い!』簡単にはお腹にくっつかないほどしっかりと立っている。指で軽く触っただけだが、肉棒がかちかちになっているのは明らかだった。『こんなに堅くなるんだ・・・特に根元が堅い・・・まるで棒みたい・・・・』それが菜摘の正直な印象だった。
今まで何度も身体に受け入れた肉棒とは異なる感触に興味の起きた菜摘は、指で触っても晃一は起きないので、今度はそっと指で包んでみた。握ると言うほどでは無いが『本当に堅い・・・・』今まで菜摘は何度も肉棒に触ったが、これほど堅いと思ったのは初めてだった。『もしかして高木君の時と同じくらいかな・・・・』菜摘は晃一には絶対内緒で高木のを思い出しながらそっと心の中で比べてみた。ただ、高木のは確かに堅かったがこれとは大きさが全然違う。あの時の肉棒とは太さも長さも先端の引っかかりも反り返り具合もまさに大人と子供くらいの違いがあった。
『凄い、パパ・・・こんなになるなんて・・・・・これを中に入れてみたらどうなるんだろう・・・』菜摘は晃一の横に横たわり、そっと肉棒に触っていた。
「ううん・・・・」
肉棒を握られた晃一が身体を小さく捻った。寝ていても異変を感じたのだろう。それでも菜摘は肉棒を離そうとしなかった。正直に言えば、晃一に起きて欲しかったのだ。このまま一人で起きているのは寂しい。
すると、晃一がゆっくりと目を開けた。肉棒が暖かいものにそっと包まれているのだから当然だ。
「パパ、おはよう」
「ん?菜摘ちゃん・・・・・もう起きたの?」
晃一はゆっくりと菜摘の方に身体を向けると菜摘の方に手を伸ばした。菜摘は肉棒を離し晃一に擦り寄った。
「うん、起きちゃったの」
そう言って晃一に身体をすり寄せてくる。
「眠くないの?」
「うん、ちょっと眠かったけど起きちゃった。シャワーも浴びてきたの」
「そうなんだ。早起きだね」
「いつもはもっと寝てるんだけど、今日は特別だから」
「そうだね」
晃一はやっとはっきり目を覚ましたのか、菜摘の身体を引き寄せた。菜摘の張りのある身体の温かさが心地よい。
「菜摘ちゃん、もしかしておちんちんに触ってた?」
「ごめんなさい・・・・」
「ううん、良いよ。別に菜摘ちゃんなら」
「嬉しい」
菜摘は嬉しそうに身体を更に寄せてきた。そのまま軽くキスをする。晃一はその菜摘をキスをしながら自分の上にゆっくりと引き上げた。
「あん、パパぁ」
菜摘は笑いながらも晃一の上に被さってきた。もちろん足は思い切り開いている。
「こうするのが好きになったの?」
「だって、菜摘ちゃんを布団にするのって気持ち良いから」
「もう、変なの覚えちゃうんだからぁ」
そう言いながらも菜摘は体を晃一の上でもぞもぞ動かし、肉棒に秘口を合わせてきた。
「あん、当たっちゃう」
「ごめんよ、朝だからね」
「朝って、いつもこうなるの?」
「いつもって訳じゃ無いよ。今日は特別かも」
「ああん、しっかり当たってるぅ。固いのがぁ」
「嫌なら・・・」
「ううん、このままで良い」
「でも、それだと入っちゃうかも知れないよ?」
「そっとなら・・・・・・・」
「良いの?入れても」
「大丈夫?とっても固いみたいよ」
「そりゃ大丈夫だよ。昨日だっていっぱい入れたんだから。固くなったっておっきさが変わるわけじゃなし」
「それなら・・・・・・・そっと・・・・・・入れてみて・・・・」
「うん」
晃一は枕元のスキンを取ったが、菜摘が上にいては付けられない。
「私、するから」
そう言うと菜摘は身体を起こしてスキンを付けてくれた。そしてもう一度晃一に被さってくる。菜摘が位置を調整すると、晃一はそっと腰を押し上げ、菜摘の中に入っていった。
「あうぅぅっ・・・・・か、固いっ・・・・・」
菜摘は晃一の肩にしがみつき、肉棒が入ってくる時の感覚に驚いた。明らかに入ってくる時の感覚が違う。
「入ったね、もっと入れるよ」
「凄く固いの。先っぽが・・・ああぁっ、絶対いつもよりおっきいっ、もっとゆっくり・・・あうぅぅっ」
菜摘は肉壁が押し広げられる時の感覚がいつもと違うことに声をあげた。何というか、身体に馴染んで入ってくると言うよりは無理矢理入ってくる感じだ。それに、菜摘の中はまだそれほど潤っていなかった。先程シャワーを浴びた時に思い出したことで少し濡れはしたが、まだ愛撫も何も受け入れていないので菜摘の中は潤いが全然足りていない。先端が肉門を通り抜けただけで菜摘は中が引きつるような感覚に驚いた。
「ゆっくり・・・・そっと・・・・・はうっ」
菜摘に言われなくてもそっと入れるしか無い状況だ。肉棒は肉壁に阻まれて中に入っていこうとしない。晃一は何度かそっと腰を突き上げ、少しずつ中に入っていった。
「あ・・・あうっ・・・・うっ・・・固いっ・・・うっ・・・・・少し待って・・・」
菜摘が懇願するので晃一は肉棒を1/3くらい入れたところで少し時間をおいた。ゆっくりと菜摘の肉壁が絡んでくるが、まだ潤いも少ない。
「菜摘ちゃんの中はまだ準備ができてないんだね」
「凄く固い・・・こんなの初めて・・・・・固くて棒みたい・・・・」
「朝だから仕方ないよ。抜こうか?」
「ううん、このままがいい・・・・あ・・・・あぁぁぁぁ・・・・」
二人はそのまましばらくの間キスをして時間をつぶし、菜摘の身体の準備ができるのを待った。
「感じてきた?」
「少し・・・・・かも・・・・・・・」
確かに肉壁から和じわっと液体が滲み出してきたような気がする。
「それじゃ、もう少し入れるね」
「そっとよ、そっと、急にしないで」
「うん」
晃一が再び腰を突き上げると、今度はにゅるっと入った。
「はあぅぅーーーっ、そんなに一度に入れちゃだめぇぇ」
「ごめんよ。今度は簡単に入っちゃったから。もう少し入れても良い?」
「良いけど、もっとゆっくり入れて・・・・」
「こうかな?」
晃一は今度はゆっくりと腰を突き上げた。
「ううううっ、来た・・・・・ああっ・・・うっ・・・こんなに固いなんて・・・ううっ・・・来た・・・・奥まで・・・」
「どう?」
「ああっ、いっぱい来た。凄い・・・・根元が太くてかちかちになってる・・・・動けない・・・・」
菜摘は晃一の肉棒が余りに固いので全然腰を動かせない。まるで自分がピンで留められた蝶のような気分になった。今はまだ固いもので身体を押し付けられたような感じの方が強く、快感はあまりない。しかし、菜摘の肉壁は次第に潤いを増すと、本来の動きを肉棒に与え始めた。そして、絡めば絡むほど潤いが増していく。それに併せてゆっくりと快感が増していった。
「あ・あ・あ・あ・あぁぁぁ・・・・・ああぁぁん・・・・・あぁぁ・・・あぁぁ・・・」
菜摘はだんだん感じてきたことに戸惑っていた。今までならこのまま腰を動かせば肉棒を楽しめるのは分かっているが、これだけ肉棒が固いと自分から腰を動かすことはできない。
「どう?感じてきたの?」
「パパ・・・・お願い・・・・動いて・・・・・」
菜摘が感じてきたのが分かると、晃一は焦らしに入った。
「まだもう少し待った方が良いよ。そうすればスムーズに動けるから」
「でも・・・・ああ・・・あああぁぁ・・・・ああ・・・・お願い・・・・動いて・・・・」
菜摘は晃一が動いてくれることを信じてじっとしている。しかし晃一はまだ動かない。
「ああぁぁぁ、お願い、もう良いでしょ?動いてみて・・・ああぁぁぁ・・・・いやぁ・・・我慢できなくなってくる・・・・早く・・・・ああぁぁぁぁ・・・」
「それじゃ、一回だけ動いてみるね。痛かったら言ってね?」
そう言うと晃一はゆっくりと一度だけ腰を突き上げた。肉棒は一度しっかりと菜摘の中に入り、そして半分ほど戻った。
「ああぁーーーーっ、あうぅぅぅぅぅぅ」
慌てて菜摘は晃一にしがみついた。
「どうだった?」
「大丈夫だから、もっとしても良いから」
菜摘は早くもっと欲しかった。今の動きで痛みが無いのははっきりした。後は早く夢中になりたい。
しかし、晃一は焦らなかった。