第18部
「大丈夫。菜摘ちゃん、安心して」
「そう言われても・・・・」
「良いかい、菜摘ちゃんが嫌なことはしないって言ったろ?」
「うん、わかってる」
「分かってくれるなら良いけど、その制服だけは脱いだ方が良いような気がするけど」
「いきなり?安心してって今言ったくせに」
「うん、俺はどっちでも良いようなものだけど、このままだと皺だらけにならない?」
確かにきちんと着ているわけではなく、左右に大きく広がったままの制服は変につぶされて身体の下にある。菜摘は制服を着替えるパターンが決まっているので、パターンを変えれば母親が注目するのは明らかだった。菜摘は『自分で洗濯しようかなぁ』と思った。
「でもぉ・・・・・パパぁ・・・・・いやぁ・・・・・・」
「このままにする?」
「パパ・・・・意地悪・・・・・」
そう言うと菜摘は諦めたのか、制服を押さえていた手を解いた。そして晃一がそっと肩を脱がすと大人しく手を抜いていく。制服を脱いでブラジャーだけになった菜摘は晃一が目を見張るほど綺麗だった。ただ、脱ぎ終わった途端にすかさず菜摘は胸をしっかりと隠した。
「パパ、やっぱり怖い」
菜摘は明らかに不安になっている。想定以上に状況が進んでしまったという感じだ。
「大丈夫って言ったよね?」
「どうしてそういえるの?」
「良いかい、菜摘ちゃんが不安なのを我慢して脱いでくれたから、これ以上は菜摘ちゃんが脱がして欲しいって言わない限り脱がしたりしないよ。約束する」
「ほんとう?」
「約束するよ」
「絶対?」
「絶対」
「ほんとにほんと?」
「本当に本当。だから安心して良いんだよ」
「そう言われると・・・・・なんか複雑・・・・・脱がす気がないって言われると」
「もっと脱がした方が良い?」
「うそうそうそ。絶対うそ。このままで良いの」
「どう?男の人の前で下着姿になった気分は?」
「ものすごく恥ずかしい。シーツでも毛布でも何でも欲しいくらい」
「キスしても良い?」
「・・・うん。でも、そっとね・・・・・・」
晃一が菜摘の上に覆い被さるようにしてキスを始めると、菜摘は大人しくキスに応じてきた。キスをしていると菜摘は優しいキスに『もう少しだけ許してみよう』と思った。そして唇が離れると、
「パパ、もう胸は許してあげる。だから、無理に脱がしたりしないでね」
と言った。
晃一にしてみれば、すでに菜摘は胸まで許していると思っていたのだが、それでもその気になってくれたのだから嬉しい。晃一は優しく菜摘の胸を隠している手を解きながら、
「うん、嬉しいよ。ありがとう」
と言ってもう一度軽くキスした。そして、更に菜摘の手を頭の上に上げていく。
「え?何?パパ、どうするつもり?」
途端に菜摘が不安がる。
「この方がおっぱいが綺麗に見えるし、触りやすいからね」
と言うと、
「ええっ?でも、この格好、凄くイヤらしい」
と菜摘は胸を突き出した格好を少し嫌がった。両手を挙げた姿勢は無防備なので不安だ。しかし、そっと晃一が菜摘の両手を挙げたまま枕に導くと、とりあえず言われた通りにしてみることにしたらしい。大人しく枕を後ろ手で掴む。
「菜摘ちゃん、とっても綺麗だよ」
そう言って晃一が無防備になった胸を静かに可愛がり始めると、
「んんん・・・・・ん・・・・あん、やっぱり恥ずかしい・・・・」
と言いながらも晃一に胸を与える感覚に浸っていった。しかし、晃一が両手で左右の膨らみに手を当てると、
「ちょ、ちょっと待って」
と慌てて両手を下げて防御の姿勢を取る。
「菜摘ちゃん、イヤだった?」
「そんなんじゃなくて、いきなりだから」
「それなら、イヤになってから手を下ろせばいいでしょ?」
「だ、だって」
「ちょっと驚いただけかな?」
そんな言い方をされると、菜摘だってちょっと自尊心が傷ついた。今度は静かに手を挙げたまま、晃一が両手を胸に当ててきても大人しくしている。
「なつみちゃん、とっても可愛いおっぱいだね」
「そんな事言っちゃイヤ・・・・、するなら何も言わないで」
「でも、とっても可愛いから黙っているのも失礼だし」
「全然失礼じゃない、あ、あう」
晃一は両手を布に包まれた膨らみに当てると、そっと掌全体で可愛がり始めた。『あぁっ、今までと違う』菜摘は両方同時に可愛がられる初めての感覚にちょっと驚いたが、まだ何とか我慢できそうだ。
「いやぁ、パパ、そんなことぉ、そんなにしちゃいやぁ・・・・」
菜摘はそう言って身体を軽く捻ってみたが、どちらかというと感じたと言うよりはシチュエーションに酔ったという方が当たっている。ベッドの上でブラ一枚で可愛がられているという状況の方が菜摘を夢中にしており、身体が快感を感じているというわけではなかった。しかし、これもバージンの子を可愛がる時には大切なシチュエーションだ。
やっと両方の乳房にブラの上からとは言え触れるようになった晃一は、その菜摘の反応を冷静に見切っていた。『まだ感覚が開発されていないみたいだから、そっと触っている方が良いな』と思ったので、何度も丁寧な愛撫を両方の乳房に施す。優しく両方の裾野から撫で上げ始め、ゆっくりと撫で上げる位置を頂上に近づけていき、最後に少しの間先端の突起を可愛いがる。
「あああん、・・・・んんん・・んんっ、あうぅぅ・・・ああっ、あっ、あっ、ああっ」
菜摘は自然に声が出ることに自然に慣れ始めたが、何度か無意識に両手を下げてしまい、晃一に優しく手を挙げさせられた。
「パパぁ、こんな事したらだめぇ、ああん、パパぁ、ああぁぁ、いやぁ・・・・もう許して、パパぁ」
菜摘は乳房を愛される感覚に少しずつ慣れてくると、自然に快感を追い求め始めたらしく、自分から胸を左右に振って晃一の手が少しでも強く当たるように可愛らしく身体を捻って工夫しているようだ。見ようによっては悶えているようにも見える。
更に晃一が優しく乳房の形を確かめるようにゆっくりと小さな膨らみを撫で上げていくと、
「パパぁ、なんかどんどん変な気分になっていくよぉ・・・・・」
と甘えた声で軽く身体を揺する。
「少しずつだからね。ほら、可愛いおっぱいをこうしてあげる」
と言って指先で布の上から先端の小さな突起を軽くひっかくように愛撫すると、
「あうぅん、パパぁ・・・・ああん、それをされるとぉ・・・・」
と湧き上がり始めた幼い快感を素直に認めた。
「こうされると気持ち良いだろ?」
「そんなこと、女の子に言うなんてぇ、ああん、だめぇ」
「それじゃ、こうするのはどう?」
そう言って軽く両方の乳房を揉み上げてみた。晃一自身、菜摘の乳房を揉むのは初めてだが、その硬さに驚いた。まるでゴムボールのようにしっかりと弾力があり、手を弾き返すようだ。しかし、決して力を入れすぎないように気をつけた。強い刺激しか当たれなければ、次にはもっと強い刺激を与えなければいけなくなる。
「あん・・・・・、なんか変・・・・・・」
「気持ち良くはないの?」
「うん・・・変、あんまり感じない・・・・」
その言い方があまりに冷静だったので晃一は少しがっかりした。
「ねぇ、パパ、もう一回してみて」
「うん」
晃一がもう一度乳房を優しく揉み上げてみると、
「うーん、やっぱり感じないみたい」
と菜摘自身も残念そうだ。しかし、考えてみれば、それほど菜摘はまだ真っ新なのだ。こういう関係になったのだから、晃一だけがその菜摘の身体を開発することができる。そう思えば今、菜摘が全然感じないこともあながち悪いことではないと思えた。ただ、素晴らしい弾力の虜になってしまったし、その先端の小さな突起も可愛がりたかったので、菜摘が感じないと分かっても更に何度も優しく揉み続けた。
菜摘も乳房を揉まれても感じないこと自体はそれほど気にしていないようで、どちらかというと晃一の好きにさせている。
「ねぇパパ、こうやっていればだんだん感じるようになる?」
「うん、安心して良いよ。でも、そのためには菜摘ちゃんも感じようとしないとね」
「私だって感じてみたいんだけどな・・・・・、嫌がってるわけじゃないの」
「それなら安心して。でも、少しずつだからね」
「うん・・・・・・わかった・・・・・・」
菜摘は時間がかかると分かった途端、ちょっと残念そうだ。
「菜摘ちゃん、それじゃ、もっと感じてみたい?」
「え?でも、それってもっとするってこと?」
「例えばさ・・・・」
そう言って晃一は乳房を揉んでいた手をブラジャーのショルダーストラップにくぐらせ、そっと肩から滑らせ始めた。
「ああんっ、それはまだだめぇっ」
途端に菜摘は驚いて手で胸を隠してしまう。
「だめ?」
「もう、私から言わないと脱がしたりしないって言ったくせに」
「ごめんね。菜摘ちゃんがもっと感じたそうだったから」
「それとこれとは別。パパはとにかくこのままでして」
「そういうもんかね・・・・・」
「そう言うもんなの。約束でしょ?もう、油断も隙もないんだから」
「そんなに怒らなくても良いじゃないの。無理にしようとした訳じゃないし、ちょっと肩からずらしただけなんだから」
「でもダメなの」
「はいはい、でも、ごめんね。あんなに嫌がると思わなかったんだ」
「私はまだ子供なの、そう言うことに関しては。パパだってよく分かってたでしょ?」
「うん」
「ふぅ、もう・・・・・・・・」
菜摘は言いたいだけ言ってしまうと、晃一に少し言い過ぎたかなと思った。思い返してみればちょっと反応が過剰だったかもしれない。
「ね、パパ、だから、とりあえずこのままで優しくして?」
「うん。大丈夫だよ。もう約束は絶対破らないから」
「嬉しい。パパ、キスして」
そう言うと菜摘は晃一の首に手を回して晃一を引き寄せると、しばらくキスを楽しんだ。いつの間にか晃一の舌が菜摘の小さな口の中にどっぷり入っても菜摘は素直に小さな舌を絡めてくるようになっており、菜摘の方からも時々舌を晃一に差し入れてくる。晃一はまさに今この瞬間、菜摘がどんどん大人になっていくようで、菜摘とこういう関係になれたことが嬉しかった。
菜摘はたっぷりとディープなキスを楽しむと、自分から手を挙げて晃一に小さな胸を差し出した。
「パパ、上手にしてね」
「うん、最初はさっきと同じことから始めるね」
「うん」
菜摘は安心して胸を晃一に与えている自分が少し不思議だった。それまでは頭の中でぼんやり思い描くだけだったことを今、自分がしているのだ。そして相手は自分のお気に入りの彼だ。優しく自分をリードしてくれて、我が儘さえも包み込んでくれる。今の自分にとっては最高の彼氏だと思った。
「んふ、ううん、ん・・・あん・・・はぅ、う・・・ん・・・・・・」
菜摘は胸を愛撫され揉まれる感覚に、時折吐息とも声とも付かないような甘い反応を示しながら新しい世界への入り口を楽しんでいるようだ。
菜摘の乳房を愛撫している晃一は『もう少しだけなら良いかな?ブラを脱がす訳じゃないし』と思ったので、
「菜摘ちゃん、今度はちょっと口もしてみるね」
と言うと、布地の上から唇で菜摘の乳房を刺激し始めた。
「あん、パパ、そんなことまでするのぉ?」
と菜摘は全く嫌がらず、素直に口での愛撫を受け始めた。実は菜摘ももう少しだけ冒険してみたくなって来ていた。しかし、今はまだ自分からブラジャーを脱ぐ勇気はない。そんな時の口での愛撫だったので、素直に受けることができた。
「あ、パパ、なんか違う・・・・」
菜摘は口での愛撫が指とはかなり違って感じることに気がついた。特に晃一の唇が乳首を軽く挟むとグッと快感が強くなる。
「ああんっ、パパ、そこはぁ、あぁん、ダメよぉ、もっと優しくぅ、ああん、いじわるぅ、話ができなくなるぅ」
「いやなの?」
「そんなこと無いけど、あん、ちょっとそこばっかりしちゃだめぇ」
菜摘は軽く嫌々をするように可愛らしく身体を捻った。しかし、それは決して嫌がっているわけではなく、喜びと戸惑いの混じったものであることに晃一は気づいていた。そして、『きっともう少し可愛がっていれば自然にブラも脱がせるな』と安心した。
しかし、菜摘はブラジャーの上からならどれだけ触っても全く嫌がらないが、少しでもストラップに手をかけると、途端に拒絶してしまう。菜摘のブラジャーはティーン用の通気性の良い薄手のものなので、パットも入っていないし形がはっきり分かる。晃一にしてみれば脱いでも脱がなくても同じような気がするのだが、菜摘にとってはそうではないらしい。
実は菜摘は、今日はこれ以上は許さないと自分で決めていた。もともと今日は晃一に肌を見せるつもりはなかったのに、上手にリードされてここまで許してしまった。それは良いのだが、これ以上許したらずるずると最後まで行ってしまうような気がして、それがイヤだったのだ。やはり初めての体験ははっきりと心が決まってからにしたい。それは好き嫌いの問題ではなく、菜摘自身のけじめの問題だった。
それに、今の菜摘にはブラジャーを脱いだ後に何が起こるのかは分からない。その不安もあった。そして、晃一が約束を守ってくれる心の広さがあるからこそ好きだという気持ちもあった。菜摘にだって晃一が何をしたいのか位は分かっていたが、その欲望よりも自分との約束を優先してくれると言うことが、何よりも嬉しかったのだ。だからブラジャーの上から優しく触るだけで今日は満足して欲しかった。
何度目かに晃一が菜摘にキスをした時、菜摘は自分ののどがからからに渇いていることに気がついた。
菜摘は晃一の首に手を回し、首筋に唇が這うのを感じながら、
「ねぇパパ、お願いがあるの」
と言った。
「なんだい?」
「ちょっとのどが渇いたの。ごめんなさい・・・・・」
菜摘にしてみれば、一生懸命感じさせようとしてくれる晃一の愛撫の途中で水を差すようなことを言って申し訳ないと思った。
「あ、ごめんね。気がつかなくて。ジュース、持ってくるね」
「ごめんなさい」
「何言ってるの。待ってて」
晃一は菜摘をベッドに残したまま、冷蔵庫からオレンジジュースを持って来ると、菜摘は片手で胸を隠しながら起き上がってジュースを受け取る。晃一は自分の分を持ったままベッドに上がると、奥の壁により掛かって菜摘を引き寄せた。
「こっちにおいで」
「あん、こぼれちゃう、待って」
そう言って菜摘も晃一の右側の壁に寄りかかってきた。
「美味しい」
「かなりのどが渇いてた?」
「そうみたい」
そう言いながら晃一の手は菜摘の背中から回って脇から小さな膨らみを包む。
「あん、くすぐったい」
「ごめんね。ちょっと触っていたくて」
「子供みたいなんだからぁ」
「そうかもしれないね。男だからね」
「男って子供みたいなの?」
「そうだよ。好きな女の子の前ではみんなね。男だって無防備になるよ」
「わぁ、パパも私に甘えてるの?ああん、ほんとにくすぐったいぃ」
「そうだね。菜摘ちゃんに甘えてると楽しいんだ」
晃一は右手の中で弾む膨らみの弾力を確かめながら、さらに先端の小さな突起を指で撫で回した。
「ああん、くすぐったいってばぁ」
菜摘は笑いながらも乳房を探られるのを嫌がらなかった。