第188部


「さぁ、上からおいで」
晃一が肉棒をそそり立てて言うと、
「私が下になりたいのにぃ」
と言いながらも素直に晃一に跨がり、先程教えられたように後ろ手で肉棒を掴むと自分の中に導いた。
「ああぁぁぁぁ、こんなにおっきいのを入れるなんてぇって、ああん、どうしてこんなにぃッ、ああああぁぁぁっ、気持ち良いーーっ」
美菜が先端を当てて腰を前後に動かしていくと、少しずつ肉棒が入っていく。肉棒の挿入はさほど深くなかったが、美菜は自分から腰をくねくねと動かし始めた。
「あああぁぁ、私にこんな事教えてぇっ、あああぁぁぁ、こんな事教えるなんていやぁぁ」
そう言いながら腰を更に動かす。
「手を後ろに回して俺の膝を掴んでごらん」
晃一が言うと美菜が直ぐに言われた通りにした。後ろ手になったので三角の可愛らしい乳房が強調される。
「安定するだろ?」
「いやぁぁん、こんな格好、ああん、恥ずかしいぃ」
美菜は晃一の視線を感じると、後ろ手で乳房を突き出した格好を恥ずかしがった。
「おっぱいがきれいに見えて堪らないな」
「いやぁっ、胸はだめぇっ」
「おっぱいって言わないとだめだよ」
晃一はそう言ったが、美菜はもっと切実なことに気をとられていた。新しい姿勢なのでどう動いて良いか分からないのだ。
「ああん、動けないぃっ、どうすれば良いのぉッ?」
「だいじょうぶ。美菜ちゃんの身体が自然に教えてくれるから。じっとしてれば自然に動けるようになるよ」
晃一は全然取り合おうとせず、美菜の身体を舐め回すように見ながら時々ちょっとだけ肉棒を突き上げた。
「痛いっ、いやぁ、これはだめぇ、いやぁぁ」
美菜が痛がった。深く入れすぎたらしい。この程度なら何度もしていればいずれ入るようになるのだろうが今は無理はしない方が良い。
「ごめんね、こっちにおいで」
晃一は美菜の身体を引き寄せて前屈みで手を突かせると、両手で乳房と乳首を可愛がりながら腰を使い始めた。下向きに三角に尖った乳房はかなり太くなってつんつんに尖っている。
「ほうら、これならいいだろう?」
「あああああああああああああ、あああぁぁーーーーーーーっ、いいーーーーーっ」
美菜は頭だけ仰け反らせて快感に耐える姿勢をとった。これなら深く入りすぎることは無い。自分も無意識に腰を使って出没を最大限楽しむ。
「ああぁぁぁぁーーーっ、だめぇぇぇぇーーっ、このままだといっちゃうーーーーっ」
「いってごらん。いっていいんだよ」
「これ以上はだめぇぇぇっ、ああああぁぁっ、だめぇっ、我慢できないぃぃーーっ」
「いきなさい」
「ああああぁぁぁっ、いくうぅぅぅぅぅぅぅぅっ」
美菜はそのままビクッと身体を震わせ、そのままどさっと晃一の上に倒れ込んできた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・下ろして・・・・」
ぐったりとした美菜は晃一に下ろして貰って肉棒が抜けると、
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、もう、私の身体をこんなにするんだから・・・」
と晃一に寄り添ってきた。
「ちょっときつ過ぎた?」
「ううん・・・最初、上手にできなかった・・・・ごめんなさい・・・・」
「可愛かった。きれいだったよ」
「・・・・うれしい・・・・・・」
美菜は胸をこれだけしっかり見られたのに嫌がっていない自分が不思議で、そして嬉しかった。いつもならセックスの最中でも視線が胸に固定されないように気を遣っているのに、今は全くその心配をしていない。
少しの間、晃一に髪を撫でて貰っていて美菜も、いよいよ帰る時間になったらしい。
「帰らなきゃ・・・・・・もう一回シャワーを浴びてくる・・・」
そう言うと重い身体を引きずるようにして下着と服を持ってシャワーに行った。
ふと時計を見るともう6時近い。
やがて服装を整えて戻ってきた美菜は、今度はソファでガウン姿の晃一のそばに座ろうとはしなかった。
「おじさま、このまま帰ります」
「うん、分かった。気をつけてね。だいじょうぶ?歩ける?ちょっとフラついてるよ」
「だいじょうぶ。ゆっくり歩くから」
「これ、タクシー代ね」
「え・・・・ありがとう、いいの?」
「もちろん、歩いて帰るの、大変だろう?」
美菜はタクシーで帰ったことなど無かったが、フラついているので駅までたどり着くのが大変だと思っていたところなので助かったと思った。
「それじゃ、またね」
「うん、また会ってくれますか?メールしても良い?」
「もちろんだよ」
そう言うと晃一は美菜を軽く抱きしめてキスをした。美菜も心を込めたキスを返してくる。そして静かに帰って行った。
美菜が帰った後、晃一は美菜は不思議な子だと思った。どちらかと言えば子供っぽい身体つきなのに妖艶な魅力があるし、背伸びした感じがするのに菜摘のように身体全体で尽くしてくれたりする。特に口の中に出したのは素晴らしかった。それに、最初はあれだけ恥ずかしがったのに今はもう余り恥ずかしがらない。とにかく不思議な魅力を持った子だと思った。
美菜は駅まで歩いてタクシーを拾おうと思ったが、歩き始めると身体がどんどん重くなってきて駅までたどり着くのが大変だった。そして駅が近くなった時、とうとう足が止まってしまったので思い切って手を上げてタクシーに乗ってしまった。そして、直ぐに寝てしまい家の近くに着くまで起きなかった。
翌日、菜摘は美菜から昼休みに呼び出しを受けていた。指定場所の階段下に行ってみると、美菜はもう来ている。
「なんなの?」
「あのね、昨日の話」
「昨日?土曜じゃ無いの?」
「うん、それなんだけど・・・・、土曜日に行ったんだけど、最初は会話にならなかったのね。でも、少しずつ話ができるようになって・・・・相談に乗って貰ったんだ。不思議だった。あんな事話したこと無かったから」
「そう・・・・・」
「で、肝心なことなんだけど、その時は全然お話にならなくて、笑っちゃうくらい何の興味も示してこなかったの」
「そうなんだ」
菜摘は涼しげにそう言ったが、内心は嬉しかった。誰にでも親身になって心配してくれる晃一だけに、相談が親身であればあるほど心配が大きくなるからだ。
「でね、昨日も会ったんだ。偶然」
美菜は、わざと『偶然』と言ったわけでは無かったが、自然にそうなってしまった。
「昨日も?どうして?」
「うん、土曜におじさまの部屋に行く前に駅前で見ていた小物をもう一回見たくて来てたんだ。そうしたら偶然おじさまに会っちゃって・・・」
菜摘は美菜をじっと見つめた。
「本当?」
「うん」
美菜はそう答えたが、菜摘は釈然としなかった。そんなことってあるのだろうか?
しかし、美菜はそのまま話し続けた。
「私がバーガーショップに入ったら、偶然おじさまも並んでいて、それならラーメンでも食べに行くかって事になってね、それで、ラーメンを食べに連れてってもらったの」
「ラーメン??」
ますます訳が分からなくなってきた。女の子をラーメンに誘うというのは菜摘の理解を超えていた。まるで部活帰りでは無いか。
「そう、こってり系でとっても美味しかった。背脂って言うの?いっぱい乗ってて」
美菜の話に、菜摘はまだまだ自分の知らない晃一が居ると思った。少なくとも菜摘にはラーメンの話など一度もしてくれなかったのだから。
「それでどうしたの?」
「それがね・・・・・・マンションに行って・・・・」
そこで初めて美菜が話を詰まらせた。菜摘は直感した。言い難いことが美菜との間に起こってしまったようだ。そこで、言い淀んでいる美菜に変わって菜摘が口を開いた。
「・・・・・・してもらったのね?」
菜摘が念を押すような感じで言うと、美菜は静かに答えた。
「・・・・・・うん・・・・・」
「もう一度聞くわ。どうして?」
「それがね・・・・・・私でもよく分からなくて・・・・・」
菜摘はかっとなった。そんないい加減な話があるだろうか?
「そんな話、通ると思う?」
その言葉には、明らかに怒りが含まれていた。美菜は慌てた。美菜自身『よく分からない』というのが本音なのだ。しかし、それでは自分だって納得しないだろうと思った。
「怒らないで。正直に言うから」
「正直にね」
「うん、本当。誓って本当。正直に言うから」
「正直に、ね?」
「うん、なんか・・・・私の気持ちの中で誰かに寄りかかりたいって気持ちがずっとあって、それを上手に取り出して貰ったって言うか・・・・・・甘えたくなっちゃって・・・・・。もしかしたら、この話に私が乗ったのもおじさまに会ってみたかったからなのかも・・・って思った」
しばらく菜摘黙り込んでいた。そしてゆっくりと口を開いた。
「・・・・・・って言うことは、美菜から、なのね?」
「うん、ほとんど私から・・・みたいなもの・・・」
「パパから、じゃ無いのね?」
「だって、おじさまだって迷ってたんだよ。でも、菜摘、会わないって言ったんでしょ?おじさまは会いたいって言ったのに。そうなんでしょ?」
いきなり強烈なパンチを食らったみたいだった。菜摘は美菜がそれを知っていることから、晃一が美菜に相談していたことを知った。偶然とは言え、拙いことだ。菜摘は努めて平静を装った。
「だから?」
「え?」
「私のせいだってこと?」
菜摘は『そんな勝手な話があるか』と思った。そして怒りをぶつけようとした時、美菜が先手を打ってきた。
「菜摘のせいって言うより、それも一つの原因て事。私が誘ったのが一番かも知れないけど、菜摘のことだって理由の一つよ。それは間違いない。おじさまがそう言ってたから。おじさまって余裕たっぷりに見えるけど、男だよ?彼女にもう会わないって言われて、それでも気持ちをキープできる?何にも悪い事してないのに」
「パパにはちゃんと理由を話したよ」
「それって菜摘の理屈でしょ?おじさまのこと、考えた?」
美菜は詳しい理由を聞いていなかったのでとっさにそう返した。それがクリーンヒットだった。菜摘は黙り込んでしまった。そこにすかさず美菜が畳み掛けてきた。
「それでね、私からお願いしたの。私とのことはこの部屋だけにしてって。この部屋を出たら絶対に恋人だって思わないからって。菜摘からおじさまを取る気なんて全然無いからって」
菜摘はそれも美菜の勝手な理屈だと思ったが、一応確認した。
「パパは何て言ったの?」
「最初は『抱いて欲しいだけなの?』なんてって言ったけど、私が甘えたいだけだからって言ったら、なんとかOKしてくれた。菜摘がOKするならって条件で」
「そう・・・・私がOKすると思う?」
菜摘は精一杯反撃を試みた。しかし美菜だって負けては居ない。
「OKして欲しいの。でも、菜摘の邪魔は絶対にしない。それは誓ってもいい。菜摘が会いたいなら私は会わない。彼だなんて思わないし、もちろん菜摘みたいに旅行に連れて行って欲しいなんて言わない」
「旅行は私から言ったわけじゃ無いけど・・・・・」
菜摘は思わずそう言ってしまった。しかし美菜はそんなことは気にせずに話を纏めにかかった。
「だから、今日のミーティングは土曜日のことだけ話をしてお終いにする。良いでしょ?」
「そう言うことか・・・」
要するに美菜は晃一と男女の関係になったことを隠しておきたいのだ。そうすれば菜摘の彼を取ったと言われなくて済む。
「お願い」
「でも、それだと美菜が恥を掻くよ。良いの?」
「仕方ないよ。土曜日のことは事実だもの。本当に全く興味を示さなかったんだから」
「そうね・・・・」
菜摘はここまで話をしてから、どうも美菜の話術に嵌まってしまったような気がした。しかし、美菜の言うことにも一理ある。晃一に、会う気も無いのに恋人で居ろ、と言うのも説得力が無い。期限でも切っていれば別だが。
「分かったわ。一応考えとく。でもミーティングでどうなるか分からないからね」
「うん、もちろんそれで良いよ」
菜摘がそう言ってくれたので美菜は安心した。菜摘がそう言うと言うことはOKしたと言うことだ。本人はまだ考えているつもりなのかも知れないが、美菜には必ず菜摘がOKするという自信があった。リーダーの麗華の話の振り方次第ではあるが、当の菜摘に問題が無いなら基本的に事は大きくならない。
美菜と別れてから菜摘は麗華に会いに行った。しかし麗華は教室におらず、あちこち見ている間にチャイムが鳴ってしまった。そして教室に帰る途中で麗華に会った。
「おや?どうしたんだい?今日の話を今聞きたいのかい?」
「ううん、ちょっと話したくて・・・」
「それじゃ、ミーティングで良いだろ?」
「ねぇ、一緒に行こうよ?」
「一緒?あぁ、いいよ」
「それじゃ、私が後で迎えに行く。待ってて」
「あいよ」
それだけ言うと菜摘は教室に戻った。5時間目と6時間目は菜摘にとって辛い時間だった。しかし、麗華にはある程度話をしておかなければならない。菜摘としては美菜が正直に全てを話してしまうと却って困ることになる。それは、菜摘がしっかり晃一を捕まえていないと言うことがみんなに知れてしまうからだ。
美菜が先週、口ではああ言いながら実は心の中で晃一に興味を示していたように、まだ密かに晃一に興味を示している子は他にも居る。なんと言っても学校と無縁だし同級生同年代とも関係が無いのだから相談するには最適なので年上でもOKな子なら狙っていてもおかしくない。だから、菜摘が晃一に会うのを止めたことがもしグループ全体に知れてしまうと、美菜だけで無く他の子だって『菜摘が晃一を放っておくから』と言うことを理由にアプローチすることになるかも知れない。これまでのことから考えて麗華だって例外では無いはずだ。
だから菜摘は午後の授業中、徐々に美菜の言うことを受け入れるのが一番良いような気がしてきた。そうすれば菜摘は今のポジションを確保しつつ美菜を弱いポジションに置いて晃一の面倒だけ美菜に見てもらえる・・・。菜摘には、美菜が仮に抱かれたとしても晃一の気持ちが美菜になびくことは無いと言う確信があった。そう、『だって、友紀の時だって・・・・』と思ったのだ。
放課後、菜摘は麗華を迎えに行ってから二人で学校を出た。
「なんなんだい、話って?美菜かい?」
「そうなの。聞いて欲しいことがあるんだ」
そう言うと菜摘は話し始めた。
「あのね、私、パパとちょっとあってね、会うのをしばらく控えることにしてるの」
「何でだい?あんなに喜んでたのに」
「旅行に連れてってもらって、とっても楽しかったし嬉しかった。でも、今はちょっと会いたくないんだ。嫌いとかじゃ無くて、ちょっとだけ事情があってしばらく会わないってだけ」
「それと美菜とどういう関係が?」
「込みいった話じゃないんだけど、あんまり今は言いたくないんだ。だから、もう少しして会える状況になったらパパの所に行こうって思ってるの。詳しく話さないとだめ?」
「いいよ、私だって細かいことなんか話さないだろ?おあいこさ。・・・ふぅん、まぁ、そういうのもありだろうね。それで美菜って?」
「でね、美菜が来て言ったのは、土曜日は美菜がいくら仕掛けても何の興味も示さなかったけど、日曜日に偶然バーガーショップで会ってからパパの部屋に行って、それからは何かあったみたい・・・・」
「ははぁん、そう言うことか・・・・・」