第194部


「うん・・・・・・」
晃一はそう言ったが、スカートの中に入ってきた晃一の右手はパンツの上から的確に美菜の秘部を愛撫し始めた。今度は最初から感じるポイントを刺激している。しかし、それにはちゃんと回りの部分の愛撫も入っており、美菜はまるで一人上手の時のように安心して夢中になれた。
「あ・・・・・・・」
美菜は小さな声を出したが、それ以上は何も言わずに愛撫の感覚を受け入れた。ゆっくりと秘部の上を這い回る晃一の指は秘核の辺りを丁寧になぞり、やっと静まったばかりの感覚を美菜の身体に甦らせる。『あ、また変な気持ちになって・・・・・・・・・だめよ・・・・・もう止めなきゃ・・・』美菜はそう思いながら愛撫を止めようとはせず、そのまま楽しんでしまった。
「感じてきた?」
晃一が優しく美菜の耳元で囁くと、美菜は小さくこくんと頷いた。
「ここ、こうすれば感じる?」
美菜は軽く喘ぎながら頷いた。ゆっくりそっと押しながら秘唇の入り口を掻き回すような指の動きは美菜の中に抵抗できない快感を生み出していく。美菜には晃一の指がほんの少しパンツにめり込んで秘唇の中を少しだけそっと掻き回すのがどうしようもなく気持ち良かった。
「あ・・あぁぁぁ・・・・だめ・・・・そんなにしたら・・・」
しかし晃一は美菜の身体に灯った炎をどんどん大きくしていく。
「こっちは?どう?」
晃一は今度は秘核の横をそっとくじるように掻き回してきた。美菜はぎゅっと晃一の首にしがみついた。身体がぼうっと熱くなり、自分自身でもその気になってきているのが良く分かる。
『このままじゃだめ、分かってるでしょ?もう立ち上がりなさい』美菜の頭の中でもう一人の自分がはっきりと警告している。『本当に引き返せなくなるわよ。菜摘の前でなんて言うつもりなの?』『都合の良い時だけにしておくんでしょ?ずっとじゃないんでしょ?』頭の声はそう言い続けている。
しかし美菜は、
「おじさま・・・・・だめ・・・・もう・・・」
と言っただけではっきりとは嫌がらなかった。それは美菜の中でこれ以上晃一にのめり込まないための精一杯の拒絶だったのだ。
その言葉を晃一は美菜が我慢したく無くなったのだと受け取った。晃一は美菜を膝の上から下ろした。フラフラと立った美菜は、一瞬、晃一が愛撫を止めたのかと思った。しかし、晃一は美菜を引き寄せて目の前に立たせると、
「ソファの上に反対向きで上がりなさい」
と言った。『あぁ、やっぱりこうなるんだ・・・・』美菜はそう思ったが、言われた通りにソファに膝をついてあがり、背もたれに上体を持たれ掛けてお尻を突き出した。あきらめと期待が半々だ。そんな美菜の気持ちを知らない晃一は直ぐにスカートの中に手を入れ、そのままパンツを引き下ろした。美菜は大人しく膝を抜いた。
「ごめんね、直ぐにするからね」
そう言うと晃一はスキンを付けて美菜の後ろに回り、先端を宛がってきた。
「うん・・・うっ・・・」
その美菜の言葉は承諾だった。美菜の身体に緊張と期待が走る。
「入るよ」
晃一の声がすると、直ぐに圧倒的な肉棒の侵攻が始まり、美菜の肉門はあっという間に押し広げられて先端がとっぷりと中に入った。
「ああっ」
その瞬間、美菜は背もたれを握り締めて身体の中を押し広げられる感覚に夢中になった。あらがうことのできない気持ち良さが一気に美菜の身体を支配していく。そこから美菜の身体は本人の意思とは関係ないように勝手に動き始めた。
「あっ・・・あっ・・・・あっ・・・ああぁっ・・・・」
自分から何度も身体を後ろにずらせて肉棒をどんどん納めていく。晃一は立っているだけだ。全裸の美菜を楽しむのも良いが、こうやって制服姿の美菜が肉棒を飲み込んでいく様をじっと見るのも楽しい。
「あっ・・・・あっ・・・あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・・・」
肉棒が入ってくると美菜は一刻も早く肉棒を感じるポイントまで到達させようとした。『もう少し、もう少し入れたらあそこに・・・・あんっ、あんっ、あぁっ、もうちょっとっ、ああっ、きたぁっ、あうぅっ、いいっ、あんっ、あたってるぅっ』身体全体に広がる快感に混じって電気のような快感がビンビンと美菜の身体に走り始めた。
美菜は肉棒の先端が身体の奥の感じるポイントに達すると、自分から出没を始めた。『あぁ、どうしてこんなに感じるの?感じすぎじゃ無いの?自分からするなんて。私の身体、おじさまに開発されたんだ。もう身体が覚えてる。おじさまの、素敵、ああぁぁ、こんなにおっきいのが奥まで、自分で入れてるなんて、気持ちいいっ、おじさまぁっ、見ちゃいやぁぁ』美菜は自分の格好を頭の中で想像し、心の中で叫びながら身体を前後に揺すって肉棒を最大限に楽しんだ。
晃一は美菜の服を脱がせたい衝動に駆られたが、今脱がすとタクシーに乗れなくなってしまう。それに美菜が自分で楽しんでいるのだ。好きにさせてやりたい。晃一は肉棒を飲み込んだり吐き出したりを繰り返す美菜の細い腰を見下ろしながら、このまま絶頂まで持って行こうと思った。
「あぁ、ああぁ、ああぁぁん、あぁ、あっ、ああっ、ああぁ・・・・」
美菜は声を上げて肉棒を楽しんでいたが、その頬を涙が伝わった。その涙は自分の気持ちをはっきりと確認してしまったために菜摘との約束を破ってしまった無念さのためか、自分が好きという気持ちを発見した喜びなのかは分からなかった。
「もうだめ、止まらない。ああぁん、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ・・・」
とにかく気持ち良い。自分の我が儘も身体も嫌らしさも、全てを包み込んで受け入れてくれる晃一に対してはっきりと好意を感じていた。『ああぁ、おじさま、もっと抱いて、気持ち良くして、恥ずかしいことして、甘えさせて、一緒に居たいの、私の全部を見て・・・・』美菜の心の中で複雑な気持ちが行き交い、最終的にそれが快感となって美菜を押し上げていく。美菜は余りに気持ち良いのでこのままでも程なく達してしまうと思ったが、自分だけで達したく無かった。
「おじさま、して、おじさまがして」
美菜は晃一に背を向けているので美菜の涙は晃一には見えない。
その言葉に晃一の肉棒に一気に力が滾った。このままで美菜をいかせては男として何もしないうちに終わってしまうと思っていたところだった。それでは余りに男としてふがいない。優しいだけのセックスでは晃一が物足りない。
「分かったよ。思いっきりいくよ」
そう言うと晃一は美菜の細い腰を両手で掴んで動きを止めると、一気に腰を使った。
最初の放出から余り時間が経っていなかったので美菜の動きでは最大硬度まで達していなかった肉棒は、力強い動きで一気に力を取り戻し美菜の中で最大限になった。
「ああっ、そんなぁーっ、ああっ、ちょっと待って、あっ、だめ、ああぁぁっ、だめぇっ、もうっ、あっ、いっちゃうっ」
美菜の身体の中で一気に快感が爆発した。今までの美菜が欲しいだけの快感では無く、容赦の無い美菜が望む以上の快感が送り込まれたのだ。美菜の身体が晃一の腰に突かれて前後に大きく揺れる。同時に肉棒が美菜の奥深くを突き上げた。
「ああっ、だめっ、だめっ、ああぁぁぁ、ちょっと痛いぃっ、ああぁぁっ、もうだめぇっ」
晃一に最後を託した美菜だったが、その感覚が余りに急に来たので驚いた。深すぎる挿入は強い快感と同時に痛みも生み出したが、嫌がる間もなく美菜は一気に登り詰めた。
「いきなさい」
晃一の言葉と同時に美菜は思いきりソファの上で両手をまっすぐ伸ばして仰け反った。
「はうぅーっ」
声を上げると美菜の身体から一気に力が抜けてぐったりとした。しかし、晃一はまだ満足していなかった。力の抜けた美菜の身体を晃一は肉棒で貫いたまま横に倒してから足を持ち上げて自分の前を通し、正常位を経て身体を入れ替えて対面座位になった。美菜は声を上げる間もなく、気がつくと貫かれたまま晃一の上に正面から跨がって抱き合っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」
美菜はまだ晃一が貫くのかと思い、ちょっと怖々晃一の頭を抱きしめた。それが晃一の気持ちを静めたのか、晃一も優しく抱きしめて髪を優しく撫でてきた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・おじさま・・・・・」
その声に晃一は優しさを取り戻したのか、そっと美菜の耳元で囁いた。
「疲れちゃったね?」
「うん・・・・おじさま・・・・」
「ん?どうしたの?」
「あのね・・・・・好き・・・・」
その言葉に晃一は少し驚いた。改めて見ると美菜は少し泣いている。美菜はそう言う子では無いと思っていた。晃一への話も恋愛抜きで甘えたいと言うことだったはずだが・・・・。しかし、今はそんなことを言っても意味が無い。
「うん、俺も美菜ちゃんのこと、好きだよ」
「私も・・・好き・・・」
美菜は優しく髪を撫でられながら晃一に抱きついていた。自分の中にまだ巨大な肉棒が刺さって身体の奥のポイントを刺激しているのは分かっていたが、それでも、どうしても幸せな気持ちになってしまう。頭の中では分かっている。晃一が本当に好きなのは菜摘であって自分では無い。菜摘が会うつもりが無いと言っているから会ってくれるだけだ。今も自分が好きと言うから好きと言ってくれるだけだ。
分かってはいた。しかし、菜摘には晃一を好きになるつもりは無いと明言したのに、今のこの気持ちはどうすればいいのか?この身体も心も幸せな気持ちをどう受け入れれば良いのか?しかし、今のこの身体から湧き上がる感覚だけは本物だ。
美菜は複雑な幸福感の中で『女って、抱かれると相手を好きになるって・・・・・この事かな・・???女は身体を合わせると気持ちを身体が支配するって・・・・。抱かれてから始まる恋もあるって・・・・』美菜は身体の中心を貫いている肉棒の感覚を確かめながら晃一にしがみついていた。ただ、この幸福感だけは間違いなく現実のものだった。
ピンポーン。
やがてマンションの入り口からインターホンにタクシーの到着を告げるチャイムが鳴った。晃一は美菜を乗せていたので動けなかったが、呼び出し音を鳴らしたことで納得したのだろう。インターホンの画面で運転手はタクシーに戻ったのが分かった。
「それじゃ美菜ちゃん・・・・」
そう言うと晃一はゆっくりと美菜の身体を持ち上げて肉棒を抜いた。美菜は涙を拭いてふらふらと立ち上がると、晃一が素早くしゃがんでパンツをはかせてくれた。パンツは完全な位置には落ち着かなかったが、美菜はそのままふらふらと荷物を手に玄関へと出て行く。晃一はタクシー代だと言って1万円を美菜のスカートのポケットに押し込んでくれた。
部屋を出る時、晃一はキスをしてくれたが、美菜は反応しなかった。そしてタクシーに乗ると行き先を告げて黙り込んだ。
『こうやってタクシーに乗ったの、2回目だ。・・・抱かれたのが2回目って事。まだおじさまの感覚、まだ・・・残ってる・・・・』そう思いながら、美菜は少し不思議だった。本当だったら、もっと背徳感に打ちのめされているはずなのだ。菜摘は一番では無いが、大切な友達の一人だ。その菜摘に結果的とは言え嘘をついて彼氏に抱かれて好きになってしまったのだ。本当ならもっと落ち込むはずだし、落ち込むべきだった。しかし、何となく菜摘に申し訳ない、嘘をついて恥ずかしい、菜摘に会いたくない、そんな気持ちよりも、心が温かい幸せな感覚の方が強い。『おじさまとした後だから?』そう思っても見たが、何となくそれとは違うような気がした。
その日の夜、菜摘から美菜と友紀に別々に同じ内容のメールが届いた。それはちょっと変わったメールだった。
『あれら考えたの。いい?パパに会うのは良いけど、会う前には必ず私にメールすること。それと、もし私が会う時は私が必ず優先だし、私がダメといったら会わないこと。これは必ず約束して』
友紀も美菜もちょっと不思議には思ったが、菜摘の公認で晃一に会えるのだから反対する理由は無い。二人とも直ぐにOKの返信を送った。
実はこれは菜摘の気持ちが揺れていることを表していた。もともと晃一と友紀が会うのはOKしていたしどうにかなる可能性も分かっていた。しかし、それは元々友紀と晃一が付き合っていたからだ。そこに今回、美菜が加わったことでまた不安になってきたのだ。以前にも友紀や麗華で似たようなことがあったが、今回の不安はちょっと違う。既に美菜を抱いてしまった晃一が仮に友紀とも再び関係を持ってしまえば、それに満足して晃一は自分のことを忘れてしまうのでは無いか?自分の居場所が晃一の心の中に無くなってしまうのでは無いか?そう思ったのだ。
だから、取り敢えず二人がどれくらいの頻度で晃一の部屋を訪ねるのか、それだけはきっちり知っておく必要があった。事後の報告を求めようとも思ったが、読んで落ち込むのが関の山なので敢えて求めないことにした。
単に『やっぱりだめ、パパには会わないで』と言えないところが菜摘の弱さだった。もちろん、友紀も美菜も晃一に会うことを許されたのは自分だけだと思っているのだから、二人とも了承するのは菜摘にも予想できた。
翌日、友紀はマンションに行く前に一つ確認しておきたいことがあった。だから朝の通学電車の中から美菜にメールを出しておいた。
昼休みに美菜と屋上に出たが、美菜の口は重かった。
「どうしたの?」
「うん、なんか・・・ね・・・・」
「問題発生?」
「そう言うのじゃ無くて・・・・・」
「だいじょうぶ?」
「うん・・・まぁ・・・・・。それより、何?」
「あぁ、それじゃ言うわね。美菜、おじさまとどうなってるの?何か、あるんでしょ?どうよ?」
突然友紀に問い詰められて美菜は狼狽したが、美菜の性格上顔には出ない。
「どうって?一昨日話した通りだけど・・・」
「それって本当なの?」
「ほんとう?どういうこと?」
「ううん、言い方変える。ミーティングで話したのが全部?」
さすがに友紀は鋭い。
「あの話に抜けてる所なんて無いよ」
「そうよねぇ、細かく話してくれたよね・・・・・・・」
「どうしてそんなこと聞くの?」
「何かすっきりしないんだなぁ・・・・。美菜の性格も分かってるし、おじさまと美菜が会えばそうなるのは分かるんだけど。おじさまが菜摘のことを好きなのは美菜だって知ってるわけだし」
「そう・・・・だから、どうして変だと思うの?」
「菜摘よ」
「菜摘がどうしたの?菜摘と何か話したの?」
美菜はそう言いながら、背筋が寒くなるような気がした。全く、友紀の感覚の鋭さは抜群だ。
「うん、話したんだけど、それとは別の話でね。でもさ、何か菜摘の様子がね・・・」
「怒ってたの?」
「怒ってなんか居ないよ。何か不思議って言うかさ・・すっきりしないんだよね。何か私の知らないことがあるみたいな気が・・・ね・・・・」
美菜は冷静に友紀の話を分析した。そして、普段の話では無く、もっと深刻な話である可能性が高いと判断した。一点突破を試みた。
「知らないこと?それって、話が食い違ってるって事?友紀の知ってることとずれてるから?もしかして、何か菜摘に相談した?」
その反撃は見事だった。確かに相談事でもしない限りミーティングでの話題以上には踏み込んだ話などしないのが普通だ。友紀はこれ以上この話を続けると、彼の二股のことを話さなくては行けなくなると思って話題を変えることにした。しかし、これは友紀の失敗だった。友紀はここで彼の二股のことを美菜に教えてでも話しておくべきだったのだ。
「不思議・・・ねぇ・・・・・・???」
「ううん、分かった。もう良いの。分かったから」
友紀は話題を纏めにかかった。
「分かった?何が?」
「ううん、やっぱり私の取り越し苦労だったみたい。ごめんね、呼び出したりして」
「ねぇ友紀、どうして私を呼び出したの?私に何か確認したかったんでしょ?」
「だからもう良いって」
「そう・・・・・」
友紀は彼のことを知られることよりも、カードキーを借りたことを話さなくてはいけなくなるのを恐れた。それはまるで友紀が晃一を菜摘から取り上げようとしていると思われる可能性がある。誰が考えたって部屋の鍵は大切なものだ。それを友紀が持つとなれば、菜摘が明言しない限り菜摘から取り上げたと思われても仕方ない。
グループの中で友達の彼を取るのは御法度中の御法度だ。こうやって仲間同士で気軽にミーティングに集まってワイワイいろんな話ができるのも彼を取られる心配が無いとお互いに納得しているからだ。だからこそミーティングでは本音が聞けるのだ。言い換えると、本音を聞いてしまえばその友達から彼を取るのは意図も容易いと言うことでもある。だからこそ、麗華が念を押すまでも無く、友達の彼を寝取るのは絶対に禁止なのだ。
美菜はそんな友紀の気持ちの変化を感じ取れなかった。元々美菜はそう言うことを余り気にしないタイプなのだ。
友紀と別れて教室に戻った美菜は、友紀が呼び出した理由を不思議に思いながらも、それ以上の詮索はしないことにした。それよりも、今の美菜には考えなくてはいけないことがある。菜摘になんと言えば良いのか、いや、その前に菜摘に正直に言うべきなのだろうか?その日の授業は成績の良い美菜にしてはできの悪い日だった。指されても答えられないし、ミニテストは全部書く時間が足りなかった。こんな事は美菜にとって初めてだった。
『頭を切り換えなくちゃ、今はまず勉強』美菜は自分が変わっていきそうな不安感と戦いながら午後を乗り切った。頭を切り換えれば美菜の集中力はすごいのだ。