第224部

「おじさまぁっ」
友紀は晃一の首をぎゅっと引き寄せ、今度は積極的にキスしてきた。それはとても熱心で夢中になって舌を絡めてくるキスだった。晃一はグッタリしていた友紀が元気になったので、やっと安心した。
「おじさま、もう、優しすぎっ」
「そんなこと言われても・・・・・」
「こんなことされたら、おじさまを本当に取っちゃいたくなるじゃないの」
友紀は抱きしめられている身体が少しずつ熱を持ち始めたことに気が付いた。身体にスイッチが入ったのだ。
「友紀ちゃん・・・・・・」
「嘘よ。そんなことしてもおじさまは喜ばないでしょ?わかってる、大丈夫、ふふっ。でも・・・好きよ」
友紀はそれからも何度か晃一にキスをしていたが、やがてそれだけでは満足できなくなってきた。もっと晃一に包まれたくなってきたのだ。それには身に付けている物が邪魔だ。だから友紀は手を背中に回すと、ブラジャーのホックを外した。
「ねぇ、私って菜摘より抱き心地、良い?」
晃一は友紀の背中を撫でていて突然バックストラップの感触が無くなったことに少し驚いた。
「それは・・・・・そうだね」
うっかりそう言ってしまった。確かに菜摘よりふっくらとしている分だけ友紀の身体は当たりが柔らかい。だからそう言ったのだが、言ってから少し後悔した。
「もう、そんなこと言っちゃ、だめよ」
そう言いながら友紀は自分でショルダーストラップから手を抜き、ブラジャーを横に置いた。しかし友紀がブラジャーを外したのは晃一に乳房を触って欲しいからでは無く、もっと肌全体で晃一を感じて包まれている感じが欲しかったからだった。だから直ぐにまた晃一の首に手を回して抱きついてきた。
「友紀ちゃん・・・????」
「もう少しこうしていて・・・・・・」
友紀は再び両手を晃一の首にしっかりと回してきた。友紀の乳房が当たっている感触が胸から伝わってくるが、友紀は身体をぴったりと晃一に寄せてきて晃一の手が間に入る隙を与えていない。晃一はすべすべとした背中をゆっくりと撫でながら、『甘えているんだな』と気が付いた。
友紀は晃一の首にしっかりと掴まって身体を密着させてくる。晃一は自分のガウンを友紀の身体に掛け直しながら、もう少しこうしている必要があるだろうと思った。
しかし、友紀は晃一の肉棒がしっかりと準備できていることにとっくに気が付いていた。だからこそ、自分からしっかりと抱きついたのだ。身体を愛されるのが嫌なのでは無い。むしろして欲しいという気持ちはある。しかし、もう少しだけこうしていたかった。身体がくっついている安心感、それが心地良い。
「ねぇ、この部屋って菜摘の部屋?」
「うん、そうだね」
「ここに、菜摘以外の子を入れた事ってある?」
「たぶん、無いと思うよ。友紀ちゃんだけ」
「どうして私をここに連れてきたの?」
「さっき、友紀ちゃんがリビングに来た時に、ふっと思ったんだ。ここに連れてこようって。さっき、友紀ちゃんがシャワーを浴びてる間に玄関から洗面所まで涼しくしようと思ってこの部屋のエアコンを入れてあったからね」
「それじゃ、最初はそう思ってなかったの?」
「そう、思ってなかったって言うより最初はそうした方が良いって気が付かなかった。だって、友紀ちゃんがあんな格好で来たからさ・・・・」
「驚いた?」
「もちろん。高校生の女の子が突然部屋に下着姿で入ってくれば、誰だって驚くよ」
「私、こうして欲しくて・・・・さっきまで泣きそうなのを我慢してたから」
「わかってたよ」
「でも、思いっきり泣いたからちょっとすっきりした」
「良かった。偉いね。友紀ちゃんは頑張ったものね」
「うん・・・・それ、言われるとまた・・・・もう、おじさまったら・・・」
友紀は再び涙が浮かんできたので躊躇うこと無く晃一の首に顔を押し付けた。
「あのね・・・・・・」
「うん」
「教えてあげる。私がこうなった訳」
「うん、聞かせて」
「私の彼、元から彼女が居たの」
「え?ほんと?」
「そう、告られた時は思いもしなかったわ」
「彼女がいたのに告ったんだ」
「そう。それでね、一昨日二人を呼び出したの。少し時間をずらして」
「その彼女は友紀ちゃんの知り合いだったの?」
「ううん、知らなかったけど、その子の友達は中学の同級生だったから。それで、最初に彼女の方を呼び出して話を聞いてみたの。そしたら彼が私に告ったの、全然知らなくて、私が告ったことになってた・・・・」
「そんな・・・・・。それじゃまるで友紀ちゃんが・・・・」
「そうでしょ?でも、それくらいの予想は付いてたから、そこまでは平和だったのよ。受け流せたし。でも、その後に彼が来て・・・・」
「それってさ・・・・・・」
「・・・・・・・・・ふふ・・・馬鹿みたいなの、私って。もしかしたら彼女の前で彼が私のこと、選んでくれるかも、なんて思ってたのかな?そんなのあり得ないのにね」
「・・・・・・・・・・」
「もう少し抱いて」
「うん・・」
晃一はしっかりと友紀を抱きしめた。
「そうしたら・・・・彼、彼女の前で私に言ったの。何のつもりなんだって」
「そんなことを・・・・」
「何のつもりって言われたって、決まってるじゃ無いの、ね?どうするつもりなのよって言ってやったわ」
「そうしたら?」
「俺のプライベートをどうしたいんだって聞くのよ。どう思う?」
「プライベートって、だって友紀ちゃんに告ったのは彼だろ?」
「そう、もちろんそうよ。でも彼はそう思ってなかったみたい。学校は彼のプライベートには入らないらしいの」
「そう言うことか・・・・何となく分かってきた」
「そう、その彼、前に私達の学校でフラれてたの。もちろんその時だってその彼女は居たんだけどね。でも、そのことを知らない周りからいろいろ言われて、それで私にしたって訳。だから私は学校の中だけの彼女って事」
「だって、学校の外でだって付き合たんだろ?」
「もちろんそうよ。彼の部屋にだって行ったわ。脱がされたし・・・・あれだって・・・」
晃一は友紀が本気で彼のことを好きだったことを知った。
「ふふふ、おかしいわよね、こんな話、裸で抱きしめられながら言うなんて。私だって今、彼と同じ事してるのにね。でもおじさまは彼って言うのとちょっと違うかな?」
そう言うと友紀は少し晃一から身体を離し、晃一の手を取って乳房に導いた。晃一の手が友紀の形の良い膨らみを包み込む。少し晃一の手に余る大きさだ。
「そのまま、ね?そうしていて・・・・」
友紀はそう言うと話を続けた。
「でも、そうなっても彼の中では私ってやっぱり学校の中だけの彼女だったのよ」
「いつ気が付いたの?」
「3回くらい彼の部屋に行ってからかな?私には予定とか教えてくれない日があって・・・・最初は気にならなかったんだけど、聞いても教えてくれないから少し気になってたの。そうしたら、中学の同級生が私と彼が一緒に歩いてるの見て教えてくれてね・・・」
「びっくりした?」
「ちょっとね・・・・・でも、その時は悲しくなかった」
「怒った?」
「ううん、全然。変でしょ?」
「うん・・・・・ちょっと・・・・・」
「それよりも不安になったの。また彼が居ない一人になるのが」
「それは誰でもそうだろう」
「うん、でもね、それって私自身のことでしょ?自分の都合なんだから・・・・。それに気が付いたら、なんかばからしくなってきて・・・・・」
「でも、好きだったんだよね」
「もちろん。でも、もう良いの。泣いてすがったりできないもの」
「そうだよね。なんか話を聞いてると、彼の方は元からそんなに気持ちが無かったみたいだし」
「そうなの。だから決めたの。はっきりさせておじさまの前でワンワン泣くって・・・」
「俺の?」
「そう。ここに来るのは前から決めてたの。菜摘の許可も取ったし。だから別れてきたの。おじさま、迷惑だった?」
「ううん、そんなことないよ」
「でも、私ってずるいよね」
「どうして?自分でしっかりと終わりにできるなんて偉いじゃ無いの」
「でも、おじさまにこうして優しくしてもらえるのが分かってたからなのよ?それってずるくない?最初から逃げ場を用意しておいたんだから」
「そんなこと無いよ。誰だって別れ話をするんなら、別れた後、どうするか考えるさ。必ず自分で何とかしなきゃいけないんだから。たまたま友紀ちゃんには俺の所に来るって言う考えがあったのかも知れないけど、それにしたってしっかりと話をしてちゃんと別れて辛い気持ちになってるんだから。彼とのことを中途半端にしておいたまま俺の所に来たって言うなら別だけど」
「日曜日みたいに?」
「でもあれは、偶然だったんだろ?」
「そう。偶然」
「だったら問題ないよ」
「おじさま、優しいのね・・・・・・・本当に・・・・・。私のこと、本気になって優しくしてくれるんだから・・・・」
「嫌?」
「ばか・・・・・・」
友紀は晃一に全て話すことができて安心した。自分の中でしっかり気持ちを整理できたと確信できたのだ。これでまた歩き出せる。心が軽くなったのだ。友紀は晃一に再び身体を擦り付け、抱きしめられている感覚を楽しんだ。
「おじさま?」
「なんだい?」
「優しくしてくれたお礼に、もう一つ教えてあげる」
「なあに?」
「美菜ともしたでしょ?」
「う・・・・」
そうだ。友紀は美菜とのことを見ていたのだ。見られていたのだからごまかしようが無い。
「そうだね」
「高校生なら誰でも良いの?」
友紀はいたずらっぽく言った。
「まさか」
「分かってる。おじさまはそんな人じゃ無いって事くらい。でも日曜日に見ちゃったから」
「悪い子だ」
「だって、ああなれば誰だって見ちゃうわよ。真っ最中だったんでしょ?」
「・・・・・・・・」
さすがになんと言って良いのか分からない。
「凄かった。ちょっとびっくりしちゃった。でも、その後、私だって見られてたんだからおあいこだけどね」
「やっぱり気が付いてたんだ・・・・」
「うん、あの時は何となくだったけど。で、美菜と話したの」
「なにを?」
「お互いに見ちゃったんだからおあいこって」
「そう・・・・・・・」
「これは美菜と私だけの秘密。菜摘にだって教えない秘密なの」
「それじゃ、二人とも恨みっこ無しだね」
晃一は、友紀と美菜がそんなに仲が良かったのか、と驚いた。
「そう。それでね、二人で話してて気が付いたの」
「なにを?」
「おじさま、女の子によってやり方が違うんだって」
「それはそうだろう」
「そうなの?男ってそうなの?」
「そう言われると自信無いけど、相手が替わればやり方だって変わると思うよ」
「うん、それで、おじさまって女の子が一番感じるようにしてくれてるんだなぁって思ってね・・・」
「そりゃ感じてもらわないと意味ないから」
「そうでもないのよ。高校生とかだからかなぁ、結構勝手にしたいことだけしてお終いってのが多いみたいなの」
「そうなの?」
「美菜もそんなこと言ってたし、私もそうだったから」
「そうか・・・・・・・・・。ん?友紀ちゃん、それじゃ俺は?」
「おじさま?もちろん・・・・・」
そこで一度友紀は言葉を切って晃一を見上げた。
「おじさま・・・・・最高!」
友紀は晃一にキスをしてきた。気持ちがこもっているかなり濃厚なキスだ。友紀はたっぷりとキスを楽しみながら、いよいよ愛の儀式が始まることを確信した。既に気持ちも身体も十分に準備ができあがっている。今は心からたっぷりと愛して欲しいと思う。
唇を離すと友紀は晃一に言った。
「おじさま、あっちに連れてって」
「え?ここはいやなの?」
「ううん、嫌じゃ無いけど、あっちが良い」
友紀はこの部屋を何かあった時に特別に連れてきてもらえる部屋にしたかった。だから、元気になった今はいつものところに戻りたいと思った。何となく慣れていない部屋なのでいつもと雰囲気が違うと言うこともある。
「うん、そうしようか」
晃一は友紀を抱き上げると、リビングに移った。
友紀をソファベッドに座らせて背もたれを倒し、隣に寝て友紀を抱き寄せた。
「これで良い?」
「うん」
そう言うと友紀は嬉しそうに身体を晃一にくっつけながらキスを求めてきた。友紀の舌は晃一の舌を積極的に追いかけ回しながら、晃一を引き寄せて自分から上下を入れ替えて下になった。
「あぁぁぁ、おじさま・・・・・あぁぁ、優しくして・・・・いっぱいして・・・・良いでしょ?して?」
首筋に晃一の舌を受けながら友紀が喘ぐように言った。
「どんな風にして欲しいの?」
晃一が友紀の耳元で囁くと、
「いっぱい感じさせて。思いっきり焦らして」
「うん、わかった」
そう言うと晃一は友紀の手を頭の上に挙げ、乳房を無防備に露出させた。友紀は静かに目をつぶって愛されるのを待っている。友紀の乳房は上を向いても横に流れたり崩れたりはしないが、さすがに菜摘よりも大きいだけに乳房全体がツンと上を向いて尖っていると言うほどでは無い。その分、横にも広がっているので晃一は乳房の脇の部分、小乳と言われるところから可愛がることにした。
「最初はここからだよ。そんなに感じないと思うけど、だんだん感じてくるからね」
「うん」
友紀は晃一が自分の上に被さる形で左右の乳房の横を両手の指で可愛がり始めたのに気が付くと、包まれて愛されている実感が一気に湧き上がってきた。ちゃんと手間暇を掛けて丁寧に可愛がってくれる、それがとても嬉しいのだ。