第23部
「それじゃ、早く飲んで」
「そんなこと言ったってぇ」
と言いながらも菜摘はグラスを飲み干し、ソファの横の小さなサイドテーブルに置いた。その途端、晃一の手が包んでいる乳房の乳首を可愛がり始める。
「いやぁん」
その途端、菜摘の足がピクンと反応し、足の指がクイッと曲がってちょっとだけ膝を擦り合わせた。
「菜摘ちゃん、どうして足が動くの?」
そう言って晃一がまた乳房を揉むと、
「ああんっ」
と言ってまた同じことが起きる。
「足の指も曲がるね」
「でも・・・・わかんない・・・・・・。パパ、もう一回してみて」
菜摘も自分の身体の反応に興味を持ったようだ。
「こう?」
「ああんっ、わかんないの、どうして動いちゃうのか」
「動いちゃうの?」
「身体が反応するの。本当よ、動かしてるわけじゃないもの」
「それじゃ、こうしたら?」
そう言うと晃一は乳房を揉む代わりに、指を刷毛のように使って乳首をぱらぱらっと優しく弾いた。
「ああぁぁぁぁぁぁんっ」
菜摘の膝がクイッと曲がって何度か擦り合わされ、足の指が曲がった。
「菜摘ちゃん、感じてるんだね」
分かりきったことを晃一が指摘すると、
「うん・・・そうみたい・・・・」
と菜摘はまじめに答えた。菜摘自身、まだ自分の身体がどんな反応をするのかよく分かっていない。乳房を揉まれるとどうして足の指が動くのか、自分でも分からないのだ。ただ、乳房からの快感が足の先まで走り抜けていくのは確かだった。
「菜摘ちゃん、まだ先をしても良い?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
晃一にしてみれば分かりきったことを再確認しただけだったが、菜摘にとっては難しい質問だった。改めて聞かれるとなかなか『うん』とは言い難い。
「やっぱり考えちゃうのかな?」
「優しいのね・・・・・」
「え?」
「パパ、優しいのね」
「そ、そう???????」
「いいの、答えてあげる。良いよ」
「うん、ありがとう」
「でもパパ、そう言うことって上手に雰囲気の中で流すもんじゃない?改めてジュース飲んだ女の子に聞く?」
「ごめんよ。しつこかったね」
「ううん、怒ってるわけじゃないの。パパの気持ちが嬉しいから」
「それじゃ、どうして足の指が動くのか、ちゃんと確かめてみようか?」
「ああっ、パパ、嫌らしいーっ」
「そうだね」
「でも・・・・ねぇ、私の部屋に連れてって」
そう言うと菜摘は再び晃一の膝の上に横たわりながら首に手を回して掴まった。
「抱き上げて連れてけってことだよね」
「うん」
甘えて晃一に抱きついている菜摘を軽々と抱き上げると、晃一は菜摘をベッドルームに連れて行った。抱き上げられてベッドに運ばれる間。菜摘はじっと晃一の胸に頭をくっつけていた。いよいよこれからだ。怖くもあったが、幸せを感じている自分に菜摘は安心した。ベッドにそっと菜摘を下ろした晃一は、改めて菜摘を見下ろした。上半身裸の菜摘は何度見ても素晴らしいプロポーションだ。
「そんなに見ないでってばぁ」
菜摘は胸を隠しながら甘えた声を出した。
「うん・・・・ねぇ、菜摘ちゃん、ちょっと痩せた?」
「うん、ちょっとね・・・・」
菜摘は晃一が気づいてくれたことを喜び、次の言葉を待った。
「モデルさんみたいに綺麗になったね」
「そう?」
平静を装いながら菜摘は心の底から喜んだ。苦労した甲斐があったのだ。月曜日から今日まで、ほとんど食べる量はいつもの半分程度しかなかった。それは高校生の菜摘にとってとっても辛いことだったが、晃一に裸を見られる時のことを思ったからこそ我慢できた。
「でも、この前の菜摘ちゃんも可愛くて綺麗だったよ」
「ありがと」
菜摘はにっこり笑うと晃一に手を伸ばしてきた。晃一は菜摘に引き寄せられて上から被さっていき、そのまま二人はまずたっぷりとキスを楽しむ。しかし、晃一はまだ服を着たままだ。ねっとりとお互いに舌を絡め合い、菜摘の項を楽しんだ後、晃一は一度起き上がると服を脱ぎ始めた。
その途端、菜摘は緊張した。今まで自分が服を脱ぐことばかりを心配していて晃一が裸になることなど全く考えていなかったのだ。
「ああん、パパも服を脱ぐのぉ?」
菜摘は馬鹿な質問だと思ったが、思わず声を出した。
「うん、そうだね」
そう言って晃一はシャツを脱ぎ、スラックスも脱ぎ始めた。菜摘は思わずドキッとして胸を隠し反対を向いてしまう。
「そっちは脱がないでぇ」
菜摘はそう言ったが、晃一は構わずにパンツ一枚になると菜摘の横に添い寝した。
「菜摘ちゃん、こっちを向いて」
「だってぇ、こんなことぉ」
菜摘はちょっと嫌がったが、晃一にこっちを向かされて抱きしめられ、再びキスをされる。今度のキスはぴったりとお互いの身体が重なっているので菜摘にとっては初めて晃一の肌を感じるキスだった。すでに慣れてきたねっとりとしたキスに晃一の肌の感触が重なり、再び心臓がドキドキする。『あ、いよいよ始まるんだ。パパって結構筋肉質だったりして』菜摘は晃一に抱きしめられて胸から足まで晃一の肌を感じながら、おそるおそる晃一の首に回した手で肩や背中の感触を確かめた。
菜摘はブラジャーを脱がされてからずっと同じ格好なので、恥ずかしさはあまり感じなくなっていたが、裸になった晃一に抱きしめられて晃一の肌を直接感じると、二人が裸になってセックスをすると言うことを否が応でも意識させられる。だから晃一が首筋から胸へと下がっていくと、今までと違う感覚で晃一を迎え入れることになった。晃一は胸へと下がる時に菜摘の両手をゆっくり上に上げたが、今度の菜摘は大人しく後ろ手で枕を掴んで胸を晃一に差し出した後、直ぐに手を下ろしそうになる。まさに自分の身体全体を差し出すような気になるのだ。
「あん、パパぁ、やっぱり恥ずかしいよぉ」
「それは俺も一緒だよ」
「パパも恥ずかしいのぉ?」
「それはそうだよ。誰だってそうだと思うよ」
晃一は菜摘の形の良い乳房を両手で包むと優しく揉みたてる。
「はあぁぁーっ、いきなり両方っ、あうぅぅ、それ、恥ずかしいのに気持ち良いぃ、ああん、パパぁ、ちょっと怖い、あぁぁっ、そんなにしないで、あうぅん」
「菜摘ちゃん、感じてごらん。どれだけ気持ち良くなってもいいんだから」
そう言うと菜摘は、
「本当に?」
と両方一度に乳房を揉まれる感覚に流されそうになりながらも晃一に確認した。
「うん、いいんだよ。ほうら、こうされると、どうかな?」
晃一は両手で乳房を包んだまま、優しく乳首を指先で転がす。
「はあぁぁぁ、パパぁ、いやぁ、ああん、声がどんどん変になるぅ」
「うん、それでいいんだよ。もっともっと変になってごらん。二人だけの時間なんだから」
そう言うと晃一は可愛らしい先端をそっと口に含んで舌で転がし始めた。『パパと二人だけの時間なんだ』と思うと自然に感度が上がる。
「あうぅぅん、パパぁ、ああぁぁぁ、恥ずかしいのに、嬉しいぃ」
「菜摘ちゃん、好きだよ」
「私も大好き、パパぁ、なんか、ああん、もっと身体が熱くなってきたのぉ」
「そのまま楽にしていてごらん」
そう言いながら晃一は菜摘の小さな胸に夢中になっている。菜摘はそんな晃一の頭を軽く抱きしめながら喘いでいる。
「なんか、パパにこうされてると、パパって子供みたいぃ」
菜摘は自分の乳房に吸い付いている晃一の頭を見下ろしながら、そんなことを言った。女性としての本能が目覚めてきているのだ。愛されていると同時に愛しているという感覚が菜摘を包んでいく。菜摘は身体中に湧き上がる快感に、晃一に愛されている乳房を軽く左右に振りながら、晃一に愛される喜びを感じていた。
「あうぅん、そんなに胸ばっかりしないでぇ、はあぁぁっ、どんどん気持ち良くなるからぁ」
菜摘は晃一に愛されることに慣れてきたらしく、次第に身体を大きく動かすようになってきた。
「それじゃ、スカートも脱ごうか?」
晃一が両方の乳房を優しく揉みたてて交互に乳首をしゃぶりながら言うと、
「だってぇ、そっちはぁ・・・・」
と菜摘はあまり嫌がらない。
「だって、菜摘ちゃんは感じるようになって身体が動いちゃうから、ほら、スカートだってくしゃくしゃになっちゃったよ。このままだときっと凄いことになるよ」
晃一がそう言うと、菜摘はちょっと考えた。確かに先週は家に帰ってから皺を伸ばすのにかなり苦労したのだ。このままだと今日は明らかにそれ以上になるのは間違いない。それでもまだ迷っていた。
「でもぉ・・・、やっぱりぃ・・・・・」
「もうこんなになってるから足だってほとんど見えちゃってるよ。全然触ってないのに」
そう言うと晃一は皺だらけで捲れ上がっている菜摘のスカートを軽く伸ばした。菜摘は仕方ないといった雰囲気で、
「うん・・・・いいよ・・・」
と言うと、晃一がスカートを脱がす時に軽く腰を上げて協力した。どうせ直ぐに脱ぐことになるのだ。晃一はスカートを脱がすと、ソックスも脱がせた。これでいよいよあと小さな布地のパンツ一枚だけになった。
晃一はスカートの下に隠されていた菜摘の腰から下を初めてじっくりと眺めた。少しだけ子供っぽい丸いラインが残っているが、思った以上に腰は官能的なラインを描いており、きゅっと綺麗にくびれている。そして、少しレースの入った薄いグリーンのセミビキニのパンツが控えめに恥ずかしい所を隠していた。そこからの足のラインもとても綺麗だ。
晃一は菜摘の腰に目が釘付けになり、思わず手を伸ばしていく。その様子に菜摘はむき出しの男の欲望そのものを感じた。
「ああん、だめぇ」
菜摘はそれまでの優しい晃一とは違う男の欲望を感じたのか、慌てて上げていた両手を下ろして半分起き上がると晃一の手が腰に伸びていくのをブロックした。
「菜摘ちゃん、綺麗だ・・・・」
「だめっ、パパ、だめだってばぁ」
「菜摘ちゃん、横になって・・・・・」
「だめ、そんなのだめ、許さない」
そう言うと菜摘は晃一の首に再び手を回し、少し強引に晃一を胸に引き寄せた。
「パパ、いきなりはだめ。ね?いいでしょ?」
菜摘は乳房を晃一に与えることで晃一の興味を腰から逸らそうとしたのだ。晃一もしばらくの間は再び乳房を愛して満足していたが、直ぐに菜摘の腰のほうに手を伸ばしていく。
「パパ、待って、まだ、あん、だめぇ」
菜摘は下半身を探られるのが初めてなので、ゆっくり時間をかけて慣らしてきた乳房とは違って少し嫌がった。しかし、晃一が直ぐに脱がそうとしないことが分かると、腰からお尻にかけて軽く撫でる程度ならば許してくれるようになった。しかし、晃一が前のほうに手を回すと、
「だめ、そっちはだめだってばぁ」
と言って晃一の手から逃げようとする。晃一もやっと自分が菜摘がいやがることをしていたことに気が付いた。
そしてこの頃になって、晃一もやっと時間が気になり出した。すでに4時を回っている。これから十分に菜摘を慣らしながら貫くとすれば、かなり強引なことをしなくてはならないと思った。最初に時間を掛けすぎたのだ。
「菜摘ちゃん、お願いがあるんだけど」
「なあに?いきなりはだめよ。私が良いって言わないと脱がさない約束でしょ?」
「もちろんそうだよ。そうじゃなくて、明日も来てくれない?」
晃一の口調は元に戻っており、それに気づいた菜摘は安心した。
「テストが終わってから?」
「そう。来れる?」
「明日は終わってから友達と・・・・・・」
菜摘は報告会が待っているのを思い出した。きっと約束した時間では終わらず、試験が終わった開放感も手伝って、かなり長く聞かれるだろうと思った。
「約束があるの?」
「う・・ん・・・・。でも、どうして?」
「これから菜摘ちゃんを優しく慣らしながら最後までしちゃうと、かなり遅くなると思うんだ。だから、最後の所は明日にすれば、今日は時間を掛けて優しくできるかなぁって思ったから」
「それって、私がなかなか感じないってこと?」
「ううん、俺のやり方が上手じゃないんだと思うよ。菜摘ちゃんのせいじゃないよ」
「明日来たらできるの?」
「うん。絶対。それに、今日初体験しちゃったら、もしかしたら明日痛くてテストに集中できないかもしれないから」
「そうか・・・・・」
確かに晃一の言う通りだと思った。そう言えば以前、ロストした直後は歩くのも痛いと麗華も言っていた。ロストすれば痛いのは当たり前だとしてもテストに響くのは困る。それに、明日になったって菜摘は全然困らない。
「パパはそれでいいの?」
「うん、菜摘ちゃんが十分に感じてくれるのが一番だから」
「そうか・・・・・」
菜摘は晃一の言う通りだと思った。それに、明日に延びれば報告会は月曜になる。そうすれば時間だって短くならざるを得ない。それに、晃一に甘えながらの方が時間がかかっても楽しいに違いない。
「うん、分かった。パパに任せる」
「ありがとう。それじゃ、続きをするね」
「でも、さっきみたいなのは嫌よ」
「さっきみたいなのって?」
「だってパパ、全然目つきが違ってたもの。怖かった」
「ごめんね。菜摘ちゃんがあんまり綺麗だったから」
「優しくしてくれないと許さないから」
「うん。わかった」
そう言いながら晃一が菜摘のパンツの前に手を伸ばしていくと、
「そう言いながらまた直ぐにそこに手が行くぅ。だめだってばぁ。もぅ、パパの右手は怖いぃ」
と菜摘は晃一の手を押さえると、俯せになってしまった。俯せの姿勢では肩から腰までのラインの美しさが際立つ。
「菜摘ちゃん・・・・・」
「パパ、さぁ、どうするの?」
菜摘はちょっと小悪魔のように意地悪っぽく聞いてきた。肩から背中、そして腰を通って足までのラインも本当に美しいと思う。ちょっとだけ、こんな美しい少女に恥ずかしい格好をさせて自分の肉棒で貫いても良いものだろうかと思った。
「でも・・・・・・・」
「だめ、パパはこのまま優しくするの」
菜摘は晃一を困らせるのが楽しいらしい。
しかし、晃一にとってはなんの問題もなかった。
「分かったよ。このまま優しくしてあげる」
「うん・・・・・」
菜摘は晃一の声から晃一が困っていないことにちょっと戸惑った。俯せになれば晃一の手がパンツの前に延びてきても触れないと思ったのだ。
「それじゃ、ここからするね」
そう言うと晃一は菜摘の髪をちょっと掻き上げ、項にキスを始めた。新しい感覚が菜摘の身体に走る。