第257部

「ああっ、パパっ、もうすぐいっちゃいそうっ」
「もう少し我慢しなさい」
晃一は固い乳房を揉み回しながら菜摘に我慢を強いた。
「いやぁぁ、我慢したくないぃっ」
「ダメ、我慢しなさい」
「いやぁっ、我慢できないっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」
菜摘は晃一の言いつけに背いて動きを更に大きくすると、一気に駆け上がろうとした。
「ああっ、ああっ、ああっ、いいっ、いっちゃいそうっ」
菜摘は『ああっ、いきそうッ』と思った。そして菜摘が意識を解放しようとした途端、晃一の手が菜摘の腰を押さえつけてしまった。
「だめだよ。言われたとおりにしなきゃ」
その言い方は優しかったが、菜摘は晃一の目を見てその意味が分かっていた。
「ああん、嫌ぁ、ごめんなさい。我慢できないの。ごめんなさい」
急に快感を取り去られた菜摘はまだ腰をもじもじさせながら何とか少しでも気持ち良くなろうとしていた。
「我慢できなくても、できるだけ頑張らなきゃだめでしょ?」
「ごめんなさい。だから練習は許して、ね?パパ、許してぇ」
菜摘は言いつけを守らないときに与えられる『我慢の練習』を恐れた。しかし、晃一の言葉は菜摘を落胆させた。
「我慢できなかったんだから、しっかり我慢できるように練習しないとだめだろう?」
晃一は優しく諭すように言った。しかしそれは菜摘にとって、『我慢の練習』をする必要があることを宣言したに等しかった。
「あぁぁ・・・・それはいやぁぁ」
「少しだけ練習しようね?大丈夫、一緒にがんばろ?さぁ、おいで」
そう言って晃一は身体を完全に起こすと菜摘を軽く抱きしめてキスを始め、同時に菜摘の腰を抑えた。決して強く抑えているわけでは無いが、菜摘が腰を動かせば直ぐに分かってしまう。だから菜摘は腰を動かすことができず、無理にでも我慢するしか無かった。
「んんん・・・んんっ・・・んんっ・・・んんふぅ・・・んんんんん・・・」
菜摘は腰の焦れったさを忘れようとするかのように熱心に舌を絡めてくる。
「良い子だ。もう少し・・・んんんっ・・・んんっ・・・・・」
晃一は菜摘の舌をたっぷりと楽しみ、小さな口の中で逃げ回る小さな舌を追いかけ回した。
「んんっ・・・んぐっ・・・んんんんぁ・・・んんんーっ・・・んんぐぅっ・・んああぁっ・・」
だんだん菜摘の中が狭くなり、グッと肉棒を強く締め付けてくる。菜摘の中に入っている晃一もだんだん我慢できなくなってきた。菜摘の中は本当に気持ち良い。ぴっちりと隙間無く肉棒の先端から根元まで締め上げて絡みついてくる菜摘の肉壁は、最初から晃一がじっくりと開発して自分の肉棒の大きさに合わせた晃一だけが楽しめる特別な肉壁だ。
「んあぁぁ・・・んんああぁぁぁぁ・・・・だめ・・・・ああぁぁぁぁ」
そんなに時間は経っていないが、菜摘はとうとう限界に来たようで、キスどころでは無くなってきた。腰から湧き上がる鈍痛のような焦れったさは動いていないのにじわっとした強力な快感を湧き上がらせてきた。
「んん・・・んああぁぁ、パパ、もうだめ、もういっちゃう」
菜摘は喘ぎながら限界に達したことを告げた。自然に菜摘の足は膝を突いた格好に戻った。
「うん、分かった。そっと身体を離すからね。そっとするからね」
そう言うと晃一はキスを止めると、自分の上体を再び後ろに反らせて少しだけ菜摘から離れた。喘ぎながら肉棒を奥深くまで収めてじっとしている菜摘は本当に綺麗だ。
「良いかい?よく我慢したね。楽しんで良いからね。気持ち良くなるんだよ」
そう言うと晃一は、身体を小さく屈めると、菜摘の右の乳房を口に入れると同時に左の乳房を揉み上げ、同時に左手で菜摘の腰をグイッと引き寄せた。
その瞬間、菜摘の身体は大きく反応した。
「んああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーっ」
菜摘は大きく仰け反りながら思い切り腰を使った。大きなストロークでグイッグイッと細い腰が晃一の上で前後に動き、肉棒が強く締め付けられて擦り付けられる。一気に菜摘は絶頂へと駆け上がった。
「あああああぁぁぁぁぁぁあーーーーーっ」
いってしまうのは分かっていた。しかし、それを晃一に告げられない。話すどころでは無いのだ。菜摘は快感に支配された意識の中で『いくっ』と思ったが、身体はすぅーっと今までよりも高いところまで感覚を持ち上げると、一気に弾けた。
「はうぅーーーーっ・・・・はうぅぅぅっ・・・・はうぅうっ・・・・」
菜摘は大きく晃一の上で身体を痙攣させた。それはいつものビクッと震える程度では無くビクンッビクンッと何度も押し寄せてくる強烈で鮮烈な感覚だった。菜摘の頭の中が真っ白になる。
「あうぅっ・・・・あううぅっ・・・・・・・・あうぅぅっ・・・・」
菜摘はそのまま、晃一の上で何度も何度も激しく痙攣した。その度に凄まじい快感が身体を突き抜ける。
「あうぅぅっ・・・・止まらないっ・・・・あううぅぅーっ・・・・・はうぅぅーーーっ・・・」
菜摘は身体が壊れてしまったかと思った。それほど何度も凄い快感が突き抜けた。もの凄く気持ち良いと同時に、身体の制御が壊れてしまったかという恐ろしさが湧き上がる。菜摘の肉壁はぎゅぅっと晃一の肉棒に絡みついたまま、菜摘の絶頂の痙攣の間、何度も肉棒を締め付け続けている。
「ああぁぁぁっ、止まらないっ、はうぅっ・・・・はうぅーっ・・・・ああぁっ、助けてぇっ」
菜摘は本当に身体が壊れてしまったと思った。痙攣の間は息ができないので酸素が足りない。息が苦しい。もう十分なのに、まだ身体はいき続けている。菜摘は晃一から離れようともがいたが手に力が入らない。
「ああぁぁーーっ、もういやぁぁっ、だめぇぇっ、あうぅっ・・・・はうぅぅっ・・・いやぁぁ」
しかし晃一は、菜摘の絶頂がだんだんと収まってくるのを感じ取っていた。
「だいじょうぶ」
それだけ言うと再び菜摘の乳房に夢中になる。ぷりぷりの乳首と固い乳房を何度も舐め回して揉み上げ、菜摘の絶頂を最高のものにし続けた。
「だめぇっ、あああうぅっ・・・・・・・あうっ・・・・・あうっ・・・・・ううっ・・・・・・ううっ・・・」
菜摘は10回近くも大きく身体を震わせてから、次第に痙攣が治まってきた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
菜摘の絶頂が収まってくると、やっと晃一は菜摘の乳房から離れて菜摘を抱きしめた。
「良い子だ。よく我慢したね」
晃一はそう言いながら菜摘の髪を優しく何度も撫でてきた。しかし、背中を優しく撫でようとすると、
「あうぅっ、だめ、まだ触らないで・・・はうぅぅっ・・・・・いやっ」
と菜摘は嫌がった。感覚が敏感になりすぎて撫でられるだけでいってしまうのだ。
「うん、わかった」
晃一はそう言うと、髪をそっとなで続けながら菜摘を軽く抱きしめた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・」
菜摘はそのまましばらく息を弾ませ続けたが、少ししてやっと、
「死んじゃうかと思った」
と晃一の耳元で呟いた。
「上手にいけたね」
「凄かった・・・・・本当に死んじゃうと思った・・・・・・」
菜摘はまだ身体中で小さく弾け続ける感覚を指先に感じながら、余りに凄まじい絶頂を思い出していた。
「我慢して、良かったろう?」
「凄すぎ・・・あそこまでしなくても・・・・・パパったら・・・・私の身体、壊れたと思ったの・・・・・やり過ぎよ・・・・もう・・・・」
菜摘はそう言ったが、自分があそこまで激しくいける身体であることを少し嬉しく思った。今は身体の中に入っている肉棒の大きさははっきり分かるが、全然感じていない。激しくいった後なので無反応期が長いのだ。
「少し休んでごらん?」
晃一はそう言うと、菜摘に挿入したまま身体を倒した。菜摘は大人しく晃一の上に乗ったまま、べったりと倒れ込んだ。
「パパ・・・・抜いてもいい?」
「あぁ、いいよ」
晃一は菜摘から肉棒を抜くと、菜摘を横に下ろして腕枕をした。
「疲れたかい?」
「うん、ちょっとね・・・・・・。だって、あんなにされたら誰だって・・・・」
「嫌になった?」
「そんなこと無い。ちょっと疲れただけ。少しすればきっと・・・・」
そう言うと菜摘は、そっと手を晃一の肉棒に持って行った。
「これが・・・・・・」
菜摘は躊躇いがちにちょんちょんと肉棒を突く。
「しっかり握ってごらん?」
晃一が肉棒を握らせると、菜摘は少し驚いた。
「まだ、こんなに固くなってて・・・・・・。ごめんなさい。パパは入れたいんでしょう?」
「ううん、菜摘ちゃんが一番良いようにするから大丈夫だよ」
「そんなこと言ってぇ」
そう言いながら菜摘は抱かれたまま肉棒を軽く扱き始めた。
「こうしてれば良い?」
「うん、気持ち良いよ」
「私はあんなにいかせて貰ったのに、パパは一回だけだものね・・・・・」
「ハハハ、俺は高校生と同じって訳にはいかないさ」
「その分、すごく上手だから・・・・・」
そう言うと菜摘は晃一に身体を擦り付けた。胸と脇に押し付けられる固く膨らんだ乳房の感触が心地良い。
「褒めて貰えて嬉しいな」
晃一は単純に喜んだが、菜摘の心境は少し複雑だった。
「でも・・・・・・」
「どうしたの?」
「パパ・・・・・・ううん、なんでもない」
「どうしたんだい?」
「ううん、いいの」
「そんなこと言わないで、教えてよ。どうしたの?」
「・・・・・・それなら言うけど・・パパ、怒らないでね。他の子にもあれ、した?」
晃一は菜摘の気持ちが良く分かった。確かに申し訳ないことをしていると思う。
「あれ?さっきしたこと?ううん、してないよ」
「本当?あんな凄いこと、してない?」
「うん、してない。本当だよ」
「良かった」
「ねぇ菜摘ちゃん、どうして他の子がここに来るのを止めさせないの?菜摘ちゃんがだめだって言えばそうするのに」
「私の我が儘なの。だって、そうしておけば、誰か私の知らない子にパパが取られないか、心配しなくて良いでしょう?私はパパにはそんなにたくさん会わないって決めたけど、それだけだとパパが私の知らない相手とどうなってるのか、いつも心配してなきゃいけないから。それなら私の知ってる子がパパの近くにいてくれた方がいいもん。だからそうしたの。友紀と美菜がいれば、パパは他の子には行かないでしょう?」
「それはもちろん、そんなに何人もは無理だよ。菜摘ちゃん一人が居れば良いのに・・」
「いいの、これが一番良いの」
「それで、いいの?」
「うん、いいの。パパの気持ちは分かってるから。でも男の人って、気持ちだけじゃ我慢できないんでしょ?」
「それはそうかも知れないけど・・・・・・・、でも・・・」
「だから、そう言うこと。私だって我慢できなくなったらいつでもこうして来れば良いんだし。だって、私のパパだから・・・・。ちょっと汗掻いちゃったかな?身体がべたべたする・・・」
「シャワーを浴びてきたら?」
「そうする」
「それなら、一緒に浴びようか?」
「それはダメ。行ってきまぁす」
「そんなこと言っても、後でシャワー室に入っていくからね」
「入れてあげないもん」
そう言うと菜摘はシャワーを浴びに行った。バスルームにはもちろん鍵はあるが、十円玉があれば明けられるので、その気になれば入っていけるのだが晃一はリビングで待つことにした。
菜摘はシャワーを浴びながら、身体に残る気怠い感覚を楽しんでいた。ゆっくりとシャワーを浴びていると心から幸せだと思う。もちろん、友紀や美菜のことはあるにしても、彼氏に浮気された友達の話を聞く度に『素敵な彼氏なら浮気の危険があるのは分かってたことじゃないの』と思っていただけに、これが菜摘の編み出した方法なのだった。だから友紀や美菜とは『パパが寂しいときに私の代わりに相手をして貰ってるのだから浮気では無い』というのが菜摘の考えだ。
晃一がガウンを着てリビングで待っていると、菜摘は身支度を調えて現れた。さっき脱がしたばかりの薄いブルーのブラウスとブルーのミニスカートはとても似合っている。
「菜摘ちゃんはまだいられるの?」
「うん、もう少しだけ・・・・」
「そう、良かった」
「だから教えて?」
そう言うと菜摘は自分から晃一の膝の上に横座りしてきた。
「なんのこと?」
「詩織って子、どんな子なの?」
「あぁ、友紀ちゃんに紹介された詩織ちゃんか」
「そう、教えて」
「うん、結構ガードが堅いって言うか、いたたっ、なんだよ急につねったりして」
「ガードが堅いって、落とすつもりなの?」
「まさか。なかなか相談に乗るところまでいけなくてね」
「そう言うこと、分かった」
「急につねるなんて酷いよ」
「ごめんなさい。ちょっと心配だったから・・・・・」
「友紀ちゃんや美菜ちゃんの時は確かに相談に乗ってからああなっちゃったけど、詩織ちゃんは全然違うよ。神田で夕ご飯食べた頃には少しだけ信用してもらえたと思うけど、なんて言うか・・・、寄りかかってくる感じが無いんだ。気持ち的には凄く遠い感じでね」
「ふうん、それで、可愛い子でしょ?」
「うん、菜摘ちゃんも見たよね。かなり可愛い子だね」
「パパ、大丈夫?その子から誘われても断れる?」
「うん・・・たぶん・・・・」
「ま、それなら良いか」
晃一は正直に言えば今のところ心配は無いにしても、もし詩織から誘われたら本当に断れるか自信が無かったが、菜摘が余り追求しないで終わりにしてくれたことで安心した。
菜摘は話が終わったと思ったのか、晃一の肩に頭を乗せてべったりと寄りかかってきた。自然に晃一が菜摘の髪を撫で始める。菜摘は目を閉じてうっとりと撫でられる感触を楽しんだ。
「ねぇ、パパ」
「なんだい?」
「もう少しこうしていても良い?」
「もちろん良いけど、どうしたの?」
「ううん、なんでもない・・・」
「でも、菜摘ちゃんとこうしてると、俺は我慢できなくなるかも知れないよ」
「そうね・・・・・・」
「だろ?それでもいい・・」
「私もそうなるかも・・・・・」
「いいの?」
「うん、もう少しだけなら」
「もう少しか・・・・」
「だめ、それならもうちょっと長くても良い・・・」
なんだかんだ言っても、結局菜摘はここに居たいのだ。いつも恋しがっている晃一の膝の上から自分で立ち上がって出ていくことなどとうてい考えられない。
「ねぇ、パパ、私に、飽きてきた?」
「ええっ?どうしてそんなこと・・・」
「ううん、何でも無い。忘れて」
「どうしたの?急に・・・」
「ううん、ちょっと心配になっただけ」
「飽きるどころか、まともに会ってくれさえすらしないじゃ無いの」
「そうか・・」
「そうだよ。飽きるくらいたくさん会えたら良いのに」
「たくさん会ったら飽きるんだ」
「菜摘ちゃん、怒るよ」
「ごめんなさい」
菜摘は心の奥底に堪っていたものを少し吐き出せたような気がした。その分、ほんの少しだけ心が軽くなったような気がする。