第263部

菜摘はあの抗しがたい感覚の兆候を感じた。しかし、今は話を続けるしか無い。菜摘は意識を会話に集中して話を続けた。
「妖しいって、何が?」
『どうも、また彼と上手くいかなくなったみたいでさ、機嫌が悪いみたいなのよ』
「それとミーティングって・・・どう言うこと?」
『それでみずえにちょっとだけ口を滑らせたみたいなんだけどさ、またあの時の様子を・・・愛の営みってやつを報告させたいみたいなの。気晴らしってことみたい』
「ええっ、だめよ。絶対嫌よ」
『分かってるって。菜摘じゃ無くてさ』
「それじゃ、誰なのよ」
『それがね、美菜』
「そんな、だって美菜のことは絶対に秘密って麗華だって納得してるはずでしょ?」
しかし、ちょうど友紀との話が面倒なことになってきた時に、菜摘の入り口で肉棒が力を持ち始めてしまった。
それまでは中途半端に肉門に挟まれていた肉棒が、はっきりと肉棒が菜摘の入り口で肉壁を押し分け始めたのだ。『あっ、パパの、おおっきくなってきた。ヤバッ』と思った。こう言う話題なら、本当ならもっとたくさん話したいのだが、あの抵抗できない感覚が腰の辺りからゆっくりと湧き上がってくる。晃一は菜摘が言ったとおりに全く動いていないので今まで感覚を無視できたが、一度気になり始めるとどうしようも無いあの感覚がじわじわと広がってくる。
『そうだけど・・・・よくわかんないけど、麗華だって美菜がOKすると思ったからそう言ったんじゃ無いの?麗華が言ったってことは、きっと何かあるよ』
「そんな、麗華だってさ・・・・・・変だよ」
菜摘の入り口に当たっていただけの肉棒が少しずつ肉門をこじ開けて入り始めた。菜摘は意識を集中して無視しているので何とか耐えたが、本当ならこれだけでため息ができるほど気持ち良い瞬間だ。
『もちろんそうよ。でも、麗華が一度決めたらさ、絶対美菜に話させる方法を知ってるんだと思うの。普通だったら絶対美菜は自分のことなんか話さないのは麗華だって知ってるはずよ。それを分かってて言ってるんだから。それに美菜、結構おじさまのこと気に入ってるみたいだしさ。もともと美菜は年上好きだし』
「・・・・・・・・・・だめ・・・・」
湧き上がり始めた快感に、もう菜摘には友紀の話は良く理解できなくなってきた。それよりも肉棒の方に意識が取られてしまう。ただ、菜摘は頭の隅で晃一と美菜の営みなど絶対聞きたくないと思っていた。
『分かってるって。それから麗華は美菜に言ったみたいで、美菜からさっきラインが来たって訳』
「美菜が、ライン?」
『そうなのよ、珍しいでしょ?』
「そんなの美菜は絶対に拒否るに決まってるっ・・・・・・」
肉棒は肉門を大きくこじ開けて菜摘の中に入り始めていた。しかしまだ先端だけなので菜摘の身体は自然に奥まで迎え入れたくて堪らなくなってきた。『だめ、今はだめ、ああっ、だめっ、我慢できなくなっちゃうっ』菜摘はそう思うのだが身体の奥から湧き上がってくる感覚には抗えない。
そしてとうとう菜摘は我慢できずに思わず、ほんの少しだけ腰を動かした。途端に快感がうわっと大きくなり、肉棒がズズッと入ってきた。
「!!!!!!!ーっ」
菜摘は手を口に当てて声を全力で堪え、必死に息を止めて耐えた。そして肉棒を抜くために立ち上がろうと身体を前に倒したがその瞬間、更に肉棒がぬるっと入ってきた。ちょうど角度が合ってしまったのだ。一気に半分以上肉棒を収めてしまった。快感が一気に強くなった。
「んーっ!!」
声ともあえぎとも言えない声が僅かに出た。慌てて口を押さえたが、幸いにもどうやら友紀は気が付かなかったようだ。同時に晃一の手が乳房に回ってきた。菜摘は慌ててその手を空いていた左手で押し下げた。そのはっきりとした仕草に晃一の手は怖じ気づいたのか引っ込んでいった。しかし、肉棒からの快感は強くなる一方だ。
『それでね、美菜なんだけど、どうやらそんなに嫌でも無いらしいのよ』
「・・・・・ぅぅっ」
微かに声が漏れたがまだ友紀は気が付かなかったらしく話し続けている。もう菜摘の意識は肉棒にすっかりと捕らわれており、今度は友紀の声に意識を集中していないと何を言ってるのか分からなくなってきた。
『どうしてだかわかんないんだけどね。でもさ、美菜ってこのところ凄い気合いで勉強頑張ってるでしょ?』
「・・・そう・・・っ・・・」
『菜摘はクラスが違うからわかんないかも知れないけど、休み時間だってずっと参考書広げて凄い気合いでさ、ちょっと回りが引くくらいだもん』
菜摘の中に入った肉棒が力を更に付けてきた。菜摘の肉壁に絡みつかれて力強く立ち上がってきたのだ。菜摘の中でボリューム感が一気に増してくる。さっき2回目を出したはずなのに、こんなに早く回復するとは思っていなかった。今日の晃一の肉棒は菜摘の予想を超えており、菜摘の肉壁を押し分けてどんどん入ってこようとしている。そして菜摘の肉壁はそれを受け入れて締め付けているのだ。こうなっては今の菜摘にできることなど無い。
「・・・・んんん・・・・・・・ぁぁぁっ・・・・うん、わかったからっ」
そこで初めて友紀が異変に気が付いた。
『菜摘?どうかした?』
「な、なんでもないっ」
『そう・・・・、それなら良いけど、それでね、明日のミーティングで美菜が話すことだけどさ・・・』
「そんな・・・・・・っ!!・・・・ぁぁぁぁ・・・・・」
菜摘は腰を動かしていないのに、じわじわと肉棒が掻き分けて入ってくる。それに合わせて肉壁も絡みつき、更に快感も増してきた。意識が強制的に肉棒に釘付けになっていく。気持ち良い、夢中になりたくなってきた。
『・・・・・あのね、私と美菜のこと、菜摘が麗華に口止めしてあるんだよね?』
友紀が不自然な会話に不信感を持ったのか、探るように言った。その友紀の言葉の調子の変化に気が付いた菜摘は何とか話をあわせようとする。
「・・・・そう・・・っ・・・・んっ」
もう勝手に声が出そうで軽く話すだけでも心配だ。変な声になりそうなのだ。相づちを打ちたいができない。
『だったら麗華を止めてよ。余計なとばっちりなんかごめんだから・・・・』
「・・・・・・・・・・・・」
だめだった。何か声を出したら絶対にばれてしまうと思った。もう気持ち良くて我慢することなどできそうに無い。しかし話さないと友紀に気づかれる。
『菜摘?』
友紀は明らかに探りを入れてきていた。
「・・・・・・・・・・・・」
分かっていても菜摘はどうしても話すことができなかった。声を出せば一発でばれてしまうほどどうしようも無くなってきたのだ。こうなったら電話を切る以外に方法は無いと思った菜摘は突然無理やり通話を切った。
そして携帯を横に放り出した途端、我慢していた声を上げる。
「だめぇぇぇぇっ、ああああぁぁぁぁぁーーっ」
我慢していた声を出すと、どうしようも無くなっていた腰を思い切りぐりぐり動かして肉棒を奥まで迎え入れた。ググッと肉棒が肉壁を掻き分けて菜摘の中に入る。気が遠くなるほどの快感が菜摘を包み込み、身体が自然に大きく仰け反った。
「あああぁぁぁぁーーーーーーーっ」
同時に、それまで菜摘に言われたとおり全く動いていなかった晃一が菜摘の後ろから再び乳房を両手で掴むと、グッと菜摘の身体を引き寄せ、同時に背もたれを半分倒し、菜摘を仰向けのまま自分に寄りかからせてから腰を突き上げて菜摘を下からグッと貫いた。
「あああううぅぅぅぅーーーっ、いいーーーーーーっ」
菜摘は乳房を揉まれながら貫かれる感覚に晃一の上で悶えた。同時に自分から更に思い切り仰け反って肉棒を限界まで奥に迎え入れる。
「あああああああああああーーっ、こんなのぉーーっ」
菜摘は我慢していた分だけ腰をぐりぐりと押し付けて肉棒を貪った。
「気持ち良い?」
「良いっ、良すぎるぅーーっ」
菜摘はほとんど動けない体勢のまま晃一の上に仰け反った。こうやって仰向けで後ろ向きに貫かれるのは菜摘にとって初めてだったので、肉棒の先端が菜摘の新しいスポットを刺激して猛烈に気持ち良い。
「あああぁぁっ、いっ、いぃーーっ」
菜摘は喜びながらグッグッとお尻を晃一に押し付けて肉棒を味わった。
しかし、また携帯が鳴り始めた。それは分かったが、もちろん菜摘は出ることなどできない。意識の奥では『ごめん。今は無理っ』と思っているがどうしようもできない。とにかく気持ち良いのだ。今は晃一に愛されることしか考えられない。
「おっぱいとどっちが気持ち良いの?」
そう言いながら晃一が軽く腰を突き上げた。
「はうぅっ、はうっ、どっちもぉっ、あああっ、あああっ、ああっ」
携帯は少しすると鳴り止んだ。ほっとした菜摘は更に感じようと思い切り足を開いて晃一の上でブリッジを作って一ミリでも肉棒を迎え入れようとした。
「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、これっ、ああっ、ああっ」
とにかく気持ち良い。菜摘は、このままではいくらもしないうちに達してしまうと思った。
しかし、また携帯が鳴り始めた。今度はなかなか鳴り止まない。
「ああっ、ああっ、ああっ、だめ友紀ッ、今はだめぇっ」
菜摘は友紀が諦めてくれることを願ったが、一度鳴り止んだと思ったらまた鳴り始めた。晃一は菜摘の肉壁で肉棒が扱かれるのを楽しみながら乳房を揉んでいたが、一度腰を止めると菜摘に聞いた。
「大丈夫?出なくて良いの?」
そうは言っても、今の菜摘に友紀と普通の会話ができるはずが無かった。声を出せば一発でばれてしまう。
友紀は最初、菜摘が電話に出ないことに『おかしいなぁ・・・・どこにいるんだろう?もう帰ってるはずなのに・・・』と思っていた。もちろん友紀は菜摘が何もせずに直ぐに晃一のマンションから帰るとは思っていなかった。しかし、自分だって一度は可愛がって貰ったのだから、正直おあいこだと思っていた。それに最近の菜摘は美菜と同じくらい真面目に勉強しているから、そんなに長居するとは思っていなかったのだ。しかし、改めて考えてみると菜摘が家に帰ったはずだというのは勝手な思い込みであることに気が付いた。
『あ?まさか、まだ?・・・部屋に居る?・・・・』そこで初めて友紀は菜摘がまだ晃一のマンションに居るのでは無いかと疑い始め、ぞっとした。そう言えば、何か喘ぎ声のようなものを聞いたような気もする。『まさか菜摘、まだお楽しみの最中なの?今してるの?まだいるってこと?なんてこと!それならどうして電話なんかしてくるのよぉっ!』次第に怒りがこみ上げてきた。
カッとなった友紀は再び電話を掛けた。確認しなければならない。まるで菜摘が晃一の上で喜びながら友紀に自慢しているように思えたのだ。そう言うことならひとこと言ってやらないと気が済まなかった。もちろん友紀は自分が瞬間湯沸かし器なのは自覚していた。しかし、それでもこの怒りは収まらなかった。もう菜摘がお楽しみの最中だろうがなんだろうが知ったことでは無い。もともと掛けてきたのは向こうなのだ。
「ああぁん、だめぇ、出られないぃ」
菜摘は鳴り続ける携帯に戸惑いながらも深々と受け入れた肉棒の先端がポイントを刺激する快感から逃れられずに居た。身体の奥の感じるポイントからビンビン快感が吹き上がってくるのだ。
「いいの?抜く?」
晃一が菜摘を乗せたまま腰を止めて再び聞いた。しかし、乳房を揉み上げる手は止めていない。もちろん乳首もしっかりと可愛がっている。
「いやぁ、抜いちゃいやぁぁぁ、止めないで、ああん、だめぇ、どうしても止まらないのぉ」
菜摘は晃一の上で悶え続けた。それに、心の隅では『友紀に分かったってどうってこと無い。納得ずくなんだから』という思いもあった。
また携帯が鳴り始めた。同時に晃一が再びゆっくり菜摘を乗せたまま腰を上下に動かし始めた。
「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ・・・」
再び菜摘の口から声が出始めた。とにかく気持ち良い、嬉しい。菜摘は限界まで仰け反って肉棒を打ち込まれる喜びに悶えていた。
『もう、どうしようも無い』と菜摘は思った。こうなってしまっては普通に友紀と話すことなど不可能だ。一度駆け上がってしまわないと話など無理だと思った。しかし、電話が繰り返しかかってくるので思い切り夢中になれないのも確かだ。
電話はまだ何度も鳴っている。留守電に切り替わってもまた掛け直してきているのだ。晃一は菜摘を突き上げている腰を止めると、もう一度聞いてきた。
「出た方が良いんじゃ無い?」
菜摘は『そんなこと、今言わないでっ。言ってることとしてることが逆っ』と思った。菜摘は自分を電話に出られなくしているのは晃一本人なのだが、晃一が悪いとは思っていなかった。感じているのは自分なのだから、あくまで話せないのは自分の責任だと思っていた。だから晃一には止めて欲しくなかったし、もっと愛して欲しかった。
「ああぁっ、このままっ、このまましてっ、お願い」
「わかったよ」
晃一はそう言うと再び腰を突き上げて肉棒を菜摘に打ち込み始めた。同時に乳房を両手ですっぽりと覆うと乳首を軽く指で挟んで揉み回す。
「はあぁぁぁーーっ、あああぁぁんっ、はあううぅんっ、ああぁぁっ、ああうううーっ」
菜摘は再び身体中から湧き上がる快感に夢中になった。本当に気持ち良いし、嬉しいし、安心できるし、ちょっと恥ずかしい。
それでも友紀をいつまでも放っておく訳にはいかない。最高の時間なのに、このままだといつまで経っても夢中になれない。それに、今まで話していたのに急に出なくなるのは余りに不自然だ。何とかしないと後で友紀に言い訳できない。声を上げ続けている菜摘はどうすれば良いのか分からなかったが、それでも晃一に貫かれて声を上げながらも手で携帯を探し始めた。そして一瞬、携帯が触れたと思った菜摘は思い切って晃一に声を掛けた。
「ああっ、ちょっと待って、待ってッ、少しだけッ」
菜摘が言うと晃一が腰を止めた。菜摘は横に放り出してあった携帯を手探りで何とか掴むと通話ボタンを押した。もちろん、肉棒は深々と菜摘に刺さったままだ。
『・・・・・・・・菜摘?・・・・今、どこ?・・・・・』
友紀はそれ以上何も言わずにじっと様子を伺っている。明らかに探っている感じだ。しかし、その短い会話の間にも菜摘の肉壁は肉棒に絡みついて締め上げ続け、身体は次の大波を求めて感じ続けている。声を出すと裏返ってしまいそうだ。やはり話すのは無理だと思った菜摘は、正直に言った。
「・・・友紀っ、ごめんっ、んんぁっ」
それだけ言うと菜摘は直ぐに通話を切った。その途端、再び菜摘の身体は次の大波を求めて走り出した。電話を切ったのだからもう友紀のことはどうでも良かった。もう菜摘の頭の中ではちゃんと友紀に電話を断ったことになっていた。自然に腰がくねくねと動いて中に入っている肉棒を肉壁で貪る。肉壁が肉棒を扱き上げ、快感が菜摘を満たした。一気に駆け上がっていく。
「ああっ、ああっ、いいっ、これいいっ、ああっ、ああっ、ああっ」
「もっと気持ち良くなりなさいっ」
「ああぁぁぁぁっ、ああんっ、パパぁっ、ああっ、だめぇっ」
「何がだめなのっ、言いなさいっ」
「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、もうだめぇぇっ、いっちゃいそうっ」
「だめ、まだ我慢しなさいっ」
「いやぁっ、ああっ、ああっ、やっぱりだめぇっ、い、いっちゃいそうっ」
「まだだめだよ。言うことを聞けない子には、分かってるでしょ?」
晃一は再び力強く菜摘を突き上げながら乳房をグイグイ揉み続ける。菜摘は必死に耐えようとしているが、今まで友紀のことがあって元々無理な我慢をした後だったので全然余裕が無い。もちろんそれを分かっている晃一は狭くなってきた菜摘の肉壁を楽しみながら、菜摘を絶頂に押し上げる準備を始めた。
「ああっ、もうだめ、絶対だめっ、我慢できないっ、あああっ、いっちゃういっちゃうぅ−ーっ」
「ほうら、思いきりいきなさいっ、ほらっ」
晃一は最後に菜摘の乳首を両手の人差し指と中指に挟んだまま乳房を揉むのでは無く斜め前に絞り上げた。同時に腰をグッと突き出した。菜摘は胸を前に引き出されたので大きくグッと仰け反り、反動で腰を晃一に強く押し付けて絶頂した。
「はあぁぅーーーーーーーーっ」
菜摘の頭の中でバチバチッと激しく火花が飛び、上下の感覚が無くなった。
「うううぅぅぅーーーーーっ」
浮き上がったような感覚の中で菜摘の身体が硬直し、そしてそのままゆっくりと晃一の上に倒れてきた。
「はぁッ、はぁッ、はぁッ、はぁッ、はぁッ、こ、こんなこと、教えないで、はぁッ、はぁッ・・」
菜摘は背中に晃一を感じながら、グッタリと両手両足を放り出したまま喘ぎ続けた。
「じょうずにいけたかな?」
耳元で晃一が囁く。
「パパ、ああん、まだ感じてるぅッ、はうっ、はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
菜摘は幸せに包まれていた。身体も気持ちも深く満足している。もちろん、まだ身体の奥には肉棒が深々と刺さっているのを感じていた。菜摘はほんの少しの間、そのまま幸せな感覚に陶酔していた。しかし、このままだとまた感じ始めてしまうのは明らかだった。時間のこともある。菜摘はもっとこのままで居たい気持ちに何とか抗うと身体に鞭打ってゆっくりと起き上がった。