第272部

「そうしたら、パパがブラウスのボタンを・・・・・」
「待った。その時、ナツはまだ勉強してたんだろ?」
「うん」
「机で?」
「うん」
「そのまま脱がし始めたのかい?」
「・・・・・うん・・・・」
少しざわついた。
「ベッドには?」
「・・・・・・・・・」
菜摘は失敗したと思った。直ぐに抱き上げられてベッドに連れていかれたと言っておけば良かったと思った。しかし、それでは流れ的に無理がありそうな気もした。あの時はまだ勉強を続けていて、ゆっくりと脱がされながら感じさせられて勉強していたので勉強とセックスの明確な境界が無かった。焦らされて喘ぎながらもまだ勉強していたのだ。しかし、さすがにとても正直に話せる内容ではない。
「それでどうしたんだい?早く言いな」
みんなの視線が痛いほど突き刺さる。
「それで・・・・・・座ったまま脱がされて焦らされて・・・・我慢できなくなってベッドに連れてってお願いした」
「ほう、いきなりナツからおねだりかい?やっぱりおじさまはナツにおねだりさせるのが好きなんだね」
麗華が意地悪な笑みを浮かべて言った。麗華も楽しんでいるのだ。
「だって・・・・・本当は我慢してたから・・・・・」
「ほう、まじめに勉強していた間も、ナツはどんどんその気になってたってことだ」
「まぁ・・・・・・そう・・・・・」
「それで?」
「ベッドで・・・・」
「ちょっと待った。脱がせてもらったのかい?」
「・・・・・・ううん・・・・」
「ちゃんと言いな」
「その・・・・我慢できなくなってたから・・・・・自分で脱いで・・・そうしたらパパも・・・だからベッドに入ったときは二人とも裸で・・・・」
「それだけ二人とも我慢できなくなってたってことだ」
「そう」
「おじさまはナツを脱がすのはあんまり好きじゃないのかね?」
「そんなこと・・・・・・・どっちでも・・・・」
「友紀だけじゃなくてさっきの美菜だって、おじさまは脱ぐのを見てたんだろう?でも、ナツをその気にさせたのにおじさまはナツに脱ぐようには言わなかったのかい??」
「そうかもしれないけど・・・・あの時は気にしなかった」
「そうだろうよ。ナツは十分にその気になってたんだからな」
「それで、パパにキスしてもらって、それから胸をしてもらって・・・・・・」
「上手だったかい?」
「・・・うん・・・・・」
さすがに菜摘も顔を赤くして俯いてきた。頭の中には乳房を揉まれて舌で乳首を可愛がられながら『止めちゃだめぇっ』と声をあげた自分がはっきりと思い出せた。
「どうしたんだい?」
麗華は菜摘の様子が少し予想と違うことに気が付いた。
「あの・・・・・・・」
「胸をされて気持ち良かったのを思い出したかい?」
「その・・・・・・・」
菜摘は思い切っていうことにした。そうすれば今まで省略したことを追及されずに済むと思ったのだ。
「なんだい?」
「・・・・胸で・・・・・気持ちよくなって・・・・・いった・・・・」
みんなが息を呑むのがはっきりわかった。
「胸だけでいった?本当かい?」
「うん・・・・・・」
「さっきの友紀もらしいけど、そんなに我慢できなくなってたのかい。凄いね、おじさまのテクは」
「だって・・・・・・勉強を教えてもらってた時からだから・・・・」
「胸でいくってどんな感じなんだい?」
「それは・・・どんなって言われても・・・・私だってそんなこと思ってなかったし・・・」
「だから、どんな感じだか言いなよ。まだあそこはしてもらってなかったんだろう?」
「そう、だから、気持ち良いのがぶわぁーってなって、あそこが一気に熱くなって、気持ちいいのが焦れったいのを追い越してく感じ・・・かな・・・・」
「ふう〜ん、そんなのこの中じゃ誰も経験してないからね。友紀、どうなんだい?」
友紀は首を振った。
「美菜は?」
美菜も首を振った。似たような経験をしていたことは黙っていることにしたのだ。しかし、それは流れ的に正しい選択だった。
「ほら、ナツだけだ。あんた、そこまで開発されてたんだ」
その声にははっきりと羨ましさが滲んでいた。その様子に菜摘はちょっとだけ得意になった。だからそのまま次も告白した。
「それで、身体が敏感になってたままもっとされちゃって・・・・また・・・」
「え?またいったのかい?」
「だって、敏感になってたのにもっといっぱい胸を・・・・・・だから・・・・」
「二度も続けて?あんた、大丈夫だったかい?」
「すごかった・・・・・・」
みんなの中にため息とも簡単とも言えない吐息が広がった。
「やっぱり、じっくりと二人だけの部屋でするのは全然違うね。あたしたちみたいに彼氏の部屋であちこちを気にしながらするのとは深みが違うんだ」
「それで、そのまま下も口でされて・・・・・・またいって・・・・」
「あんた・・・・・そこまで・・・・・・」
更に菜摘が輪を被せるように言ったので、麗華も呆れてしまった。
「入れる前に3回もかい?ナツ、あんたの身体、どれだけ開発されてるんだい?」
「それで、そのままもう一回いかせてもらってから、やっと・・・・」
「それじゃ、4回も・・・・・」
そこまで言われると麗華も言葉をなくしてしまった。なんか、聞いているのが馬鹿らしくなるほどだ。
「ずっと連続で休憩無しだし」
友紀がポツッと言葉を挟んだ。確かにその通りだ。
「そんなに夢中になれるもんかいね?とにかく凄いよ。この前バージンを卒業したナツが、もうこんなになってるなんて。よっぽど相性が良かったのかね?」
「わかんないけど・・・・たぶん・・・そう・・・みたい・・・・」
「なんか、だんだん聞いてるのが馬鹿らしくなってきたけど、一応もう少し聞いてみようかね?」
麗華がそういうと、菜摘は仕方がないとばかりに少し俯き加減で話し始めた。
「それからは・・・・・やっと入れてもらってすぐにいっちゃって・・・・・・・」
「直ぐに?」
「だって、我慢できなかったから・・・・」
「そうかいそうかい。それで?」
「そのままもう一回いっちゃってから・・・・・・口で・・・・してあげた・・・」
「ほう、やっとおじさまは終わったわけだ」
「それから少しまた勉強して・・・・・・」
「おやおや、まだこの期に及んで勉強かい」
「パパの上に座って・・・・・」
「また勉強しながら焦らしてもらったのかい?ナツ、あんた、そんなに焦らされるのが好きなのかい?」
「そんな事・・・・だってパパがそうしろって・・・・・」
「はいはい、余計なこと聞いたね」
だんだん麗華はこれ以上聞いても面白くないと思い始めた。周りのみんなも前ほど興味津々と言う感じではなく惰性に近い。
「はい、それはもういいよ。それで我慢できなくなったんだろう?それでしてもらってから次を聞かせな」
「ベッドで後ろからと前からと・・・・・それから抱きしめてもらってパパの上になって下からも。それで、疲れたから少し休んで、それからシャワーを浴びた」
「それで終わりかい?それじゃ友紀の電話って何だったんだい?」
「ううん、シャワーを浴びて服を着て戻って・・・・それから、また・・・・」
「まだしたのかい?すごいね、あんた。おじさま、高校生並みだね、絶倫て奴だよ。開発されるはずだ。それだけじっくり何度も何度もいかされたんじゃぁ」
「それで今度は普通にゆっくり脱がしてもらって、口もしてもらって、全部してもらって、それでいっちゃった・・・・・」
「いちどだけかい?」
「ううん、何度も・・・・」
「そうかいそうかい。だから、友紀って言うのは?」
話もこの辺りまで来ると、みんなほとんど真面目に聞いていないのはよくわかった。
「帰る前に家に電話したの。夕飯は遅くていいからって。そうしたら友紀が電話してきたって聞いたから・・・・・」
「それでか。よし、そこからはちゃんと聞こう」
「友紀に電話するって言ったら、パパの上に座らされて・・・・・」
「あんた、裸で男の上に乗って、本当にそれで何も起きないと思ったのかい?」
「その時は・・・たぶん電話は短いと思ったから・・・・だって、きっと予定の確認だと思ってたから・・・・・・・」
「そんなこと考えてたんだ」
友紀が口を挟んだ。
「だって、友紀は慌てて帰って行った後だったし・・・・」
「そりゃそうよ。本妻さんに勝てるわけないもん」
友紀が口を挟んだ。
「本妻なんて・・・・」
「そこに引っかからないで。お世辞なんだから」
友紀はぴしゃりと言った。
「そしたら、友紀はいきなりミーティングの話をしてきて・・・、それで美菜が話すって・・・そんなこと急に言われたからびっくりして・・・・そうしてるうちにだんだんと・・・・」
「ははぁん、そうか、ミーティングの話を聞いて、その話を追っかけてるうちに身体が反応し始めたんだね?」
「そう・・・・・・・」
「それなら切ればよかったろう?」
「それが・・・・タイミングを逃しちゃって・・・・・そうしたらパパのが・・・・私の中に・・・入ってきて・・・」
一気にざわついた。
「友紀は気が付いたのかい?」
「後でね。だって、菜摘がまさかそんなことするなんて思ってもみなかったから」
「そうだよな。ナツがテレホンセックスとはね」
「そんな・・・・・・・・」
菜摘は絶句した。言葉でしか知らないことを自分がしてしまったとは思ってもみなかったのだ。
「それで、どんなだったんだい?」
「どんなって・・・????」
「最初は問題なく友紀と話せたんだろう?」
「そう・・・・・・だけど・・・・・」
「嫌がらなかったのかい?嫌がれば、おじさまならしなかったんじゃないのかい?」
「それは・・・・そうかも知れないけど・・・・」
「つまり、菜摘は自分でもっとしてほしいと思ってたってことだ」
麗華の目がギロッと光った。
「そうなの?菜摘、ちゃんと話して」
友紀が畳み掛けてくる。
「違うの、違うのよ。そうじゃなくて・・・・・・」
「何なのよ」
友紀が不満そうに問い詰めてきた。
「あの・・・・・・・・・それは・・・・・・・・」
「ナツ、ちゃんと話しな。友紀だって聞きたいって言ってるんだ。きちんと話しておいた方がいいと思うよ。まさか忘れたとは言わせないよ」
「だからそれは・・・・・・」
もちろん菜摘はあの時のことをしっかりと覚えていた。しかし、さすがに言い難い。
「ナツ」
麗華がしびれを切らしてきた。まずい、これ以上は黙っていられない感じだ。菜摘は覚悟を決めた。
「あの・・・パパはその前に終わってたから・・・・」
「ほう、話す気になったかい。そうだよ、素直になればいいんだ。きちっとゲロってもらうよ。それで、おじさまは直ぐにはおっきくならないと思ってたんだね?」
「そう・・・・・どうせ電話は少しだと思ってたし・・・・・」
「それが、そうじゃなかったってことかい?」
「そう・・・・・・友紀と話し始めて少ししたら・・・・下から・・・・あれが・・・」
「入ってきたのかい?」
「最初は当たってるだけだった・・・・・・・だけど・・・・・」
さすがに菜摘は顔が真っ赤になっている。
「美菜のことを話してた時、菜摘、あんただんだん話さなくなってきたよね?」
友紀が突っ込んできた。
「そう・・・・身体を少しずらして・・・・・そしたら・・・・・一気に中に・・・・」
「嫌がったってことかい?」
「入ってきそうだったから・・・・・・・」
「一応、嫌がったってことだね?」
「嫌がったっていうか・・・・・そう・・・・・・」
あの時の菜摘は無意識に身体を動かしただけで、どちらかというと何も考えていなかったのだが、麗華がそう言ってくれるのでそういうことにしておくことにした。
「それで・・・・・一気にわぁーってなってきて・・・・」
「それで変な声出したんだ・・・・」
友紀がぽつんと言った。
「友紀、あんた、菜摘のあの時の声を聞いたのかい?」
「ううん、聞いたっていうか・・・・・・・、声っていうか・・・・・、返事をしなかったから聞き返したら・・・・・、声っていうより息が・・・・」
グループが一気にざわついた。ただ、友紀はさすがにまずいと思ったらしく、改めて言った。
「ちょっと息がマイクにかかった雑音が聞こえて・・・・それで切れたの」
「なんだ。それだけかい?」
「そうよ」
「切れて、それきりかい?」
「あの時は最初、急に電話が切れたと思ってすぐに何回か掛け直したけど、全然出ないし・・・・」
「そりゃそうだ。夢中になって盛り上がってたんだろうからさ。そうだろ?ナツ」
「・・・・・・・そう・・・・・・」
「ほらな。それじゃ、何回かけても出ないさ、いや、出られないわな」
「でも、何回かかけたら、ちょっとだけ出た」
「ナツ、あんた盛り上がってた最中に友紀の電話に出たのかい?なんでそんなことを・・・聞かせたかったのかい?」
「違うの、絶対違う。携帯がずっと何回も鳴ってて、出なきゃって思ってたけど・・・・・・出られなくて・・・・・・・でも、出なきゃって思って・・・・・」
「でも、出れば聞かれるだろう?」
「・・・・・・・・・」
「それなのに出たのかい?」
「良くわかんない。でも、出なきゃって思って・・・・・」
「あんた、友紀の電話に出ればどうなるかわからずに出たのかい?」
「そうじゃないの。違う・・・・・」
菜摘はうまく弁明できなかった。これではまるで自分のセックスを聞かせたがっている変態扱いだ。しかし、それを救ったのは友紀だった。