第279部

やがて食事を終わった二人は部屋へと戻った。静かなレストランと言えども部屋の静けさとは全然違うので、部屋に入ると本当の静けさが二人を包む。美菜は部屋に入ると、静かに晃一に寄り添ってきた。
「どうしたの?もう甘えたくなった?」
そう言って晃一が抱きしめると、美菜の手が晃一の首に巻き付いてきた。そして晃一の首を引き寄せると先ほどよりもずっと濃いキスをしてきた。晃一は美菜が満足するまでたっぷりと舌を返すと、そのまま美菜を抱き上げてソファに座り、美菜を膝の上に横抱きにした。美菜は晃一の肩の上に頭をのせ、静かに髪を撫でられている。こうしていると、本当に二人で泊まるのだと実感する。確かに友紀が言うようにゆったりとした時間だ。
美菜は頭の中で簡単に時間を計算してみた。今は9時前だが、これからどんなに二人で抱き合ってもせいぜい5時間かそこらで、あとは寝ることになるだろう。そうすれば、今までのように土曜日に晃一の部屋に行って抱かれるのとあまり時間は変わらない。それどころか、もしかしたら土曜日に抱かれる方が時間が長いかもしれない。明日の朝、もう少し何かあるとしても、実質的にはそんなに違いはないのかもしれないと思った。その代わり、二人だけで旅行している時間、一緒にいる時間は圧倒的に長いし、やはりこのゆったりとした時間は旅行の間だけに与えられた二人だけの特別な時間だ。普段の土日ではこの時間は絶対に味わえない。
美菜は髪を撫でられながら、この特別な時間を大切にしようと思った。既に髪を撫でている晃一の指が心地良くなってきている。
晃一は美菜の髪を撫でてから、そっと身体全体を撫で始めた。美菜の身体は菜摘よりもまだ一回り細いのが良く分かる。身長はほとんど変わらないが、肩から腰にかけては明らかに細いのだ。
「美菜ちゃん、今日は言うこと、全部聞いてくれるんだよね?」
「そう・・・・・・・・」
「いいの?」
「それが約束だから」
美菜は『条件』と言う代わりに『約束』と言う言い方をした。無意識に無機質な言い方を避けたのだ。
「もし、いやだったら言ってね。でも、止めるかどうかは分からないけど」
「おじさまったら・・・・・、それじゃ、私が嫌って言っても意味ないってこと?」
「それはどうかわからないよ?」
「それじゃぁね、もし私が嫌って言っても、本当に嫌かどうかは分からないわよ」
「そうなの?」
「そう、言ってるだけかもしれない・・」
「気持ちは嫌じゃないってこと?」
「そうなのかもしれないってこと」
「それじゃ、本当に嫌だったら本当に嫌って言ってね」
「本当に嫌って言っても、言ってるだけかもしれないわよ?」
「そんな・・・・・」
「ふふふ・・・・・」
「それじゃぁ、どうすればいいの?」
「確かめてみるしかないんじゃない?」
「いいの?」
「うん」
そう言うと美菜はまた晃一にキスを求めてきた。もちろん二人は、これは単なる言葉のレトリックだということは分かっていた。結局はお互いの身体で確かめるしかないのだ。
晃一はキスをしながら美菜の背中に手を回し、ジッパーを探り当てるとゆっくりと腰まで下ろしていった。もちろん美菜は何も言わずにキスに熱中している。ジッパーが腰まで降りると、美菜はキスをしながら自分から腕を抜いた。
腕を抜いた可愛らしいワンピースをゆっくりと腰の方に下ろしていくと、美菜は不思議そうな目をしてじっと晃一を見つめている。ブラジャー姿になった美菜はスレンダーな身体のラインがはっきりとわかり、とても綺麗だった。晃一は何も言わず、そっと耳の後ろから指で愛撫を始め、少しずつ項、首筋、そして肩へと愛撫を下していく。美菜の目はすっと細くなったり、パッチリと開いたりしながら晃一に愛されていくのを受け入れていた。少しずつ美菜の身体が反応を始めた。
「もういっかい」
美菜が小さく言うと、晃一は美菜に再びキスをした。ただし、今度は短い。
さらに晃一の手は美菜の胸を撫で始める。美菜は身体がゆっくりと熱くなるのを感じ、キスをやめると目をつぶって晃一に身体を任せた。
ゆっくりと晃一の手が美菜の肩から胸のあたりを優しくなでる。
「んん・・・・ん・・・・んん・・・」
美菜は晃一の軽い愛撫を受けるだけで早くも反応を始めた。
「今日は感じやすいの?」
「しらない・・・・・・んん・・・・んぁ・・・・んっ・・・」
美菜はそう言ったが、実はそれには小さな秘密があった。先ほど美菜がシャワーを浴びて着替えた時、ブラジャーをいつものしっかりパッドの入ったものからパッドのない3/4カップのレース地のものに替えてきたのだ。それが先ほど晃一が『痩せた?』と言った理由だったのだ。美菜は晃一の鋭い指摘にちょっとびっくりしたのだが、同時にしっかりと気が付いてくれたことが嬉しくもあった。
ただ、パッドが無い分だけいつもより感じやすい。もちろん、それが目的で薄いものにしたのだから当たり前だが、美菜にしてみればこんなに感じやすい愛撫は初めてだったので、身体がどんどん反応することに少し戸惑っていた。
「おじさま、もっとそっとして・・・」
「ダメだよ」
「そんな、なんか身体が・・・・あアン・・・・いや・・・・」
「言ってるだけだよね」
「そんな事・・・・・ああぁン・・・・・そんなに丁寧にしないで・・・・だめ・・・」
「それも言ってるだけだね」
「いじわる・・・・・・あああ・・・・・でも、そうかも・・・・・んんん・・・・」
美菜は自然に晃一の膝の上でゆっくりと身体を伸ばし、晃一の愛撫をすべて受け入れようとした。晃一は愛撫を指先だけにして、更に繊細な愛撫を加えていく。薄いレース地のブラジャーの上から指先を使って小さなふくらみを可愛がっていった。
「美菜ちゃんのおっぱい、敏感だね」
晃一の手が美菜の膨らみをそっと確認するように撫でていく。
「いや・・・見ないで・・・・ああぁン・・・・いや・・・見ないで・・・・」
「ううん、しっかり見ちゃうよ。可愛らしいおっぱいをいっぱい可愛がってあげる」
美菜の乳首は色が薄くて小さいので、レース地の上からだとあまりはっきりとわからない。菜摘の乳首とは明らかに違う。
「あアン、こんなに感じてくるなんて、ああぁぁン、感じすぎちゃうぅ」
「薄いブラもいいものだね」
「いやぁ、言わないで・・・・・恥ずかしい・・・・・」
美菜は晃一が気が付いていたと分かると、一気に恥ずかしさが増した。ばれていたのだ。
「こうやって脱がされる前に感じたかったんだろ?」
そう言いながら晃一は指先でカップの周りからブラの上を通って乳首の近くまで円を描くように愛撫を与えていく。
「いやぁ、わざわざ言わないで・・・・あああぁぁぁ・・・・そんなに指で・・・」
「美菜ちゃん、ちゃんと言いなさい。『美菜はブラを脱がされる前に感じてみたくて薄いブラにしました』って」
「そんなこと・・・・いや・・・・」
「だめ、言いなさい。約束でしょ?」
「・・・・・・・・・・美菜は脱がされる前に感じてみたくて・・・薄いのにしました・・」
「そう、『だから、もっと薄いブラの上からおっぱいをいっぱい可愛がってください』って」
「もっと薄いブラの上からおっぱいを可愛がって・・・・あああぁ、いやぁ、恥ずかしい・・」
「それじゃ、もっと可愛がってあげる」
そういうと晃一は指先の愛撫を少しだけ強くして、更にブラの上から乳房に繊細な愛撫を加えて行った。もちろん、乳首の上には決して行かない。
「あああっ、いや、もう我慢できなくなりそう」
「だめ、まだ我慢しなさい」
「ああん、そんなこと、いやぁぁ、あああん、早くぅ」
「だめだよ。もっと我慢しないとね。良いって言うまでおねだりしちゃダメ」
晃一の指はブラの上で乳首の周りを回り続けた。美菜はぎりぎりの位置で焦らされ続けたので、次第に身体を仰け反らせて喘ぎ始めた。
「ああん、おじさま、まだ?まだだめなのぉ?」
「まだだめだよ。早く美菜ちゃんの可愛いおっぱいを見たいけど、もっと感じるようにならないとね」
「いやぁ、見られるのはいや、部屋を暗くして」
「おねだりはダメって言ったのに。悪い子だ。そういう子にはもっと焦らしてあげないとね」
「いやあぁぁぁ、早く、はやくぅぅっ」
「だめ、おねだりしちゃったからもっと焦らすんだよ。焦らされて我慢できなくなったら、美菜ちゃんの可愛いおっぱいをいっぱい見せてもらうからね」
「そんなぁぁぁ、あああぁぁ、ごめんなさい、だからぁ」
美菜は晃一の上で焦らされて上げぎ続けた。しかし、心の中ではたっぷりと焦らされるのは受け入れていたし、こうやって感じさせられるのを喜んでいた。もちろん胸を見られるのは恥ずかしい。何度も裸を見られた晃一であっても、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
「いっぱい見られてもいいくらい我慢できなくなった?」
「ああぁぁぁん、そんなのならない、どれだけ焦らされてもならないからぁ、おじさま、だから早く」
「時間はたっぷりあるからね。いっぱいしてあげるから、もっともっと焦れったくなってごらん」
晃一は丁寧に指をブラの上で遊ばせ、それからカップの横の肌の上を滑らせ、そしてまたレース地のカップの上を撫でまわした。ゆっくりと美菜の足が擦り合わされ始めた。もちろん、晃一に見つからないようにそっとゆっくりだが、美菜の足を観察していた晃一には直ぐに分かった。
「いや、あっ、ああっ、あうぅぅ、いや、もういや、あああぁぁっ、おじさま、我慢できない、うううっ、おじさま・・・・・おじさま・・・・あうぅっ、早く」
美菜は嫌がっていたが、決して起き上がろうとしなかったし、逃げ出そうともしなかった。それどころか、美菜の身体はさらに大きく仰け反って晃一の愛撫を少しでもたくさん受け止めようとするかのようにそっと晃一に差し出されている。
「あああん、おじさまぁ、ああっ、はぁっ、はあうぅっ、だめ、限界、ああっ、あっあっあっ、いやぁっ、だめぇぇっ」
今日は感じるのが早い。早く次をして貰いたい美菜の身体がとうとう暴走を始めそうになった。しかし、晃一はまだ先に進もうとしない。愛撫を少しだけ弱くして美菜の身体がギリギリのままでいるように巧みな愛撫を施す。
「ああぁぁっ、早く、はやくぅぅっ」
美菜は明らかに我慢の限界を超えていた。そろそろいい頃合いだ。
「それじゃ美菜ちゃん、分かってるね?おねだりしてごらん?ちゃんと言えるかな?」
「おじさまぁ、そんなことして楽しいの?ああぁんっ、そんなにしないでぇぇ」
「おねだりしなさい」
晃一の優しい言葉は美菜の心に圧倒的な強さで響いた。既に限界を越していた美菜は、譫言のようにおねだりを口にした。
「美菜はもうブラを脱がせて欲しくて我慢できません。早くブラを脱がせておっぱいを指で可愛がってください」
「いい子だ。脱がすよ」
そう言うと晃一は美菜の首を支えていた左手をそっと下げて背中に手を回してブラのホックを外した。美菜が仰け反ってブラを脱がされるのに協力すると、小さな薄い布地の小さなブラがすっと緩くなった。晃一がそっとブラを持ち上げると、美菜は素直に手を抜き、軽く両手で隠した。
横になった美菜の乳房は菜摘と違って高さが低い。平らではないが、ほんの少ししか盛り上がっていない。だから美菜は見られるのを恥ずかしがったのだが、晃一はとてもきれいだと思った。
「さぁ、手をどけてごらん。優しく可愛がってあげる」
「はい・・・・・・」
美菜は素直にゆっくりと両手を身体の横に外した。美菜の小さな少し尖った乳房が現れた。相変わらず乳首の色はとても薄いし小さい。
「少しずつ感じるんだよ、いいね?」
噛んで含めるように晃一が言うと、美菜は目をつぶったまま小さくうなずいた。
晃一の右手の指先が美菜の左の乳房の裾野にそっと触れた。その途端、美菜の身体がぴくっと震え、美菜の口が小さく『あ』と開いた。
晃一の指はそのまま乳房の裾野をゆっくりと回り始める。
「は・・はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ」
美菜の口から吐息とも喘ぎ声ともつかない声が出てきた。
「さぁ、我慢していた分、感じるんだよ、いいね?」
晃一の指は乳首の周りで円を描いたり、裾野から乳首に向かって一直線に駆け上ったり、突然乳房を移ったり、と美菜を飽きさせることはなかった。しかし、乳首はまだだ。
「ああぁぁぁ、ああぁんっ、そこ、あぁ、いや、そっちに行かないで、あぁっ、そのままぁ、あああ、いやぁ、ああっ、そこぉっ」
美菜は目をつぶったまま愛撫に翻弄されながらも夢中になっていった。
「さぁ美菜ちゃん、して欲しいことがあるなら、ちゃんとおねだりしなさい」
晃一の言葉に美菜は、
「しないとしてくれないの?」
と聞いてきたが、
「そうだね。少なくとも今は、ね」
と答えると、美菜は直ぐに晃一の望むようにおねだりを始めた。
「美菜は乳首も可愛がって欲しくて我慢できません。指で乳首を可愛がって」
「いい子だ」
そういうと晃一はそっと指の先で美菜の小さな乳首を転がし始めた。ただし、かなりゆっくりだしそっとだ。晃一の指先が乳首をそっと押し倒す感じだ。しかし、焦らされ尽くした後だけに快感は凄かった。
「はああぁぁーーーっ、くうぅぅーーーーっ」
美菜はやっと与えられた喜びに仰け反って喜んだ。美菜が大きく仰け反ると乳房の膨らみはほとんどわからなくなる。晃一はゆっくりと乳首を指で押し倒し、美菜が仰け反って喜んでから次の愛撫を与えた。そして、何度か左の乳首を可愛がって美菜の反応が落ち着いてから右の乳首を可愛がっていく。
「あああーーーっ、そ、そんなぁぁぁ、ああああんっ」
「いやなの?」
確かに晃一は乳首を可愛がってくれるが、ころころと何度も続けて可愛がってくれるわけではないので今の美菜にとっては物足りない。美菜はたっぷりと我慢した分だけ可愛がって欲しいのだ。それでも美菜の足はクイクイと縄をなうように擦り合わされ始めた。
「も、もう少し強くしても・・・あああぁぁん、おじさまぁぁ」
美菜は全て満たされたいのに晃一はその半分くらいしか満たしてくれないので、声を上げながらも次を心待ちにした。今なら乳房を思い切り揉みしだかれてもきっと喜びしか湧きあがらないとわかっているが、晃一はそれをしてくれない。しかし、晃一はここで美菜を満たすつもりはなかった。しばらく乳首を可愛がるとキスをして愛撫をやめてしまう。美菜は喘ぎながらもキスを受け入れたが、早く次が欲しくて仕方ない。
「今日の美菜ちゃんは敏感だね」
晃一はさらに何度か美菜の乳首をそっと可愛がった。今度は指でそっと乳首を挟む。
「あうぅぅっ、はああぁぁぁっ」
「気持ちいい?」
「いい、とってもいい。あああぁぁぁっ、はあううぅぅっ」
「とっても綺麗だよ」
「いやあぁ、そんなに見ないでぇ、あああぁぁっ」
美菜は思い切り仰け反って喜びを表した。スレンダーな身体の美しさが良く分かる。
「美菜ちゃんの乳首は本当に感度が良いんだね」
「おじさまにそうされたの。こんなに気持ちいいなんてぇ。ああぁぁぁぁぁ、もっとぉ」
「乳首だけじゃいやかな?」
晃一は優しくそう言うと、ワンピースのスカートの中に手を移した。そしてゆっくりとパンツの上から敏感な部分を優しく撫で回し始める。美菜は自然に足を少し開いてそれを受け入れたが、明らかにその程度では我慢などできる筈がないほど身体は燃え上がっている。
「ああん、もうそっちに行っちゃいやぁ、ああン、いじわるぅ」
晃一の指は秘部の上をそっと撫ででいるだけで、まだ感じさせる愛撫にさえなっていない。
「何がいじわるなの?どうして欲しいのか、ちゃんとおねだりしないと分からないでしょ?」
「パンツを脱がして。ちゃんと指で触って」
「もっと丁寧におねだりしてごらん」
「いじわるぅ、・・・・・・・、美菜はパンツを脱がして指で触って欲しくて我慢できません。早くパンツを脱がせてください」
「上手におねだりできるようになったね。良い子だ」
晃一は美菜のおねだりに満足すると、美菜のパンツをそっと脱がせていった。美菜は我慢できないということをはっきりと示すかのように大きく腰を持ち上げて協力した。しかし、パンツを脱がせた晃一は美菜の秘唇の上に右手の中指を一本あてがっただけで動かしもしない。もともと美菜の秘核は秘唇から顔を出しているので本当ならそれでも十分感じられる筈なのだが、晃一は秘核のギリギリ手前までしか指を差し込んでこなかった。