第35部
「ああん、動かないでぇ」
「動いてないよ」
「でも、なんか変な感じがするぅ、絶対動いてるぅっ」
少しずつ菜摘の肉壁から潤いが出てきたようだ。
「菜摘ちゃんの中からおちんちんが動きやすいように潤滑液が出てきたから、きっと菜摘ちゃんの中が動いてるんだよ」
「そうなの?私の中が?」
「そうだよ。うん、ゆっくり動いてる。菜摘ちゃんの中がおちんちんを受け入れたんだ。だからもう少しは入れると思うけど、入れてみる?」
「それ、痛い?」
「それほどでもないと思うよ」
「ちょっとだけ、して」
「こう?」
晃一は腰にぐっと力を入れた。肉棒がほんの少しだけ菜摘の中に入った。
「ぐうぅっ」
「どう?」
「なんか無理やり内蔵が、胃がせり上がって来るみたい。変な感じ」
「痛い?」
「そんなに痛くはない」
「もう少し入れてみる?」
「それじゃ、もう少しだけ」
「うん、これくらいかな?」
「ぐあぁぁぁぁっ、ちょ、ちょっと、凄い」
「まだ入るかな?」
「ぐぅぅぅぅぅっ、ちょっと待って、お願い、待って」
「痛い?」
「痛くはないけど、凄いの。おっきいのが身体の中に。どれくらい入ったの?」
「1/3くらいかな」
「ええっ?まだそれくらいなの?凄く深くまで入ってるのに」
「うん、もっと入れてみようか?」
「だいじょうぶなの?」
「もちろん。でも、無理だと思ったら言ってね。痛くない?」
「なんか一杯一杯で。痛くはないけど、押されてるって言うか、麻痺して痺れてるって言うか、変な感じ」
「それじゃ、もう少しだけね。ほうらっ」
「ぐああぁぁぁっ、だめぇっ、これ以上は無理ぃ」
「半分近く入ったかな。それじゃ、少しこのままね」
「まだ半分なのぉ?絶対全部なんて無理よぉ」
「いきなり全部は無理かな?でも、だいぶ入ったでしょ?」
「凄いの、すっごい深くまで入ってる」
「どう?」
「こんなに深くまで入るなんて。パパ、おっきすぎるぅ。それに、根元の方がだんだん太くなってるっ」
「わかるの?」
「当たり前よぉ、私の身体だもの」
うっすらと額に汗を浮かべながら菜摘は微笑んだ。
「菜摘ちゃんの中はとっても気持ち良いよ」
「そうなの?動きたい?男の人は動かないと終わらないんでしょ?」
「動いても良いの?」
「うん、でもそっとね」
「それじゃ、ゆっくり抜いてから入れるね」
晃一はそう言うと、菜摘をしっかりと抱きしめたままゆっくりと肉棒を入り口近くまで抜き、また入れた。まだ中は狭いし、ぎゅっと菜摘の肉門が入り口を締め付けているので、かなり力を入れないと抜くのも入れるのも動かない。
「ううぅぅーーっ・・・・あああぁぁぁーーっ」
菜摘は必死に晃一にしがみついて耐えた。
「どう?痛い?」
「はぁ、はぁ、びっくりしたぁ・・・すごく・・・すごい」
「もっとしてみるね」
そう言うと晃一はゆっくりと何度か出没を繰り返した。
「うん、・・うああぁぁっ、ああぁぁぁっ、あうぅぅぅっ、あああああぁぁっ」
菜摘は再び必死に晃一にしがみつき、生まれて初めての出没に耐えた。心配したほど痛くはないが、肉棒が入ってくる度に内蔵を押されるというか、身体をえぐられるような独特の感覚に包まれる。数回動いた晃一は、出没がだんだん楽になってきたことに気が付いた。締め付けは相変わらず強烈だが、中から出てきた液体がねっとりと肉棒にまとわりつき、かなり動きを楽にしている。
「ほうら、ゆっくりと動くからね」
晃一はゆっくりと腰を動かしながら菜摘の反応を見ていた。
「うううっ、あうぅぅっ、ううぅぅぅっ・・・・」
菜摘は必死に耐えているらしく、晃一の首に手を回してしがみついてくる。とにかく、とてつもない感覚が身体中にあふれているのだけは分かるが、それが気持ち良いのかどうかはまだ分からなかった。しかし、晃一にしてみれば菜摘の中のザラザラした肉壁がしっかりと肉棒にまとわりついてしごいてくるので猛烈に気持ち良い。晃一は『もう少し動けるようになったらきっと中に出せるな』と思った。しかし、菜摘にとってはあまりにも厳しいらしく、少し動いただけでギブアップしてしまった。
「パパぁっ、ごめんなさい、もうだめ、もうだめぇ。止めて、お願い、止まってぇ」
晃一が動きを止めると、
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、凄すぎるよぉ・・・・」
と息を弾ませている。
「もう少しこのまま入ってても良い?」
「うん・・・このままなら・・・動かないで」
と菜摘はぐったりしたまま言った。少し動いただけだが、菜摘の身体はかなり熱くなり、身体全体が汗ばんできた。
「どう?今は?」
「うん、動かなければ大丈夫」
「痛い?」
「まだ少し痛いけど、それほどでもない」
「感じてる?」
「うーん、感じてるって言うより、・・・・良くわかんない」
しかし、じっとしていても菜摘の中は肉壁がしっかりと肉棒にまとわりつきながらゆっくりとしごいている。
「ああ・・・・あ・あ・・・・ああぁ・・・・あ・・あぁ・・・」
「菜摘ちゃん、大丈夫?」
「動いてないのに・・・・なんか変・・・・・」
「菜摘ちゃんの中が動いてるからだよ」
「なんか・・・・ああん・・・・・あああぁぁぁ・・・」
「気持ち良いの?」
晃一が聞くと、菜摘は小さく頷いた。
「動いた方が良い?」
「ううん、このままで居て。お願い」
「分かったよ。このまま感じてごらん」
「ごめんなさい、今はもうだめなの、このまま・・・・お願い」
「良いよ。入ってるだけでも気持ち良いから」
「あああぁぁぁ・・・・ああぁぁぁ、なんか、とってもいい・・・動いてないのに気持ち良いなんて・・・」
菜摘は肉棒を迎え入れて生まれて初めて身体の奥から感じる新鮮な快感を味わい始めた。肉壁は肉棒に絡みつき、あちこちのザラザラした突起がゆっくりと肉棒を撫で回している。まだ動きは小さいが、それが菜摘の身体で初めての動きだと思うと感慨もひとしおだ。
「ああああぁ・・・パパ・・・どんどん感じてくる・・・・」
「良いよ。そのまま感じてごらん」
菜摘は挿入感に慣れてくると、もう少し冒険してみたくなった。
「でも、ああん、なんか焦れったいのぉ、少し動いてみて」
「うん、少しだけね」
そう言うと晃一は、もう一度ゆっくりと肉棒を出し入れした。
「あああぁぁぁぁーーっ、うううぅーーっ、やっぱり凄いっ」
菜摘は再びしっかりと晃一にしがみついてきた。さっきよりも気持ち良さが強い。
「このまま続ける?だいじょうぶ?」
晃一が腰を使いながら言ったが、
「ううぅぅ、ああぁぁっ、ああぁーーっ、はうぅーーっ」
菜摘はしがみつくのに必死で答えられないようだ。『やっぱり入れたり出したりされると気持ち良いっ、凄いっ、夢中になっちゃうぅっ』菜摘は破瓜の痛みも忘れてセックスに夢中になっていった。
「足を上に上げて腰に絡めてみてごらん」
晃一がそう言うと、菜摘は細い足を晃一の腰に絡めてきた。
「どう?この方が良い?」
「あああぁあっ、だめ、変わらない、ああぁぁーっ、うあぁぁっ、ああぁーーっ」
菜摘は声を上げながら両手両足で晃一にしがみついてきた。菜摘の足が上がったので晃一は更に動きやすくなった。
晃一はゆっくりと動きながら、菜摘の中はとてつもなく気持ち良いと思った。このまま動いていれば、本当に終わってしまいそうだ。既に予感はある。しかし、いきなり夢中になったので菜摘の体力は完全に限界に来ていた。
「ああぁぁぁっ、だめぇっ、息が、やっぱりだめぇっ、お願い、もうだめ、抜いて、お願い、抜いてぇっ」
菜摘は晃一に抜いて欲しいと懇願してきた。
「ゆっくりなら良い?」
「だめ、本当にもうだめなの。お願い、抜いて、ああぁぁっ、もう無理ぃっ」
菜摘が完全に限界に来たことを知った晃一は、仕方なく肉棒を抜き去った。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、夢中になって心臓が・・・、はぁ、はぁ、はぁ、死ぬかと思った・・・」
肉棒を引き抜かれたことで自由になった菜摘は、息を弾ませながら両手両足をぐったりと広げたまま放心状態になっている。
晃一はその菜摘の横に寝たまま菜摘を引き寄せた。ぐったりとした少女はまるで人形のようだ。ふと思いついて晃一は菜摘の下半身に移動し、菜摘の両足を持ち上げてM字に大きく開き、秘口を見てみた。
「ああん、なにするのぉ?」
身体に力の入らない菜摘は少し嫌がったようだったが、なんなく秘部を晃一の目の前に晒すことになった。
「うん、血が出てるかと思って」
「どう?出血してる?」
晃一が秘口の辺りを見てみると、綺麗なピンク色のままで特に出血している様子はない。ただ、秘口の辺りが少し赤くなっていた。
「入り口の周りが少し赤いけど血は出ていないみたいだよ」
「シーツは?」
「ええと・・・・・・」
晃一は菜摘の腰の辺りのシーツを見てみた。すると、うっすらとピンク色の染みが何カ所かできている。
「うん、ピンク色の点々がちょっとあるかな」
「やっぱり・・・・・」
「痛かった?」
「我慢はできたけど、やっぱり最初に入ってきた時は痛かったもん」
晃一はM字に足を大きく開いた菜摘の秘部をじっと眺めていた。目の前の菜摘が少女から女へと変わっていくのが神秘的な感じで、不思議でさえある。
「いやぁ、いつまで見てるのぉ?そんなとこ見ちゃいやぁ」
菜摘が足を開いたままの格好を恥ずかしがったので、再び菜摘に添い寝して抱きしめる。
「疲れた?」
晃一が抱き寄せた菜摘の髪を撫でながら聞いても、菜摘はしばらく息を弾ませたまま返事をしなかった。晃一は疲れているのだろうと思ったのでしばらくそのまま静かに菜摘を抱きしめていた。
しかし、やがて少しして菜摘の息が整ってくると、菜摘は不意に晃一の腕の中から離れるようにして身体を反転させた。
「どうしたの?」
晃一が聞いても返事をしない。
「菜摘ちゃん?」
晃一が少ししてもう一度声をかけたが菜摘は相変わらず返事をしなかった。晃一が少し変だと思い、そっと菜摘を引き寄せてゆっくりと菜摘の頭をこちらに向けると、菜摘の顔に涙が流れていた。
「どうしたの?」
驚いて声をかけたが菜摘は何も答えない。
「菜摘ちゃん、怒ってるの?後悔してるの?」
晃一が更に聞いたが、菜摘は何も言わずに再び反対を向いてしまった。晃一は『やはり後悔しているのだろうか?』と不安になったが、どうすることもできない。もう事は終わってしまったのだ。晃一は何と声をかけて良いか分からず、少しの間じっと菜摘の横に寝ていることしかできなかった。
すると少しして菜摘が、
「大丈夫。少し一人にして」
と小さな声で言った。
「でも・・・・・・・」
「大丈夫だから。気にしないで、少しこうしてれば収まるから、お願い」
菜摘は後ろを向けたまま晃一にそう言うと、再び黙り込んでしまった。どうやら今は何もしてあげられることはないようだ。晃一は仕方なく起き上がってベッドから抜け出すと、後ろ姿の菜摘にそっとブランケットを掛け、自分はガウンを羽織ってキッチンに向かった。
菜摘は晃一が部屋を出て行ったことに気が付いたが、晃一が一人にしてくれたことに感謝してそのまま動かなかった。自分でもどうして泣いているのか分からなかったが、なんとなく、これで卒業したんだと思った。そして、今までこのために悩み、喜び、晃一に身体を許してきたので、卒業した途端に目標が無くなったような気がした。これから先、どうすればいいのか、どうなっていくのか、まるで分からない。自分の涙は、たぶん卒業したことに対してではなく、目標が無くなったことで寂しくなったのだと思った。ただ、入り口辺りに肉棒を抜き去ってもジンジンと痺れたような感覚が残っているのは、紛れもなくバージンから卒業した証拠だ。
しかし、一度そうやって心の整理をつけてしまえば優しく心を遣ってくれる晃一のことが気になる。さっきは気持ちが乱れていたのでとにかく一人になりたかったが、一人になってしまって心の整理が付けば晃一が恋しい。
菜摘は晃一を追いかけて部屋から出ようかと思い、身体をそっと起こしてみたが身体は怠いし第一、下着も制服もあちこちにバラバラになっていて直ぐには着られない。
「パパ?どこ?パパ?」
仕方なく声をかけてみると、
「直ぐに行くよ」
と離れた所から晃一の声がした。晃一の声を聞くと一気に心が軽くなった。
やがて晃一が部屋に戻ってきた。手にはケーキを載せたトレイを持っている。
「菜摘ちゃん、どう?」
「ごめんなさい。ちょっと気持ちが落ち着かなくなって・・・。でも、もう大丈夫」
「心配したよ。全然返事してくれないから」
「ごめんなさい。パパ、こっちに来て」
そう言うと菜摘はベッドの直ぐ縁まで動いてきて、ブランケットを身体にまとったまま足を出してベッドに座った。晃一はその横に座ると、菜摘の膝の上にケーキのトレイを載せ、オレンジジュースを注いでくれた。
「うわぁ、ケーキだ」
「まだ疲れてる?」
「うん、ちょっとだけ。でも大丈夫。直ぐに元気になるから」
「よかった」
「パパ、もっとこっちに来て」
そう言うと菜摘はブランケットを引きずりながら晃一に身体を寄せてきた。