第38部

 

リビングに行こうかとも思ったが、とりあえずベッドルームに戻って椅子に座り、タバコに火を点ける。

空気清浄機が静かな音を出し始めエアコンが吸気に切り替わると、晃一はゆっくりと紫煙を吐いた。ほんの3分前まで目の前のベッドで繰り広げられた二人の饗宴がまざまざと思い出され、声を上げてしがみついてきた菜摘の肌がはっきりと蘇ってきた。菜摘の喜びの声、菜摘の固くて良く弾む乳房と淡い色の尖った乳首、菜摘の肉門の締め付け、ざらざらの肉壁、菜摘の四つん這いの姿、愛くるしい笑顔、全てが今日の晃一のために用意されたのだ。心から菜摘を愛おしいと思った。

一方菜摘は、シャワーを浴びながら股間から滲み出してくる白濁した液体を丁寧に洗っていた。しかし、晃一の残滓はじわじわと沁み出し続けているらしく、洗ったはずなのに直ぐにまた変な匂いがしてくる。『これがパパから出てきた匂いなんだ』菜摘は命の秘密に触れたような不思議な気持ちになった。

晃一がしばらく部屋でくつろいでいると、やがてガウンを着た菜摘が部屋に戻ってきた。既に髪は乾かしてある。

「パパ、ガウン置いてくれた?」

「うん、急いでいったから忘れてったろ?」

「ありがとう。シャワーを浴びた時、どうしようかと思ったから。バスタオルでも良かったけど」

「そうだね、それも見てみたいな」

「また今度ね。それより、シーツ、汚れてなかった?」

「ううん、そうでも無いよ。さっきと一緒」

「そう、もう出血してないのね」

「うん。そうだよ。こっちにおいで」

晃一がタバコを消して菜摘を呼び寄せた。菜摘は素直に晃一の膝の上に横向きに座って晃一の首に手を回してきた。

「疲れた?」

「うん、もうクタクタ」

「ちょっと休む?」

「ううん、私、寝たら絶対に起きないから。それに、シャワー浴びたら少しすっきりした。それより今何時?」

「3時半だね」

「もうそんな時間なの?さっき来たばっかりなのに」

「うん、楽しい時間は早いね」

「私はそうだけど、パパは?」

「俺だって楽しかったよ」

「そう?なんか、パパにはしてもらうばっかりだから・・・・」

「菜摘ちゃんだってお口でしてくれたでしょ?」

「あ、そうか」

「それに、菜摘ちゃんの身体もいっぱい見られたから」

「そんなのは言っちゃだめ。もう見せてあげないから」

「それは困るよ。もっといっぱい見たいのに」

「それなら、ちゃんと上手に教えてね」

そう言って菜摘は少し晃一に身体を寄りかからせた。

「上手じゃなかった?」

「ううん、とっても上手だった」

「本当にそう思う?」

「うん、私の友達同士でも、こんなに上手に卒業した子なんていないよ?」

菜摘が話している時、晃一は菜摘のガウンの襟口をそっと広げて中に息づいている小さめの乳房を覗いたが、菜摘は何も言わなかった。ガウンの間から見えている小さいがロケット型に尖った乳房はとても可愛らしい。

「そう?よかった」

「うん、だってみんな、相手はたいてい同級生とか一年先輩とかだもん、たまに大学生とかもいるけど」

「そうなんだ」

「だから、パパみたいに上手にはしてくれないみたい。言ってたよ。プロレスみたいだったって」

「ははは、プロレスか、そうかも知れないね。でも、菜摘ちゃんは上手にいけたよね」

「パパが上手だったから」

「菜摘ちゃんだって上手に感じられたからだよ」

「そうかな?でも、ちょっと嬉しい」

菜摘がそう言っている間、晃一は菜摘のガウンの帯を解き、布地を左右に開いて少女を裸体を露わにしていったが菜摘は何も言わなかった。そのまま晃一は菜摘を裸にしてそっとベッドに横たえた。美しい少女の裸体が全て晃一の目の前で晃一に再び抱かれるのを待っている。晃一は菜摘の全裸の姿を目で楽しみながら自分もガウンを脱いで菜摘を抱きしめた。

「パパ、まだするの?」

菜摘はそう言ったが、声は嫌がっていない。

「どうしようか?ちょっと考えてる。菜摘ちゃんはだいぶ疲れてるのかな?って」

「私なら・・・・まだ少しなら大丈夫・・・かな?」

「またしたら、可愛そうかな?」

晃一は菜摘の身体を撫で回しながら言った。

「ううん、入れたいなら・・・入れてもいいよ。そっとなら・・・」

「でも、何回もしたら痛くなると思うんだ」

「そうなの?でも、まだそんなに痛くないから」

「それじゃ、入ってからそんなに動かなきゃいいね?」

そう言いながらも、既に晃一の手は菜摘の乳房を何度も包んでいる。

「そうかな?わかんないけど、してみてもいいよ。でもパパ、疲れてないの?」

菜摘は胸から湧き上がる感覚に誘われながら言った。

「疲れてはいないけど、若い人みたいに元気じゃないから、さっき出しちゃったおちんちんは直ぐにはおっきくならないかも知れないし」

「どうすればいいの?私、こうしてるだけでも気持ち良いよ」

菜摘はそう言って晃一の首に手を巻き付け、甘えるように身体を擦りつけてきた。晃一の手は優しく菜摘の身体を探っている。菜摘は晃一の手が乳房を優しく揉まれる度に身体が再び感じてくることに気付いていた。

「うーん、少し休憩すればね・・・・・」

そう言って晃一は菜摘の身体を仰向けにすると、菜摘の乳首を口の中に入れる。

「あん、だめよ。少し休憩しなきゃ、ああん、パパぁ、だめぇ、パパが疲れちゃう」

そう言いながらも菜摘は素直に両手を頭の上に挙げて乳房を差し出した。菜摘ももっと晃一に愛されたいのだ。晃一の口の中で乳首が転がされる度に甘い快感が胸から迸る。

「でも、ごめん、止まらないんだ」

「もう、パパったら子供みたいなんだからぁ、ああぁんっ、そんなにぺろぺろしちゃだめぇ」

菜摘は甘えた声を上げながら、ゆっくりと身体を捻り始めた。しかし、晃一の肉棒は直ぐには元気を取り戻さず、まだ小さいままだ。

「パパぁ、また直ぐにするのぉ?」

菜摘はどちらでも良かった。晃一と一緒に過ごせれば、抱いていて貰えればそれで満足なのだ。しかし、菜摘も感じてきているし、晃一の気持ちとしては直ぐに第二ラウンドに入りたいのだが、股間からの感覚では、どうもこのまま直ぐにすると中途半端になりそうな気がする。晃一は、ここは素直に白旗を揚げることにした。

「ごめんね、やっぱりちょっと休憩しないとだめみたいだ。一回手でしてあげようか?」

晃一は乳房の弾力を口の中で楽しみながら菜摘の茂みへと手を伸ばしながら言った。しかし菜摘は、

「それじゃ、リビングに連れてって」

と晃一の手を押さえて身体を起こした。

「まだ時間はあるんだもの」

そう言ったが、菜摘はこのままだと晃一よりも先に自分の方が我慢できなくなり、自分からおねだりしてしまいそうだと思った。そして、グループでの話を思い出し、『これが若い男の子との違いなんだ』と思った。しかし同時に、『高校生じゃこんなに上手にはしてくれないよね』とも思った。

「うん、そうしようか。ごめんね」

「ううん、ね?また連れてって」

そう言って菜摘はガウンを素早く羽織った晃一にガウンを着せてもらい、だっこしてもらってリビングへと移動した。

ソファに並んで座り、菜摘はリモコンでドラマを捜し始めた。

「それじゃ、俺もちょっとシャワーを浴びてくるね」

そう言うと晃一はシャワーを浴びに行った。菜摘はリビングで留守番する格好になったが、まだ身体には先程の火照りが残っており、怠いような甘いような不思議な感覚が身体を包んでいる。『これが大人のやり方なんだ。いくのがあんなに凄いなんて。明日、どうやって報告しようかな・・・』大画面テレビのドラマを見ながらふとそんなことを思った。『卒業と同時にいっちゃったなんて、きっと信じて貰えないだろうな』菜摘はグループの中で経験した4人の中で、いったことがあるのはまだ三人だけなのを知っていた。そしてその三人とも、いったのは卒業してからかなり経験を積んでからなのだ。そう思うだけで身体の中が再び熱くなってくる。菜摘は晃一が早く戻ってこないかと思った。

一方、晃一はシャワーを浴びると一気に気分がすっきりした。思い切って菜摘から一回離れたのが良かったのだ。熱い湯を浴びている間にも菜摘が欲しくて堪らなくなった。ガウンを羽織ってからダイニングに寄り、ハンバーガーを取りだして温めてから菜摘のところに戻る。

「パパ、何持って来てくれたの?」

「ハンバーガー、買ってきた奴を暖めただけなんだけど、食べる?」

「うん、食べる食べる」

「菜摘ちゃん、お腹減ってるの?」

「うん、だってお昼まだだもん」

「そうなんだ。だったら言えば良かったのに」

そう言って晃一が隣に座りハンバーガーを渡すと、美味しそうにパクつき始めた。

「さっきまで精神的に余裕がなかったから」

「そうだね、結構運動もしたしね」

そう言って晃一が菜摘にウィンクすると、

「もう、そう言うところはオヤジっぽくて嫌なんだけどな」

と涼しい顔で言いながらハンバーガーを平らげていく。しかし、『嫌』と言われた晃一の方が今度は凹んで、

「そうなの・・・・・気をつけるよ」

と言うと、

「何凹んでんの?気にしちゃだめよ。もう、パパったらそう言うところは子供みたいなんだから」

と相変わらず涼しい顔をしている。やはり菜摘も女なので精神的には男よりタフなのかも知れない。

二人は食べ終わると、自然に寄り添って身体を寄せ合い、菜摘は晃一が後ろから回した手の中に自然に抱き寄せられ、一緒にテレビを見始めた。晃一はガウンの上から菜摘の胸の膨らみを探り始める。

「もう、直ぐにするんだからぁ、んもう、くすぐったいぃ」

と言ったが菜摘はそれ以上は嫌がらず、晃一の愛撫を受け入れている。菜摘だって既にその気になっているのだ。

晃一はしばらくガウンの上から菜摘の身体を優しく撫でながら、時折胸の膨らみを下からそっと持ち上げるような仕草を繰り返している。菜摘にしてみれば、愛されるわけでもなく、さりとてドラマに集中できるわけでもなく、中途半端な時間を過ごさなくてはならない。まだ帰るまでにはだいぶ時間があるが、そうかと言ってこの時間はもったいない時間の過ごし方だと思った。

それでも菜摘はしばらく我慢した。それは、晃一が疲れていると思ったからだ。あれだけ大胆に愛してくれたのだからきっと晃一も疲れているはずだと思っていた。しかし、晃一に中途半端に探られている身体はそんな菜摘の気持ちとは関係無く、だんだん焦れったくなってくる。

「パパぁ、いつまでこうしてるの?」

とうとう菜摘は晃一に決断を迫った。

「ん?菜摘ちゃん、テレビに飽きたの?」

そう言いながら晃一は菜摘を軽く引き寄せ、ぴったりと後ろからくっついて菜摘の耳元で囁いた。

「あん、息が掛かるぅ」

「だめ?」

「だめじゃないけど・・・・・ねぇ、パパ、まだこうしてるの?」

「菜摘ちゃんはどうなの?」

晃一が囁く度に熱い息が首筋に掛かり、ぞくっと甘い感覚が走る。

「どうって言われても・・・・・」

「菜摘ちゃんはまたして欲しくなったの?」

そう露骨に聞かれれば素直には頷けない。

「そう言われると・・・・」

「もうすぐこのドラマ、終わるでしょ?30分だから」

「うん・・・・・・」

「それまでは見たいの?」

そう言いながら晃一はガウンの上から菜摘の乳房を優しく撫で上げ、項に唇をはわせた。

「あぁんっ」

タオル地の上から優しく乳首が転がされて項にぞくっとする感覚を与えられ、菜摘は思わず声を上げた。本当の事を言えば、そんなに大きな声を上げるほど感じたわけではないのだが、菜摘だって早く再開したいのだ。もうドラマなどどうでも良かった。但し、菜摘にとっては晃一との二人だけの親密な時間であればセックスだろうがキスだろうが関係無かった。そこが晃一との違いだった。

「もう感じてるんだね・・・・・・して欲しい?」

そう言いながら晃一はそっと菜摘のガウンの帯をゆっくり解き始めた。

「そんな・・・・・・ここで・・・・・」

菜摘は何か言いかけたが言葉を飲み込んだ。ここで反対して更に焦れったい思いをしたくなかったのだ。自分でも気が付かないうちにかなり晃一に愛されたくなってきている。晃一は菜摘の帯を解くと、菜摘の後ろから回した手をそっとガウンの中に滑り込ませた。すべすべとした肌に晃一の手が触れるとピクッと身体が震えた。

「ここで・・・・・・・」

また菜摘が言いかけた。

「いやなの?」

そう言いながら晃一の手がガウンを開いて菜摘の形の良い円錐形の乳房に触れる。乳房の硬さが心地良い。そして何度か軽く撫で、形を確かめるように手で包み込んでからきゅっと揉む。

「あぁんっ」

掌の中で乳首が跳ね、菜摘が声を上げると、直ぐに晃一は両方の手で乳房を揉み始めた。自然にガウンは菜摘の両側にはだけられていく。

「いやぁ、見えちゃうぅ」

菜摘は裾を合わせて茂みを隠そうとした。しかし、胸を隠そうとはしない。

「それは当たり前だよ」

と晃一に項をつーっと舐め上げられると、

「ああぁぁっ、こんなところでする何てぇっ」

と言ったが、最早乳房を揉まれるのを嫌がったりはしない。更に晃一が両手の指で菜摘の乳首をそっと弾くと、

「ああーーっ、もう知らないっ」

と声を上げ、自分から身体を横に倒して茂みを手で隠しながら晃一の膝の上に横たわった。晃一がかがんで菜摘にキスをしにいくと、夢中になって舌を絡めてくる。晃一はディープなキスをしながら菜摘の身体全体を撫で上げ始めた。

「ああん、はぁぁん、もう、こんなことしてぇっ、ああぁぁぁっ、あうぅぅっ」

菜摘は晃一の愛撫が始まったことに安心したのか、自然に両手を上に上げて晃一の愛撫に身体を任せた。晃一の右手は菜摘の身体全体を撫で上げ、時折乳房も撫で上げる。

「ああぁっ、全部気持ち良い、あああぁん、優しくして、パパ、優しくして、そっと、そっとぉっ」

「これは嫌なの?もっとそっとした方がいい?」

そう言って愛撫を更に弱くすると、

「ああん、それはいやぁ、このまま、このままぁ」

と嫌がった。そこで晃一は乳房を優しく可愛がり始めると、菜摘は安心したように身体を伸ばして声を上げ始めた。しかし、晃一は茂みの方へは手を伸ばしてこない。菜摘は感じる度に自然に両足を擦り合わせ始めたが、晃一の視線が気になってしまう。できることならこんな事はしたくないのだが、熱くなってきた身体の中心の敏感な部分を慰めるためにはどうしても自然に足を擦り合わせてしまうのだ。

そして何度も声を上げたり軽く仰け反ったりしていると、菜摘のガウンはどんどん身体の両側に落ちていき、晃一の上でほとんど全裸になっていった。菜摘にももちろんそれは分かっていたがどうしようもない。今は両肩の辺りにガウンが少し掛かっているだけで、あとはどこも身体を包んでいない。スラリとした菜摘の身体が晃一の膝の上に横たわっている。

菜摘の身体はいつ見ても本当に綺麗だった。小さめだが尖っている乳房は横になっても高さが余り変わらなず、ツンと尖った乳首が可愛らしい。晃一はその先端を可愛がったり、撫で上げたりして菜摘に声を上げさせ、さらに時折左右の乳房をぐっと包んで揉み上げた。乳房を揉み上げられる時の菜摘は、

「あぁぁぁぁーーーっ」

と澄んだ声を上げ、揉まれている乳房を突き出して仰け反るのだった。そのまま晃一は身体を屈めて菜摘の乳房を口で愛し始め、ツンと小さく尖った乳首を口の中で転がし始める。菜摘は温かい舌で優しく乳首を転がされる快感に更に悶え始めた。

「はあぁぁぁぁ、だめぇぇ、ここでするなんてぇぇ、止まらなくなっちゃうぅぅ」

菜摘はそう言ったが、晃一の膝の上は安心して感じられる場所であることに気付いていた。菜摘が仰け反っても身体を捻っても、晃一は上手に身体を支えてくれるので全く不安感がない。安心して感じられるので菜摘の身体はどんどん先を欲しがり始める。