第46部

 

 「・・・・わかった・・・・・」
しっかりと念を押すような麗華の言い方に、友紀は渋々同意した。
「まだこのグループにいたけりゃ正直に言えば良い。いいね?」
「・・・・・」
友紀は完全に観念していたようだった。たぶん、菜摘が来る前に既に全員が集まっており、そこで麗華にいろいろ証拠を突きつけられてメンバーの前で白状させられたのだろう。しかし、まだ友紀がここにいると言うことは、謝ってこのグループに残るつもりらしい。自分のセックスなど絶対に言いたくないはずだが、それでも麗華のリーダーシップには心酔しているようだ。確かに麗華は厳しいが、言い方を変えればそれだけグループを纏めることに手間を惜しまず走り回っていると言うことなのだ。
「それじゃ、友紀、始めようか。この前したのはいつ、どこ?」
「先々週の土曜日・・・・彼の部屋」
「どっちが誘ったんだ?」
「・・・・私・・・・」
「なんて誘った?」
「・・甘えたいって・・・・」
「まず何からしたんだ?」
「あの・・・・・部屋に入ってキスして・・・・・」
友紀は顔を真っ赤にして話し始めた。
「単にキスだけ?」
麗華が冷静に聞き返し始めた。
「触ってきた・・・・・」
「どこを?」
「胸とスカートの中」
「それから?」
「制服を脱がされて・・・・・・」
「立ったまま?」
「そう」
「どこまで脱がされたの?」
「下着になって・・・・・・ベッドに入った・・・」
「脱いで直ぐに?」
「うん」
「彼は?」
「一緒に・・・」
「それから?」
「抱き合ってキスしてから・・・・全部脱がされた」
「全部?」
「そう」
「それから何したの?」
「エー、それも言うの?」
「当然だろ。言いな」
「胸を触られて・・・」
「手で?」
「口もされた・・・・」
「口ではどこをされたの?」
「胸だけ」
「下はしようとしなかったの?」
「あの・・・・手を伸ばしてきたけど・・・・私が待ってって言ったから」
「嫌だったの?」
「そんなんじゃ無いけど・・・・なんか乱暴だったから」
「胸は感じたの?」
「うん・・・・少し・・・・」
「声は出したの?」
「少し・・・・でも、少しだけ」
「家には他に誰か居たの?」
「ううん」
「それじゃ、声を聞かれる心配はないわけだ」
「でも・・・・・いつ帰ってくるかわからないし、声を出したら二階から玄関まで響くから・・・・」
友紀は真っ赤な顔をしてうつむきながら言った。
「それから何したの?」
「あそこを触られて・・・・」
「結局は触らせたんだ。手で?」
「そう」
「それから?」
「少し感じたら入れらた」
「もう入れられたの?」
思わず菜摘が聞いた。みんなが菜摘の方を見た。質問が少しおかしかったのかと菜摘の方が恥ずかしくなった。
「・・・そう・・・・・」
「ちゃんと濡れてた?」
再び麗華が聞いてきた。
「うん・・・何とか・・・・・」
「それで?」
「終わるまで動いて」
「最後は中で?」
「うん、付けてたから・・・・」
「付けてあげたの?」
「ううん、先に自分で付けてたから」
「入ってから何分くらいだった?」
「わかんないけど・・・・、2・3分じゃないかな?」
「友紀は感じたの?」
「うん、結構・・・・」
「あんたはいったの?」
「ううん、いかなかった」
「それから?」
「そのまま少しベッドで話をして、少ししてからもう一回・・・・」
「あんたから誘ったの?」
「ううん、今度は向こうから・・・」
「どんなスタイル?」
「同じ・・・・」
「それで?」
「終わってお終い」
「2回したわけだ。最初から最後までで何分くらいだった?」
「30分くらい・・・たぶん・・・・」
「いつもそれくらいの時間なの?」
「ううん、最近はだんだん短くなってきて・・・・・・最初はもっといっぱい話をしたり・・・・長かったのに・・・・」
友紀は寂しそうに言った。
「2回目が終わったら直ぐに服を着て部屋を出たの?」
「もう一回キスをした」
「それで終わりだったの?」
「そう・・・・・ねぇ、変なの?そんなことないよね?普通そうでしょ?」
友紀はみんなを見渡して言った。自分のセックスが普通なのかどうか、恥ずかしいことだがとても気になっているらしい。
「それはどうかな?ね、ナツ」
麗華が思わせぶりに菜摘を見て言った。
「え?」
「ナツが他に聞きたいことがなければ終わりにするけど、ある?」
菜摘は考えた。そして、どうしても聞いてみたかったことを聞いてみた。
「そうねぇ・・・・・・どれくらいの大きさなの?」
「ええっ?それは個人情報だよぉ」
友紀は麗華に救いの目を向けたが、麗華は知らんぷりだ。
「ナツは友紀に入ったものの大きさを聞いてるんだ。ナツの相手は高校生じゃないからわかんないんだろうよ。教えてあげな」
「そんなぁ・・・・・・・」
「友紀、言えないの?」
「分かったわよ。太さは親指の1.5倍くらい・・・長さは中指より少し長いくらい」
さすがにみんな真剣に聞いている。
「ふうん、そうなんだ・・・・・・で、固さは?」
「わかんないけど、すっごく固かった。ねぇ、みんなそれくらいなんでしょ?違うの?」
「それは今の話と関係ない。ナツ、もっと聞きな」
「何回くらいできるの?」
「・・・・・・・・3回くらい・・・かな・・・もっとかも知れないけど・・・最後までしたのは今までにそれくらいだから」
友紀が素直に答えたので菜摘はだんだん調子に乗ってもっと聞きたくなってきた。
「入ってからの時間はいつも同じくらい?」
「ううん、最初は早いけど、次は少し・・・長かったかも・・・」
「いつも脱いで下着になってからベッドに入るの?」
「そう」
「それから感じるの?」
「そう。だって、そうでしょ?脱いでからベッドでしょ?違うの?」
「他のスタイルで・・・・・したこと無いの?」
「あるけど・・・・」
「どんな?」
「う・・・後ろから・・・・」
「うわぁー」
とみんな囃し立てた。しかし麗華は動じない。
「あんたから誘ったの?」
「・・・・・・・・・・・」
「ほら、言いな」
「・・・・・そう・・・・」
「うわぁーーー」
再び小さな歓声が上がった。そして隣同士でひそひそと話し始める。
「だって・・・・・興味あったから・・・いいでしょ、好きなんだから、それくらい」
「普通のとどっちが感じた?」
「わかんない・・・でも普通に・・・・した方が・・・・もう許して」
友紀は顔を真っ赤にして懇願するように言った。
「だめ。それでいったことは?」
「無い・・・・・普通にした時には・・・ったこともあるけど。・・お願い、許して」
「それじゃ、どんなときにいったの?」
「それは・・・・・」
「ほら、さっさとゲロって楽になりな」
麗華は冷たく言った。
「2ヶ月くらい前に・・・・後ろからして、その後にした時・・・・」
「後ろので感じたから?」
「違うの。あのときは何だって感じてたから・・・・だから、きっと何でも同じ・・・・だったと思う・・・ああん、お願い、許して、本当にごめん。もうしない、絶対」
「まだよ。手とか口とかでしてあげたことは?」
「あるけど、うまくできなくて・・・・気持ち悪くなって止めた。お願い、ごめん、菜摘、もう許して」
「普通にしたのと後ろからと、したのはこの二つだけ?」
「・・・・・う、上になったこともあったけど、うまくいかなくて・・・・お願い、ごめんなさい。許して」
「今までに最高で何回したの?」
「あの・・・だから3回・・・・お願いよぉ」
「それじゃ、一番恥ずかしかったのは?」
真っ赤な顔をして答えに詰まっている友紀を見て麗華はそろそろ潮時と思ったらしい。
「よし、もうそのくらいで良いだろ。ナツ、友紀のは聞いたろ?それじゃナツの番だ」
「えー、もう?」
「そうだよ。友紀はちゃんと白状したからこれからも仲間だ。お疲れ様。恥ずかしかったろう?それじゃ、恒例のお祝いだ。今日はナツバージョンといこうか。さぁ、お祝いだよぉ」
「そうだね。お祝いお祝い、食うぞぉー」
そうみんなは言うと、店員を呼んで、みんながスパゲティを注文した。いつしかこのグループで恒例になったバージン卒業記念の記念メニューだ。それに、みんなでスパゲティを注文すると、お店の好意でミニサラダを付けてレギュラーサイズを少し大盛りに替えてくれるのだ。
「でも今日の友紀はだめだ。今日は無し。みんなが食べるのを見てるだけ。いいね?金も使わないから良いだろ?」
「・・・うん・・・・わかった・・・・いいよ」
「それじゃ、ナツの卒業式の報告と行こう。ナツ、あんたはもう2回報告してるから、言いたくないことがあれば言わなくて良いからね。でも、お祝いなんだから、ちゃんと報告することは言うんだよ」
「うん」
「場所は?」
「彼のマンション」
「それで、最初は何からした?」
「キスして、ソファで優しくしてもらった」
「触っただけ?」
「うん」
「それから?」
「スカートの中を触られて、いきそうになって・・・・」
「おい、いきなりかい?そんなのありかよ?」
麗華が驚いて言った。
「だって・・・・・そうだったんだもん・・・・」
「いきそうだって分かったの?」
「うん、急に変な気分になって、ふわふわってなって・・・・」
「そう、よっぽど上手なんだね。それから脱いでベッドに?」
「うん。部屋に行った」
さすがにじわじわと脱がされて、部屋に行く時は半分脱いでいたなどとは言えなかった。
「そこで脱がせてもらったの?」
「・・・・・内緒・・・・」
「どういう事よ?脱がなかったの?」
「だからそこは飛ばして。言いたくなければ言わなくて良いんでしょ?」
「なんなのよ」
他のメンバーが文句を言った。
「まぁ、黙ってるってことは・・・・だいたい想像はつくさ。どうせ、お互いに脱がせたとか、脱ぐのを見せたとか、そんな所だろ。良いよ、聞いたってしゃぁない。次にいこう」
「脱いでから・・・それから手で触られて・・・・・手と口でする方法を教えてもらった」
さすがにシックスナインの姿勢で舐められながらとは言えなかった。
「ほう、いきなりとは凄い。さすが嫌らしいオジサマと言うか、ナツもいきなりで良くできたね?」
「うん、自分でも驚いてる」
「ちゃんと握れた?」
「さすがに最初は・・・・ね・・・・おっきかったし・・・」
「それでさっき大きさを聞いたのか。で、あんたのオジサマはどれくらいなの?」
「それは内緒よ」
「ナツ、それくらい教えてよ。みんなだって聞きたいんだから。ね?そうだよね?」
麗華が言うと、みんながコクコクと頷いた。菜摘は迷ったが、ちょっと自慢したい気持ちもあったので右手の親指と中指で輪っかを作った。指の先は離れている。