第62部

 

 「三谷さん、そんな知らん顔して、よく見てるんじゃ無い?」
「そんな意地悪な顔して言わないでよ」
「ごめんなさい。大人だもの。見ても不思議無いけど」
そう言うと友紀は画面をしっかりと見つめた。ただ、さっきよりも晃一にくっついてきた、と言うより寄り添ってきた。
「ん?どうしたの?」
「ううん、三谷さん、菜摘に振られて寂しそうだから私が横にいてあげる」
と言って晃一の腕を取ると自分の背中の方に回してから横に出す。これで友紀は背中を晃一に抱かれている感じになった。
「おやおや、友紀ちゃんは甘えたくなったのかな?」
「ううん、そんなことないけど・・・・・、なんか、ちょっとこうしてみたいだけ。なんか素敵な感じだから・・・」
そうは言ったが、明らかに友紀は晃一に甘えたい雰囲気を出していた。そして、背中から回した晃一の手を自分の脇を通してお腹の方へと持ってきて腕で軽く押さえた。友紀は二人だけの時間を実感したいと思っていた。
「友紀ちゃんにそばにいてもらえると嬉しいけど・・・・・、隣に人がいると安心するよね」
「でも、ちょっとそうかも・・・・こうしていて」
友紀はそう言うと、じっと前を向いてドラマを見続けた。しかし、いきなり友紀を抱き寄せる形になった晃一はどうして良いか分からない。友紀にその気があるのかどうか決めかねていたのだ。制服の上からでも菜摘よりも更に一回り小柄なのがよく分かる。ただ、晃一にしても可愛らしい女子高生を抱き寄せておいて何もせずにじっとしているのはかなり精神力を必要とした。それは、友紀が可愛らしいこともあるが、気持ち的には菜摘の替わりを欲しがっていたと言うことも無視できない。さすがにそれをそのまま直ぐ友紀にぶつけることは無かったが、心の中で友紀の中に逃げ込みたいという気持ちはあるのだ。
そこで、少しだけ友紀のお腹に回した手で友紀を探ってみた。途端に、
「まだだめ」
と言うと友紀は晃一の手を挟んでいる脇を軽く締めた。『まだ』と言うことは、その気があると言うことなのだろうか?そう思うと何とも中途半端な状況に余計にストレスがかかってしまう。しかし、友紀はそれ以上嫌がるわけでは無く、じっとドラマを見ていた。
『ちょっとこっちを向いて目をつぶればキスだってできるし、お腹の手を少し持ち上げれば胸だって触ってもらえるのに何もしないって事は、やっぱりこのままでいなくちゃいけないのか・・・。それって結構辛いんだけどな』と思いながら晃一は友紀の腕の中の体温を感じていた。
しかしこの時、友紀自身もどうして良いのか分からずに迷っていた。自分を嫌がるわけでも無く素直に受け入れてくれる晃一の包容力に包まれてみたいという気持ちは強かった。今まで菜摘の幸せそうな様子を羨ましいと思っていたのだ。だから、菜摘が晃一から離れたときは驚いたが、正直これでチャンスが来たとも思っていた。
しかし、これではまるで菜摘の留守につけ込んだ泥棒みたいだとも思っていた。菜摘が相手を替えたのは何か理由があってのことで仕方ないのかも知れないが、菜摘とはこれからも友達でいたいと思っている。だから、もし菜摘に知られても陰口を言われるようなことはしたくなかったのだ。
しかし、正直に言うと、このまま晃一と一緒に居たいという気持ちも強い。自分が許さない限り晃一がこれ以上関係を進めることはないと言うことは分かっていた。だから、今日このままこの部屋から帰ってしまえばそれまでだし、晃一に会う理由も無くなってしまいそうだ。菜摘の気持ちがはっきり晃一に伝わった以上、これ以上菜摘を理由に晃一に会うのは無理なのだ。だから、晃一ともっと一緒に居たければ、菜摘の友達としてでは無く友紀として晃一に受け入れて貰う必要がある。友紀は迷いながらも晃一の腕に軽く抱き寄せられている感覚の中で迷い続けていた。
しかし、友紀のそんな思いは晃一に分かるはずも無く、友紀の迷いがそのまま晃一に押しつけられた形になっていた。晃一は改めて右隣にいる友紀を見下ろしてみた。菜摘よりも身長が十センチ近く小さいので晃一から回した手も友紀の横からと言うよりは脇から入れた手を斜め上からお腹に回している感じになる。晃一はもう一度そっと友紀のお腹に回した手でそっと探ってみた。すると今度は何も言わない。菜摘よりも髪が長いし、少し友紀はうつむいているので友紀の表情は分からなかったが、晃一の手が動いているのに気づかないわけが無い。晃一はもう少し友紀の反応を探ってみることにして、軽く友紀を引き寄せてみた。
「・・もう・・・・」
小さく友紀はそうつぶやいたが、大人しく晃一に身体を預けてきた。
そのまま晃一はそっと友紀のお腹のあたりをゆっくりと撫で始めた。それは友紀にも直ぐ分かった。
『あ、これってもしかして・・・、でもなんか、触り方が優しいかも・・・・・安心できるし嫌らしくないし・・・・』友紀はそう思った。友紀の初体験の相手である前の彼とはこういう時間を過ごしたことは無かった。告られて何回かデートをして、そのまま彼の部屋に行ってキスをして、その次にベッドに押し倒されて、戸惑いながら受け入れて・・・と言うパターンだったので、こういう異性と密着しているだけの時間というものを過ごしたことは無かったのだ。それも、相手は自分を優しく受け入れてくれる包容力のある大人の男性、となれば甘えたくなる気持ちを抑えるのは無理だ。
友紀は晃一の大きな手が優しくお腹のあたりを撫でているのを感じながら、もうしばらくこのままでいようと思った。『嫌ならいつでも帰れるんだし』そう思うと、もう少しこうしていても何も問題が無いように感じた。
この時晃一は、友紀が全く反応しないので、受け入れているのか、嫌なのを我慢しているのか、判断しかねていた。ただ、身体を寄せてきてから引くような感じが無いので何となく嫌がっているというわけでは無いのだろう、とは感じ始めていた。
友紀は晃一に軽く引き寄せられたことで、髪に半分隠れている耳に僅かに晃一の吐息がかかっていることに気がついた。暖かい息が断続的に耳にかかる。『ちょっとくすぐったいかな・・・・』と思いながらも、そのくすぐったさを楽しみ始めた。何となく自分だけの秘密のような気がした。『もう少しこのまま。別に脱がされてるわけじゃないし・・・・』そう思いながら、友紀は晃一の手が優しくお腹をあたりをまさぐっているのを感じていた。少し身体を晃一に寄せると、本当に抱き寄せられている感じになる。腕の中にすっぽりと入っている感覚なのだ。『あん、ちょっと息がかかるかな・・・でも・・・なんか嬉しい』友紀は晃一に後ろから抱き寄せられる感覚に身を置くのが楽しかった。
ただ、晃一の手がゆっくりと優しく身体を撫でていると、時折胸の近くを通っていく。『やん、なんか変な気分になっちゃう・・・・・恥ずかしいな・・・』とは思ったが、ブラジャーの近くを通るがそれ以上には上がってこないし、我慢できないほど嫌と言う訳でも無かったのでそのままにしていた。
やがてドラマが後半に入ると、少しずつ友紀の身体に変化が起こってきた。
『え?嘘・・・・もしかして・・・・・』自分の感覚の変化に気がついた。『もしかして私・・・・感じてる???やだ・・・どうしよう・・・胸を触られてるわけでも無いのに・・・・なんか怠いし、何となく気持ち良いかも・・・』友紀は戸惑っていた。『あ、なんか変な気持ちになってきた・・・・どうしよう・・・・・』この身体の感覚はキスをしながらベットに入った時のような感覚なのだ。甘いような怠いような、あの独特の感覚がゆっくりと湧き起こってきている。心持ち晃一の手の動きも大きくなってきたようだ。ブラジャーの直ぐ近く、と言うか今はブラジャーの端っこまで時折撫でられている。嫌なら嫌と言えば良いだけの話だが、なぜかそうは言えなかった。本心を言えば嫌では無いのだ。それどころか、安心するし、優しいし、気持ち良いし、少し嬉しい。
『でもこのままじゃやばいかも・・・・嫌って言おうかな?・・・でもそれだとがっかりさせちゃうかな。せっかくの雰囲気が壊れちゃうかな・・・・・』友紀は迷いながらもだんだん身体が熱くなってくるのを感じていた。
その友紀を腕の中で持て余している晃一は、友紀の雰囲気が何となく軟らかくなってきたことに気がついていた。何が変わったわけでも無いのだが、なんとなく友紀がしなだれかかってきている気がする。そこで晃一は友紀に思いきって聞いてみた。
「友紀ちゃん、もう少し手を上に上げても良い?」
少し変な言い方だったかも知れないが、今の状況では何を意味するのか誰にだって分かるはずだ。しかし、友紀は黙ったまま何も言わなかった。
「友紀ちゃん??」
晃一は友紀の耳元でもう一度聞いてみた。
ピクッと友紀が反応した。しかしそのままだ。何も言わない。ただ、ここで何も言わないのならそれほど嫌だとは思っていないのだろう。そこで晃一は何度もお腹のあたり全体を撫で回しながら少しずつ手を胸の方へと近づけていった。
『あ、少しずつ胸に近づいてくる。やだ、どうしよう。このままじゃ本当に・・・・ちゃう感じ。やばいよぉ・・・・』友紀はそう思ったが、身体全体が怠くなってきているし何と言っていいのか分からない。そう思っているうちに、とうとう晃一の指先が制服の上からブラジャーのカップの上の方に少しだけ触れて乳首の近くを通った。
途端に友紀の身体がピクッと震えた。『やだ、反応しちゃった。どうしよう。感じてるって思われちゃった・・・・・絶対その気になってるって思われてる・・・・でも・・・言えない。嫌だって言えば良いのに・・・言えない・・・言ったら終わりになっちゃう・・・』友紀は俯いたまま、このまま晃一に抱かれてしまいそうだと思った。
そのうち晃一の指先が何度もブラジャーのカップの縁に触れ、少しずつカップの上の方まで触ってくる。『ああん、やっぱり気持ち良い・・・・・感じちゃってる・・・・私、落とされちゃう・・・もう少しで・・・あぁ、先っぽまで触られちゃう・・・だめ、絶対感じてる・・・』友紀はじっとしたまま晃一の優しい愛撫を受け入れていった。そして、更に晃一の手が友紀の胸の膨らみの先端に達した時、クッと身体が震えた。友紀が予想していた感覚が身体に湧き起こっていく。
『あああぁぁぁ・・・・とうとう先っぽまで来ちゃった。あうん、だめ、抵抗できない』友紀は晃一に身体をまさぐられる穏やかな快感に身を任せ、ゆっくりと快感が身体全体に広がっていくのを感じていた。『このまましちゃうの?本当にそれで良いの?ああん、だめ、身体が熱くなってきた。だんだんもっとして欲しくなっちゃう、このままだと声が出ちゃいそう・・・・、これ以上はだめ、ここまでにして・・・』友紀は少しずつ息が荒くなってくるのを感じ、何とか気持ちの整理を付けようと戸惑っていた。
晃一は、声をかけてから少しずつ胸に触っていっても友紀が何も言わないので、友紀がその気になっているのか、それとも触られていることを単に無視しているのか、友紀の反応を判断しかねていた。ただ、友紀がピクッと震えてもそれ以上なんの反応もしないので、たぶん嫌ではないのだろうと思った。しかし、晃一としてもこのまま無し崩しに友紀を抱いて良いものかどうか迷っていた。
友紀は晃一の手が胸の膨らみをそっと撫でる度に身体の中に快感が沸き上がってくるのを感じ、息を整えるだけでも大変になってきた。今まで彼に触られてもこんな風になったことは無かった。脱いでベッドに入った後に感じたことはあるが、まだ一枚も脱いでいないのに身体全体はまるで火が付いたように熱くなっている。服を着ている分だけ裸になっている時よりも余計に熱いのかも知れなかった。
その時、ネットで見ていたドラマが終了した。実は二人ともほとんど見ていなかったのだが、同時に二人ともそれに気がついた。
「三谷さん・・・・テレビが・・・・・・」
友紀はやっとそれだけ口にした。それだけで精一杯だった。もし晃一がテレビのスイッチを直ぐに切って愛撫を再開したら友紀はそのまま、より濃厚な愛撫を受け入れることになったことだろう。しかし、晃一はそうしなかった。愛撫を中断すると、
「友紀ちゃん、他のも見る?」
と聞いてきた。それで二人の雰囲気が変わった。
「ううん、もういい。ちょっと・・・・」
そう言うと、ゆっくりと立ち上がった。身体全体の力が抜けていたのに急に立ち上がったので少しふらついた。
「だいじょうぶ?」
「ちょっと手を洗ってくる」
「え?あぁ、そこを出て左だよ」
「うん」
そう言って友紀は廊下に出ると、洗面所に入った。
鏡の中の自分を見た。いつもと同じ自分が鏡の中にいる。『ちょっと顔が赤いかな?』と思った。『危なかった。もう少しで始めちゃうところだった。きっと菜摘もこれで許しちゃったんだろうな。あんなに優しくされたら誰だって。ここに来るときはそんな気になってなかったはずなのにいつの間にか・・・・でも、もしかしたら、こうなって欲しいって思ってたから・・・かな・・・。でも・・・このまま・・・しちゃっても良いの?私、今結構その気になってるかも?』鏡の自分にそっと問いかけてみる。鏡の中の自分は気持ちほど迷ってはいないようだ。いつもの自分の姿に見える。『きっと、見た目はそれほど迷っていたり感じていたりするようには見えないんだろうな』そう思うとちょっと気が楽になった。
ただ、どうしても正直に認めなければならないことがある。それには気がついていた。『三谷さんを好きになりたいんでしょ?っていうか、前から好きなんでしょ?』鏡の中の自分に問いかけてみる。さすがに今度は少し困ったような顔になったが、『言いたいことがあれば言えば?』と聞くと、
「好き」
と言う言葉が小さく口から出た。
『それなら、迷うこと無いね』といってリビングに戻ろうとすると、『菜摘は良いの?』ともう一人の自分が呼び止めた。『これからも友達でいるんでしょ?良いの?どうせ年の離れた恋なんて長続きしないよ。でも菜摘は入学から友達じゃないの?』とは言うものの、そう問いかければ問いかけるほど自分の気持ちは決まってきた。『菜摘は友達。でも私は三谷さんが好き。それに、今なら取ることにならないでしょ?それに今日だってどこまでするか分かんないんだし』それが友紀の答えだった。
晃一が部屋で単行本を読んでいると、友紀が静かに戻ってきた。
「大丈夫?気持ち悪くなったかと思って心配したよ」
「ううん、だいじょうぶ。ごめんなさい」
そうは言ったものの、友紀は直ぐに座らなかった。既にテレビは切ってある。気持ちが決まったからこそ、晃一の隣に座るのが躊躇われたのだ。座って抱き寄せられればすることは一つしか無い。同い年の彼と違ってリードしてもらえるとは言うものの、いざとなると足がすくんでしまう。
「友紀ちゃん?どうしたの?」
「ううん・・・・・」
もう、そんなこと気にするのは止めようと思った。『いいや、気にしない』そう思うと友紀は晃一の隣に座った。すると、晃一の手がそっと伸びてきて友紀を優しく引き寄せる。
「ああん、だめよぉ」
友紀はそう言ってぐずったが、直ぐに素直に晃一に寄り添って座り、腕の中に身体を埋めてきた。『ここまでなら良いよね』自分にそう言い訳する。晃一の手が背中から回ってくると自然に先程の位置に伸びてきたが、友紀は何も言わずにそれを受け入れた。ただ、身体は硬く強ばり晃一にも緊張しているのがはっきりと分かった。そこで晃一は先程と同じようにそっとお腹の辺りから優しく友紀の身体を撫で始めた。
「友紀ちゃん、こんなことされて嫌じゃない?無理してない?」
晃一が耳元で聞くと、友紀は小さく頭を振った。
「変だと思う?」
「なにが?」
「だって、月曜日に友紀ちゃんに教えて貰ったけど、はっきりと振られたのは水曜日だよ。それで、土曜日には友紀ちゃんにこんなことして・・・・・」
「いやなの?」
「ううん、友紀ちゃんに嫌われないかと思って。だって、急すぎるかなって思ったから」
「三谷さんは?」
「俺は友紀ちゃんにずっとサポートして貰ってたから、いつの間にか友紀ちゃんのこと考えるようになったみたい。ずっとこうしていたいと思うよ」
「・・・・・・・・・」
「おかしいかな?」
「・・・・・・・・・」
友紀は『やだ、絶対告られてる。ここでこんなこと言われたら断れないじゃ無いの・・・』と思った。
「でも、今は友紀ちゃんにこうやって側にいて欲しいと思うんだ」
「・・・・・・・・・」
背中から晃一の体温を感じ腕に抱かれていると、友紀は再び身体が怠くなってきたのを感じ、だんだん返事をするのが面倒になってきた。身体がまた熱くなってぐったりとしてきた。そして、晃一の息が耳にかかるとくすぐったさと同時に鈍い快感が湧き上がってくる。友紀は自分の身体の変化を受け入れるだけで精一杯で、晃一と話をするどころではなくなってきた。
友紀が晃一の愛撫を受け入れたことがはっきりすると、晃一の手は直ぐにブラジャーの方へと上がってきた。『あ、また始まった・・・・でも、さっきと同じだから・・・』友紀は直ぐに気が付いたが、じっとそれを受け入れるだけで特に何も反応しなかった。今はそれだけで十分だと思えたのだ。
晃一の手はゆっくりと友紀の身体を愛撫していく。とても優しい触り方だ。友紀は身体全体が包まれていくような大人の触り方だと思った。『とっても安心できる。気持ち良い』このまま全てを晃一に任せてしまいたいと思う。それでも後悔しないような気がした。ただ、少しずつ息が荒くなってくるのが気になった。なんか、この雰囲気を壊してしまうような気がしたのだ。だから友紀はじっとしたまま呼吸を整え、息が荒くなってきたのを知られないようにした。
晃一は両手の愛撫を胸の方まで広げていったのに、友紀が特に反応しないのでどうしたものかと考え込んでいた。これだけ胸を撫でているのに友紀が反応しないのなら、ここから先はキスをするか、制服のジッパーを下げるか、スカートの中に手を入れるか、くらいしかないが、友紀がその気になっていないのならどれも嫌がられるかも知れないと思った。だからもう少し愛撫を続けることにした。ただ、より丁寧に身体を撫でることにした。
一方友紀は、だんだん晃一の愛撫が単に身体を撫でるだけから明らかに感じさせようとしていることに気がついた。そして自分の身体もそれに素直に反応しているので、どんどん呼吸が荒くなってくる。今までこんなことは経験したことが無かった。どちらかというと感じるのはキスをして触られてから、更に言えば、こんなに感じたのは服を脱いだ後だけしかなかった。
晃一の手が制服の上から優しく胸の上を撫でてくると、晃一の指が乳首の近くまで来た時にぐっと予感が高くなる。何度か身体が反応しないように我慢したが、我慢すればするほど身体が感じやすくなってくる。そしてとうとう、晃一の指先が乳首の上を通った時にビクッと身体が反応してしまった。身体を快感が走り抜ける。そして更に続けざまに晃一の指が乳首の上を通ったのでピクッピクッと身体が反応した。