第87部

 

 「こっちも、こっちもしてぇぇ」
友紀は自分で身体を前後に動かす出没だけでは足りないと感じ、乳房を揉んで欲しいらしいのだ。
「おっぱいを揉んで欲しいの?」
「して、してぇぇ」
友紀は小柄なのでこの姿勢でも何とか手は届きそうだ。
「それじゃ、もう少し身体を起こしてごらん」
晃一がそう言うと、友紀は思い切り手を伸ばして上体を反らせてきた。そこに晃一の両手が伸びて友紀の乳房を包み込む。
「ほうら、こうすれば良いのかな?」
晃一の手の中で友紀の乳房が弾み始めた。友紀の乳房はしっかりと晃一の手の中で揉まれ、乳首は指に挟まれて転がされる。
「あうぅっ、はうぅっ、あうぅっ、ああぁぁぁっ、ああうぅぅっ・・・」
友紀の声が一段と大きくなり、完全に夢中になっているのがよく分かった。しかし、上体を反らせたことで身体を前後に動かす動きは小さくなる。しかし、友紀の中で肉棒はより深い位置で扱かれ始めた。友紀は晃一の肉棒の大きさを最大限楽しんだ。
「ああぁん、もっと、もっとしてぇ、もっとぉっ」
「おちんちんが欲しいの?」
晃一が腰を前後に動かし始めると、
「ああぁぁっ、それぇっ、そのままっ、そのままがいいっ」
友紀は精一杯上体を反らせたまま、晃一の与える快感に夢中になった。『ああっ、大きいっ、凄いっ、これが最高っ』友紀はこのまま登り詰めることにした。
「このままぁっ、ああぁぁっ、いっちゃいそうっ、止めないでぇっ」
「このままが良いの?」
そう言いながら晃一は肉棒をずんずんと友紀の中に出没させる。今は友紀の上体が近いのでかなり奥の方で出没を繰り返している。だんだん友紀の中が狭くなってきた。
「そのままぁっ、ああぁっ、いっちゃうかもぉっ、ああぁぁっ、我慢してるのにぃっ」
友紀は何とか我慢しようとした。しかし、晃一に貫かれながら乳房を揉まれてこんなに嬉しいことは無い。全身を晃一に包まれているようで圧倒的な安心感がある。快感を堪えようと思っても、どうしても感じてしまうのだ。友紀はグングンと突かれる衝撃で顔を枕に何度も擦り付けながら、もう余り持たないと思った。
「ちゃんと我慢してるの?」
「してる、してるぅっ、ああぁぁっ、でも良過ぎてぇっ、だめぇっ、我慢できなくなって来たぁっ、ああっ、おじさまぁっ」
「もう少し我慢してごらん」
「でもぉぉっ、あああぁっ、こんなにされたらぁっ、ああぁぁっ、おじさまぁっ、我慢はぁっ、お願いよぉっ、ああぁぁっ、ああうぅっ、いっちゃいそうっ」
「いっちゃうの?もう友紀ちゃんはいっちゃうの?」
そう言いながら晃一は肉棒を更に深く打ち込んだ。
「ああぁぁっ、だめぇぇっ、いっちゃう、いっちゃうぅぅっ」
「もういっちゃうのかな?もう我慢でき・・」
「だめぇっ、ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ」
友紀は更にグンと伸び上がると身体を硬直させた。友紀の中がグッと締まって肉棒を締め付ける。
「ううううぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・」
友紀は声を上げると晃一に貫かれたまま上体をぐったりとベッドに鎮めた。
しかし、晃一は友紀を許さなかった。挿入したまま友紀の身体を横にすると、友紀の足を身体の前から回して正常位に入る。
「うああああぁん、ああん」
友紀は締め付けたまま身体を回されたので声を上げた。そのまま友紀を抱きしめる。
「ああああ、抱いて、少し抱いて・・・」
友紀はそう言うと両手と両足で晃一にしがみついてきた。晃一も高まってきていたので軽く腰でジャブを送りながら、
「疲れた?」
と聞いた。
「ちょっとね・・・少しこのままでいて」
友紀は額に汗をうっすらと浮かべながら晃一に甘えてきた。どうやら友紀は後戯モードに入っているようだが、晃一はこのままでは治まらない。まだ腰をゆるゆると動かして友紀を挑発している。
「ごめんね、友紀ちゃんの中、気持ち良くて止まらないんだ」
「まだするのぉ?」
「だめ?」
「だめじゃ無いけどぉ・・・・ああん、そんなに動かさないでぇ」
「いや?」
「ああん、また感じて・・・だめぇ、ああん、だめだってばぁ」
友紀は晃一の首にしがみつきながらも両足をしっかりと晃一の腰に絡めて肉棒の動きをしっかりと受け止めようとした。
「だめよぉ、ああぁぁん、そんなにしたらぁ、あああぁぁっ、もう許して・・・」
「抜いて欲しい?」
「抜かなくても良いけど、そんなに動いちゃだめぇ」
「さっきまでは動いてって言ってたのに」
「だってあれはぁ、あああぁぁん、また身体が・・・・ああぁぁぁぁ、何とかしてぇ」
そうは言うが、晃一にしてみれば素晴らしい友紀の中で動くのを止めるのは難しい。
「これ以上は動かないから、これくらいなら良いでしょ?」
晃一はグイグイと友紀の中に肉棒を突き入れながら楽しみ続けた。
「ああぁぁぁ、そんなにされたらまた、ああぁぁ、もうだめぇぇ、ああぁぁぁっ、おじさまぁっ」
「これ以上はしないから、ね?これ以上はしないから」
「ああぁぁっ、またぁっ、あああぁぁっ、もういくのはいやぁぁ、あああぁぁっ、あああっ、ああっ、ああっ、おじさまぁっ、またぁっ、もうだめぇぇっ」
友紀は晃一に必死にしがみつきながら、晃一が終わるまでは許してもらえないことを悟った。
「早く終わってぇっ、ああぁぁっ、許してぇっ、ああぁん、またいっちゃいそうっ」
晃一は友紀が中で終わるのを受け入れてくれたと思い、肘で身体を支えながら乳房を揉み始め、腰を更に深く打ち込み始めた。
「ああぁぁぁっ、もうっ、ああぁぁっ、だめぇっ、ああっ、いやぁぁっ、ああぁぁっ」
友紀は晃一の下で仰け反って声を上げながら、もう止まらないと思った。気持ち良いのは確かだが、もう身体が怠くて息が苦しい。もう友紀自身は満足したのだ。これ以上は疲れるだけだ。友紀は早く終わって欲しいと切実に願った。
「ああぁぁっ、終わって、終わってぇっ、ああぁぁっ、だめだってぇっ」
「友紀ちゃん、最高だよ。最高に気持ち良いよ」
「だめぇっ、ああぁぁっ、もういやぁっ、嫌だってぇっ、ああぁぁっ、早く終わってぇっ、出してぇっ」
「もう少しだよ。もう少しだからね」
「早くぅぅっ、ああぁぁっ、あああっ、いやぁぁぁっ」
友紀はもうどうしようもないと思った。晃一が終わるまでこれが続くのだ。今はとにかく晃一に終わって欲しかった。この快感地獄から早く抜け出したかった。晃一も早く終わろうとピッチを上げた。友紀が可愛そうになってきたのだ。
「友紀ちゃん、もう少し、もう少しだけっ」
ズンッズンッと肉棒が友紀の肉壁を擦り、深々と友紀の中に刺さる。しかしそれは友紀にとって過酷な責めでしか無かった。とうとう友紀は耐えられなくなった。
「ああぁぁっ、いやぁぁっ、もういやぁっ、抜いて、抜いてぇっ」
「もう少しだけ、友紀ちゃん」
「いやぁっ、いやああぁぁっ、ああぁぁぁぁっ、だめぇぇぇぇっ」
しかし、先程放出してからさほど時間が経っていないだけに、晃一自身が思うよりも果てるまでに時間がかかった。その間に友紀は更にいかされてしまった。
「いやぁぁぁぁぁぁっ、またいくぅぅぅぅぅぅーーーーっ」
友紀は晃一の下で身体を硬直させたが、晃一は動くのを止めない。更にピッチを上げた。
「ああぁぁっ、いやあっ、いやああぁぁぁっ、いやあぁぁぁっ」
言っても出没が止まらないので敏感な身体に肉棒を打ち込まれた友紀は激しく嫌がり、首を左右に激しく振って両手を突っ張り、晃一から逃げだそうとした。その友紀の中で晃一は最後の瞬間を迎えた。
「友紀ちゃんっ、友紀ちゃんっ、出るよ、出すよっ」
「だめぇっ、ああぁぁっ、いくぅぅぅっ、うううぅぅぅぅーーーーーっ」
晃一の肉棒の先端がグッと開くと最後の精を吐き出した。さすがに少ない。、その刺激で狭くなって締め付けていた友紀の肉壁が強く擦られ、友紀も堪らずに更にいかされた。無理やりいかされたことで友紀は一瞬、自分の身体が勝手に暴走していると感じた。
「ほうらぁっ」
「うううぅぅぅぅぅぅーーーっ・・・・・・」
嫌がる友紀の中に放出した晃一は、やっと動くのを止めた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、死ぬかと思った、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
友紀はぐったりとしてただ激しく息を弾ませるだけだった。とにかく苦しい、酸素が足りなかった。
友紀の中で肉棒が小さくなっていく。友紀はぼうっとした頭でそれを感じながら、やっと苦しさから解放されたと思った。
やがてぬっぽりと自然に肉棒が抜けると、晃一は友紀を抱き寄せて髪と身体を優しく撫で始めた。それでも友紀はしばらく全く反応しなかった。ただ、晃一に優しく抱かれていることに心から安心した。
「友紀ちゃん、大丈夫?」
「・・・・・うん・・・・・・」
「ごめんね」
「ううん、良いの。私からお願いしたんだから」
「だいじょうぶ?」
「本当に死んじゃうかと思った・・・・・」
「嫌だった?」
「ううん、でも、苦しかった・・・・・・。おじさま、止まってくれないんだもの」
「ごめんよ。友紀ちゃんが可愛くて、気持ち良くて、我慢できなかった」
「おじさま・・・・ねぇ、教えて?」
「なんだい?」
「どうしてこんなに感じるの?」
「う〜ん、よく分かんないけど・・・・・・たぶんね、友紀ちゃんの入り口って少し凹んでいるんだ。だからクリトリスが手前になるから当たって気持ち良いんじゃ無いかな・・???」
「そうなの?」
「うん、そんな気がする。だから、最後は普通に抱いたままそれほど動いてないけど気持ち良かっただろ?」
「うん、凄く気持ち良かった・・・・・・・。どうしようも無くて・・・・、良く覚えてないけど、私、嫌がってなかった?」
「嫌がってた」
「それでも止めてくれなかったのね、もう・・・」
「ごめんなさい」
「ううん、良いの。とっても素敵だったから。でも、あんな凄いの、ちょっとびっくりした」
友紀は気怠い感覚の中で、晃一と甘い会話を楽しみながら疲れた身体を休めていた。今は何より休息が必要だ。晃一の手が優しく髪や身体を撫でてくれるのがとても幸せだ。こうしている時は、自分が裸でいることが何となく嬉しく感じる。
「おじさま?」
「うん?なんだい?」
「もう少しこうしてて良い?」
「もちろん」
「時間、大丈夫?」
「え?あぁ、もう直ぐ11時か。まだ大丈夫だよ。このホテルのチェックアウトはもっと後だから。それに、ちょっとくらい超過料金を払っても良いしね。だいじょうぶ。安心して。少し寝る?抱いててあげるよ」
そう言って晃一は友紀の髪を優しく撫で、おでこにキスをした。
「ううん、もったいないからこのままが良い。でも、寝ちゃったらごめんなさい・・・」
「大丈夫だよ・・・・安心してお休み・・・」
「もう、おじさまったら最高なんだから・・・・」
そう言うと友紀は晃一の手がゆっくりと身体を這い回るのを感じ、甘いキスをたっぷりと楽しみながら、晃一に満たされた喜びの中で意識が遠のいていった。友紀は短い時間だったがぐっすりと眠った。意識がリラックスしていて身体が疲れているのだから当たり前だが、男に抱かれえいることさえ忘れて眠っていた。
全てを完全に求め合い、与え合った後の気怠く幸せな時間だった。眠りに入った二人を適度に調整されたエアコンの風がゆっくりと吹き抜けていく。それは少しだけ友紀の体温を奪ったようで、友紀は自然に身近で暖かいもの、晃一の背中に無意識に身体を押しつけていた。一度だけ目を覚ました晃一がベッドカバーを友紀の上に掛けてから再びまどろんだが、友紀は気づきもしなかった。ただ、身体が温まると自然に寝返りを打って晃一から離れたので、友紀は自分が晃一にくっついて寝ていたことを知らなかった。
友やがて紀は晃一がベッドから出たらしい気配で目を覚ました。しかし起き上がろうとしたが身体が怠くて動かない。そのまましばらくうとうとしていたが、それもやがて晃一の声で終わりを告げた。
「友紀ちゃん、大丈夫?」
「・・・ん?・・・・・あ・・・・今、何時?」
「そろそろお昼だね」
「出なきゃいけない?」
「そうだね、そろそろ支度しないとね」
「うん・・・・分かった・・・・・・今・・・・起きるから・・・・」
そうは言ったが、友紀はかなり起きるまでに時間がかかった。身体が硬直しているような、力が入らないような、とにかく自分の身体では無いみたいで起き上がれない。
「友紀ちゃん、大丈夫?起き上がれる?」
友紀が苦労しているようなので、晃一が声をかけてきた。
「ちょっと疲れてるのかな?なんか身体が動かなくて・・・」
「ちょっと待って」
そう言うと晃一は友紀をそっと起こしてくれた。
「ありがと」
「下着とかはこのバッグの中?」
晃一が友紀のバッグをさして言うと、友紀は、
「うん」
と言った。更に晃一は友紀の脱ぎ散らかされた下着と服を友紀の膝の上に置いてくれた。ちょっと恥ずかしかったが、
「ありがと、おじさま」
と言うとブラジャーを付け始めた。
「着るの、手伝おうか?」
「ううん、自分でできるから。おじさま、そんなに見ないで。恥ずかしいから」
と言うので晃一はさっさと自分の身支度を済ませ、ベランダで一服することにした。
晃一を追い払った友紀だったが、実はそれからが大変だった。友紀は身体を回転させてベッドに腰掛けると、何とか下着を着け始めた。しかし、驚くほど身体が怠い。腕を持ち上げるだけで疲れるような気がした。それでも何とか下着を着けて立ち上がる。ちょっとふらつくような気がしたが、気合いで乗り切った。ただ、これ以上は絶対に晃一に求められても許さないと心に誓った。
やがて何とか服を着た友紀がベランダの晃一の所に来た。かなり熱くなった空気と雑踏の雑音が一気に友紀を包み込む。友紀にはそれが二人の時間の終わりを告げるものの様な気がした。
「おじさま、お待たせ」
「だいじょうぶ?」
「うん、なんとか、かな・・・」
「それじゃ、出ようか」
「はい」
晃一は友紀の腰に手を回し、二人で部屋を出た。
「友紀ちゃん、本当に大丈夫?」
「・・・ちょっと疲れちゃったみたい・・・」
「このまま帰ろうか?」
「ううん、ちょっとだけ街を見たい」
「それじゃ、一応行くだけは行くけど、ちょっと見たら帰ろうね」
そう言うと晃一はホテルからタクシーで風見鶏の館に向かった。神戸の街は狭いので、海沿いのホテルからでもいくつか信号を抜けただけでタクシーなら直ぐに着いてしまう。
「これが異人館か・・・・」
行きはタクシーを降りると目の前の洋館を見上げた。来る前にネットでちょっと見ただけだったが、実物は予想以上に古くて大きい。斜面に立っているので道路の幅も狭く、タクシーは途中までしか入れないというのが納得できた。