第95部

 

 「気持ち良いよ。もっと動かしてごらん」
そう言うと晃一は背もたれを少し起こして友紀の乳房に両手を伸ばしていく。もう友紀は我慢などしたくなかった。乳房を突き出して夢中になって腰を前後に動かして快感を貪る。
「あああっ、ああんっ、ああんっ、ああんっ、あああぁぁっ、すごいっ、奥までいっぱいっ」
友紀は声を上げながら晃一の手が乳房に伸びてくるのを見ていた。その時、何か小さな音がしたと思ったが、今はそれどころでは無かった。晃一の両手が乳房を包み込み、指が乳首を摘んでクニュッと転がすと、大きな快感が沸き上がる。
「ああんっ、はうぅぅぅっ、あううぅぅっ」
友紀は声を上げながら更に腰を使った。
「友紀ちゃん、可愛いよ」
「もっと胸もしてぇっ」
「胸じゃ無いでしょ?おっぱいでしょ?」
「おっぱいもしてぇっ」
「こう?」
晃一は友紀の乳房をグッと揉み上げながら乳首を指で挟んで転がす。
「ああぁぁぁぁぁぁーーーーーっ」
乳房と肉壁から同時に素晴らしい快感が沸き上がった。自然に友紀は腰を動かして肉棒を楽しんだ。
「いいぃぃぃーーーーっ、ああぁぁぁぁっ、あうぅぅぅーーっ、もっとぉぉーーーっ」
友紀は乳房を揉まれながら腰を動かす快感をたっぷりと楽しみ、晃一に可愛がられる喜びに声を上げ続けた。友紀の中からは潤いが収まりきれずに晃一の茂みへと染み出してくる。その潤いで友紀は更に腰が動かしやすくなり、どんどん友紀の腰は大きく前後にスライドし始めた。
菜摘は覚悟を決めた。そっとドアを開けて中へと入る。ここまで来たら、二人に正直に謝るしか無い。玄関には見慣れた友紀の靴が綺麗に並んでいた。その靴は、まるで菜摘が入ってきたことを責めるかのように菜摘の視線を釘付けにした。しかし、アンロックの音がした以上、菜摘が来たことを二人が知ったのは明らかなのだ。菜摘は晃一か友紀が直ぐに玄関に来るものだと思い、小さくなって怒られるのを待った。
しかし、覚悟しているのにしばらく待っても誰も玄関に出てこない。その時になって菜摘は二人が今、何をしているのかを思い出した。『どうしよう?このまま帰っちゃっても分からないかな?』とは思ったが、音を聞かれてしまったのなら偶然だったと謝るしか無い。でもその後で何と言えば良いのだろう?それなら、忘れ物を探しに来たとか何とか言ってさっさ帰った方が良いような気もする。
しかし、それと同時に、菜摘には二人がどんなことをしているのか知りたいという気持ちも湧き上がってきた。もし、二人が電子音に気付いていないのなら、たぶんこのままそっと覗いても気付かないだろう。もしそうなら、ほんの少し廊下を歩いてそっとドアに嵌まっているガラスから中を覗くだけで二人の様子が見える。そして、二人が大人しくテレビでも見ていたとしたら、きっと安心できる。そう思うと、覗いてみたいという欲望が急に抑えられなくなってきた。最低だと思う。自分のしたいことは絶対に許されないと思う。それでも菜摘はその欲望を抑えることができなかった。
しかし、もし二人が激しく求め合っていれば、きっと大きなショックを受けるのも確かだ。菜摘は少しの間どうしようか迷ったが、それなら気持ちの整理が付くのだから、それでも二人の様子が見てみたいと思った。
それに、このまま直ぐに玄関を出ても、ちょっとだけ廊下を往復してから帰っても、二人が気付かないのなら結果は同じなのでは無いか?そう思った菜摘は、もう少しだけじっとして居てから、そっと靴を脱いで廊下を歩き始めた。
菜摘は、ほんの数メートル先のリビングのドアに填まっている格子状のガラス窓から中を覗いてみた。それは、何かに憑かれたような、思慮深い普段の菜摘ではあり得ない行動だった。すると、菜摘の目に衝撃的な光景が飛び込んできた。
最初に見えたのは綺麗で小柄な背中で、それはソファの上に裸でべったりと座り込んでいる友紀の斜め後ろの姿だった。友紀の下に手前に伸びている晃一の足も見える。色白の友紀の背中全体がはっきりと見え、少し乳房も見える。どうやら友紀はソファに横たわった晃一の上に跨がっているらしい。両手を少し後ろに伸ばして晃一が立てた膝を後ろ手で掴んでいる。その向こうに少しソファベッドの背もたれを少し起こして横たわっている晃一の上半身が見えた。凄い光景だった。友紀の腰がうねうねと前後に動きながら何度も友紀の頭が仰け反っており、晃一の両手が友紀の胸に伸びているようだ。菜摘は同じことを自分もされたことがあるので、どんなに友紀が夢中になっているのかよく分かった。
菜摘はショックを防ごうと『でも、あれなら私だってされたこと、ある。私はもう知ってるんだ』と自分を納得させた。友紀だけ特別なことをして貰っているわけでは無いのだ。そう思うと、ショックを受けた心も少しだけ救われた気がした。
すると、晃一の両手が友紀の手を取って自分の胸に突かせた。胸を突き出して仰け反っていた友紀が少し前屈みになってお尻を突き出した格好になる。『どうするのかな?終わったから抜くのかな?』友紀はドアのガラスからほんの少しだけ顔を出して二人を凝視していた。防音がしっかりしているらしく、余り二人の物音は聞こえない。だからこそ、菜摘には動画を見ているような不思議な気持ちで二人を見続けていた。
菜摘からほんの3メートル先で、友紀は晃一の胸に両手を突くと、身体を安定させた。そして晃一の手は自分の身体の左右にある友紀の大きく開かれた膝をグッと持ち上げていく。
『何をするの?終わりじゃ無いの?』友紀は予想外の展開に不安になった。このままでは何か、大きなショックを受けそうな気がする。菜摘が知らないことを晃一が友紀に教えたことを知るかもしれない。嫌な予感がしたが、菜摘の目は釘付けになりそこから動こうとしなかった。
すると、友紀は膝を持ち上げて両足を大きく開いたまま晃一の上で踏ん張ると、晃一の胸に手を突いて上体を状態を前屈みで安定させたまま、大胆にお尻を上下させ始めた。
「あああぁぁぁぁっ、いじわるぅぅっ、これはいやなのにぃぃぃっ、ああああぁぁっ、ああうぅっ、あああんっ、ああんっ、あああぁぁんっ・・・・・」
ドアの向こうから友紀の声が小さいがはっきり聞こえてきた。友紀が持ち上げる度にお尻の下にはっきりと晃一の肉棒が見えた。友紀は激しく腰を上下させているが、晃一の胸に手を突いているので肩から上はほとんど動いていない。そしてよく見ると、晃一は友紀の乳房を揉み上げているようだった。
『あんなこと・・・してる・・・・』菜摘はショックを受けながらも目を離すことができなかった。友紀は一心不乱にお尻を上下させている。『友紀、夢中になってる。きっと凄いんだ。ものすごく感じてるんだ』すると、色白の菜摘の全身がみるみるうちにうっすらとピンクに染まっていく。『いくんだ、友紀、いくんだ』と思った。菜摘の目の前で友紀の腰は更に大胆に上下していく。不思議なことに、菜摘は一瞬『がんばって』と思ってしまった。
すると、それまで俯いて大胆に腰を上下させていた友紀がグッと頭を大きく後ろに仰け反らせるとグッと身体を硬直させた。その時、菜摘は晃一の両手が仰け反った友紀の乳房全体を包んで揉み上げているのがはっきりと見えた。そして、仰け反ったままの友紀の腰が小刻みに持ち上がっていることから、それまで晃一が腰を突き上げていたことが分かった。
菜摘は激しいショックを受けたまま、そっとドアを離れ、玄関へと向かった。そっと靴を履いてドアを開けると外へ出る。その時になって菜摘はドアにロックをかけるかどうか迷った。しかし、ショックが大きすぎて余り考えられない。結局、もう一度音を出すよりはと思ってそのまま部屋を離れた。
「あうぅぅぅぅーーーーーーーっ」
友紀は晃一の上で身体を硬直させた。一瞬、二人の動きが止まった。そしてゆっくりと友紀が晃一の上に倒れてくる。
「あぁっ、あっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・・・」
友紀は一気に頂上に駆け上がったので、しばらくの間身体が痺れて動けなかった。
「いきなりこんなに・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「友紀ちゃん、しっかり我慢できたね」
「だって、だめって言うんだもん」
「がんばったね。ご褒美だよ」
そう言うと晃一はぐったりと寄りかかってきた友紀を乗せたまま再び腰を上下させた。
「ああんっ、今はだめっ、ああぁぁっ、だめだってぇっ」
友紀が早すぎる再開に声を上げた。
その時晃一は『ピコッ』という音を聞いた。晃一はその音がドアがアンロックからロックに変わる音だと気付いたが、友紀は気がついていないようだし、誰も来るはずが無いので取り敢えず頭の中からその音を消した。
マンションを出た菜摘は、まだショックから抜け出せずにいた。二人があんなに激しく求め合っていたとは思っても見なかったのだ。よく考えてみれば、男女の交わり自体、あんなにはっきりと見たことなど無かった。麗華達とアダルトビデオを見たことはあったが、繋がった場所にはモザイクがかかっていたし、その時はそんなにはっきりと見ようとはしなかった。『でも、あんなことしてるなんて・・・・』菜摘は自分の知らないことを二人がしていたことに救いようのないショックを受けた。頭の中には激しく友紀の中に出入りする晃一の肉棒のテラテラとした光が焼き付いている。晃一は友紀に菜摘の知らないことを教え込んでいた。今、はっきりと晃一は友紀のものなのだと思い知った。
菜摘はぼうっとしたまま、いつの間にか駅に着いていた。そして、電車に乗って周りの人の視線に気付いて初めて、自分が泣いていることを知った。それに気がつくと、一気に悲しみが湧き上がってきた。今まで、自分がそうだったように、晃一も自分のことを気にしてくれているものだと思っていた。そして何となく、自分が晃一に戻れば、いつでも晃一は受け入れてくれると勝手に信じていた。晃一がその気なら、友紀との関係を壊さずに元に戻れるような気がしていたのだ。しかし、さっき目に焼き付いた光景はそんな菜摘の気持ちを見事に打ち砕いた。今、自分はひとりぼっちなのだ。
 晃一は友紀の抗議に動きを止めると、友紀は晃一に上から抱きついてきた。
「ちょっと待って。まだ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・おじさま・・・・・凄かったから・・・・・」
「友紀ちゃん、とっても可愛かったよ」
「いきなりいっちゃった・・・・・」
「そうだね、本当に一気だったね」
「まだ身体が・・・あちこちピクピクしてるの・・・」
友紀は晃一の上に被さって肉棒を納めたまま、気怠い快感を楽しんでいた。晃一の肉棒はまだ友紀の中にしっかりと収まったままだ。達した直後の友紀でも、はっきりと肉棒の長さや太さ、固さなど全体を感じることができる。晃一の肉棒を全て納めることができているのが嬉しかった。
「ごめんなさい。直ぐにいっちゃって。ほんとうに我慢、できなかった」
うっすらと汗ばんだ顔で髪を直しながら友紀は晃一の胸に顔を擦り付けて甘えていた。
「良いよ。それまでいっぱい我慢したからね」
晃一は優しく友紀の背中を撫で回し、髪を撫でた。晃一のゴツゴツ仕立てが友紀の肌の上を滑ると、友紀は目を細めて晃一の胸に耳を押し当て心臓の鼓動を聞いた。
「ドキドキ言ってる」
「え?あ、心臓の音?まだ早いでしょ?」
「うん、ちょっと早いかな」
「だって、こんな可愛い子が目の前で凄い格好して感じてるんだよ。ドキドキしない方がおかしいよ」
「それに、おじさまだって下から・・・結構凄かったから・・・・・」
「友紀ちゃんほど動いてないけどね。汗、かいた?寒くない?」
「ううん、それほどでも無い。大丈夫」
「そうか、それじゃぁ・・・・」
そう言うと晃一は友紀の下で腰を動かし、再び友紀の中を堪能した。肉棒が友紀の中で軽く扱かれる。
「あん、だめよぉ、まだだあめ」
「どうして?」
「だって、まだこうしていたいから」
「してればいいじゃない」
「だめよ、それをされたらまた始まっちゃうからぁ」
「どうなるの?」
晃一はまた軽く腰を突き上げた。
「ああん、だめだってぇ、そう言ってまた始めるんだからぁ。まだだめって言ってるのにぃ」
「友紀ちゃん、気持ち良くない?」
「気持ち良いの、良いからだめって言ってるの、ああぁん、おじさまぁ、あああ・・・」
友紀が感じ始めると、晃一は腰の動きをゆっくりと止めた。しかし、今度は友紀の腰が肉棒を追いかけて蠢き始める。晃一がじっとしていても、友紀が勝手に腰を動かして肉棒を可愛がってくれるのでとても気持ち良い。
「あ・・・ああぁぁぁ・・・・ああん・・・・うん・・・・はぁぁ・・・あうっ・・・」
友紀の腰が晃一の上で動くと友紀の中の肉壁はだんだん活発に動き始め、やがて軽い出没で肉棒を扱き始めた。友紀は緩いペースで腰を上下させ、再び肉棒を楽しみ始めたようだ。
「あれ?今度は友紀ちゃんの腰が動き始めたよ?」
「おじさま・・・・気持ち良い?」
「友紀ちゃんは?」
「気持ち良い・・・・とっても・・・あああぁぁぁ・・・止まらなくなってきた・・・まだ怠いのに・・・ああん・・・・止まらない・・・・どうしてこんなに気持ち良いの?・・・ああぁぁ」
いつの間にか友紀の腰はうねうねとした動きからはっきりとした出没運動に変わっており、ゆっくりと肉棒が出入りし始めた。
「こうすれば良いの?」
晃一は腰の位置を微妙に調整して、スムースに肉棒が出入りするようにした。その動きを友紀の腰が引き継ぎ、晃一の上に乗ったままの腰がくねくねと動いて更に大きく肉棒が出入りし始める。
友紀は軽く晃一の胸の上で喘ぎ始め、感じるのを堪え始めたようだ。友紀は完全に第二ラウンドに入ったらしい。ただ、友紀の中で肉棒はそれほど深く入っておらず、7割くらいまでしか入れようとしない。
「友紀ちゃんは奥の方と、今みたいな真ん中くらいで出入りするのと、どっちが良いの?」
「奥の方?」
「うん、奥に入れてみてごらん」
「こ・・こう?」
そう言うと友紀の腰は肉棒を深々と飲み込んだ。
「うぁぁぁぁっ、やっぱりだめっ」
慌てて友紀は肉棒を元の位置に戻した。
「どうしたの?」
「だめ、奥まで入れたら我慢できない」
「夢中になっても良いんだよ」
「だめ、ちゃんと我慢した方が、おじさまは好きなんでしょ?」
「そうだけど、もっと感じてくれた方が嬉しいんだけどな」
「それなら・・・・・感じさせて・・・」
「こうかな?」
晃一は友紀の腰に合わせて肉棒を下から突き上げた。一気に出没の速度とストロークが倍以上になる。
「あああぁぁぁっ、そんなにしたらぁっ、あああっ、ああっ、ああっ、ああっ・・・」
友紀は必死に我慢しようと晃一の胸にしがみついた。しかし、晃一の腰はどんどん快感を送り込んでくる。最初は晃一の胸に顔を押し当てて快感を我慢していた友紀だが、直ぐに我慢できなくなってきた。
「ああぁぁ、だめ、ああぁぁぁっ、だめぇぇ、やっぱり我慢できないぃぃっ」
とうとう我慢できなくなった友紀は、両手を突くと上体を持ち上げて仰け反らせ、大きく腰を上下に振って喜び始めた。晃一は直ぐ目の前の友紀の乳房を両手の指で可愛がり始める。乳首を転がし乳房の感触を楽しみながら揉み上げる。
「それまでしたらぁぁっ、あああぁぁっ、良いっ」
「友紀ちゃんのおっぱいも可愛いよ。ほら、こうしてあげる」
晃一は友紀の乳首を指先で転がし、時折下から乳房を揉み上げた。
「ああぁぁんっ、このままだといっちゃうぅっ、怒られちゃうぅっ」
友紀は上体を仰け反らせながら、乳首と乳房を可愛がられて喜びの声を上げ続けた。しかし、友紀は両手を突っ張ったままの姿勢を変えたがった。
「おじさま、お願い、上になって、お願い、上からして」
乳房を可愛がられながら友紀がそう言うので、晃一は上下を入れ替えて上になると、腰を使い始めた。大胆に力強く肉棒が友紀の中を出入りし始める。
「ああぁっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ・・・・」
友紀は下から晃一にしがみつき、両足は自然に足の裏で晃一の腰を挟んで来た。これで晃一の出没の全てを受け止めることができる。
「ああっ、おじさま、このまま、このままぁっ、あああっ、ああっ、いっちゃいそうっ」
「もういっちゃうの?」
「いやぁぁぁぁぁっ、我慢は嫌っ、このままぁっ」
「このまま、なあに?」
晃一が力強く腰を打ち付けながら言うと、
「このままいかせて、いかせてぇぇっ」
と友紀は素直におねだりしてきた。
「いきたいの?」
「お願いっ、ああっ、だめっ、もうだめっ、ああっ、こんな直ぐにっ、ああぁっ、またいっちゃいそうっ」
「まだだめだよ」
「お願いっ、ああっ、そんなに強くしたらぁっ、ああっ、だめっ、我慢できないっ」
友紀の中はどんどん狭くなり、出没運動が辛くなってくるほどだ。
「ああっ、だめっ、あああぁっ、お願いっ、早く、早くいかせてぇっ」
友紀は頭を左右に振って必死に耐え続けた。しかし、もう限界なのは明らかだ。友紀は時折激しく頭を振りながら最後の一歩を堪え続けたので、一気に身体が熱くなって汗ばんできた。晃一は狭くなった友紀の中に更に肉棒を打ち込み続ける。グンッグンッと肉棒が友紀の中に打ち込まれると、友紀は仰け反って限界を告げた。