第98部


  「因みにナツは鉄板宣言の後、どう言ったのよ?」
「私の時は『距離を置きたい』って言ってから、正直に『ごめんなさい。高木君のことを好きな気持ちはあるけど、思ってたのと違うの。だからこのままは無理だと思うんだ』って言ったわよ。麗華はどうなのよ?」
「あのね・・・・『最近、私たち上手く行ってないでしょ?だからちゃんと気持ちを確かめておいた方が良いと思うの。お互い分かりあってないような気がしたから』って言ったわよ」
「それなら良いじゃ無いの。で?」
「そしたら、『何か、自分でもわかんない時があるんだ』って。『どう言うこと?』って聞いたら、『最近、好きかどうか不安になる。辛いんだ』って言われたの」
「それでそのまま話が進んでいったのね?」
「そう」
「そこで麗華の気持ちを言わなかったんだ」
「だって・・・・私だけ好きって言うの?なんか変じゃない?だってさ・・・・」
それから麗華は正直に今までの付き合い方を菜摘に話した。菜摘は想像通りに麗華がグループをまとめることに一生懸命なことを知り、そこまでグループのことを考えてくれていたのかと麗華に感謝した。
「・・・・・それなら、たぶん、おじさまの言う通りかも知れないよ」
「まだ私を好きだって言うこと?」
「そう言う気持ちはあると思うんだ。そりゃそうでしょ?ついこの前まで恋人だったんだから」
「・・・・そうだね」
「私個人としては、パパと同じ、どっちか分からないと思うな。って言うか、別れたがってるって言うより、このままだと別れる事になるだろうなって考えたんじゃ無いかな。だってそうでしょ?彼にしてみれば話を切り出された方なんだから。麗華にそう言われたのなら、自分の気持ちに正直になるとそうなるって事じゃない?」
「それってことは、ナツの感覚ならあいつは気持ちの整理に入ってると思ってるんだ」
「そう、私ならこの状況からもう一回ってことは無いと思うけど・・・・でも、麗華なら・・・・」
「そうか・・・・・」
ちょっと麗華は落ち込んだように見えた。やはり彼に未練があるのだ。だからこそ、気持ちを切り替えるべきかどうか迷っているらしい。
「第一、麗華なら告られる事なんていくらでもあるでしょ?それでもあの彼を好きで居たいの?」
「そりゃ、告られることはあるよ。知らないやつにはね。でも、こう言う別れ方だと、どうしても申し訳ない気がしてさ」
「そうか、麗華としては彼が麗華の情報源として利用されたと思ったまま別れるのが嫌なんだ」
「そう、そうだよ、正にそれ。だってさ、このままじゃアタシ、完全に悪女だろ?情報が欲しいから身体で誘惑して引っかけたって、ならない?」
「そこまで思うかなぁ・・・・・。ちゃんと付き合ってたのに・・。でも、麗華としてはそこが気になるわけだ」
「そう・・・・」
「でも、そう言う言い方するなら、麗華としても後始末ってこと?」
「え?何だって?」
「だから、麗華はもう好きじゃ無いんだ」
「それは・・・・そう・・・」
「あのね、嘘つきは泥棒の始まりって言って・・・・」
「分かったよ。そうだよ。確かにまだ引っかかってるさ」
「もう一度言うけど、好きなんでしょ?」
「・・・・好きよ。・・・当たり前じゃ無いの」
「素直にそう言えば良いのに。ちゃんと言わなきゃ、彼に。言ったの?」
「それは・・・・・・・・」
「ほうら、最後まで言わなかったんだ。それで話がこじれてるんだよ」
「だって、私からなんて・・・・・。向こうが別れる気になってるのに、言えないわよ」
「年上でしょ?放っておくと、このままだよ。彼は麗華の気持ちを聞けなかったから心の整理に入ってるんだよ。いいの?」
「あんた、いつの間にそんな大人になったんだい・・・。ちょっと前までは純情なバージンだったくせに」
「ちゃんと素敵な恋してるからね」
「そうだね・・・・立て続けに別れてるけど」
「そりゃそうだけど、今回のはこじれて別れたわけじゃ無いから。ちゃんとお互いに納得したもん」
「はぁ・・・、あんたがリーダーやった方が良いかもね」
「何言ってんの。リーダーはあなた。麗華しか居ないよ。麗華しかできないんだからしっかりしてよ」
「分かってるわよ。ねぇ、私がこれだけ話したんだから、あんたのことももっと教えてよ」
「何を?全部話してるわよ。何を話すことあるのよ」
「あんたとおじさまのこと」
「パパ?今さら何を?」
「もっと詳しく聞かせてよ」
「詳しくって・・・・・・・え?もしかして麗華、パパのこと気になってるの?」
「そうじゃないけど、相談にも乗って貰ってるし・・・・」
「また嘘付く。年下の彼に振られたもんだから、今度は年上?」
「そんな風に言わないでよ。その目が怖いし。これでも何をどうして良いか分からずに悩んでるんだから・・・・.年上って言うのを考えてみるのも、この際役に立つかなぁって思っただけだよ」
菜摘は麗華が晃一に興味を持ったことが分かったので、これで何かが変わるだろうと思った。今のままでは友紀が晃一を離さないだろうが、麗華が絡んでくればきっと何かが変わる。それに、菜摘は別れる前に高木から友紀を好きな男子がもう直ぐ告ることを掴んでいた。いずれ友紀も晃一か同級生かの選択を迫られることになるのだ。
 菜摘と麗華が話し込んでいる時、その友紀は晃一に甘えていた。絶頂を極めた後の気怠い幸せの中で裸の身体を擦り付けたり、足を絡ませたり、キスをねだったりしていた。
「友紀ちゃん、また欲しくなってきたの?」
「ううん、そうじゃないけど、こうしてるのが楽しいの」
「こうされるのが?」
晃一が友紀の乳房を両手で包んで先端を指で転がすと、
「ああん、また始まっちゃうからぁ・・・・」
と言うと、友紀は身体を起こした。
「もう、おじさまって本当に凄いんだからぁ」
上体を起こした友紀の姿もとても可愛い。肩から乳房へのラインと、先端の乳首が絶妙なバランスを保っている。
「それじゃ、とにかく起きようか」
そう言うと晃一はソファベッドの背もたれを電動で起こすと、友紀を引き寄せた。
「あん、直ぐに引き寄せるぅ」
友紀は身体を少しくねらせた。
「何か飲むかい?」
「コーラか何か、ある?」
「うん、あるよ」
晃一はガウンを羽織るとキッチンに行って飲み物を取ってきた。自分には缶ビールを持ってくる。友紀は既にガウンを羽織っていた。
「お酒飲むの?」
友紀は少し驚いたようだが、
「うん、お酒って言ってもビールだし、甘いものを飲むよりはさっぱりしてるからね。酔っ払ったりするほど飲むわけじゃ無いから」
と晃一が言ったので、そう言うものかと思った。二人が喉を潤し終わると、自然にお互いに寄り添う。
「友紀ちゃん、さっきは寝ちゃってたけど、疲れてたの?」
「ううん、そうでもないと思ってたんだけど、疲れてたのかな?静かなところに来たから気が緩んだみたい。ごめんなさい」
「ううん、怒ってるんじゃ無いよ。まぁ、高校生なら眠い盛りだろうから仕方ないけどね」
「私、学校では寝たりしないのに」
「そうなんだ。俺が学生の時はものすごくよく寝てたよ。授業が終わったことに気が付かなくて、そのまま次の時間まで寝てたくらいだから」
「すごいのね」
そう言いながら友紀の手は、何気なく晃一のガウンの合わせ目へと伸びていき、軟らかくなった肉棒を探り当てた。
「ん?どうしたの?触ってみたいの?」
「うん・・・・・なんとなく・・・・・」
そう言いながら友紀は肉棒を握ったり突いたりしている。
「それじゃ、こっちはいつもの・・・」
晃一はそう言って友紀の背中から回した右手を友紀の脇へと差し込み、乳房を軽く手の中に納める。
「もう、そればっかりなんだからぁ」
「ごめんね。これ、とっても安心できるんだ」
晃一の手の中で友紀の乳首が転がる。
「あぁん、安心て?」
「きっと女の子には分からないと思うけど、男ってこうやって手で確かめてないと安心できないんだよ」
「変なの。触ってれば安心できるなんて」
「そうだよね、考えてみればおかしいけどね」
「そうよ、触ってたって私が何を考えてるか分からないでしょ?」
「それはそうだけど・・・・」
「それでも安心できるなんて」
「うーん、たぶん本能みたいなものだと思うんだ。それに、こうやって触らせてくれるって事は、女の子が気持ちを許してるって事だからじゃないのかな・・たぶん」
「でもねぇ・・・・」
「友紀ちゃんはどうしておちんちんを握ってるの?」
「これは単に興味本位」
「そんな簡単に言い切られると、ちょっとがっかりだな」
「だって、触ってるとおっきくなってくるって面白いじゃない?」
確かに晃一の肉棒は少しずつ反応を始めていた。
「そう言われると傷つくなぁ。そりゃ可愛らしい女の子の手で触られたら、誰だっておっきくなっちゃうよ」
「可愛くなかったらおっきくならないの?」
「どうだろうね?試してないから分からない」
「確かにね。こう言う状況じゃないとこんなことしないもんね」
「でも、溜まってる時だったら誰に触られてもおっきくなるんじゃないかな」
「溜まってる?それって、ストレス?」
「違うよ。本当に溜まってくるんだ」
「もしかして・・・あれが?・・・精子?」
「うん」
「そうなんだ。そう言うものなんだ。男の人って、何か悲しいね、誰にされてもおっきくなるなんて」
「まぁ、そういう風にできてるんだから仕方ないよ」
「ふぅん、面白いのね。・・・・じゃぁ、こうしたら?」
そう言うと友紀は晃一のガウンに被さり、握った肉棒を口の中に入れた。暖かい友紀の口の中で肉棒に小さな舌が纏わり付く。
「それをされたら、もっともっとおっきくなっちゃうよ」
晃一はそう言ったが、友紀はお構いなしに肉棒を口で扱き始めた。肉棒が暖かい友紀の口の中で大きくなっていく。晃一は対抗して友紀の乳房を触ったり軽く揉んだりしたが、友紀は触られる快感を無視しているらしく頭が上下する動きは鈍らない。みるみるうちに肉棒は最大硬度に大きくなり、友紀の口いっぱいになる。友紀は『やっぱり男の人って面白い』と思った。
「友紀ちゃん、どうしてくれるのさ?」
「何が?」
友紀が肉棒を吐き出すと、隆々とそそり立った肉棒が友紀の口の中から出てきた。唾液に光った肉棒が糸を引き、友紀の口元が妖しく光る。
「こんなにされたら我慢できなくなるじゃないの」
「どうすれば良いの?手でしてあげようか?」
「だめ、やっぱり友紀ちゃんの中に入らないとだめ」
「それはだめよ。さっきしたばっかりでしょ?」
「だって、友紀ちゃんは男の人の身体がどうなるか試したんでしょ?こうされれば誰だって我慢できなくなっちゃうよ。友紀ちゃんだっておちんちんを入れられたら、いつも直ぐに我慢できなくなるじゃないの」
「それは・・・・・」
そう言いかけて友紀は思った。いつもは雰囲気たっぷりの中で焦らされて焦らされて、我慢できなくなってから入れられるので直ぐに我慢できなくなるのではないか?それなら、今みたいにそう言う雰囲気はあまりない時に入れられたら、もっと我慢できるのではないか?今ならさっきしたばっかりなので入れる分には問題無いはずだし、それほどムードも盛り上がっていない。もしかしたら今までよりずっと我慢できるかも知れない。
「試してみようか?」
「え?」
「男の人って、触られたら直ぐに我慢できなくなるんでしょ?女の子はそうじゃないかも知れないわよ?」
「入れられても我慢できるの?」
「その代わり、入れるだけ。良い?動いたりしたらだめよ」
友紀の挑戦的な態度に晃一も興味を持った。友紀自身も自分の身体がどうなるのか試してみたいと思っていたのだ。
「それじゃ、友紀ちゃんが感じているかどうか、客観的に判断できるように、誰かに電話してみて」
「ええっ?入れたまま電話するの?」
「そうだよ。感じてなければ普通に話せるだろ?そうしないと、友紀ちゃんが感じてないって言えば確かめようがないからね。電話してれば話し方から感じてるかどうか分かるから」
「でもぉ・・・・・電話は・・・・・」
さすがにそれは無理だと思った。家に電話する訳には行かないから当然友達と言うことになるが、第一、もしバレたらただでは済まない。最悪、学校中に広まる覚悟が必要だ。そこまで考えた時、友紀は一人だけ思いついた。もしバレても絶対に口外される心配の無い友達が一人だけ居た。『菜摘なら?』そう思った時、友紀は対抗心のようなものが湧き上がってきた。そして菜摘に自慢してみたくなった。ちょこちょこと自分が振った相手に戻りそうな雰囲気を見せる菜摘になら、もしバレても逆に思い知らせることになって、却って良いのではないかとすら思えた。
「どう?やってみない?」
晃一が畳み掛けてくると、
「分かった。良いよ」
と言って友紀は立ち上がった。
「えっ、良いの?本当に?」
今度は逆に晃一が驚いた。まさか、そんなことを友紀がOKするとは思ってもみなかったからだ。友紀はそのまま鞄から携帯を取ってくると、
「どうすれば良いの?」
と聞いてきた。
「良いの?してみる?」
「その代わり、全部はだめよ。いきなり全部入れたら痛いかも知れないから」
友紀がその気なら面白い、晃一はガウンをはだけて足を軽く開いて肉棒をそそり立てると、
「それじゃ、後ろ向きにおいで。そっと入れてあげるから」
と言った。
「え?どうするの?」
「あっちを向いて、ほら」
そう言って友紀を向こうに向かせ、ガウンを後ろから捲り上げると友紀のお尻にぱっくりと開いた秘唇が見える。その中心に向かって友紀の腰を掴んでゆっくりと引き下ろし始めた。
「え?あん、このまま?後ろから?そっと、そっとよ・・・・・」
友紀は最初驚いたが、晃一がしっかりと腰を掴んでいるので安心したらしい。晃一のリードに合わせて腰を落としてきた。ガウンを捲ったのでよく見えずにちょっと邪魔になったが、元々友紀は後ろから入れるのに都合の良い構造をしている。入り口を探すのに少し手間取ったが、なんとか肉棒の位置を合わせることができた。
「良いかい、そっと入れるからね」
そう言うと晃一は友紀を自分の上に座らせるようにゆっくりと腰を引き下ろし、肉棒の上に下ろしていった。まだ肉棒は中途半端な大きさで、やっと友紀の中に入れる程度の固さしか無い。
「う、うううぅぅっ・・・・・」
肉棒が友紀の入り口を通り抜けると、先端が暖かい輪っかを通り抜けた。友紀は肉棒の大きさを改めて実感したが、さっき入れられた時ほどのきつさは無いし、今は我慢できないほどの快感でも無い。もちろんこのまま動き始めればどうなるかぐらいは分かり切っていたが、このままなら何とかなるかも知れないと思った。