第一部
このビルのエアコンは7時を回ると切れてしまう。だから、6月
ともなると残業はきつくなってくる。宏一(こういち)は一人で画面を見ながらかなり速いペースで間違いを修正していた。「あれ?、何だ?」突然手を止めてじっと考え込んでしまった。「誰がこんなもの入れたんだろう」表計算ソフトを扱える人がこの部署にいたか思いを巡らせてみたが心当たりがない。もともと、そんな人がいないから出来合いのソフトを利用しているこの会社の経理システムを改良するために、自分が人材派遣会社から送られてきたのだから、当然である。宏一は、営業利益を計算するワークシートの改良作業を一時中止し、興味本位で偶然見つけたこのセルの役割を調べてみることにした。三谷宏一は、理科系の大学を卒業したが就職先が見つからず、昨年から人材派遣会社の派遣社員として働いている。この会社にはひと月前に来たばかりだ。理科系の大学をでていながら、経理とパソコンができるために、メーカー系の会社を中心として仕事はとぎれることなく続いていた。この食品問屋の会社では早々に実力を認められ、先週人事課長に専属になってくれないか、春には正式採用するから、と声をかけられたくらいだ。そして今、表計算ソフトの改良中に、偶然面白いものを見つけたのだ。人の作ったソフトを解析するのは面倒なものである。ソフトには人格がでるから思考パターンの違う人の考えていることを理解しなければならないからだ。一時間ばかり格闘したあげく、どうやら営業経費をごまかして自由に使える金を捻出するものらしいと言うことがわかった。もっと調べたかったが、今日は予定があるので詳しいことは明日にすることにした。何か新しい展開が始まりそうな予感がした。会社を出てから、私鉄を乗り継ぎ、駅の立ち食いそばで夕食を済ませ、9時にはどうにか間に合って玄関のベルを鳴らした。「はーい」いつもの奥さんの声がして玄関が開いた。「こんばんは、洋恵ちゃんはいますか」「ええ、今日は少し機嫌が悪いみたいだけと部屋で待ってますよ」「どうしたんだろう。誰かと喧嘩でもしたのかな」「ほっといて下さい。よろしくお願いします」玄関で簡単に挨拶をした後に二階に上がって一つ目の部屋をノックした。「はい、どうぞ」かわいらしい声がした。中に入ると少女が机に向かって勉強していた。洋恵は中学三年生で15才である。ショートへアーで身長は1m57cm、少しぽっちゃりとした感じだが、プロポーションは悪くない。特に最近は体つきに男を引きつけるものがでてきた。宏一は洋恵とは2年目のつき合いで、大学生の頃からアルバイトで勉強を見てきた。宏一は勉強机に向かっている洋恵の後ろに立つと上からのぞき込むような格好で言った。「今日は数学だね、何か、わからないことあった?」「あのね、学校で先生に、菅野はいつも素因数分解を間違えるって言われちゃった」少し、恥ずかしそうにつぶやいた。このところの陽気で洋恵も薄着になってきた。胸元からのぞき込むとボタン付きのTシャツの中に白のブラジャーに包まれた小振りだが形のいい乳房が見える。「そうか、洋恵ちゃんのおっちょこちょいが先生にもばれてるんだね。じゃあ今日は素因数分解の練習をしよう」宏一が一つずつ即興で問題を出し、洋恵が引っかかりながら解いて行く。間違えると宏一は、「今の答えを全部掛けてごらん。ほら、最初の問題と違ってるだろ。もう一度」「あれ、おかしいな」洋恵は決して成績が悪いわけではない。宏一が勉強を見るようになってから、ビリに近いところから中の上にまで上がってきた。親はもう家庭教師はいらないだろうと考えたこともあったが、洋恵は反対した。洋恵は新しい世界を教えてくれる教師を手放したくなかったのだ。一時間ほど経つと、「そろそろお母さんがお茶を持ってきてくれる頃かな」と言っておきながら一生懸命計算をしている洋恵の脇の下からそっと右手を差し入れ、右の乳房を優しく撫で始めた。最初は下側を重点的に撫でている。洋恵は一瞬ぴくっと体を硬直させたが、特にいやがる様子もなく、そのまま計算を続けている。しかし、形のいい乳房は正直に反応し、堅く突き出してきた。肩越しに上から眺めると明らかに右の方が突き出しているのがわかる。「ほら、今のところで間違えてるよ、そこのところだけもう一度やってごらん」宏一は口ではふつうに教えている風を装って、右手の動きを乳房の先端の方にまで広げていった。そして、明らかに突き出した乳房の先端を優しく愛撫する。洋恵を見ると、明らかに勉強どころではなくなってきたようで、何かをこらえるように肩と鉛筆を持った手に力を込めている。しかし、そんなことには気付かないかのように、「どうしたのかな、少し難しかったかな」と言って、今度は左の脇からも左手を差し込み、左の乳房も同じように愛撫し始める。両手で下側から優しく持ち上げるように、ゆっくりと、形を確かめるように。洋恵の息が少し乱れ始める。左の乳房も右と同じように堅く突き出してきた。時々、はっ、はっ、と息を飲み込むようにしてこらえている。しかし、とうとう小さな声で、「だめ、待って」とつぶやいた。丁度そのとき、階段を上がってくる足音が聞こえ、ドアの前でコンコンとノックする音が聞こえた。素早く宏一は手を抜き取る。「はーい、今、開ける」と返事はしたものの、洋恵は立ち上がろうとしない。どうしようか、と困っている様子だ。「俺が出るよ」そう言うと宏一はドアの方に歩いて行き、ドアを開けた。洋恵は自分の乳房が起こした変化を母親に見られたくなかったのだ。「どうもありがとうございます。いつもこんなにしていただいて」にこやかに挨拶して紅茶とケーキを受け取る。「あら、先生にさせて、申し訳ありません。まだ機嫌がわるいのかしら?」そう言うと、「洋恵、先生に当たるんじゃありませんよ。早く機嫌を直しなさい」そうドア越しに少し強い調子で言った。宏一は、「大丈夫ですよ、慣れてますから」と言うと軽く会釈をしてドアを閉めた。紅茶とケーキを机の上に置いて、「さあ、休憩しようか」ととぼけて言うと、洋恵はちょっと口をとがらせて、「先生のばかぁ、お母さんに怒られたじゃない」と甘えた口調で抗議した。「だって、お母さんが、機嫌が悪いみたいだって言ってたから調子を合わせただけさ。気にしない気にしない。何か機嫌悪くしたことでもあったの」紅茶をすすりながら尋ねたが、洋恵は手を付けようとしない。「あのね、大したことじゃないんだけど、学校から変えるなり、いきなり高校は決めたのかとか、私立なら早めに言ってもらわないと困るとか言い出したから、ちょっと閉口してたの」「そうか、でも洋恵ちゃんの成績は上がって来てるからしんぱいないよね」そして手を付けていない紅茶とケーキを見ながら、「洋恵ちゃん、さめちゃうよ、飲まないの」と言ってみる。「もう、いつもそういってはぐらかすんだからぁ」洋恵は体を少し宏一にあずけてくる。「どうしたのかな、つかれたのかな」そう言いながら右手で今度は首筋を優しく愛撫し始める。洋恵は少し我慢していたが、「もう!」と言うと宏一の手をつかみ、体から離してしまう。しかし、素早く手を抜き取ると、「これならいいだろう」と言って、両手を脇から入れ、再び乳房を撫で始めた。すでに堅くなっている乳房は軽い愛撫でも快感を湧き出させる。洋恵はシャツの裾を両手で握りしめ、目を閉じてされるがままになっている。だが、両手の動きを優しい愛撫から少し強めのゆっくりとした動きに変えると口を軽く開けて、「はーっ、はーっ」と大きく息をし始める。そして宏一が両手を少し腹の辺りにまで下げると洋恵は待ちかねたようにシャツの裾を持ち上げ、宏一の両手にかぶせた。直接洋恵の腹に触ることができたのでそのまま両手を上に移動させ、今度はブラジャーの上から弱く揉み始める。シャツの上からよりも遙かに強い刺激に洋恵は、「くっ、はーっ、んっ」と必死に声をこらえる。洋恵の両手はシャツの裾を握りしめたままスカートのあたりに置いている。おかげで洋恵を前から見ればふつうの格好だが、後ろはブラジャーのあたりまでまくれ上がっている。そして、口からは、何か言葉を出したいかのように、何か言いかけてはぐっとこらえている。宏一は両手で餅をこねるように大きく、しかしまだ弱く、円を描くように揉み始めた。これ以上強くすると一気に少女の体が快感の波にさらわれてしまうギリギリのところで少女をじらし、予感だけで我慢させ続ける。この変化で洋恵はいよいよ余裕を無くし、「ね、ねぇ」と催促する。耳元で、「気持ちいい?」とささやくと唇をかみながらぎこちなくうなずく。しかし、とうとう我慢しきれなくなったのか、「ねぇ、お願い、優しくして、ねぇ」と、ついに我慢していた言葉を口に出して催促を始めた。宏一は、今にもっと激しい言葉を出してみせる、と思いながら、両手に力を込め、少女の求めるものを与えてやる。やっと待っていた幼い乳房から湧き上がる快感に、「くっ、はぁーっ、あーっ」我慢できないといった風に洋恵は体を前に折り、左右に嫌々をするように振ったかと思うと、大きくのけぞり、両足を摺り合わせる。少女の中心部にも快感の発生源が育ちつつあるのだ。「はぁーん、んん、あん、あん」洋恵はそのまま、しばらく快感の波の中に体をまかせている。そして、さらに揉み続けるとぐったりと体から力が抜け、宏一に寄りかかって、「ああん、んん」と余韻の波を楽しんでいる。だが、まだ満足できないと言ったように、「ねぇ、先生、横も」と甘えながらねだる。宏一は、「じゃあ、今度はゆっくりと最初からね」と言うと、イスを少し後ろに引き出して、膝が机から出た所で90度横を向けて横に抱いているような位置にすると、左手で洋恵の首を支えて指でうなじを愛撫し、右手はシャツの裾から入れて乳房の愛撫を始めた。シャツの乳房のあたりを見ると小さくぽつんと突起が存在を主張している。よし、と宏一は、乳首のあたりをつまむようにした。洋恵は首を左右に振りながら、「くっ、くっ、はぁっ、き、気持ちいいっ」、と幼く乱れて行く。宏一は右手で左右の乳房を交互に揉み込みながら、「とってもかわいいよ、洋恵ちゃん」とささやいてかわいらしい唇を味わう。舌を差し込むと洋恵は体の火照りを表すかのように、大きくゆっくりとからめてくる。 お互いの愛情を確かめるように何度もからめた後、ゆっくりと唇を離すと、「ああん、もっとぉ、ねぇ」と催促してくる。「おっぱいかな、それともキスかな。どっちかな」宏一はあくまでじらしている。洋恵は息を少し乱しながら小さな声で、「どっちも、ねぇ、もっとぉ」と催促する。宏一は、かなり開発されてきたな、いよいよ本格的に始めるか、と考え、「ねぇ、洋恵ちゃん、今度は僕の部屋に遊びにおいでよ、この前から誘ってるでしょ、ね、二人でゆっくりしようよ」と誘いかける。洋恵はそれでも少し考えたが、コクンと頷いた。「ありがとう、うれしいよ。今度の土曜日の2時頃おいで。これから僕の気持ちを教えてあげる」と言ってもう一度愛撫を始めた。翌日、宏一は再び会社で謎の表計算ソフトのワークシートに取り組んだ。昼まで調査を続けた結果、だいたいの仕組みはわかってきた。単純な割には結構巧妙に出来ており、経理の素人が仕組んだものとは思えなかった。その仕組みとは、物を売るには材料費の他にも経費がかかる。包装材料費など物を売る時に、売った量に応じてかかる経費を販売直接費と言う。しかし、そのほか、パンフレットや接待費など、売る量とは直接関係のない費用も発生する。これが販売間接費である。このワークシートの中には販売間接費を水増しして差額を架空の接待費や印刷費や倉庫費用としてランダムに発生させ、入力段階にさかのぼって帳尻を合わせるような仕組みが組み込まれていた。販売間接費を入力するときには営業3課の個人のIDが必要だが、このソフトはあまり大きくない額で、いろいろなIDを使って勝手に費用を発生させるために、もし、監査があっても、各営業マンの単純な伝票紛失や入力ミスですまされてしまうように仕組まれていた。そして、浮いた額は経費を落とす段階で特定の得意先の口座に振り込まれるのである。つまり、あたかも、ある得意先がいろいろな営業マンといろいろな取引をしているかのように見せかけてある。「こんなことをされたんじゃ、一度に全部の取引を同時に調べてみないとなかなかばれるものじゃないな。トロイの木馬ってやつか」宏一は独り言をつぶやいた。ソフトの中身に自動的に不正が行われるように仕組んである物のことを業界ではトロイの木馬と呼んでいる。昼食後、今度はトロイの木馬を仕込んだ人物を特定する作業に取りかかった。しかし、会社のパソコンは、大企業の大型コンピューターのようにソフトを更新したIDや端末が特定できるシステムではないので、自分で探さなくてはいけない。そこで、いろいろ考えたあげく、表計算ソフトの不正を行うセルの処理式の一部を書き換え、架空の企業の銀行口座番号の変更が行われると別のセルに日付と時刻が記録されるようにした。犯人に対して罠を仕掛けたわけだ。これをトラッププログラムという。あとは、さりげなく、表計算ソフトを使っている人を見かける度に、さりげなく時間と人物をメモするようにした。犯人は、やましいことをしている以上、同じ銀行口座を長期間使用して大量の記録を一つの口座に残すことはしないだろうと考えたからだ。あとは、気長に待つしかない。四日ほど経った後、変化が起こった。昼食の休憩から帰って例の記録を調べてみると時刻が記録されていたのだ。「やった、トラップが働いた」思わず声が出そうになった。早速自分のメモを調べてみると、何と記録された時刻には営業部長が使用していたことがわかった。驚いたが、よく考えてみると、部長なら営業マンのIDやパスワードや取引の実体を一番よく知っているのだから、真っ先に思い当たっても良いはずである。しかし、普段は、「パソコンに使われているようで入力は面白くない」とか言っている人物である。改めて少し離れて宏一からは陰になっている部長の方向をながめて感心してしまった。しかし、本当かどうか、完全に決まったわけではないので、部長が帰るまで残業を続けている振りをして、さりげなく部長の後から職場を出るとそっと跡をつけてみることにした。銀行のキャッシュカードが使えなくなる8時少し前に出た所を見ると今日の午後に振り込みが行われることを知っていたのだろうと考えたのだ。案の定、某都市銀行のキャッシュコーナーに寄ってから再び歩いて行く。見失わないように、少し距離を開けて後ろから歩いて行くと、不意に喫茶店に入るのが見えた。中に入ろうか一瞬迷ったが、大きい店だったので鉢合わせすることも無いだろうと、思い切って中に入った。店内はピーク時間を過ぎたせいか、6割程度の入りでさほど込んではいない。BGMが流れるアンティークな店内を素早く見回し、部長を確認すると少し離れた席に座った。アイスコーヒーを注文し、タバコに火をつけて部長のあたりを見ると、連れがいるのがわかった。どうやら待ち合わせていたらしい。ほかの客に半分隠れている連れをよく確かめようと体の位置を少しずらして驚いた。セーラー服の女子高生である。少しやせているが、美少女と言って差し支えない。目がぱっちりとしたセミロングヘアーの少女である。部長と会うのが楽しいらしく、ニコニコとして時折笑顔を見せる。そして、部長が財布からとりだした物を渡すと両手で大事そうに受け取り、胸のあたりで抱きしめている。うれしくて仕方がないようだ。15分程すると二人は席を立った。店を出るのを待ってあわてて跡を追う。跡を付けながら宏一は考えた。援助交際だとしたら、セーラー服で連れ歩くのは危険である。もし万が一、知り合いに会ったりしたら自分の社会的地位が問われかねないのだ。だから、会社からそう遠くない所を堂々と二人で歩いて行くと言うことは、おおっぴらに出来る関係と言うことになる。娘なんだ、そう考えると納得できそうである。
しかし、後ろから見ていてもかなりの美少女であることがわかる。ウエストはきゅっとくびれており、足も長い。何かモデルを連れて歩いているようだ。時折吹く風に軽くなびく髪から少しのぞくうなじはすばらしい曲線だ。胸も小さすぎることはない。部長にはもったいないな、そんなことを思った。さらに、跡をつけて行くと、私鉄を乗り換え、住宅地に入っていった。すると、繁華街とは異なり人通りが閑散としてきたので、これ以上跡をつけるのは危険と判断し、帰宅することにした。帰りの電車の中で宏一は、どうしようか、といろいろと考えたが断片的な思いが頭の中を駆けめぐるだけですぐにはまとまりそうにない。「まあ、じっくり考えるさ、急ぐことはない。完璧な計画を作ってやる」何をするか決まっていたわけではないが、何かが始まりそうな予感がしていた。翌日は土曜日である。前夜、いろいろ考え事をしていたせいで昼近くまで寝過ごしてしまった。今日は洋恵が部屋に来ることになっている。宏一の部屋は一人暮らし用のいわゆる1Kで、7畳の部屋のほかには小さなキッチンとバストイレのみの賃貸マンションである。部屋には机兼こたつとベットと本棚、そしてテレビ台をかねた小さなタンスのみであるが、元々小さな部屋なのであまり広さは感じない。雑誌類が散らかる部屋を片づけながら、「やっとここまでこぎつけたな」と、洋恵との1年9ヶ月を想った。まだ、宏一が学生だった頃、先輩から、「就職活動に本腰を入れないとやばいから、引き受けてくれないか」と頼まれたのが始まりだった。最初、初めて洋恵と顔を合わせたとき、中学生だから子供だろう、と想っていたが、体は大人びており顔つきだけ子供、と言った感じで、宏一は少し驚いた。洋恵と話をしている内に、その先輩は数学と理科しか教えず、その教え方もかなりおざなりだったようだ。洋恵を気に入った宏一は熱心に五科目を教え、学校の話も色々と聞いてやり、短期間で洋恵のお気に入りになった。そして、半年ほど経ったある日、二人でこたつに座って勉強している時に、右側に座っている洋恵を自分の横に引き寄せ、右手を洋恵の後ろから回し、軽く腰を抱きかかえる様にしてみた。洋恵は自分の背中が宏一に触れていることに少し恥ずかしそうだったが、特にいやがる様子もなく、おとなしく地図帳を開いて河川の名前を確認していた。宏一は思い切って顔を洋恵の肩越しに近づけ、耳元で、「どう、全部調べられたかな」とささやいてみた。洋恵はいきなりうなじに息がかかったのでぴくっと動き、すこし狼狽した感じで、「ううん、まだ」と答えた。そして、宏一が、右手で髪の毛やうなじを優しく撫でてやると少しずつ体がぐったりとして、宏一に体をあずけてきた。「どうしたのかな、疲れたの?」優しく聞くと、小さな声で、「そうじゃないんだけど、何かだるくなってきたの」と言った。体の反応に自分でもよくわからないと言った感じだった。宏一は、「じゃあ、だっこしてあげるから、少し休むといいよ」と言い、頭を左手で支えるようにしてゆっくりと洋恵の体を自分の膝の上に横たえた。洋恵は安心した様子で目をつぶっている。そして、洋恵の脇腹や腹の辺りをさすってやると、気持ちよさそうに、「ううん」とつぶやいた。もう少し手を動かせばブラジャーに届く、そう言う思いとしばらく闘っていたが、とうとう胸も撫で始めた。洋恵は目をつぶったままだったが、さすがに驚いた様子で、「いや、いや」と体を少しねじり、小さな声で抵抗した。宏一は、「どうしたのかな」と何も気にしていないと言った風に言い、手の中の幼い乳房の感触を楽しんでいた。洋恵は、しばらく体を動かして抵抗を続けたが、体のだるさにやがてあきらめたようだ。「先生ったら、エッチなんだからぁ」とつぶやくと、再び体をあずけてくる。だが、さすがに全く未経験の少女に快感などあるわけもなく、ただ、されるがままと言った感じである。宏一は、さらに体を撫でていたが、やがて、「ありがとう、大好きだよ」と耳元でささやいて洋恵のおでこにチュッとキスをした。それからは、洋恵と勉強が始まってしばらくすると、必ず自分の横に引き寄せ、脇から手を入れて乳房を愛撫したり揉んだりするようになった。洋恵も最初はあきらめた様子でされるがままだったが、少しずつ心待ちにするようになり、時々は「ねぇ、早くぅ」と催促するようになった。ただ、服の上から触られるだけなので、安心したせいもある。しかし、何より自分の体から何か新しい感覚が沸き上がってくるのが楽しかったのだ。そして、そんなことを繰り返すうちに、自然と快感を覚えていった。一年ほど経つと、洋恵の乳房は愛撫で堅く膨らむようになり、息も少し荒げる様になった。そこで宏一は、いつものように洋恵を横抱きにしたときに思い切ってシャツの中に手を入れ、直接肌を愛撫し始めた。洋恵はびっくりしたようだったが、宏一の手がブラジャーの上から乳房を愛撫し始めると、「はぁ、はぁ、はぁ」と感じ始め、特に抵抗はしなかった。宏一は、少しじらしてやる、と考え、愛撫の手をゆっくりと弱いものに変えた。洋恵はしばらくはじっとしていたが、やがて、「ねぇ」とぽつりと言った。宏一は、「なにかな」と言ったまま、さらに根気よくじらし続ける。洋恵は、何かを言いたそうだったが、しばらくは我慢していた。しかし、洋恵の息がだんだん荒くなってきて、「はっ、はっ、はっ」と強くなったときに、宏一は思い切ってぎゅっと左の乳房を握ると「はうっ、うぅーん」と洋恵は一瞬体を折り曲げてから大きくのけぞった。「はぁん、んん、はぁーっ、んーっ」洋恵は今まで我慢していた分を取り戻すかのように感じつづける。そこで、宏一は突然手を止め、服から抜き出そうとする。洋恵は、「いや、もっと、右も、ね」とおねだりする。宏一が再び今度は右の乳房を握ってやると再び、「はうーっ、ああーん、はっ、はっ」と感じてしまう。左右の乳房を交互に揉んでいると、ぽつりと、「先生、気持ちいい」とつぶやいた。その次の週は、この前のことを怒っているといやだな、と思い、宏一が何もしないでいると、しばらくは何も起こらなかったが、洋恵は自分から体を寄せてきた。そこで、優しく乳房の周りを撫でていると、「はぁ、はぁ、はーっ」と息を乱し始めた。宏一は洋恵が怒っていないどころか、自分から感じようとしていることに少し驚いた。さらにしばらく撫でていると、洋恵は、「ねぇ、早くぅ、この前みたいにして」と自分からおねだりをした。「こうすればいいのかな」と堅く膨らんだ乳房をぎゅっと握ってやると小さな声で「くぅーっ、はあっ、せ、先生、はあっ、いいっ」と体から沸き上がる快感を宏一に伝えた。面白いことに、このころから洋恵の成績が良くなってきた。学校の成績もテストの度に上がり続け、ビリに近いところから半年足らずの間に中の上まで上がってきた。最初は家庭教師を付けてもしょうがないならやめるか、と言い出していた洋恵の親も少しくらい家庭教師の時間がのびても、「いつも熱心に教えていただいて」と歓迎するようになってきた。洋恵は少しでも宏一との時間を長く持ちたかったから、自分の勉強に熱を入れるようになった。宏一は、そんなことを思い出していたが、「そうだ、これだ」と何かを思いついたようにこたつに向かうと、必要な小道具や段取りを紙に書き始めた。「もう少し調査が必要だな」と独り言を言うと、「これで部長の娘はものに出来る」と再びつぶやいた。計画を完璧なものにするには部長の家庭環境などももう少し調べた方がいい、それに当座の資金も必要だな、仕方がない、学生時代から貯めている車の購入資金を一時代用しよう、と一心に計画を立てていった。ピンホーン、チャイムにあわてて書いていたものを片づけるとドアを開けた。そこには洋恵が少しはにかみながら立っていた。「やぁ、よく来てくれたね、さあ、入って」部屋の中に入れると洋恵は一人用の小さなこたつの前にキョロキョロしながら座った。宏一は90度横の位置に座り、紅茶とケーキを出して、「途中、迷わなかった?」と話し始めた。まずは警戒心を解かなくてはいけない。「ゆっくり先生の書いてくれた地図を見ながら来たから迷わなかったけど、暑くてまいっちゃった」と洋恵は手で顔をパタパタ仰いでいる。今日の洋恵はセーラー服である。洋恵の中学校は休日の外出には制服の着用を義務づけている。あまり守る生徒はいないようだが、洋恵は初めての場所を歩いて行くのだから念のため、と制服にしたのだ。洋恵のセーラー服は今となっては珍しい古典的なデザインのセーラー服である。夏服だから胸当てはないが、大きな襟は結構暑いらしい。宏一は、「クーラーを少し強くするからね」とリモコンを操作すると、世間話を始めた。部屋も程良く冷え、話がふととぎれたとき、一瞬気まずい雰囲気が流れた。「せっかく遊びに来てくれたんだから、もっとこっちへおいでよ」と洋恵を引き寄せる。「ああん、まだ、あついんだからぁ」と少し抵抗したが、洋恵は自分から体を動かし、宏一の膝の上に横抱きの形で体を寄せてくる。しばらく無言のキスをした後、セーラー服の上から愛撫を始めた。セーラー服の上からだと乳房の形が良くわからないが、触り慣れた体である、乳首の位置を慎重に避けてなで回す。宏一は洋恵の特に乳房の下半分の膨らみ具合が好きだった。少し刺激しただけで、堅く膨らんだ乳房がブラジャーを押し上げるので収まりきれない部分がブラジャーの下側に現れる。しかし、つぶれるようなことはなく、服の上からでも指でブラジャーのカップの縁をなぞると膨らみはじめの部分がわずかに確かめられる。早く確かめたいと言う思いを必死にこらえ、洋恵が要求してくるのを待った。「先生、いつもみたいにして」と洋恵は甘えた声で言うとセーラー服の裾を少し持ち上げた。宏一の手が服の中に入ると安心したように体の力を抜いて身を任せる。もちろん宏一にはいつもと同じで済ませるつもりなどはない。ブラジャーの中心に小さな突起が現れるのを確認すると、いったん右手を抜き、首を支えている左手で少し顔を上に向けると右手で顎を持って宏一の方に向かせ、ディープキスに入った。洋恵が右手をはずそうとしたのでいやがったのかと思ったが、洋恵はそのまま宏一の右手を裾から服の中に導き、胸のあたりまで持ってくる。『キスをしながら揉んでほしいんだ』、宏一はうれしくなり一番洋恵が好きな強さで左右の乳房を交互に揉んでやった。洋恵は舌をからめながら揉まれる度に「んぐっ、んっ、ぐっ」とくぐもった声を出す。ようやく口を離した頃は、「はぁっ、はっ、はーっ、はぁっ」と息づかいも荒くなっていた。「今日は、二人だけなんだから、ゆっくりやさしくしてあげるね」そう言うと、洋恵の胸元にキスしに行った。「ああん、だめぇ、あん、あん、ねぇ」と言いながら体をねじろうとする。胸を揉まれてすぐ近くを唇とねっとりとした舌が動いているのだから、洋恵にはかなり強い刺激だ。さらに、セーラー服の裾を上に押し上げようとすると今度は「だめ、脱ぐのはいや、だめ」とはっきりと拒絶する。宏一はひるまずに、「じゃあ、ボタンをはずすのは脱ぐことじゃないよね」と言って裾からボタンをはずし始めた。「だめよ、ねぇ、先生」「だけど、脱いでるわけじゃないだろ」「それはそうだけど・・・」「じゃあおとなしくしてなさい」そう言うと再び愛撫を始めた。ゆっくりとブラジャーの上から愛撫しながら宏一の手は洋恵の胸のあたりを這い回り続けた。しかし、服のボタンを外そうとすると、「やっぱりイヤ、このままして」と服の裾を押さえてしまう。そこで、宏一は少し強硬手段に出ることにした。「洋恵ちゃん、ベッドに行こうね。その方が身体を伸ばせたりして楽だよ」「イヤ、ベッドはイヤ、怖い、先生、イヤ」「大丈夫だよ、洋恵ちゃんにいっぱい優しくしてあげるから」そう言いながら洋恵を抱き上げ、ベッドに横たえてしまう。洋恵は既に身体の力がうまく入らなくなっていたので、あっと言う間にベッドに横たわっていた。「ほうら、今度は両手でゆっくりしてあげるからね、気持ちよくなってごらん」洋恵の制服の裾から両手を入れ、少し窮屈だったが制服の裾がまくれないように肘をすぼめてゆっくりとブラジャーを撫で始めると、次第に安心した洋恵の息が甘い、切ないものに変わってゆく。洋恵が十分その気になってからも優しい愛撫を続けてていると、今度は洋恵の身体の方が感じようとして刺激を求めてくるのが分かる。「先生・・・、ね、先生・・」洋恵は、恥ずかしい言葉を口に出せずに困っている。更に愛撫を続けていると、洋恵の息が明らかに大きく、速くなってきた。「はっ、はっ、はっ、せ、先生、お願い、はっ、はっ」洋恵にも、今、揉んでもらえば快感が得られることは分かっていた。しかし、宏一はもう一度だけ我慢を要求した。両手の愛撫を中止し、「どうして?先生、ちゃんとして」とあまりの切なさに半分泣きながら抗議する洋恵に、「もう一回、もう一回だけ待ってね」と次に感覚が盛り上がるまで待つように言い聞かせた。切なそうにしていた洋恵も、更に5分ほど愛撫していると再び息が大きく、速くなってきた。「はっ、はっ、はっ、先生、お願い、はっ、はっ、先生、して」切なそうに身体をくねらせる洋恵を、更にギリギリまで焦らし、「先生っ、早くっ、うっ、うっ」と頂点に達する寸前の乳房をカップごと揉み込んでいく。「はうっ、うーっ、んーっ」洋恵の身体を凄まじい快感が貫き、一瞬身体をエビのように縮めたかと思うと、大きくのけ反って身体を頭だけで支える。「はーっ、はうっ、はっ、はっ」宏一は揉み続けながら両肘を左右に大きく広げていった。制服のボタンがパチン、パチンと一つずつ外れていく。洋恵にはボタンの外れるのは分かっていたが、快感にのけ反っている体をどうすることもできなかった。宏一は洋恵がまだ快感の海を彷徨っているうちに、すぐに次の行動に入った。ボタンを外してしまえば後はリボンで留まっているだけである。少しだけ上にずりあげて服をめくるとかわいらしい左のカップが見えた。宏一が口で愛撫し始めると「あーっ、うっ、うっ、はぁーっ」とかわいい声を上げる。頂上のかわいい突起を唇で摘んでやると「あーっ、か、感じるっ」と小さく声を上げる。「気持ちいいんだね」宏一が確認すると、ウン、ウンと頷く。「じゃあ、もっとしてあげるね」そう言うと、今度は乳房だけではなく、セーラー服を上にずりあげて胸全体を唇と舌と手を使って愛してやる。洋恵は、自分の格好を想像したのか、「ああん、恥ずかしい、こんな格好」と言うが、いやがってはいない。宏一は思い切ってリボンを外した。初めてかわいらしいレースのついたブラジャーに包まれた乳房全体が現れた。「洋恵ちゃん、かわいいよ」そう言うと、ショルダーストラップを肩からずらし、カップをめくるようにして乳首のギリギリまで唇で刺激する。そのうちに洋恵の反応に微妙な変化が現れた。唇で胸元から徐々に愛撫していくと、乳房の中心に近づくと反応が強くなるが、ブラジャーの布に覆われた部分に入ると少し、むずがゆいような感じで体を動かしてしまう。まるでもっと刺激を求めているようだ。そして乳首の上に唇が来ると大きく体をのけぞらせ、快感に身を任せている。宏一は、「もう、ブラジャーはいらないね」そう言うと背中に右手を回し、バックストラップを外してしまう。押さえていたものが無くなったので、乳房全体がブルンとふるえて洋恵の体がビクッとなる。「このほうが、ちゃんとやさしくできるんだよ。どうせならちゃんとした方がいいでしょ」と訳の分からないことを言い、もう一度ブラジャーの上から右手で愛撫する。すでに堅く膨らんでいる乳房をもう一度感じやすくして、一気に直接揉んでやろうというのだ。洋恵にも宏一の魂胆はわかっていた。「はあっ、はあっ、はあっ、いやっ、はあっ」恥ずかしい言葉が口まで出かかるが、さすがになかなか催促は出来なかった。従って、今までよりもより強く我慢を重ねることになったのだが、甘い感覚を味わい慣れた幼い体は最後には屈服した。「もうだめ、先生、ねえ、わかっている癖にぃ、早く、して」宏一は満足そうに、「さあ、いくよ、気持ちよかったら、ちゃんとそう言わないとすぐにやめちゃうからね」そう言うとブラジャーの下に手を滑り込ませ、ゆっくりと乳房を握っていく。「ああっ、いいっ、先生っ、ううっ」大きく体をのけぞらせると足を激しくこすりあわせ、「はぁっ、はっ、はっ、はっ、気持ちいいっ」ともだえる。「これも気持ちいいんだよ」そう言うと乳首を唇で摘み、舌でなめ回す。「あっあっ、どうしてっ、こんなにっ、あっ、先生っ、いいっ、ああっ」洋恵は、私のからだってこんなに感じやすいなんて、と、ぼぅーっとした意識の中で驚いていた。結局、上半身はすべて脱がされてしまい、スカートだけの姿になった洋恵は、宏一に抱きかかえられるようにして、息を休めていた。「気持ちよかった?」宏一はわざと聞いてみた。洋恵は、「私の体をこんないけない子にしたぁ」と、宏一の胸をたたく。「どうして、いけない子なの。気持ちよかったでしょ」「だって、いけない子にしたもん」「大丈夫、洋恵ちゃんの年頃ならふつうだよ」と慰めるが、「そうかなぁー?」と半信半疑だ。「感じないよりは感じる方がいいでしょ?洋恵ちゃんはラッキーな体なんだよ。せっかくここまで冒険したんだから、もう少しだけしてみようよ」そう言うと、宏一は再び洋恵を膝の上に横抱きにした。「少しだけ、スカートの中も触ってみるね。そっとするから大丈夫だよ」「ええっ!だめよ。いや」洋恵はさすがにいやがり、まくれかけたスカートの裾を直そうとする。「大丈夫だよ。今まで、そんなに洋恵ちゃんが嫌いなことなんてしたこと無いだろ。ただ、じっとしてればいいんだからね」「それはそうだけど・・・・」宏一はよけいなことを考えさせないように、まず乳房の周りから唇で触るか触らないかの微妙な愛撫を始める。「あん、あっ、だめ、待って、まだ、いいっ」洋恵は考える間もなく体をのけぞらせる。(つづく)