「由美ちゃん、もうすぐ、もうすぐ終わっちゃいそうだよ」
「終わってぇー、早く終わってぇーっ」
由美は必死に耐えながらただひたすら宏一が終わるのを待っていた。実を言うと耐えているうちに少しだけいってしまったのだが、その時は気力だけで何とか持ちこたえた。それは宏一に最高の瞬間をプレゼントしたい、と言う純粋な想いがあったからこそだった。
今の由美はギリギリで持ちこたえていた。もし宏一が少しでも早く終わろうとして由美を乗せたまま腰を上下にバウンドさせたり、由美の腰を掴んでグリグリと押し付けたら、途端に由美は絶頂に駆け上がってしまったろう。それぐらい微妙なところで由美は耐えていた。
「宏一さんっ、まだ?まだ・・ですかぁっ」
「由美ちゃんっ、終わっちゃうよ。出しちゃうよっ」
「早く、早くぅっ。お願いっ、終わってぇっ・・下さいぃぃっ」
「由美ちゃんっんんっ」
宏一の肉棒の傘がグッと開き、たっぷりと白濁した液体を吐き出し始めると、その肉棒を締め付けていた肉壁が強く擦られ、溜まらずに由美も絶頂した。
「うぅぅぅぅーーーっ、ううっ、ううぅっ、ううぅぅ」
由美は全ての力を使い果たしたかのように、ゆっくりと宏一の上に倒れ込んできた。それを宏一が優しく受け止め、最後の一滴まで注ぎ込もうとするかのように時折由美の肉壁がピクッと痙攣する時に合わせてクッと腰を突き上げる。すると由美は、
「あんっ」
と小さな声を上げ、弱い動きだったが無意識に腰をクンと宏一に押し付けて愛情の徴を最後まで受け止めようとしていた。
「宏一さん、どうでした・・・か・・・?」
激しく息をしながら由美は宏一に満足してもらったのかどうか知りたかった。いや、本心を言えば宏一に『よく頑張ったね』と優しく褒めて欲しかったのだ。
「由美ちゃん、最高だったよ」
宏一はそう言いながら由美の髪を優しく撫でてくれた。そして肩から背中に掛けて何度も抱き締め、由美のがんばりを褒めてくれた。由美は宏一に跨ったままの姿勢でしばらく下から抱き締められていたが、自分の中から宏一の白濁した液体が流れ出してきたことに気が付くと、そっと起きあがってバスルームに行った。
汗をかいていたので軽くシャワーを浴びて綺麗に残滓を流してしまうと、直ぐに宏一のベッドに潜り込みたくなり、大急ぎで簡単に身支度を済ませて宏一の腕に飛び込んだ。今の由美はどうしても裸のまま宏一の腕の中にいたかったのだ。宏一の腕に抱かれながら、由美は、自分の身体がいつもよりもたくさん宏一を求めていると感じていた。いつもならそろそろ自分の身体が満足感に満たされ、後は宏一を満足させようという気になるのだが、今日はあれほど感じさせられたのにもっと欲しがっている。
まだ自分の中心がどんどん濡れてくるのを感じていたし、もっと宏一と肌を合わせて居たいのだ。由美はどうしようかと思いながらも、少しずつ宏一に身体を密着させ、甘えるように宏一にささやいた。
「宏一さん、今日の私、何か変です・・・」
「どうしたの?」
「あれだけしてもらったのに、まだ身体が・・・・」
「由美ちゃん、どうして欲しいの?」
「宏一さんにもっと愛されたい・・・・。ごめんなさい。もう満足しなきゃいけないのに、なんか身体が熱くて・・・・」
「大丈夫、そういう時だってあるんだから。俺がそういう時はいつも由美ちゃんにしてるだろ?大丈夫、まだ時間はあるだろ?」
「はい、もうしばらくはいいんですけど・・・・」
由美はベッドのヘッドボードの時計をチラッと見て、
「でも今日は家で夕食を作らないといけないし、そのお買い物もあるから」
と言った。
「何時くらいまで大丈夫なの?」
「6時くらい・・・・あと1時間もないの・・・」
「いいよ、それまで二人っきりで、ね?楽しもうよ」
「宏一さん、大丈夫ですか?」
「え?何が?」
「だって、あれだけ激しく・・・してくれたし・・・」
由美が恥ずかしそうに、甘えた口調で宏一の胸元に手を添え、宏一の胸に耳を充てて心臓の音を聞きながら言った。
「大丈夫だよ。まだできるよ」
「本当ですか?」
「うん、全然大丈夫。それより由美ちゃんの方は?」
「少しって言うか、ちょっと疲れてるけど、たぶん・・・・大丈夫」
「良かった」
「宏一さん、本当に凄いんですね」
「何が?」
「タフなんだなって」
「由美ちゃんこそ、あれだけ激しく感じてたのに、まだ大丈夫なんだから」
「そんなこと、言わないで下さい。恥ずかしい・・・」
「そうだね、あんまり言っても意味ないか」
そういいながら宏一は抱き寄せた由美のうなじから背中をゆっくりと指でなぞるように軽く愛撫をしていた。由美は『一枝ちゃんのことがあるからこんなに宏一さんが欲しいのかな。もしかして嫉妬なのかな?』と思いながらも宏一の愛撫に身体が反応するのが嬉しかった。いつもはセックス後の気怠いラブトークの時間が、今日は更にお互いを刺激し合い、再び身体を燃え上がらせようとしていた。
「それじゃ、由美ちゃん、どうしようか?」
「はい・・・?」
「由美ちゃんの言うように俺がするのと、俺が言うように由美ちゃんがするのと、どっちがいい?」
由美はすぐに理解した。由美がおねだりをしたいのか、宏一の許可があるまで焦らされ続けるか、ということなのだ。今の由美は甘えたかった。
「私が・・・・」
「わかったよ。それじゃ、どんな風にして欲しいのかいってごらん」
宏一はさらに由美を抱き寄せ、濃厚なキスをしながら耳元でささやいた。由美の身体はその言葉に一気に熱くなってきた。
「宏一さん、おっぱいをやさしく揉んで・・食べて・・・」
由美は焦らされてもいないのに平気でそう言える自分に少し驚いた。しかし、今はそうして欲しかった。
宏一は抱き寄せていた由美をそっとベッドに横たえると、そっと可愛らしく盛り上がった乳房の周りから愛撫し、優しく揉み始めた。それは焦らすような動きではなく、由美の反応を見ながら優しく感じさせてくれる安心できる愛撫だった。
「ああん、宏一さん、どうしてこんなに感じるの?まだそっとされてるだけなのに・・・・」
由美の身体は自然に仰け反り、宏一の愛撫をもっと欲しがるかのように胸を突き出す。そのふくらみを宏一の手は優しく包み、先端の突起を口に含んで舌でそっと転がし始めた。
「あうぅうん、宏一さん、やっぱり嬉しい・・・。手で触られてるだけなのに・・・どうして・・・」
由美は宏一にたっぷりと愛される喜びに満足した。『こうやって宏一さんに愛されてる』そう思うだけで由美の身体はどんどん快感を湧き出させていった。
由美は宏一に愛される喜びに浸っていた。宏一は由美を飽きさせないように乳房の揉み方や乳首の舐め方を微妙に変えてくれた。交互に揉んでちょんちょんと舐めたり、両方の乳房を寄せて指で片方の乳首を転がしながら反対の乳首を舌で転がしたり、時折乳房ごと口の中に吸い込んで舌で乳首を転がしたり、由美にとっては安心しながら感じさせてくれる最高の愛撫だった。
しかし、そうやって愛されていると、由美の中にもっと他の気持ちが湧き上がってきた。こういう愛され方だと安心はできるがそれ以上にはならない。自分がいちいち言わないと乳房以外を愛してもらえないのだ。いつもならこういう愛され方が一番嬉しいのだが、今日の由美の身体はもっと激しいものを求めていた。一枝には決してできないようなことをしてみたかった。そうされることで、宏一は自分から絶対に離れていかない、という実感が欲しかった。
「宏一さん?」
「ん?次はどうして欲しいの?」
「宏一さんの言うとおりにしてみたいの」
「俺、上手にできなかった?」
「違います。宏一さんの言うとおりにしてみたいんです」
「それじゃ、そうしようか」
「はい」
「じゃあ、由美ちゃんはおねだりしてもいいけど、俺の言うとおりにするんだよ」
「はい・・・」
その言葉を聞いて由美はちょっと不安になったが、同時に身体の中から新しい予感が湧き上がってきたのも確かだった。
「まず上になって、おっぱいを食べさせて頂戴」
「はい」
由美は身体を起こすと、ベッドに仰向けになった宏一の上にまたがり、自分の乳房を宏一の口元に持っていった。下向きの乳房が宏一の口の中に入り、軽く吸われるだけで新しい快感が沸きあがる。この体勢では由美は手を使うことができない。宏一に抱きつくことができないのだ。
「こ、宏一さん・・・・」
「どうしたの?」
「なんか、恥ずかしいけど・・嬉しい・・」
「反対のおっぱいを頂戴」
由美は言われたとおりに宏一に含ませる乳房を変えた。
「あん」
宏一は片方の乳首だけをゆっくりと口の中で転がし、反対の乳房はごく軽く揉むだけにしておいた。そして、もう片方の手は由美の茂みの奥へと伸びていく。由美は期待して待ち続けた。しかし、茂みの中はほとんど触らずに、周りの秘唇を軽く可愛がられるだけだ。
「宏一さん、もっと・・・」
「だめ」
「ああん、意地悪しないでください」
由美は息が荒くなってくるのを止められずに、宏一におねだりした。
「意地悪なんかしてないよ。どうして欲しいのかな?」
「もっと中を・・・・」
「中って?」
「ク・・・クリトリスを可愛がってください」
「もう、俺のしたいようにって言ったくせに。悪い子だなぁ」
そう言いながらも宏一は指先でクリトリスを可愛がり始めた。今までおねだりすれば必ず宏一はご褒美をくれた。しかし、クリトリスだけだ。その周りの秘唇には一切触ってくれない。快感は確かにあるのだが、秘唇全体とクリトリスをあわせて可愛がられる快感を予想していた由美には残酷なご褒美だった。
「いやぁ、ああん、もっと・・・」
「由美ちゃんが言うようにしたのに」
「だって、宏一さん、今までは・・・」
由美は快感を手にしていながらもそれに満足できない自分に戸惑っていた。
「由美ちゃんの言うようにしてあげたのに・・・・」
「ご、ごめんなさい。今日の私、少しおかしくて」
「それじゃ、お口で舐めてあげよう。反対になって由美ちゃんもして」
「はい・・・」
由美は今の状態でクリニングスをされればすぐにいってしまうと思った。しかし、身体の中に満たされない思いをためるよりは、そのほうがすっきりして良いと思った。
由美は宏一の上で反対になると、宏一の肉棒を手にとって口の中に入れ、頭を上下させ始めた。すでに肉棒をかなり奥まで入れられるようになっていた由美だったが、今回は最初から奥深くまで飲み込み、肉棒をしっかりしごき始めた。それは、宏一にも同様にダイナミックに舐めて欲しい、という気持ちの表れだった。
宏一は由美の奉仕に驚き、舌を細かく動かして秘唇の一番由美が喜ぶ部分を舐め始めた。まずは主導権を手に入れなければいけない。今はどちらかというと由美に翻弄されている感じだった。
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