「由美ちゃん、とりあえずそこに座って」
宏一は由美を机の椅子に座らせた。
「いっちゃん、痛かった?」
由美がもう一度聞くと、一枝は頷いた。その表情は、何かを言いたいような、由美のことを気にしていないような、変な表情だ。
「いっちゃん、やっぱり怒ってるの?ごめんなさい」
由美は改めて頭を下げた。
「話せない・・・の・・・・」
一枝は小さな声でやっと、と言う感じでそう言った。その声から由美は一枝のスカートを良く見てみると、一枝の腰の周りのベッドカバーが乱れていて最初は良く見えなかったが、一枝のミニスカートは明らかに捲れ上がっており、宏一と一枝の間には布地が全く無いことがわかった。もちろん、宏一は裸のままだ。由美は、今、一枝がどういう状態なのか確信できた。
「いっちゃん、ちゃんと上手にできたのね」
一枝はこくんと頷いた。
「それで今、してもらってるの?」
「あの、それは・・・、そういう・・・・」
一枝はなんと言っていいかわからないようだった。
実は、宏一が通話を切ってすぐに一枝に由美が来ることを告げたとき、最初、一枝は少しパニクった。慌てて服を着ようとしたものの、下着はバラバラに散っていてすぐには見当たらなかった。そこですぐに服だけ着たのだ。しかし、そこで一枝は気がついた。もし、自分が帰り支度をして由美が来れば、自分は自然に由美にバトンタッチして部屋を出ることになる。本当にそれで良いのだろうか?幸いにも由美が少しマンションの周りで時間をつぶしていたので一枝にはそれを考える時間ができた。
服を着ている間、一枝は宏一にいかせて貰ったことで由美と完全に同じになったと思った。それがとても嬉しかった。だから、このまま由美にバトンタッチするのは何となく残念だった。そこに宏一が出したアイデアがこの姿勢だった。実は、宏一はこうすることで、一番最初に一枝がこの部屋に来た時を再現したのだ。あの時と一枝を由美の立場を入れ替えることで、完全に一枝がやるべきことをやり終えたと示したのだ。
由美には宏一の意図がすぐにわかった。
「いっちゃん、入ってるの?もう痛くないの?だいじょうぶ?」
「あ・・・・あの・・・・・これは・・・・」
この期に及んでも、一枝は肉棒が挿入されていることを認めたくないようだった。確かにこの姿勢では入っているといっても先端だけで、動いているわけでもないので何とか感覚は抑えることができる。しかし、由美は何も言わずに突然立ち上がると一枝の肩をぐっと押してみた。
「ああぁぁぁっ」
一枝は思わず声を上げた。肉棒がまた少し中に入ったのだ。由美をごまかすことなどできない。一枝は完全に見破られたと思った。
「ゆん、ごめん、・・・・そんなつもりじゃ・・・・」
一枝は何と説明していいのかわからなかった。やはり由美を前にすると恋人を取ったという感覚が拭えない。
「いいの、いっちゃん。怒ってないのよ」
由美は再び椅子に座ると、そう言った。
「でも、これは・・・私がお願いして・・・」
「宏一さんがしたんでしょ?わかってる」
「え?」
「一枝ちゃんが最初にこの部屋に来たとき、覚えてる?あのときの私と一緒の格好だもの」
「あ」
「わかったでしょ?あのときの私が一枝ちゃんの前でしたことと同じ。そうですよね、宏一さん」
「そうだよ」
「だから言ったの。いっちゃん、もう入れられても痛くないの?」
「うん、もう・・・・大丈夫なの」
「大丈夫どころか、ね?一枝ちゃん?」
宏一が口を挟んだ。
「大丈夫どころか?・・・・え?まさか・・・」
「そうだよ。ね?」
宏一が一枝を促すと、一枝はこくんと頷いた。
「もしかして・・・、いった・・・・・の?」
再び一枝が頷いた。
由美の心の中は激しく揺れ動いた。怒るべきなのだろうか?悲しむべきだろうか?それとも喜ぶべき?一瞬にして由美の中で答えが出た。
「一枝ちゃん、良かったね」
それを聞いて由美は心から安心した。ロストを宏一に任せていて、心配していたことのひとつがそれだった。由美は、一枝が『私だって、ゆんみたいにいけるまでは宏一さんを返さない』と言い出したらどうしようかと思っていたのだ。一枝の目の前で見せつけるように壮絶にいってしまっただけに、それが心配だった。しかし、もうその心配をする必要がなくなったのだ。もともと、宏一に任せたのだし、それもロストしたのはほんの数時間の間のことだ。その間に最大限の結果を残せたのだから、喜んであげるべきなのだ。
「ゆん・・・・ありがとう・・・こんなになって言うのも変だけど・・・」
「ううん、いいの。それじゃぁ、もう宏一さんからも卒業ね?」
由美が思い切って言うと、
「うん」
と一枝が素直に頷いた。
由美の顔がぱっと明るくなった。これでもう心配することは無い。一枝の肩越しに由美を見ていた宏一も一安心だった。そうとなれば、この状態をどうするかだ。
「一枝ちゃん、もう少し入れてみようか?」
「え?何?まだ?ああぁぁっ、ぐうぅぅぅ」
宏一が肉棒を突き出して一枝の中にさらに入れると、一枝は我慢の限界を超えつつあった。
「宏一さん、もう抜いて。お願い、ああぁぁっ、だめぇ、ああっ」
「由美ちゃんにも一枝ちゃんが感じてるところ、見せてあげないとね」
そう言うと、宏一はストライプのブラウスの上から一枝の乳房をグイッと揉み上げた。
「ああぁぁぁーーーっ」
一枝がはっきりと快感の声を上げ、由美の目の前で喜びに仰け反った。由美は『あの時、私を見ていたいっちゃんもこんな気持ちだったのかな?』と思うと複雑な気持ちだった。
「さぁ、一枝ちゃん、由美ちゃんに今日の成果を見せてあげなさい」
そう言って宏一がグイッと足を開くと、その上に乗っている一枝の足も同時に開く。
「ああぁぁぁぁっ、見ないでっ」
足を開いたことでさらに挿入が深くなった一枝は、驚きと恥ずかしさでスカートを押して隠そうとしたが、タイトなミニは捲くれ上がってしまい、由美にははっきりと見えた。宏一の力強い肉棒が一枝の中に入っているところが。
「いやぁっ、いやぁっ、下ろして、抜いて、いやぁぁっ」
一枝は激しく嫌がった。由美が一枝の目の前でいかされた時には、一枝に見せ付けてやろう、と言う優越感のようなものが由美にあったのだが、今の一枝に優越感などあるはずが無い。一枝が恥ずかしがるのは当然だった。
それでも宏一はベッドの上でスプリングを利用して軽くバウンドさせながらさらに一枝を責め続けた。
「一枝ちゃん、もっと感じてごらん、いいんだよ。由美ちゃんだって同じことをしたんだから」
「ああっ、いやっ、いやっ、はうっ、いやっ、あうっ」
さらに宏一はブラウスの上から一枝の乳房を揉み上げながら攻めたてる。
「あうぅっ、いやっ、いやぁっ、ああっ、あうぅぅ、はうっ・・・」
「感じてきたかな?どう?」
「嫌、あっ、イヤッ、下ろして、ああぁっ、お願い」
一枝は感じる事自体を嫌がっているようだった。
「また少し奥に入ったよ」
「ああぁぁ、ああっ、嫌、嫌、お願い、止めて」
一枝の声には悲しさが混じってきた。由美は一枝を見ながら少し可愛そうになってきた。自分の時は一枝の前でいって見せることで宏一との親密な愛を一枝に示すことができた。しかし、今の一枝には由美に見せ付けるものなど何も無い。それは今の一枝を見ていれば良くわかる。無理やり感じさせられるだけ、一枝を苛めているようなものだ。
「宏一さん、いっちゃん、嫌がってる。止めてあげて」
由美がそう言うと、宏一はやっと動きを止めた。すると、一枝は何とか宏一から立ち上がり、そのまま崩れるように由美のほうへと這って来た。
「一枝ちゃん、大丈夫?」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、び、びっくりしたぁ」
その声から由美は一枝が怒っていないことに安心した。そのまま由美は立ち上がると、
「宏一さん、いっちゃん、嫌がっていたから、ごめんなさい。でも、次は私」
と言うと、スッと立ち上がって宏一の前に跪き、肉棒を口に入れた。
「あ、由美ちゃん・・・・・・」
今度は宏一のほうが呆気に取られる番だった。しかし、考えてみればこのシチュエーションだって前と同じだ。宏一は由美に任せることにした。
由美は上手にフェラチオをしながらブラウスを脱いだ。そして、手を後ろに回してブラジャーへと手を掛ける。今日は由美自身も想定していなかったので宏一に抱かれる時の定番のフロントホックをしてこなかったのだ。
由美は肉棒を咥えたまま宏一を見上げた。このまま脱いで良いかどうか尋ねているらしい。
「由美ちゃん、直ぐに脱ぎたいの?」
宏一がそう聞くと、由美は肉棒を咥えたままコクンと頷いた。
「それじゃ、パンツから脱いで」
宏一がそう言うと、由美は言われた通りに両手をスカートの中に入れ、器用に腰を動かしながらショーツを脱いだ。
「それじゃ、由美ちゃん、ベッドに上がろうか」
宏一がそう言うと、由美は肉棒を口から出し、宏一にリードされながらベッドに上がった。一枝はその時、宏一の肉棒を改めてしっかりと見た。こうやって少し離れてみると肉棒の長さや太さがリアルに実感できる。『私、あんなの入れてたんだ。入り口がパンパンになるはずよね』と思った。
宏一は由美を反対向きにしてシックスナインの体勢を取った。そして自分は由美の足を開くとミニスカートの中に顔を入れた。そして直ぐにピチャピチャという音が聞こえてきた。
一枝が宏一の下半身に目を移すと、由美が口で肉棒を扱いている。『あんなに深くまで飲み込めるんだ。凄い。私なんか半分も入れられなかったのに』一枝は由美のダイナミックな動きに圧倒されながら視線を由美に釘付けにしていた。
しかし、だんだん由美の動きが鈍くなってきた。途中で止まることが多くなったし、何度か息を吐き出す回数が増えてきた。一枝は『疲れたのかな?』と思っていたが、やがてそうではないことに気が付いた。由美は時折眉間に皺を寄せ、肉棒を吐き出しそうになっている。『感じてきたんだ』そう思うと、先程まで自分が同じ事をして貰っただけに、由美の身体の中を走り回っている感覚が想像できた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ああぁん、宏一さん、そんなにしないで下さい。できない・・・・、ああぁぁん」
とうとう由美は肉棒を吐き出すと、右手で肉棒を扱きながら宏一に許しを請うた。
「まだ感じちゃダメだよ」
スカートの中から宏一の声がする。
「でもぉ、ダメですぅ。ああん、我慢できなくなってきました。少しそっとして下さい。そんなに上手にされたらぁ、ああん、お願いですぅ」
「上手にされたらどうなの?」
「いっちゃいますぅ」
「まだダメだって言ったでしょ?」
「だってぇ、あうぅぅっ、くうぅぅっ・・・・・はぁ、はぁ、はぁ、ダメですぅ、もう、もう我慢できません。お願いですから、ああぁぁっ、くうぅぅっ、ううっ、・・・・ううぅぅぅぅぅぅ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、もう、もう我慢できませんっ、今度来たら、もうダメですぅっ」
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